韓国のバスは色で何が違う?番号の意味と乗り方

ソウルのバス停に青・緑・黄・赤など色違いの市内バスが並んで停車している様子

ソウルのバス停に何台も並んで止まったとき、色も番号もバラバラで「どれに乗ればいいんだろう」と立ち止まった経験はありませんか。ルート検索アプリを開けば行き方は出てきますが、実は車体の色を見るだけで、そのバスが「どれくらいの距離をどう走る路線か」はある程度わかるようになっています。この記事では、路線を調べるアプリの操作手順ではなく、バスの色と番号が何を意味しているか、そして実際の乗り方をソウル市とTOPIS(서울시 교통정보 시스템・ソウル市交通情報システム)の公式情報にもとづいて整理しました。

結論から

ソウルの市内バスは車体の色で役割が分かれています。青は幹線バス(区と区をつなぐ本線)、緑は支線バス(地下鉄駅までの短距離)、黄は循環バス(一区画内をまわる)、赤は広域バス(ソウルと京畿道を結ぶ)です。番号は「出発地の権域番号+到着地の権域番号+一連番号」という規則でつけられていて、桁数を見るだけでもおおよその性格がわかります。運賃は교통카드(キョトンカード・交通カード)基準で市内バスが1,500ウォン、広域バスが3,000ウォンでした(2026年9月2日確認)。乗り方は前乗り後降りで、乗るときと降りるときの2回タッチが必須です。

車体の色(青・緑・黄・赤・濃紺)ごとにバスの種類・役割・運賃を対応させた図

目次

ソウルの市内バスは色で役割が分かれている

ソウルの市内バスが今のような色分けになったのは2004年7月、環乗(乗換)システムの導入と同時でした。それ以前はバスの色も番号もばらばらで、どの路線がどこを走るのか外からはわかりにくい状態だったといいます。導入以降は、青(ブルー)간선버스(カンソンバス・幹線バス)緑(グリーン)지선버스(チソンバス・支線バス)黄(イエロー)순환버스(スニョンバス・循環バス)赤(レッド)광역버스(クァンヨクバス・広域バス)という4色4種類に整理されています(2026年9月2日確認)。

役割の違いは走る距離感で覚えると早いです。幹線バスは区と区をまたいで走る本線、支線バスは地下鉄の駅から離れたエリアの足、循環バスは一つの区画をぐるっと回るだけの短距離便、広域バスはソウル市内から京畿道(경기도)まで走る長距離便です。加えて마을버스(マウルバス・地域バス)という緑系の小型バスもあり、こちらは各区がそれぞれ運営する、より生活密着型の路線になります。

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ソウルイン編集部編集部の整理では、色を覚えておくだけでも「このバスは近所を回る便か、遠くまで行く便か」の見当がつきやすくなります。番号を暗記するより先に、色の意味を押さえておくほうが現地では実用的かもしれません。

どの番号のバスに乗ればいいかという具体的な検索は、NAVER地図やカカオマップを使う場面になります。目的地までの路線番号そのものを調べたい人は、アプリでのバス路線の調べ方をまとめた記事を先に見ておくと、この記事で説明する色と番号の意味がより実感を持って読めるはずです。


番号の桁数でわかること——権域番号+権域番号+一連番号

ソウルの市内バスの番号は、思いつきでつけられているわけではありません。市内は8つの권역(クォニョク・権域)に分けられていて、番号の桁数と並び方に規則があります(2026年9月2日確認)。

種類 桁数 並び方
幹線バス(青) 3桁 出発権域+到着権域+一連番号(1桁)
支線バス(緑) 4桁 出発権域+到着権域+一連番号(2桁)
循環バス(黄) 2桁 権域番号+一連番号(1桁)
広域バス(赤) 4桁 「9」+京畿道側の出発権域+一連番号(2桁)

たとえば幹線バスの721番は、7番権域(麻浦(마포)・西大門(서대문)・恩平(은평)方面)を出発し、2番権域(城東(성동)・東大門(동대문)・広津(광진)・中浪(중랑)方面)へ向かう1番目の路線という意味になります。番号の頭2桁を見るだけで「どちらからどちらへ向かう便か」の見当がつくわけです。支線バスは行き先の細かさを表すために一連番号が2桁になり、循環バスは一つの権域内で完結するため権域番号が1つしか入りません。

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ソウルイン編集部正直、最初にこの規則を知ったときは「暗号みたいだ」と感じました。ただ覚えてしまえば、知らない番号のバスが来ても3桁か4桁かを見るだけで幹線か支線かの見分けがつくようになるはずです。


