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ソウル旅行は2回目・3回目、そろそろ地方にも足を延ばしたい。そう思ったときに名前が挙がりやすいのが전주한옥마을(チョンジュハノンマウル)、全州韓屋村です。でも「移動だけで1日終わりそう」「泊まらないと無理なのでは」と二の足を踏む人も多いはず。
全州韓屋村は、龍山駅発の始発KTXを使えば日帰りが十分に狙えます。片道の所要時間はおよそ1時間30分〜1時間50分(列車により変動)で、始発なら午前中に韓屋村へ到着でき、終電まで余裕を持って全州にいられます。ただし観覧時間・夜市の開催曜日など「時間で決まる予定」があるので、行く前に組み立てが必要です。
全州韓屋村はソウルから日帰りできるか(結論と目安)
まず数字で確認します。全州市の公式サイトによると、全州韓屋村は完山区豊南洞・校洞一帯に広がるエリアで、面積は298,260平方メートル、建物は947棟(うち韓屋735棟)、575の店舗・施設が営業しています(2026年9月8日確認)。つまり「1つの建物」ではなく、街ひとつぶんの規模だということです。歩いて全部を回るのは正直きついので、優先順位を決めておくのが現実的です。
日帰りが成立するかどうかを分けるのは、移動時間そのものより「現地に何時間いられるか」です。龍山からKTXの始発に乗れれば、午前のうちに韓屋村入りでき、慶基殿の見学、食事、韓服レンタルでの写真、南部市場の夜市までを1日の中に収めることも不可能ではありません。逆に始発を逃すと、見どころを絞るか、韓屋ステイでの前泊・後泊を検討したほうが気持ちに余裕が出ます。
「日帰りできるか、できないか」は0か100かではなく、当日どれだけ早く動けるかで変わる、というのがこの記事の立場です。次の章から、KTXと高速バスそれぞれの所要時間、韓屋村内での回り方、そして無理のないタイムテーブル例まで順番に見ていきます。
- 始発のKTXに乗れる → 日帰りで慶基殿・グルメ・韓服体験まで狙える
- 始発に乗れない/ゆっくりしたい → 韓屋ステイでの前泊も選択肢
- 金・土に行ける → 南部市場の夜市も日程に組み込める
日帰りにせず泊まる場合の宿選びは、全州は韓屋村か駅かエリア別に泊まり方を選ぶ案内に3エリアで比べてまとめています。
KTXとバスの手配を自分でしたくない人には、ソウル発の日帰りツアーという手もあります。KKdayの全州韓屋村ツアーは、韓服と食べ歩きを組み込んだプランなど季節で内容が分かれていて、最少催行人数は4名です(2026年9月20日確認)。
KKdayでソウル発の全州韓屋村ツアーを見るWebの日本語ページから予約秋に行くなら、全州韓屋村と長泰山(チャンテサン)の紅葉をまとめたソウル発の日帰りツアーもあります。運行は2026年9月16日〜11月30日の月・火・木・金曜で、弘大入口・明洞・東大門から出発します。ガイドは英語・中国語です(2026年9月20日確認)。
全州韓屋村+長泰山の紅葉ツアーを見るソウル発・9/16〜11/30の月火木金/ガイドは英語・中国語龍山駅からKTXで行く場合の所要時間・始発と終電
ソウルから全州への移動でまず候補に挙がるのが용산역(ヨンサンヨク)発のKTXです。鉄道の時刻表をまとめた民間サイトの情報によると、龍山発全州行きの始発は6時25分、終電は23時11分で、1日あたり27本が運行しているとされます(2026年9月8日確認)。全州発龍山行きは始発5時08分、終電21時48分で26本です。所要時間は資料によって1時間30分台〜1時間50分程度と幅があり、停車駅の多い列車と少ない列車で差が出ているとみられます。
この本数と時間帯を見る限り、日帰りの往復自体は無理のないスケジュールです。始発の龍山6時25分発に乗れば、7時台後半〜8時前後には全州駅に着ける計算になります。そこから韓屋村までの移動を足しても、午前9時前には現地入りできる見込みです。帰りも21時台・22時台の便がまだ残っているので、夜市を楽しんでから帰る余裕もあります。
ただし、ここで挙げた本数・時刻は民間の時刻表まとめサイトの情報で、コレイル(KORAIL)公式の最新ダイヤとは異なる可能性があります。運賃も変動するため本文では書きません。予約の直前には、必ずコレイル公式サイトまたは予約アプリで最新の時刻・空席・運賃を確認してください。KTXとSRTの予約手順そのものは、SRTの予約方法を整理した別記事でも扱っています。
