韓国のタクシーは色で何が違う?ランプの見方と料金差

ソウルの街を走る白い一般タクシーと黒い模範タクシーが並ぶ様子

本記事にはプロモーションを含みます。

道端で手を挙げて止まったタクシーが、思ったより車体が黒くてピカピカしていて、降りるときに料金の高さに驚いた……という話、聞いたことありませんか。韓国のタクシーは白っぽい車もあれば黒い車もあり、大きなミニバンタイプまであって、実は色や車種によって料金体系そのものが違います。安全かどうかという話ではなく、単純に「値段が違う車」がソウルの道を一緒に走っているだけなのですが、知らずに乗ると想定外の出費になりがちです。この記事では、一般タクシー・模範タクシー・大型タクシー・国際タクシーの見分け方と、屋根や窓のランプの意味を、公式情報をもとに整理しました。

結論から

色でまず見分けられるのは「一般タクシーか、模範タクシーか」という2択です。ソウルでは一般タクシーは白・銀・オレンジ系(꽃담황토색(コッタムファントセク))のいずれかで、模範タクシーは黒い車体で統一されています。初乗り運賃は一般タクシーが1.6kmまで4,800ウォンなのに対し、模範・大型タクシーは3kmまで7,000ウォンと、距離も金額もまとめて違います(2023年2月1日改定、2026年8月31日確認)。車の色は安全性の格付けではなく、料金とサービスの区分だと考えておくのが実情に近いはずです。

目次

一般タクシー(일반택시)——色は地域のルールで決まる

街で一番よく見かけるのが일반택시(イルバンテクシー)、いわゆる一般(中型)タクシーです。ソウルでは白・銀・オレンジ系(꽃담황토색)のいずれかの色で走っていますが、実はこの色の決まりは全国一律ではなく、基礎自治体ごとの条例で決まっています。ソウル市は2010年前後に法人タクシーの車体色をオレンジ系に統一する施策を進めましたが、2021年1月1日付の事業改善命令改正で、法人タクシーも個人タクシーと同じく白・銀・オレンジ系の3色から自由に選べるようになりました(2026年8月31日確認)。つまり今のソウルでは、法人か個人かを色だけで見分けることはできません。

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ソウルイン編集部編集部の整理では、「韓国のタクシー=オレンジ」というイメージを持っている人がまだ多い印象です。実際は白や銀の一般タクシーも普通に走っているので、色だけで一般タクシーかどうかを判断しようとすると、かえって迷うかもしれません。

ここで一つ注意したいのが、この色分けはあくまでソウル市のルールだという点です。釜山や大邱など他の地域では条例が異なるため、同じ「일반택시」でも見た目の色が違うことがあります。地方都市を旅する予定がある人は、その土地の一般的な色を現地で確認するくらいの気持ちでいるのが無難です。


模範タクシー(모범택시)——黒い車体は何が違うのか

모범택시(モボムテクシー)は、黒い車体と黄色い表示灯が目印です。車体色そのものに法律上の規定はありませんが、実際に走っている模範タクシーはほぼ全て黒色で運行されています。使われる車種もグレードが高く、グレンジャー・K7・SM7・K9・G80クラスの準大型〜大型セダンが中心で、一部にはEQ900やチェアマンといった上級モデルも使われています。表示灯を一般タクシーの白系ランプではなく黄色にしているのは、遠目からでも模範タクシーだと分かるようにするためです。

気になる料金差ですが、模範タクシー(大型タクシーも同じ料金区分)は昼間3kmまで7,000ウォン、深夜(22時〜翌4時)は3kmまで8,400ウォンです。一般タクシーの昼間初乗り4,800ウォンと比べると、初乗りの時点でコンビニコーヒー1杯分以上の差が付いている計算になります(2023年2月1日改定、2026年8月31日確認)。走る距離が長いカバー範囲(3km)で見ても、金額そのものが高い設計です。

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ソウルイン編集部正直、模範タクシーは「高いから避ける」というより「荷物が多い日・雨の日・少し贅沢したい夜」に選ぶ車、というくらいの距離感がちょうどいい気がします。乗り心地や運転の丁寧さに定評がある反面、値段は一般タクシーよりはっきり高いので、気軽な移動には向かないかもしれません。

大型タクシー(대형택시・ジャンボ)——何人乗れるか

대형택시(テヒョンテクシー)は、スタリアやカーニバルといった9人乗りクラスのミニバンで運行されるタクシーです。実際にはグループの人数や事業者によって座席数に幅があり、ソウルでは7〜8人乗りのカーニバルが主流になっています。料金区分は模範タクシーと同じ枠に入っており、昼間3kmまで7,000ウォン、深夜3kmまで8,400ウォンという初乗り運賃です(2026年8月31日確認)。座席数の多さと荷室の広さが最大の利点で、スーツケースを何個も抱えた家族旅行や、4〜6人のグループ移動で頼りになる存在です。

