金海空港に着いたら、仁川空港のイメージのまま「免税店を見て回ろう」と思っていませんか。仁川や金浦の記事を先に読んでいると、免税店といえば大手ブランドがずらりと並ぶ広いフロアを想像しがちですが、金海空港はかなり事情が違います。運営している業者の数自体が少なく、市内やオンラインで先に買った商品をどこで受け取るかも、空港のどこにも大きく案内されているわけではありません。地方空港ならではの「知らないと迷う」ポイントを、韓国空港公社(KAC)の公式データをもとに整理します。空港全体のアクセスをまだ把握できていない場合は、先に金海空港から釜山市内へのアクセスをまとめた記事を読んでおくと、この記事で扱う免税店の話がどの段階に関わってくるのか位置づけやすくなります。
金海空港の国際線ターミナルにある免税店は、韓国空港公社(KAC)公式の施設検索(2026年9月24日確認)によると慶福宮(경복궁)免税店とロッテ免税店の2社だけです。慶福宮は1階と2階に分かれて化粧品・香水・酒類・タバコを扱い、ロッテは2階の1区画で化粧品・香水を扱っています。市内店舗やオンライン免税店で先に買った商品を受け取る「免税品引渡場」は2階に1か所あり、KACの案内ではロッテと新世界(신세계)の電話番号が案内されています。ただし新羅免税店で買った場合は、新羅自身の公式ガイドが別の引渡場情報を出しており、案内が割れています。
結論から――金海空港の免税店で最初に知っておきたいこと
先に全体像だけ言うと、金海空港の免税店は「小規模」という一言に尽きます。KAC公式の施設検索で国際線ターミナルのカテゴリ「쇼핑(ショッピング)」を確認すると、免税店として登録されているのは慶福宮免税店とロッテ免税店の2社だけで、仁川や金浦でおなじみの新羅免税店は、少なくともKACの公式施設リストには単独の店舗として登場しません(2026年9月24日確認)。「空港だから免税店がいろいろあるはず」という前提で歩き回ると、思ったより選択肢が少ないことに気づくはずです。
もう一つ押さえておきたいのが、店で直接買う場合と、市内店舗・オンライン免税店で先に買っておいた商品を受け取る場合とで、動線がまったく違うという点です。後者は「引渡場」という専用のカウンターを使うことになり、これは通常の免税店の売場とは別の場所にあります。この記事では、公式データで確認できた店舗情報と引渡場情報を、確認できなかったことも含めて正直に整理します。
金海空港の免税店は2社体制――慶福宮免税店とロッテ免税店
KAC公式の施設検索(国際線・カテゴリ「쇼핑」、2026年9月24日確認)を全件確認すると、免税店に分類される登録は合計4区画で、運営会社は慶福宮免税店とロッテ免税店の2社だけでした。内訳は、慶福宮免税店が1階に2区画(化粧品・香水/酒類)、2階に1区画(酒類・タバコ)、ロッテ免税店が2階に1区画(化粧品・香水)です。同じ公式データには、市内・オンラインで買った商品を受け取る「免税品引渡場」も2階に1か所登録されています。
| 施設名 | 階 | 主な取扱 | 営業時間 |
|---|---|---|---|
| 慶福宮免税店 | 1F | 化粧品・香水 | 06:00〜22:30 |
| 慶福宮免税店 | 1F | 酒類 | 06:00〜22:30 |
| 慶福宮免税店 | 2F | 酒類・タバコ | 06:30〜21:30 |
| ロッテ免税店 | 2F | 化粧品・香水 | 06:30〜21:00 |
| 免税品引渡場 | 2F | (受け取り専用) | 06:10〜21:00 |

慶福宮免税店については、1階の登録が2区画に分かれており、化粧品・香水を扱う区画の電話番号は051-971-2780、酒類を扱う区画の電話番号は051-970-2780と、公式データ上は別の番号になっています。隣接した1つの店の中の売場区分なのか、独立した2つの区画なのかまでは本記事の調査では確定できませんでした。訪問前に、空港内のサインまたは電話で確認しておくと安心です。
免税店と事後免税(タックスリファンド)は別物――先に整理しておく
ここで一度、用語を整理しておきます。「免税店(Duty Free)」は、韓国の税金がかからない状態で商品を買う店のことで、出国する人だけが利用できます。一方、KAC公式の施設検索には、内国税(付加価値税)の還付窓口「나이스정보통신 内国税還付窓口」も2階に別途登録されており(営業06:30〜21:00・電話051-971-2731、2026年9月24日確認)、これは「TAX FREE」と書かれた一般の店で先に税込み価格で買った商品について、出国時に税金分を払い戻してもらう「事後免税(タックスリファンド)」の窓口です。名前が似ているだけで、仕組みも使う窓口もまったく別だと覚えておくと混乱しません。