| 区間 | 始発 | 終電 | 1日の運行本数 |
|---|---|---|---|
| 龍山→全州 | 6:25 | 23:11 | 27本 |
| 全州→龍山 | 5:08 | 21:48 | 26本 |
(民間鉄道時刻表サイトの情報。2026年9月8日確認。実際の時刻・本数は公式サイトで要確認)

高速バスで行く場合の所要時間とKTXとの比較
KTXより本数の多さで選びたい人には、高速バスという手段もあります。ソウルのセントラルシティターミナル(湖南線)から全州高速バスターミナルまでは、時刻表まとめサイトによると1日89本が運行し、始発は5時30分、終電は24時と、KTXよりさらに早朝から深夜まで動いています(2026年9月8日確認)。所要時間は資料により2時間40分〜3時間程度とばらつきがあり、KTXよりは1時間前後長くなる見込みです。
正直なところ、日帰りで「時間を1分でも節約したい」ならKTXに分があります。ただ、本数の多さと乗り換えの少なさで言えばバスも十分に実用的で、KTXの予約が取れなかった場合の代替にもなります。バスターミナルは全州駅よりも韓屋村に近いという声もあり、到着後の二次交通がやや楽になるのもポイントです。
移動手段の比較そのものをもっと詳しく知りたい人は、KTXと高速バスの違いをまとめた記事や、高速バスの乗り方ガイドもあわせて確認してみてください。全州以外の行き先でも共通する予約のコツが書いてあります。
全州駅・バスターミナルから韓屋村までの二次交通
KTXや高速バスで全州に着いたあと、意外と見落とされがちなのが「駅・ターミナルから韓屋村までは、まだ移動が必要」という点です。全州駅から韓屋村(殿洞聖堂前バス停付近)までは、市内バスで約25分。12・60・79・109・119・142・508・536・542・546・806・817・871・872番など複数の系統が使えるとされています(2026年9月8日確認)。タクシーなら10分かからない距離感です。
全州高速バスターミナルからは、999番・79番・5001番(全羅監営で下車)などの系統が案内されていますが、本数が少ない路線もあるため、実質的にいちばん使いやすいのは全州駅と韓屋村を直結する119番、という情報もあります。バス系統は変更されることがあるので、乗車前にネイバー地図などの経路検索で最新のバス番号を確認するのが安全です。
時間に余裕がない朝や、荷物が多いときはタクシーが現実的です。運賃は原則ここには書きませんが、体感としては「近距離ワンメーター」に収まる範囲だとされています。バス・タクシーどちらを選ぶにしても、韓屋村の中心部は車の進入が制限されているエリアもあるため、最終的には少し歩くことになる、と考えておくと当日慌てません。
- 全州駅→韓屋村: 市内バス約25分、またはタクシーで10分未満
- 高速バスターミナル→韓屋村: 119番などが使いやすいとされる(バス系統は要最新確認)
- 中心部は車両進入制限がある区間も。最後は徒歩になる前提で歩きやすい靴を
韓屋村の中心部は車の進入が制限されている区間もあり、結局は歩いて回ることになります。着替えのぶんも含めて身軽にまとめたい人には、軽量なリュック1つで身軽に動けるようにしておくと、韓服レンタルの荷物も含めて持ち運びがラクになります。
慶基殿・殿洞聖堂・梧木台の見どころ
韓屋村の中心的な見どころのひとつが경기전(キョンギジョン)、慶基殿です。朝鮮王朝の太祖・李成桂の御真(肖像画)を祀る場所として知られ、韓屋村の中でも特に写真映えするエリアとして紹介されることが多い施設です。全州市公式の観光ポータルによると、観覧料は一般(大人)3,000ウォン、青少年・軍人2,000ウォン、子ども1,000ウォンで、体感としてはシートマスク1枚分くらいの気軽さです(2026年9月8日確認)。
観覧時間は季節によって変わります。3〜5月と9〜10月は9時〜19時(入場締切18時)、6〜8月は9時〜20時(入場締切19時)、11〜2月は9時〜18時(入場締切17時)です。毎月最終水曜の「文化がある日」は無料観覧、毎月第4土曜の「韓服の日」は50%割引になるとされています。ただし定休日については公式ページに明記が見当たらず、確認できませんでした。訪問前は公式サイトで最新の休館情報を確認することをおすすめします。
