景福宮のウェディング撮影は許可制|古宮の撮影ルール

晩秋の古宮の広い石庭で、韓服姿の二人が小さなカメラを手に撮影している情景

本記事にはプロモーションを含みます。

韓服を着て友達やスマホで撮り合う程度の記念撮影は、古宮では申請なしでできます。規定では「観覧客の記念撮影は許可を受けたものとみなす」とされているためです(第26条1項)。反対に、ウェディング撮影、キャラクター衣装や着ぐるみのような非日常の衣装、ドローンの撮影は別扱いで、許可の申請が要るか、そもそも認められにくい種類です(2026年10月30日確認)。

根拠は、国家遺産庁の宮陵遺跡本部が定める「宮・陵の観覧等に関する規定(궁·능 관람 등에 관한 규정)」で、現行の版は2026年5月17日施行(宮陵遺跡本部訓令第65号)です。対象は景福宮(キョンボックン)、昌徳宮(チャンドックン)、昌慶宮、徳寿宮(トクスグン)、宗廟(チョンミョ)、朝鮮王陵を管理する機関で、ソウルの古宮はほぼ全部が含まれます。ソウル全体の拠点選びはソウルのエリアの選び方にまとめてあります。

目次
スポンサーリンク

撮影の種類別に見る、許可が要るもの・要らないもの

規定は撮影を「国家遺産区域内でカメラ等を使い、殿閣・風景・人物を写真や動画で撮ること」と定義し(第2条8号)、境内で撮るには原則として宮陵遺跡本部長の許可が必要としています(第22条)。そのうえで、観覧客の記念撮影は許可済みの扱いになります。旅行者が気にするのは、自分の撮り方がどの行に当たるかでしょう。

撮影の種類許可の要否根拠
観覧客の記念撮影(韓服を含む。個人で撮る)申請不要(許可済みとみなす)第26条1項
ウェディング撮影許可申請が必要第26条2項
キャラクター衣装・着ぐるみ・エアスーツなど非日常の衣装(と相当する小道具)許可申請が必要第26条2項
広告・映画・ドラマ・バラエティなど商業用の撮影許可が必要(料金あり)第22条・第23条
ドローンなどの航空撮影公共機関の公益目的などに限る。国防部の許可も別に必要第24条3項

出典: 宮・陵の観覧等に関する規定(施行2026年5月17日)。確認日 2026年10月30日。

古宮での撮影を、申請不要・申請が要る・原則不可の3つに分けた早見図

条文の第26条2項は、ウェディングと非日常の衣装を許可申請の対象にした理由として、「ほかの観覧客の観覧の妨げ」と「その国家遺産の歴史性を損なうおそれ」を挙げています。撮影を禁じているのではなく、見学者が通る場所を占める撮影と、宮の雰囲気を変える撮影に、事前の手続きを求める作りです。

韓服で撮るなら、まず「礼服」の線を確認する

一番多いのは、韓服を借りて古宮で撮る旅行者でしょう。個人の記念撮影なら申請は要りません。ただし宮陵遺跡本部の撮影許可ページ(韓国語)では、韓服やウェディングドレスなどの礼服を着る撮影について、次のいずれかに当たると管理所への申請が必要で、事前許可なしだと撮影中止や入場制限になりうる、と案内しています。

当てはまる条件公式ページの案内
礼服を着て、1件あたりカメラ2台を超える撮影用機材を持ち込むカメラ・三脚・照明(反射板を含む)・カートなどをすべて数える。申請が必要
礼服を着て、入場するスタッフが1件あたり2人以上個人のスナップ作家、スタジオ業者、撮影補助、知人に撮影を頼んだ場合の知人も含む。申請が必要
礼服以外の非日常の衣装・小道具を使う機材の台数やスタッフ数に関係なく申請が必要

出典: 宮陵遺跡本部「촬영허가 신청」ページ。確認日 2026年10月30日。

条文の第26条2項そのものには機材や人数の基準は書かれておらず、台数や人数の目安は公式ページの運用の案内に出てきます。見出しと数字の出どころが違うので、迷う撮り方のときは管理所に聞くのが確実です。

個人のSNS(YouTubeなどの動画共有を含む)に載せる撮影は非商業用の扱いで、公式ページでは、カメラ1台、三脚1台、自撮り補助具(セルカ棒)1台までの持ち込みが可能とされています。それを超える機材を持ち込むと商業用の扱いになり、料金の対象です。カメラ1台に三脚1台の組み合わせなら基準の内側、照明や反射板、カートが加わると外側、というのが目安になります。