権域番号0〜7の地図——鍾路・中区・龍山が起点

権域番号は、都心の종로(チョンノ・鍾路)중구(チュング・中区)용산(ヨンサン・龍山)0番として、そこから時計回りに1番から7番まで割り振られています(2026年9月2日確認)。

  • 0番:鍾路・中区・龍山(都心)
  • 1番:城北(성북)・江北(강북)・道峰(도봉)・蘆原(노원)
  • 2番:城東(성동)・東大門(동대문)・広津(광진)・中浪(중랑)
  • 3番:江東(강동)・松坡(송파)
  • 4番:江南(강남)・瑞草(서초)
  • 5番:銅雀(동작)・冠岳(관악)・衿川(금천)
  • 6番:永登浦(영등포)・陽川(양천)・九老(구로)・江西(강서)
  • 7番:麻浦(마포)・西大門(서대문)・恩平(은평)

この並びは中心から時計回りにぐるっと一周する形になっていて、隣り合う番号のエリアは地理的にも隣接しています。旅行者としてすべて覚える必要はありませんが、「自分が今いる区が何番権域か」だけ知っておくと、バスの番号を見た瞬間に「都心方面へ向かう便か、逆方向か」が判断しやすくなります。江南(4番)にいて4から始まる番号のバスに乗れば近距離、0から始まる番号なら都心方面という具合です。

権域の区割りは行政上の区分であり、路線の新設・変更によって例外的な番号づけがされる場合もあります。旅行前に確実な行き先を確認したいときは、公式サイトや路線検索アプリで実際の停留所名まで見ておくことをおすすめします。


色ごとの運賃の違い——交通カード基準のいま

運賃は色(種類)ごとに異なり、2023年8月12日に改定されて以降、2026年9月2日時点でも同じ金額が案内されています。교통카드(交通カード)基準の大人運賃は、幹線・支線・循環バスをまとめた「市内バス」が1,500ウォン、地域バス(マウルバス)が1,200ウォン、広域バスが3,000ウォンです(2026年9月2日確認)。現金払いの場合はこれより高くなるため、交通カードを持っておくほうが確実にお得です。

幹線バスと広域バスの差額は1,500ウォンで、日本円にすればコーヒー1杯分にも満たない金額ですが、毎日の移動で積み重なると小さくない差になります。目的地が同じソウル市内でも「幹線バスで行けるか、広域バスでないと届かないか」で運賃が変わってくるので、色を見て種類を判断する習慣は財布にも直結します。交通カードそのものの種類や購入方法にまだ不安がある人は、T-moneyカードの使い方をまとめた記事を先に読んでおくとスムーズです。

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ソウルイン編集部編集部の整理では、運賃は変動する可能性がある情報なので、出発直前にもう一度公式サイトで確認しておくのが安心です。特に長期の旅行を計画している人は、出発時点の最新情報を見直す一手間をおすすめします。


乗り方の基本——前乗り後降り、2回のタッチ

ソウルの市内バスは基本的に前のドアから乗って、後ろのドアから降りるという一方通行の動線です。乗車時は運転席の横にある読み取り機に交通カードをタッチし、降車時も後方ドア付近の読み取り機に必ずタッチします。日本のICカードのように「乗るときだけタッチすればいい」路線ではないので、この2回タッチをまず体に覚えさせておくことが大切です。

  1. バス停で行き先方面の路線であることを確認して乗車位置に並ぶ
  2. 前のドアから乗車し、交通カードを読み取り機にタッチする
  3. 座席か手すりを確保し、走行中は無理に移動しない
  4. 降りたい停留所の一つ前で降車ベルを押す
  5. 後ろのドアから降車する直前に、再度交通カードをタッチする

降車ベルは座席の横や天井近くに設置されていて、日本のバスと似た感覚で押せます。停留所の名前は車内アナウンスと電光掲示の両方で案内されることが多いですが、聞き取りに自信がない人は、乗車前にNAVER地図やカカオマップで自分の停留所が何番目かを確認しておくと安心です。


降りるときにタッチしないとどうなるか

ソウルの交通機関には、バスから地下鉄へ、あるいはバスからバスへの乗換で運賃が割引になる환승할인(ファンスンハリン・乗換割引)という制度があります。この割引は、直前に乗った交通手段を正しく下車タグ(下車時のタッチ)して初めて成立する仕組みです。下車時にタッチをし忘れると、システム上は「まだ乗車中」の扱いになってしまい、次に乗る交通手段で乗換とみなされず、割引なしの新規運賃がそのまま加算されます。