大型タクシーは自律申告運賃制の対象にもなっており、事業者が需要に応じて追加のオプション料金を届け出ているケースもあります。乗車前に画面や車内表示で運賃の目安が示されることが多いので、大人数での長距離移動を予定している人は、乗る前に一声かけて確認しておくと安心です。空港からの移動で大人数になりそうな人は、仁川空港からのタクシー料金ガイドもあわせて見ておくと、荷物の量に合わせた車選びがしやすくなるはずです。


国際タクシー(인터내셔널택시)——外国人向けの車

인터내셔널택시(イントネショノルテクシー)は、外国人旅行者向けにソウル市が案内している専用サービスで、公式には2009年5月から運営されています。韓国語・英語・日本語・中国語に対応し、電話(1644-2255)・公式サイト(intltaxi.co.kr)・専用アプリ・仁川空港と金浦空港のインフォメーションデスクから予約できます(2026年8月31日確認)。運転手は選抜試験を受けており、GPSによる運行管理も行われているとされています。

料金は3種類から選べる仕組みで、①メーター運賃(一般タクシー運賃に対して20%の割増)、②ソウル〜仁川空港間などの区間定額運賃、③観光や買い物向けの貸切運賃、という構成です。ちなみに一般タクシーでも外国人乗客が乗る際に20%の割増を適用できる規定がありますが、これは「必ず徴収される」という意味ではなく、深夜割増や市外割増と重ねても合計60%を超えないという上限の中での話です(2026年8月31日確認)。深夜料金の細かい計算方法は韓国タクシーの深夜料金ガイドにまとめているので、そちらも参考にしてください。

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ソウルイン編集部編集部の整理では、国際タクシーは「言葉が通じるかどうか不安な人向けの安心枠」という位置づけが近いと思います。一般タクシーでも配車アプリを使えば運転手とのやり取りはかなり減らせるので、配車アプリの使い方ガイドと国際タクシーを比べて、自分に合う方を選ぶのがよさそうです。

屋根のランプと窓の表示——空車・予約済みをどう見分けるか

色で車種が分かっても、深夜や雨の日の繁華街では、流しのタクシーがなかなか捕まらない時間帯があります。そんなときは配車アプリで呼ぶほうが確実ですが、それには現地での通信環境が要ります。KKdayの韓国eSIMを見る到着後すぐ配車アプリが使える

屋根の上にある표시등(表示灯)は、メーターの作動と連動して自動で点灯・消灯するよう義務付けられています。営業中で客待ちをしている状態のときは、表示灯が消えているか白系の表示になっており、乗客を乗せてメーターを作動させると表示が変わる、というのが基本の仕組みです。ソウル市はこの表示灯を大きくし、LEDで「빈차(空車)」「예약(予約)」「휴무(休業)」の文字を表示できるタイプへの切り替えも進めてきました。

運転手がわざと表示灯を消したまま行き先を確認し、気に入った客だけを乗せる、いわゆる乗車拒否まがいの行為は違反にあたります。案内サインを頼りに車を選ぶときは、表示が消えている=営業していない可能性がある車には手を挙げず、表示が出ている車を待つのが基本の動き方です。配車アプリと流しタクシーの使い分けに悩む人は、配車アプリの比較記事も参考にしてみてください。


「빈차」表示灯の色と、覚えておきたいSOSサイン

屋根や車内前方の표시등には、いくつかの状態があります。客を乗せていない営業中は表示灯が消えているか白系の表示、예약(イェヤク)中は「예약」の文字と一緒に緑や青系の表示が出て、客を乗せているあいだは特別な表示が出ないのが一般的な運用です。ここまでは色というより「文字が出ているか、消えているか」で判断する仕組みだと理解しておくのが実情に近いはずです。

覚えておきたいのは、屋根の表示灯が赤色でぐるぐると点滅している場合です。これは車内の緊急ボタンを運転手が押したときに作動する非常通報(SOS)のサインで、乗車の可否を示す表示ではありません。赤い点滅を見かけたら、その場で乗ろうとせず、112(韓国の警察通報番号)へ連絡するよう案内されています。トラブルへの向き合い方はタクシートラブルの対処ガイドにもまとめているので、あわせて確認しておくと安心です。

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ソウルイン編集部正直、「赤いランプ=危ないから避けるべき車の色」という誤解をしている人にたまに出会います。実際は特定の色の車が危ないという話ではなく、あくまで運転手が助けを求めるための信号なので、見かけたときの行動さえ知っておけば十分だと思います。
車体の色や外観から一般・模範・大型・国際の4種類のタクシーを見分ける対応関係を示す図

初乗りの違いを一枚の表で

ここまで見てきた種類ごとの初乗り運賃を、あらためて表にまとめます。数字はいずれもソウル市の公式案内で確認できた2023年2月1日改定分で、2026年8月31日時点でも同じ内容が最新として掲載されています。