あわせて回りたいのが殿洞聖堂と梧木台(オモッ台、오목대)です。殿洞聖堂は韓屋村のランドマークとして知られる聖堂建築で、韓屋の街並みの中に洋風の建物が立つコントラストが写真スポットとして人気です。梧木台は、太祖・李成桂が南原・荒山での戦いに勝利した際に祝宴を開いたと伝わる高台の亭で、韓屋村を見下ろす眺めが魅力とされています。どちらも慶基殿からそう遠くない距離にあるため、徒歩での周遊がしやすいエリアです。
| スポット | 特徴 | メモ |
|---|---|---|
| 慶基殿 | 李成桂の御真を祀る | 観覧料あり・季節で開場時間が変動 |
| 殿洞聖堂 | 韓屋街に立つ洋風聖堂 | 外観撮影スポットとして人気 |
| 梧木台 | 高台から街並みを一望 | 李成桂ゆかりの逸話が残る |
全州ビビンバとコンナムルクッパ、確認できた名店
全州といえば全州ビビンバ、そして콩나물국밥(コンナムルクッパ)を目当てに来る人も多いはずです。複数の紹介記事で繰り返し名前が挙がるのが、全州ビビンバでは家族会館(가족회관)と韓国館(한국관)です。家族会館は1979年開業で、全州飲食名人1号・大韓民国食品名人39号の金年任氏が創業したとされ、地元の要人が来客をもてなす際に利用する店として紹介されることがあります。韓国館は全州のターミナル近くにあり、地元の人やタクシー運転手からも名前が挙がる老舗、と複数のメディアが伝えています。
コンナムルクッパでは、三百家(삼백집)とウェンイ집が代表格として挙げられます。三百家はコンナムルクッパの元祖とされる店で、半熟卵をのせるスタイルが特徴。ウェンイ집は40年近くコンナムルクッパひと筋で営業してきたとされ、イカの出汁をベースに刻んだキムチを加えた、やや辛口の一杯として紹介されています。
ここで挙げた店は、いずれも紹介記事の中で繰り返し名前が出てくる老舗であって、編集部が営業時間・定休日・現在のメニューまで公式に確認できたわけではありません。訪問前には、店名で地図アプリを検索し、現在も営業しているか、当日の営業時間はどうかを確認してから向かうことをおすすめします。
全州は、2018年6月に放送された「孤独のグルメ」Season7第9話の舞台でもあります。公式ページに出る店名と料理は「孤独のグルメ」の韓国の回と店の表で確かめられます。
韓服レンタルの相場感と借りるときの注意
韓屋村を歩いていると、色鮮やかな한복(ハンボク)姿の人をたくさん見かけます。韓服を着て古い街並みを歩く体験は、全州韓屋村の楽しみ方の定番のひとつです。ある店舗の商品ページによると、テーマ韓服は1時間30分プランが10,000ウォン、2時間30分プランが17,000ウォン、4時間プランが20,000ウォンで案内されています(2026年9月8日確認)。1時間30分プランはだいたいカフェのコーヒー1杯分の感覚で試せる料金です。
ここで示した金額は特定の1店舗の価格であり、店舗ごとに料金・プラン内容・ヘアセットの有無などが異なります。営業時間は10時〜21時、年中無休とする店舗もありますが、これも店舗によって差があるため、当日の予定に合わせて借りたい店の営業時間を個別に確認するのが安全です。
レンタル時間ぴったりに返却できないと延長料金がかかる店が多いとされています。慶基殿の観覧や食事の予定を先に決めてから、余裕を持ったプランを選ぶのがおすすめです。ソウルの景福宮での韓服レンタルとは店・相場が異なるので、景福宮での韓服レンタルの記事と混同しないよう注意してください。
南部市場の夜市を組み込む、日帰りの現実的なタイムテーブル
남부시장(ナンブシジャン)、南部市場の夜市は、全州韓屋村の中でも「行ける曜日が決まっている」タイプのスポットです。全州市公式の観光ポータルによると、夜市の正規運営は毎週金曜・土曜の17時〜23時とされています(掲載日2025年2月、2026年9月8日確認)。市場内の青年モール自体は毎日11時から開いていますが、屋台が並ぶ夜市の雰囲気を目当てにするなら、金・土に日程を合わせる必要があります。
ここまでの情報を踏まえて、始発KTXを使った場合の日帰りタイムテーブル例を組んでみます。あくまで一例で、実際の時刻表・観覧時間は当日必ず公式で確認してください。
始発から最終まで一日中スマホで時刻表や地図アプリを開きっぱなしにすることになるので、モバイルバッテリーを1つ持っておくと、帰りのKTXの時刻を調べる段階で電池切れに焦らずに済みます。
- 6:25 龍山発の始発KTXに乗車