下車タッチを忘れると、乗換割引が消えるだけでなく、区間によっては最大距離とみなされて追加運賃が発生する場合もあります。降りる直前は「次の一手」より先に、タッチを済ませる習慣をつけておくと安心です。

金額としては1回あたり数百ウォン、日本円でシートマスク1枚分にも満たない差ですが、旅行中に何度も乗換を繰り返す人ほど、タッチ忘れの積み重ねが地味に響いてきます。乗換割引の適用時間や回数の上限、地下鉄とバスをまたいだ具体的な条件については、乗換割引の仕組みを詳しくまとめた記事で扱っているので、あわせて確認しておくと迷いにくくなります。


バス停の電光掲示と路線図の読み方

ソウルの主要なバス停には、次に来るバスの番号と到着予想時間を表示する電光掲示板が設置されています。表示は「番号+分数」というシンプルな形式が多く、ハングルが読めなくても数字だけである程度の待ち時間は把握できます。ただし電光掲示は故障や誤差が出ることもあるため、確実な到着時刻を知りたい場合はアプリでの確認と併用するのが現実的です。

バス停に掲げられた路線図は、上下(往路・復路)で表示方向が逆になっていることがあり、地図に不慣れなうちは自分がどちら向きのバス停に立っているのか迷いやすい部分です。停留所名の並び順をよく見て、自分の目的地が先にあるか後にあるかを確認してから並ぶようにしましょう。リアルタイムの到着情報や地図上での位置確認は、カカオマップの使い方をまとめた記事で操作画面つきで解説しているので、電光掲示だけで不安な人はあわせて活用してください。

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ソウルイン編集部正直、電光掲示の分数表示は多少前後することがあります。数字を信じすぎず「そろそろ来るはず」くらいの余裕を持って並んでおくほうが、慌てずに済むはずです。


座席のマナー——優先席と走行中に立たないこと

ソウルの市内バスにも、日本と同様に高齢者・妊婦・体の不自由な人向けの優先席が設けられています。優先席は座席の色やステッカーで示されていることが多く、空いていても対象者が乗ってきたら譲るのが一般的なマナーとされています。混雑時間帯は座席の譲り合いだけでなく、通路に立つ人との距離感にも気を配っておくと気持ちよく移動できます。

もう一つ気をつけたいのが、走行中に席を立って移動することです。ソウルのバスは信号や車線変更でやや急な動きをすることがあり、走行中の移動は転倒のリスクにつながります。降りる停留所が近づいてきたら、バスが完全に停車してから席を立ち、後方ドアへ向かうのが安全です。荷物が多い日や子連れの日は、なおさら早めに移動を始めておくと慌てずに降車できます。


深夜バス(N番・올빼미버스)という選択肢

地下鉄の終電を逃した、あるいは深夜まで予定が続いた日には、심야버스(シミャバス・深夜バス)、通称올빼미버스(オルペミバス・フクロウバス)という選択肢があります。番号の頭に「N」が付いているのが目印で、23時から翌6時まで運行し、一般の市内バスとは別の専用路線として14系統が用意されています(2026年9月2日確認)。運賃は交通カード基準で2,500ウォンです(2026年9月2日確認)。

N番のバスは主要な繁華街やソウル市の広い範囲をカバーするように設計されていますが、すべてのエリアを網羅しているわけではありません。深夜に移動する予定がある人は、事前に自分の目的地を通る系統があるかどうかを確認しておくと安心です。深夜料金のタクシーと比べると運賃はかなり抑えられるので、終電を逃した夜の選択肢として覚えておく価値はあります。

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ソウルイン編集部編集部の整理では、N番バスは本数も系統も限られているので、深夜に頼り切るというより「終電を逃したときの保険」として覚えておくくらいがちょうどよいはずです。


空港リムジンバスと市内バスの違い

ここまで説明してきた青・緑・黄・赤の市内バスと、仁川空港や金浦空港から出ている공항리무진(コンハンリムジン・空港リムジン)バスは、運営会社も運賃体系もまったく別のものです。空港リムジンバスは荷物置き場つきの大型バスで、路線ごとに個別の運賃が設定されており、市内バスのような1,500ウォンの均一運賃ではありません。番号の権域規則もリムジンバスには当てはまらないため、この記事の色分けや桁数のルールは市内バスに限った話だと理解しておいてください。