韓服そのものは、規定の別表2により着ていれば観覧が無料で、外国人が着ても対象です。チョゴリ(上衣)とチマ・パジ(下衣)がそろっていることが条件で、トゥルマギ(外套)だけは不可、公式のQ&Aではチョゴリなしのワンピース型は韓服と認めないとされています(確認日 2026年10月30日)。借りる店を先に決めるなら、景福宮そばの韓服レンタル店の比較で営業条件を見ておくと、許可の要らない範囲で日程を組みやすくなります。

カメラマン同行・スナップ・ウェディングは許可の対象になりやすい

前撮りやスナップ撮影のサービスを頼む人は、スタッフの人数と機材が先の表に当たるかどうかを見ます。公式ページの数え方では、個人のスナップ作家やスタジオ業者はスタッフに入り、礼服で2人以上なら申請が必要です。許可を取る責任が業者にあるのか本人にあるのかは、公式ページに書かれていません。申し込む前に「宮の撮影許可が要る内容か」を業者へ聞き、確認先は景福宮の管理所にする、という順が堅実です。

ウェディングは第26条2項に名前が出る撮影で、申請を前提に考えます。審議にかける基準は規定の別表8に定められています。実際にどの程度許可されるかの件数は、公式ページに出ていません。許可は管理機関の判断と審議しだいで、公式ページには、観覧を妨げない範囲で可能であり、春と秋の繁忙期は一部制限されることがあると注記されています。

スタジオの衣装と背景で韓服を撮る選択肢もあり、その場合は宮の規定の外です。ソウルの韓服フォトスタジオは、古宮の許可と切り離して計画したい人向けの整理になります。

許可を取ったあとに守る条件と、撮れない場所

許可が下りても、撮影許可ガイドラインに違反すると、その場で撮影や観覧が制裁されることがあります。規定の別表4と公式ページから、旅行者の関心に近い条件を拾うと次のようになります。

  • 境内でのメイクと着替えは不可。韓服は店で着て入る
  • 薄石(박석・平らな石の床)と月台(ウォルデ・建物前の基壇)、建物の内部には、発電車やクレーンのような大型機材を持ち込めない
  • 機材や小道具は、建物から1m以上離して置く。薄石と月台に機材は置いたままにできない
  • 許可のない車両、撮影小道具としての馬車や馬などの動物は搬入不可(別途許可)
  • 同じ作品の同じ機関での撮影は月3日まで。機関の職員が撮影に同行し、監督することがある

混雑の面では、1日の撮影件数が制限されることがあり、すべての殿閣の階段と月台での撮影が制限されることもあります(公式ページ)。第26条3項は、混雑防止のために境内の特定の区域の撮影を制限できると定め、朝鮮王陵、宗廟、七宮は場所の特殊性から撮影を制限できるとしています。公式ページでは、王陵と宗廟、七宮では、非日常の衣装や小道具を使う撮影が禁止されることがあるとも書かれています。ウェディングやコスプレは、王陵や宗廟では特にうまくいかない可能性が高いと見たほうがよいでしょう。

各宮の歴史や見どころ、見学の順路は景福宮の見学ガイドに、後苑を予約して歩く場合は昌徳宮の後苑のガイドにあります。複数の宮を回るなら古宮の統合観覧券も確認しておくと、入場の手続きがひとつ減ります。

ドローンはほぼ使えない

ドローンなどの航空撮影は、公共機関が公益目的で撮る場合か、本部長が認める場合に限って許可されます。そのうえで、事前に国防部の指針に基づく航空撮影の許可も別に必要です(第24条3項)。公式の案内ページも、公共機関が公益目的の場合に限って検討する、と書いています。一般の旅行者の個人の撮影が「本部長が認める場合」に当たる条件は、規定にも案内ページにも示されていません。

申請の出し方と費用

許可が要る撮影の手続きは、規定の第24条・第25条・第29条と公式ページで次のように決まっています。

スポンサーリンク
項目内容
申請の方法申請書と書類を、国家遺産庁の顧客支援センターのホームページ、訪問、郵送、FAXのいずれかで出す(第25条)
申請の時期撮影日の60日前から5日前まで(週末を含めて7日前まで)。宮陵遺産分科委員会の審議の対象は60日前から30日前まで
2か所以上の機関同じ目的で2か所以上の機関に申請するときは本部長へ(第24条1項)
料金の納付・許可書料金は撮影日の1日前まで(第29条1項)。許可書の交付も撮影日の1日前まで(第24条4項)
取り消し・中止許可条件に違反すると取り消しや中止になる(第28条)