この2つの違いや、購入額に応じてどれくらい戻ってくるかといった具体的な条件は、金海空港に限らず韓国全体で共通のルールです。制度そのものの詳しい説明は免税店とタックスリファンドの違いをまとめた記事に整理してあるので、金海空港で買い物をする前に一度目を通しておくと、当日どちらの窓口に並べばいいか迷わずに済みます。
慶福宮免税店――1階と2階に分かれた売場、扱う商品
慶福宮免税店の公式店舗ページを見ると、金海空港店の所在地は「金海国際空港2階・出国場免税区域」、営業時間は06:30〜21:30、電話は051-831-9271と案内されています(2026年9月24日確認)。これはKAC公式施設検索の電話番号とは異なる数字で、同じ運営会社でも案内元によって連絡先が違うという状態です。取扱カテゴリとしては、タバコ・酒類・健康食品・食品・ファッション雑貨などが挙げられており、化粧品や香水も含めて幅広いジャンルをカバーしていることがわかります。
KAC側の施設検索では、慶福宮免税店は1階に2区画、2階に1区画という形で登録されていて、1階側の2区画は化粧品・香水と酒類にそれぞれ分かれています。営業時間は1階側が06:00〜22:30、2階側が06:30〜21:30です。どちらの階にも寄る予定なら、少し早めの時間帯に1階側から見ておくと、2階側の営業開始(06:30)を待たずに買い物を始められます。
慶福宮免税店については、韓国空港公社(KAC)公式施設検索の電話番号(051-971-2780/051-970-2780/051-971-2880)と、慶福宮免税店自身の公式店舗ページの電話番号(051-831-9271)が一致していません(いずれも2026年9月24日確認)。営業時間や取扱商品の細かい確認をしたい場合は、どちらか一方だけでなく両方の案内を照らし合わせておくと安心です。
ロッテ免税店――2階の1区画、化粧品・香水中心
ロッテ免税店は、KAC公式施設検索では2階の1区画のみの登録で、営業時間は06:30〜21:00、電話は051-979-1900、取扱は化粧品・香水と案内されています(2026年9月24日確認)。慶福宮免税店が1階・2階の複数区画に分かれているのに対して、ロッテは2階の1か所にまとまっている形です。仁川空港のロッテ免税店のような大規模な売場を想像していると、金海空港のロッテはかなりコンパクトだと感じるはずです。
ロッテ免税店の公式サイト(krm.lottedfs.com)には、本記事の調査環境からドメイン名の解決ができず、接続を複数回試みても届きませんでした。そのため、受け取り締切の具体的な時間帯や、金海空港店ならではの案内があるかどうかまでは、公式サイト側からは確認できていません。詳細を知りたい場合は、KAC施設検索に記載の電話番号(051-979-1900)に直接問い合わせるのが確実です。
市内・オンラインで買った免税品はどこで受け取る?――引渡場の場所と連絡先
市内の免税店やオンライン免税店で先に商品を買っておいた場合、空港の売場ではなく「免税品引渡場」で受け取ることになります。KAC公式施設検索によると、金海空港の引渡場は2階に1か所登録されており、営業時間は06:10〜21:00です。電話番号は「ロッテ(051-973-3698)/新世界(051-971-5901)」と2系統が案内されていて(2026年9月24日確認)、この2社で買った商品はここで受け取れると読み取れます。
受け取りの一般的な流れとしては、出国当日にパスポートと搭乗券(航空券)を引渡場の窓口に提示する、という運用が広く知られています。ただし、これは本記事が金海空港について直接確認した一次情報ではなく、免税店業界で一般的に知られている運用としての紹介にとどめます。金海空港での具体的な必要書類や手続きの流れは、購入した免税店の窓口に事前に確認しておくのが確実です。
新羅免税店で買った場合は案内が分かれている――要確認のポイント
ここは正直に書いておきたいところです。新羅免税店自身の公式ショッピングガイドでは、金海空港にも独自の引渡場があると案内されています。位置は「空港2階、出国審査を通過した後の右端」、直通電話は051-941-9356、代表お客様センターは1688-1110です(2026年9月24日確認)。ところが、韓国空港公社(KAC)の公式施設検索には「新羅」という名前の施設が一件も登録されておらず、引渡場の電話番号としてもロッテと新世界の2件しか案内されていません。
