韓国のホテルにアメニティは無い?規制と持っていく物

韓国のホテルの洗面台に歯ブラシやカミソリの個包装が置かれておらず、代わりにシャンプーの大容量ディスペンサーが壁に取り付けられている様子

本記事にはプロモーションを含みます。

韓国のホテルを予約したのに、いざチェックインしてみたら歯ブラシもカミソリも部屋に無くて焦った……という話、SNSでも旅行者の口コミでもよく見かけますよね。「前に泊まったときはあったのに」「同じチェーンなのに今回は無い」と戸惑う人が多いのは、実はこれ、宿の当たり外れではなく法律で決まったルールが背景にあるからです。この記事では、なぜアメニティが無くなったのか、どの規模の宿が対象なのか、実際の置き方は宿タイプでどう違うのか、そして持っていくと安心なものを、公的な発表と業界の一次情報をもとに整理しました。

結論から

2024年3月29日から、客室50室以上の宿泊施設では、歯ブラシ・歯みがき粉・シャンプー・リンス・カミソリの5品目を無償で提供することが法律で禁止されています(自資源の節約と再活用促進に関する法律の改正による)。違反すると宿側に300万ウォン以下の過料が科される仕組みです。つまり大型ホテルほど「置いていない」可能性が高く、50室未満の中小ホテルやゲストハウスは対象外なので、これまで通り置いてあることが多いというのが実情です。旅行の際は、歯ブラシとカミソリだけは持参する前提で荷物を組み、シャンプー・リンス類は現地で大容量ディスペンサーに触れる可能性が高いと考えておくと、当日慌てずに済みます(2026年8月31日確認)。

目次

結論——歯ブラシとカミソリは持っていく。それ以外はだいたいある

先に一番知りたい部分から言うと、韓国のホテル滞在で確実に自分で用意しておきたいのは歯ブラシ・歯みがき粉・カミソリの3点です。この3つは、対象となる規模の宿では無償提供そのものが禁止されているため、部屋に置かれていない可能性が最も高いアイテムだからです。逆に言えば、これ以外の設備——タオル、スリッパ、ドライヤー、湯沸かしポットなど——は今回の規制の対象ではないので、宿のグレードなりに用意されていることがほとんどです。

シャンプーやボディソープについては少し事情が違います。禁止されているのは「使い切りの小分けパックを無償で配ること」であって、シャンプーという行為自体が禁止されたわけではありません。多くの宿は、個包装の代わりに壁掛けの大容量ディスペンサーへ切り替えることで対応しています。つまり「シャンプーが無い宿」ではなく「小さい個包装から据え置き型に変わった宿」が増えているというのが実態に近いです。

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ソウルイン編集部編集部の整理では、「アメニティが無い=サービスが悪くなった」と受け取ってしまいがちですが、実際は法律で決まった話です。むしろ持参する荷物さえ決めておけば、現地で慌てる場面はかなり減らせるはずです。

スーツケース全体の持ち物を見直したい人は、韓国旅行の持ち物リストで旅全体の準備を先に確認しておくと、宿まわりだけでなく移動中の荷物バランスも取りやすくなります。


🚨 なぜ無くなったのか——資源再活用法にもとづく規制の中身

そもそもの根拠は「자원의 절약과 재활용촉진에 관한 법률(資源の節約と再活用促進に関する法律)」という韓国の法律です。この法律はもともと、集団給食所・飲食店・浴場業・体育施設などを対象に、使い捨て用品の無償提供を禁止してきました。2023年2月、国会本会議でこの規制対象に客室50室以上の宿泊業を加える改正案が可決され、2024年3月29日から施行されています(2026年8月31日確認)。

規制対象になった1回用品は、칫솔(歯ブラシ)・치약(歯みがき粉)・샴푸(シャンプー)・린스(リンス)・면도기(カミソリ)の5品目です。宿泊施設がこれらを客室に無償で置いておくこと自体が禁止されており、違反した施設には300万ウォン以下の過料が科されます。ただし、生分解性樹脂製品であれば引き続き無償提供が認められる例外規定もあります。

ここで書いているのは法律の大枠であり、個々の宿がどう運用しているかまでは法令だけでは分かりません。制度の詳細な解釈や最新の適用範囲については、環境部(韓国の環境省にあたる機関)や国家法令情報センターの案内を確認することをおすすめします。