- 8:00前後 全州駅着 → バスまたはタクシーで韓屋村へ
- 9:00頃 韓屋村着。慶基殿・殿洞聖堂・梧木台を回る
- 12:00前後 全州ビビンバまたはコンナムルクッパで昼食
- 14:00頃 韓服レンタルで街歩き・写真撮影
- 17:00以降(金・土のみ) 南部市場の夜市で食べ歩き
- 21時台〜22時台のKTXで龍山へ戻る
金・土以外に行く場合は、夜市の代わりに南部市場本体や、韓屋村内のカフェ・工房での体験に時間を回すと、1日の密度はそのままキープできます。逆に「夜市もゆっくり楽しみたい」「移動で疲れたくない」という人は、次の章で触れる韓屋ステイでの1泊も検討する価値があります。
日帰りにこだわらないなら:ソウルを拠点にする、という考え方
ここまで日帰りを前提に組み立ててきましたが、韓国旅行全体のスケジュールによっては「全州は日帰り、宿泊はソウルのまま動かさない」という選び方も現実的です。全州で1泊するために荷物をまとめ直すより、ソウルのホテルに連泊しながら1日だけ全州へ足を延ばす方が、旅程全体はシンプルになります。とくに他の日程でソウル市内観光を予定している人にとっては、拠点を動かさない方が移動のロスが少なくなります。
ソウルを拠点にする場合、龍山駅からのアクセスを考えると、龍山エリアやソウル駅周辺、市内中心部にホテルを取っておくと、始発KTXへの移動もスムーズです。宿探しの選択肢を広げておきたい人は、以下からソウルのホテルをまとめて検索できます。
もちろん、全州の空気をもっとゆっくり味わいたいなら、韓屋そのものに泊まる選択肢もあります。全州韓屋村には韓屋を改装した宿が点在しており、ソウル・北村の韓屋ステイとは違った、街全体が韓屋でできているような泊まり心地が魅力とされています。ソウルでの韓屋ステイに興味がある人は北村エリアの韓屋ステイの記事も参考にしてみてください。また、韓屋の街並みそのものを見比べたい人にはソウル・北村韓屋村の記事もあわせてどうぞ。全州は規模が大きく商業施設も多い分、北村とはまた違ったにぎやかさがあります。
混みやすい時期についても触れておきます。週末、とくに土曜の日中や、韓国の連休シーズンは韓屋村・慶基殿周辺が特に混雑しやすいとされています。写真をゆっくり撮りたい、行列を避けたいという人は、平日や午前の早い時間帯を狙うか、逆に混雑込みで夜市のにぎわいを楽しみに行く、と割り切るのも手です。
よくある質問
まとめ
- 全州韓屋村は龍山からのKTX始発を使えば日帰りが十分に狙える
- KTXは所要約1時間30分〜1時間50分、高速バスは約2時間40分〜3時間(いずれも民間情報・要最新確認)
- 慶基殿・殿洞聖堂・梧木台は徒歩圏でまとめて回れる
- 南部市場の夜市は金・土の17時〜23時のみ。曜日を合わせて日程を組む
- ソウルを拠点にしたまま日帰りするか、韓屋ステイで1泊するかは旅程全体で判断する
次に韓国旅行の日程を組むときは、まず自分が動ける曜日を確認してから、韓屋村の見どころとKTXの時刻を当てはめてみてください。全州以外の周遊も考えている人は、ソウル2回目・3回目向けの周遊コース記事もあわせて計画の参考にどうぞ。
参考・出典
- 全州韓屋村 公式サイト(施設概要) https://hanok.jeonju.go.kr/contents/info
- 全州市公式観光ポータル(慶基殿 観覧案内) https://tour.jeonju.go.kr/board/view.jeonju?menuCd=DOM_000000101006001000&boardId=BBS_0000003&dataSid=10115
- 全州市公式観光ポータル(南部市場夜市 運営案内) https://tour.jeonju.go.kr/board/view.jeonju?boardId=BBS_0000046&menuCd=DOM_000000113001000000&paging=ok&startPage=1&dataSid=14764
- KTX時刻表(民間まとめサイト、最新は公式コレイルサイトで要確認) https://train.asamaru.net/
- 高速バス時刻表(民間まとめサイト、最新は公式予約サイトで要確認) https://transportation.asamaru.net/
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