種類 昼間の初乗り 深夜(22時〜翌4時)の初乗り
一般(中型)タクシー 4,800ウォン(1.6kmまで) 5,800ウォン/6,700ウォン(時間帯で異なる)
模範・大型タクシー 7,000ウォン(3kmまで) 8,400ウォン(3kmまで)

深夜の模範・大型タクシーの初乗り8,400ウォンは、シートマスク3〜4枚分くらいの金額感です。一般タクシーの深夜初乗り(6,700ウォン)と比べても、乗り出した瞬間からの差が縮まらない設計になっています。国際タクシーのメーター運賃はここに20%の外国人割増が乗る形になるので、同じ距離でも一般タクシーより高くなりやすい点は覚えておくとよいはずです。支払い方法によって手続きが変わる場面もあるので、詳しくはタクシーの支払い方法ガイドを参照してください。

よくある質問

一般タクシーの色はソウルと地方でも同じですか?
いいえ。色の決まりは基礎自治体の条例で定められているため、地域によって違います。この記事の色分けはソウル基準で、地方都市では現地の一般的な色を確認するのが確実です。
模範タクシーは流しで手を挙げても乗れますか?
はい、流しでも配車でも乗車できます。ただし初乗り運賃が一般タクシーより高い区分なので、料金差を理解した上で選ぶのがおすすめです。
外国人だから必ず20%高い運賃になりますか?
外国人乗客が乗る際に20%の割増を適用できる規定はありますが、必ず徴収されるという意味ではありません。深夜割増や市外割増と合わせても合計60%を超えない上限があります。
屋根のランプが赤く光っていたら乗ってもいいですか?
赤い点滅は運転手が押す非常通報のサインで、乗車できるかどうかとは関係ありません。見かけた場合は乗ろうとせず、112へ連絡することが案内されています。

まとめ

  • 色で見分けられる基本は「一般タクシーか模範タクシーか」の2択。ソウルの一般は白・銀・オレンジ系、模範は黒
  • 色の決まりは自治体の条例なので地域差がある。この記事の色分けはソウル基準
  • 模範・大型タクシーの初乗りは3kmまで7,000ウォン(昼)/8,400ウォン(深夜)で、一般タクシーより高い料金区分
  • 大型タクシーはカーニバルなどのミニバンで、大人数・大荷物の移動に向く
  • 国際タクシーは外国人向けの公式サービスで、メーター20%割増・区間定額・貸切から選べる
  • 屋根の表示灯は空車・予約の状態を示す仕組み。赤い点滅だけは車種の色と無関係な非常通報サイン

色だけで「安全な車」「危ない車」を判断する必要はありません。一般か模範か、あるいは大型か国際かを見分けられれば、乗る前におおよその料金感が掴めるはずです。表示灯の意味だけ頭に入れておけば、目の前に来た車にすぐ手を挙げるか、次の車を待つかの判断がしやすくなります。

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ソウルイン編集部編集部の整理では、車種を覚えるより先に「表示灯が点いているかどうか」だけ見る癖をつけておくほうが、結果的に迷いが減る気がします。制度や料金は今後また変わる可能性があるので、気になる人は公式サイトで最新の情報を確認してみてください。

参考・出典

  • 서울특별시「서울 택시요금」 https://news.seoul.go.kr/traffic/archives/1659 (一般・模範・大型・高級タクシーの基本料金、2023年2月1日改定分を確認。2026年4月3日更新版で同内容を再確認、2026年8月31日確認)
  • 서울시 물가정보「택시 | 대중교통 | 공공요금」 https://sftc.seoul.go.kr/seoul/mulga/main/contents.do?menuNo=200023 (種類別基本料金・外国人割増20%の規定を確認、2026年8月31日確認)
  • 서울특별시「서울시, 다양한 택시 서비스 활성화를 위한 규제완화」 https://news.seoul.go.kr/traffic/archives/504753 (2021年1月1日からの車体色規制緩和、法人・個人とも白・銀・꽃담황토色から選択可を確認、2026年8月31日確認)
  • 서울특별시「외국인 관광택시」 https://news.seoul.go.kr/traffic/archives/1427 (2009年5月運営開始、料金体系(メーター20%割増・区間定額・貸切)、予約方法を確認、2026年8月31日確認)
  • 서울특별시「택시표시등(방범등,갓등), 빈차(예약)표시등 소등 위반」 https://news.seoul.go.kr/traffic/archives/34980 (表示灯がメーター作動と連動して点灯・消灯する義務、故意の消灯が違反にあたることを確認、2026年8月31日確認)
  • 이데일리「[이게뭐꼬]택시 표시등 색깔의 의미」 https://www.edaily.co.kr/News/Read?newsId=01157846625670848&mediaCodeNo=257 (赤色点滅がSOS非常通報のサインであることを確認、2026年8月31日確認)
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