もう一つ知っておきたいのが「無償提供の禁止」であって「使用そのものの禁止」ではないという点です。宿側がフロントや自動販売機で有料販売する分には問題ないため、次の見出しで説明する「お金を払えば手に入る」仕組みが各地で広がっています。

いつから、どの規模の宿が対象になったのか

施行日は2024年3月29日で、対象は客室数が50室以上の宿泊施設です。この基準はホテルだけでなく、条件を満たせばコンドミニアム型の宿泊施設にも及びます。一方で、韓国国内の宿泊施設のうち50室以上の施設は全国で約4,833か所(2022年基準・統計庁調べ)にとどまり、50室未満の施設は約58,272か所と、全体63,105か所の92.3%を占めるとされています(2026年8月31日確認)。つまり数のうえでは、韓国の宿泊施設の9割以上がこの規制の対象外ということになります。

客室数の目安 この規制の対象か アメニティの傾向
50室以上 対象(無償提供禁止) 個包装は基本的に無い。有料販売や大容量化で代替
50室未満 対象外 これまで通り置いている宿が多い

ここで注意したいのは、「観光ホテル業の登録基準である客室30室以上」という別の数字と混同しやすいことです。30室という基準は宿泊施設の分類・登録の話であり、アメニティの無償提供禁止とは別の制度です。今回のテーマで確認すべき数字は、あくまで50室以上かどうかだという点を押さえておくと混乱しません。宿の規模やエリアで迷ったら、ソウルのホテルエリアガイドもあわせて見ておくと、宿選び自体がスムーズになります。

実際に置いてある物・置いていない物(宿のタイプ別)

アメニティの有無は宿ごとの設備欄に書いてあることが多いので、予約前にそこを見るのがいちばん早いです。

ソウルのホテルを探す設備欄でアメニティの有無を確認できる

制度としての線引きは「客室50室以上かどうか」ですが、実際の運用は宿のタイプによって差があります。大手チェーンが運営する大型ホテルは50室を超える施設が多く、規制の対象になりやすいため、歯ブラシやカミソリの個包装は基本的に見当たりません。一方、個人経営の中小規模ホテルやモーテル、ゲストハウスは客室数が50室に満たないケースが多く、これまで通りアメニティを置いている宿も少なくありません。

ここで言えるのは、あくまで「規制の対象になりやすい傾向」であって、すべての大型ホテルが同じ運用をしているとは限らないということです。同じチェーンでも支店によって客室数が異なれば扱いも変わりますし、50室未満の宿であっても、環境配慮の方針で自主的にアメニティを減らしている施設もあります。規制の話と、その宿が実際にどう運用しているかの話は分けて考える必要があり、確実に知りたいときは予約サイトの設備欄や宿の公式ページを見るのが一番確実です。

客室数が50室以上か未満かで、宿に置かれるアメニティの傾向がどう変わるかを示す図
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ソウルイン編集部正直、「大型ホテル=設備が充実」というイメージで予約すると、今回の規制でむしろ肩透かしを食らうことがあります。逆に小規模な宿のほうがアメニティ持参不要だった、というケースも十分にあり得るので、思い込みで判断しないのが安全だと思います。

有料で買える場合——フロント・自販機・コンビニ

無償提供が禁止されているだけで、有料で販売すること自体は禁止されていません。実際、多くの大型ホテルでは、フロントで歯ブラシセットやカミソリを購入できるようにしたり、客室フロアや館内に自動販売機を設置して、宿泊客が必要なときに買える仕組みを整えています。金額は宿によってまちまちなので、ここでは一律の価格は示しませんが、フロントに問い合わせれば案内してもらえることがほとんどです。

館内に自販機が無い場合や、深夜にどうしても必要になった場合は、近隣のコンビニエンスストアを頼るのが現実的です。韓国の主要都市であれば深夜営業のコンビニが多く、歯ブラシ・カミソリ・小分けシャンプーなどの旅行用品を扱っている店舗も一般的です。ホテル周辺の立地を選ぶ段階で、コンビニが徒歩圏にあるかどうかを地図で確認しておくと、いざというときに困りにくくなります。

フロントで買えるアメニティは高いですか?
価格は宿ごとに差があり、この記事では確認できた一律の金額を示せません。宿泊予定のホテルに直接確認するか、割高に感じる場合は近隣のコンビニで購入するのも選択肢です。

到着日の予定によっては、フロントで購入する余裕が無いまま部屋に入ることもあります。チェックインの手続き自体に不安がある人は、韓国ホテルのチェックイン手続きガイドも先に見ておくと、到着直後の動線に余裕が生まれます。