出典: 宮・陵の観覧等に関する規定、宮陵遺跡本部の撮影許可ページ。確認日 2026年10月30日。

料金(スチール写真)は別表3によると、観覧客の記念撮影と、出演者・製品を入れない背景のみの撮影は無料です。商業用で出演者がいる場合は、基本2時間以内が120,000ウォン、モデル最初の1名が60,000ウォン、超過は1時間30,000ウォンで、モデルを追加すると1名30,000ウォンです。動画は商業用の一般で基本4時間以内600,000ウォン、超過1時間120,000ウォンです(2026年10月30日確認)。公開制限の時間や区域、非公開日の撮影は料金が100%加算されます(第29条2項・別表3)。

申請書の日本語版や英語版があるか、非商業用スチールの事務手数料があるかは、公式ページに記載がありません。日本語ページ(JPN)はありますが、撮影許可の詳細が日本語で読めるとは限らないため、手続きは韓国語の原典を軸に見るのが安全です。

問い合わせ先(撮影許可の窓口)

管理所電話番号
景福宮02-3700-3917
昌徳宮02-3668-2336
徳寿宮02-751-0741
昌慶宮02-2172-0106
宗廟02-2174-3622

出典: 宮陵遺跡本部の撮影許可ページ。確認日 2026年10月30日。サイト下部の管理所の代表番号は別の番号なので、撮影許可の相談は上の番号で。

王陵はソウル近郊だと、泰陵と康陵が02-948-0121、貞陵が02-914-5133、懿陵が02-964-0579、宣陵と靖陵が02-568-1291です。

撮影の日を決める前に見る、休館日と時間

規定上の休館日は、月曜が昌徳宮・徳寿宮・昌慶宮・朝鮮王陵など、火曜が景福宮と宗廟です。祝日や振替休日と重なる場合は開館し、その次の最初の平日が休館になります(第3条の2)。公開時間は9〜18時が原則で、6〜8月は18時30分、11〜1月は17時30分までです(第4条)。機関長が宮ごとに変えることがあり、公式ページで景福宮を選ぶと観覧時間は09:00〜18:30、入場締切は17:30、休館日は毎週火曜と表示されます。季節と宮で変わるため、日程を決める前に各宮の公式で確認を。

境内は全面禁煙で、酒類、テント、敷物(돗자리)、ペットは入場の制限の対象です(第6条)。撮影ルールとは別の話ですが、ピクニック気分で入ると止められる持ち物です。

撮影の前後に泊まるなら、景福宮に近い鍾路・光化門

撮影は朝の開館に合わせたい人が多く、宮の休館日の確認と合わせて、前日に近くへ泊まる選択肢があります。景福宮に近い鍾路・光化門で絞り込む場合は、チェックイン・チェックアウト日と人数を入れて、地図で場所を見ながら比べる流れになります。鍾路のエリア全体の特徴は鍾路・仁寺洞のホテルの選び方で比べられます。

ソウルのホテルを地図と条件で探す条件を入れて検索結果を開くだけ/価格は公式で確認

日付が決まっていれば、下の検索フォームから宿泊日を入れて空室を確認できます。

ソウルのホテルを日付で探す

Trip.comで空室を見る →

日付は仮に入っています。変えてから検索してください。価格と空室はTrip.comの画面で確認できます。

出典と確認日

  • 国家遺産庁 宮陵遺跡本部「궁·능 관람 등에 관한 규정」本文と別表2・3・4(国家法令情報センター law.go.kr・施行2026年5月17日・2026年10月30日確認)
  • 宮陵遺跡本部 撮影許可の申請ページ(royal.khs.go.kr/ROYAL/contents/R603010000.do・2026年10月30日確認)
  • 宮陵遺跡本部 韓服無料観覧ガイドラインとQ&A・管理所の連絡先(royal.khs.go.kr/ROYAL/contents/R705000000.do・2026年10月30日確認)

🔔 新着を通知で受け取る

ソウルの新しいポップアップや旅の情報を、1日1回まで通知でお知らせします。いつでも止められます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

韓国旅行の「知らないと損する」を、Threadsで短く

ソウルインのThreadsでは、記事の要点を1日1本を目安に短くまとめています。ポップアップや限定グッズの会期、交通・入国ルールの変更も流します。

Threadsでフォロー Instagramを見る

目次