空港からソウル市内への具体的な路線・運賃・所要時間は、仁川空港リムジンバスの総論ガイドにまとめています。空港バスでも交通カードは基本的に共通で使えますが、乗車前にチャージ額を確認しておきたい人や、カードの種類ごとの違いが気になる人は、空港バスでの交通カードの使い方をまとめた記事もあわせて見ておくと出発当日に迷いにくくなります。


よくある質問

バスの色を見るだけで路線の種類はわかりますか?
はい。青は幹線バス、緑は支線バス、黄は循環バス、赤は広域バスという色分けが2004年7月から使われています(2026年9月2日確認)。ただし例外的な塗装のバスもあるため、確実に知りたい場合は番号の桁数もあわせて確認してください。
番号が3桁と4桁のバスでは何が違いますか?
3桁は幹線バス、4桁は支線バスか広域バスです。広域バスは「9」から始まる4桁という特徴があるので、頭の数字が9かどうかで見分けられます(2026年9月2日確認)。
交通カードの下車タッチを忘れたら罰金になりますか?
罰金ではありませんが、乗換割引が適用されず、区間によっては最大距離とみなされて追加運賃が発生する可能性があります。降りる際は必ずタッチを済ませる習慣をつけてください。
深夜バス(N番)は市内バスと同じ交通カードで乗れますか?
はい、同じ交通カードで利用でき、運賃は2,500ウォンです(2026年9月2日確認)。ただし本数・系統ともに日中の市内バスより限られるため、目的地を通る系統があるか事前の確認をおすすめします。

まとめ

  • ソウルの市内バスは青(幹線)・緑(支線)・黄(循環)・赤(広域)の4色で役割が分かれる(2004年7月導入)
  • 番号は出発地と到着地の権域番号+一連番号でできていて、桁数(3桁・4桁・2桁)で種類の見当がつく
  • 権域番号は0番(鍾路・中区・龍山)を起点に時計回りで1〜7番まで割り振られている
  • 運賃は交通カード基準で市内バス1,500ウォン・地域バス1,200ウォン・広域バス3,000ウォン(2026年9月2日確認)
  • 乗り方は前乗り後降り、乗車時と降車時の2回タッチが必須
  • 下車タッチを忘れると乗換割引が消え、追加運賃が発生する可能性がある
  • 終電後は「N」から始まる深夜バスという選択肢もある(運賃2,500ウォン、2026年9月2日確認)

色と番号の意味さえ押さえておけば、初めて見る路線のバスでも「どんな距離を走る便か」の見当がつくようになります。実際にどの番号のバスに乗ればいいかというルート検索は、この記事で紹介したアプリ関連の記事を参考にしてください。この記事で確認しきれなかった細かい路線変更などは、公式サイトや現地の案内表示で最新情報を確認することをおすすめします。

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ソウルイン編集部編集部の整理では、バスの色と番号のルールは一度覚えてしまえば一生使える知識です。地下鉄ほど路線図が単純ではない分、色分けを知っているかどうかで現地での余裕がかなり変わってくるはずです。

参考・出典

  • 서울특별시 미디어허브(mediahub.seoul.go.kr)「숫자에 숨겨진 비밀을 찾아봐!」(バスの色分け・番号体系の解説) https://mediahub.seoul.go.kr/archives/2000558 (2026年9月2日確認)
  • 뉴스핌「0~7, 무슨 뜻일까? 서울 버스번호 ‘숫자의 비밀’」(権域番号0〜7の地域一覧・番号の桁数規則) https://www.newspim.com/news/view/20170328000164 (2026年9月2日確認)
  • 서울특별시 교통정보 안내「교통 요금 안내」(市内バス・地域バス・広域バスの運賃) https://news.seoul.go.kr/traffic/traffic_price (2026年9月2日確認)
  • 서울특별시 교통정보 안내「통합환승할인제도」(乗換割引の条件・下車タグの必要性) https://news.seoul.go.kr/traffic/transfer_discount (2026年9月2日確認)
  • 서울특별시 교통정보 안내「심야 전용 시내버스(올빼미버스) 운행」(深夜バスの運行時間・運賃・系統数) https://news.seoul.go.kr/traffic/archives/27974 (2026年9月2日確認)
  • 경향신문「오늘부터 서울 버스 요금 1500원…8년 만에 300원 인상」(2023年8月12日の運賃改定の経緯) https://www.khan.co.kr/article/202308100600021 (2026年9月2日確認)
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