シャンプー・ボディソープは?(大容量ディスペンサーへの置き換え)

シャンプーやリンス、ボディソープについては、個包装の無償提供こそ禁止されていますが、シャンプー自体を置かないという意味ではありません。業界の対応として広がっているのが、壁掛け式やスタンド式の大容量ディスペンサーへの切り替えです。使い切りサイズの小袋を毎回開ける手間が無くなる分、必要な量だけ使えるという利点もあり、環境配慮の観点からも評価されている方式です。

ただし、ディスペンサーの中身が普段使っているブランドと違うことは珍しくなく、肌や髪に合わないと感じる人もいます。敏感肌の人や、使い慣れた製品でないと落ち着かない人は、旅行用の小さいボトルに詰め替えて持参しておくと安心です。ボディソープについても同様で、ディスペンサー方式の宿が増えている前提で、必要なら自分用を用意しておくのが無難です。

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ソウルイン編集部編集部の整理では、シートマスク1枚分くらいの手間で済む詰め替え作業ですが、これをやっておくだけで「現地のシャンプーが合わなかった」というプチストレスを避けられます。荷物を減らしたい人ほど、逆にこの1本だけは持っていく価値があるかもしれません。

タオル・スリッパ・バスローブの扱い

今回の規制はあくまで「1回用品」、つまり使い切りタイプの消耗品が対象です。タオルやスリッパ、バスローブのように繰り返し使う前提の備品は、そもそもこの法律の対象に含まれていません。そのため、規制の施行前後でタオルやスリッパの有無が変わったという話は基本的に当てはまらず、宿のグレードなりに従来通り用意されていることがほとんどです。

とはいえ、宿によっては衛生管理や環境配慮の観点から、使い捨てタイプのスリッパを紙製や薄手のものに変えたり、バスローブの貸し出しを上位グレードの客室限定にしたりと、独自の運用をしているケースもあります。これは法律に基づく一律のルールではなく、各宿の方針によるものなので、気になる場合は予約時の設備欄や宿への問い合わせで確認するのが確実です。

滞在中に洗濯を挟みたい人は、タオル1枚では足りない場面も出てきます。長期滞在や荷物を軽くしたい人は、ソウルのコインランドリー活用ガイドを見ておくと、タオルや衣類のやりくりがしやすくなります。

  • タオル・スリッパ・バスローブは今回の規制の対象外。宿のグレードなりに用意されていることが多い
  • 一部の宿は独自の判断で紙製スリッパなどに切り替えている場合がある
  • 不安なら予約サイトの設備欄か宿への直接確認が確実

持っていくと効くもの——歯ブラシ・カミソリ・小分けの詰め替え

ここまでの内容を踏まえると、持っていくと安心なものはおのずと絞られてきます。まず最優先は歯ブラシと歯みがき粉、カミソリです。この3つは規制の対象となる宿では無償提供自体が禁止されているため、現地調達に頼るとフロントでの購入やコンビニへの外出が必要になり、到着直後の時間を余計に使うことになります。旅行用の携帯サイズを1セット荷物に入れておくだけで、この心配はほぼ解消できます。

次点で用意しておきたいのが、普段使っているシャンプー・リンス・ボディソープの詰め替えです。前述の通り、多くの大型ホテルは大容量ディスペンサーに切り替えており、香りや成分が普段と違うことがあります。肌や髪への影響が気になる人は、100ml前後の小さいボトルに詰め替えて持っていくと、現地の設備に依存せずに済みます。逆に、こだわりが無い人であれば、無理に荷物を増やさずディスペンサーをそのまま使うという判断も十分にありです。

詰め替えボトルを機内持ち込み手荷物に入れる場合、液体物の持ち込みルールが別途あります。ルールの詳細はこの記事の範囲を超えるため、必要な人は航空会社や空港の案内で個別に確認してください。

荷造り全体の優先順位に迷ったら、スーツケースの荷造りガイドも参考にすると、宿まわりの小物と他の荷物とのバランスが取りやすくなります。到着が早朝や深夜になる予定がある人は、早朝・深夜チェックインの考え方もあわせて確認しておくと、アメニティを買いに出る時間があるかどうかの見通しも立てやすくなります。