2つの公式情報源のあいだで案内が食い違っている状態なので、本記事では「新羅にも引渡場があるという案内がある」という事実と、「KACの公式施設データには登場しない」という事実の両方を示すにとどめます。新羅免税店で買い物をする予定がある場合は、新羅の公式ガイドに記載の直通電話(051-941-9356)に事前に連絡して、金海空港での受け取り方法を直接確認しておくのが一番確実な方法です。
なお、新羅免税店の公式ガイドには、金海を含む仁川・済州・金浦・大邱・清州・釜山港・仁川港など計11か所の引渡場に共通のルールとして「出国1〜2時間前までに商品を受け取ること」という案内もあります(2026年9月24日確認)。これは特定の空港だけのルールではなく、新羅全店舗に共通する目安として書かれているものです。
受け取り当日の持ち物と流れで気をつけたいこと
免税店・引渡場のどちらを使う場合も、共通して言えるのは「出国審査を通過した後のエリアでしか利用できない」という点です。金海空港の免税店・引渡場はいずれも国際線ターミナルの2階(一部は1階)にあり、保安検査・出国審査を終えたあとに立ち寄る場所という前提は変わりません。到着後すぐ探しても見つからないので、チェックインと保安検査を先に済ませてから向かうことになります。
持ち物としては、パスポートと搭乗券(航空券)を手元に用意しておくのが基本です。市内・オンラインで買った場合は、購入時の注文番号や確認メールも合わせて持っておくと、引渡場での確認がスムーズになります。搭乗便が確定してから買い物をする場合は、便名や出発時刻を正確に伝える(あるいは正確に入力する)ことが受け取りの前提になっている、という運用も一般的に知られています。ただしこれも本記事が金海空港について直接確認した一次情報ではないため、断定はせず「一般的な運用として知られている」という位置づけで紹介します。
よくある質問
まとめ――金海空港は「2社・小規模」を前提に動く
金海空港の免税店は、韓国空港公社(KAC)公式データで確認できる範囲では慶福宮免税店とロッテ免税店の2社だけで、仁川・金浦と比べて運営業者数も売場の規模も小さめです。市内・オンラインで先に買った商品はロッテ・新世界であれば2階の引渡場で受け取れますが、新羅免税店については公式情報源のあいだで案内が食い違っており、事前の電話確認が欠かせません。
- 金海空港の免税店はKAC公式データ上、慶福宮免税店(1F/2F)とロッテ免税店(2F)の2社だけ(2026年9月24日確認)
- 免税品引渡場は2階に1か所。営業06:10〜21:00、電話はロッテ・新世界の2系統が案内されている
- 新羅免税店は独自に引渡場があると案内しているが、KAC公式施設データには登録されていない。買った場合は要電話確認
- 免税店とタックスリファンド(事後免税)は別の窓口。制度の違いは別記事で整理済み
- 免税店・引渡場はいずれも出国審査を通過した後のエリアにある
- ロッテ免税店の公式サイトは本調査環境から接続できず、詳細は電話での確認が確実
結局のところ、金海空港の免税店まわりは「仁川ほど選択肢は多くない」と早めに知っておくことが、当日の時間の使い方を左右します。冒頭で紹介した釜山市内へのアクセスの記事とあわせて、市内・オンラインでの購入を検討している場合は金浦空港の免税品受け取り方をまとめた記事や仁川空港の免税品受け取り方をまとめた記事も参考にすると、空港ごとの違いが見えてきます。出国の流れ全体をまだ確認していない場合は金海空港の国際線出国の流れをまとめた記事も、両替の選択肢を知りたい場合は金海空港の両替をまとめた記事もあわせてどうぞ。
参考・出典
- 韓国空港公社(KAC)金海国際空港公式サイト 施設案内(国際線・カテゴリ「쇼핑」) https://www.airport.co.kr/gimhae/cms/frCon/index.do?MENU_ID=220&acd=A1102 (2026年9月24日確認)
- 慶福宮免税店 公式店舗ページ(金海空港店) https://kbkdutyfree.com/ko/store/gimhae (2026年9月24日確認)
- 新羅免税店 公式ショッピングガイド(引渡場案内) https://www.shilladfs.com/comm/kr/ko/shoppingGuideStep3 (2026年9月24日確認)