よくある質問

韓国のホテルでアメニティが無いのはどの宿ですか?
客室数が50室以上の宿泊施設が対象です。2024年3月29日の法改正施行により、歯ブラシ・歯みがき粉・シャンプー・リンス・カミソリの無償提供が禁止されています。50室未満の宿は対象外です。
歯ブラシやカミソリはホテルで絶対に買えませんか?
禁止されているのは無償提供であり、有料販売は禁止されていません。フロントや館内の自動販売機で購入できる宿が多く、近隣のコンビニも選択肢になります。
この規制は今後、50室未満の宿にも広がりますか?
2025年末時点の業界内では、50室未満の宿にも対象を広げるべきだという意見が出ていますが、この記事の調査時点で制度として決定した情報は確認できていません。最新の適用範囲は環境部などの公式案内で確認してください(2026年8月31日確認)。
タオルやスリッパも持っていったほうがいいですか?
タオル・スリッパ・バスローブは使い捨て品ではないため、今回の規制の対象外です。宿のグレードなりに用意されていることがほとんどなので、基本的には持参の必要はありません。

まとめ

  • 2024年3月29日から、客室50室以上の宿泊施設は歯ブラシ・歯みがき粉・シャンプー・リンス・カミソリの無償提供が禁止されている
  • 50室未満の宿は対象外。これまで通りアメニティを置いている宿も多い
  • 無償提供の禁止であって販売の禁止ではない。フロントや自販機、周辺のコンビニで購入できることが多い
  • シャンプー・ボディソープは大容量ディスペンサーへの置き換えが進んでいる。こだわりがあるなら詰め替えを持参
  • タオル・スリッパ・バスローブは規制の対象外で、従来通り備え付けが基本
  • 持参する優先度が高いのは歯ブラシ・歯みがき粉・カミソリの3点
  • 50室未満への対象拡大は業界内で議論段階。制度としての決定は確認できていない(2026年8月31日確認)

アメニティが「無い」と聞くとサービス低下のように感じますが、実際は資源の節約を目的にした法律の話です。宿の規模で線引きされている制度だと分かっていれば、持ち物を決める判断もシンプルになります。歯ブラシとカミソリだけ荷物に入れておいて、シャンプー類は現地のディスペンサーに任せるかどうかを自分の好みで決める、というくらいの気構えで十分だと思います。

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ソウルイン編集部編集部の整理では、この規制はまだ対象拡大の議論が続いている段階です。50室未満の宿にまで広がるようなら、この記事も内容を更新していきたいと思います。

参考・出典

  • 찾기 쉬운 생활법령정보(法制処)「호텔에서 일회용품 무상 제공 금지 3월 29일 시행」 https://www.easylaw.go.kr/CSP/NtcRetrieve01.laf?topMenu=introUl10&ntcSeq=1528 (施行日・対象客室数・罰則・生分解性樹脂製品の例外を確認、2026年8月31日確認)
  • 매일경제「3월말부터 호텔에서 사라지는 무료 서비스…안 지키면 ‘벌금 300만원’」 https://www.mk.co.kr/news/culture/10959434 (施行日・対象品目・国会通過時期・現場の対応を確認、2026年8月31日確認)
  • 헤럴드경제「”숙박업소 일회용품 이젠 돈내고 사세요”」 https://biz.heraldcorp.com/article/3348374 (対象施設数・50室未満の割合・ディスペンサー化の動きを確認、2026年8月31日確認)
  • 중앙일보「내달부터 호텔서 일회용품 ‘무료제공 금지’… 법제처, 74개 법령 시행」 https://www.joongang.co.kr/article/25232016 (法制処発表・施行日を確認、2026年8月31日確認)
  • 파이낸셜뉴스「호텔 일회용품 무료제공 금지… 암표판매 벌금 1000만원」 https://www.fnnews.com/news/202402291806367417 (法制処による74法令施行の発表を確認、2026年8月31日確認)
  • 연합뉴스「[팩트체크] ‘러브호텔’ 호황은 옛말…모텔이 사라지는 이유는」 https://www.yna.co.kr/view/AKR20260130116700518 (2026年時点でも50室以上の規制が現行であることを確認、2026年8月31日確認)
  • 더스테이뉴스「카페 ‘컵값’ 따로 받는다…정부, 일회용컵 무상제공 금지 추진」 https://www.thestaynews.com/news/articleView.html?idxno=1768 (2025年末時点で50室未満への対象拡大が業界内で議論段階にとどまることを確認、2026年8月31日確認)
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