韓国の即時還付、その場で引かれる店だけ?|上限といくらから

韓国のコスメ店のレジで会計をする外国人観光客と免税手続きの案内

本記事にはプロモーションを含みます。

コスメ店のレジで「還付分はもう引いてあります」と言われたお店と、レシートに満額の値段が並んで還付は出国時だと説明されたお店。同じ韓国旅行のはずなのに、店によって扱いが違って戸惑ったことはありませんか。

結論から

韓国の外国人観光客向けVAT還付には、会計時にその場で引かれる즉시환급(チュクシファングプ・即時還付)と、いったん税込みで払って出国時に返してもらう사후환급(サフファングプ・事後還付)の2種類があります。自分がどちらになるかは、旅行者の条件だけでなくその店が即時還付の対象事業者として登録しているかで決まります。上限は還付事業者の公式案内で1回100万ウォン未満・旅行中の合計500万ウォンまで、最低購入額は1回15,000ウォン以上とされています(2026年9月7日確認)。手数料が引かれるぶん、支払った税額が必ず全額戻ってくるわけではない点も先に押さえておきたいところです。

目次

即時還付とは何が起きているのか

まず整理しておきたいのが、即時還付で起きていることの中身です。外国人観光客向けの還付制度を運営するGLOBAL TAX FREEの公式案内によると、即時還付の対象店舗では、レジでパスポートを提示・スキャンして対象者かどうかを確認したうえで、VAT相当額をあらかじめ差し引いた金額で決済する仕組みになっています(2026年9月7日確認)。つまり、税金を払ってからあとで返してもらうのではなく、最初から税抜きに近い金額を払う、という流れです。

ここで大事なのは、即時還付になるかどうかを決めているのは旅行者側の条件だけではないということです。同公式案内では、対象者の条件として「韓国滞在が6ヶ月未満の外国人」「海外に2年以上住んでいて韓国居住が3ヶ月未満の同胞」「韓国内に所得がないこと」が挙げられていますが、これはあくまで旅行者側の資格。実際にその場で還付を受けられるかは、店舗が即時還付の対象事業者として登録しているかどうかにかかっています。登録店でなければ、条件を満たす旅行者でも、その店では事後還付のルートしか使えません。

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ソウルイン編集部編集部の整理では、「なぜあの店は即時、この店は事後なんだろう」という疑問の答えは、旅行者側にではなく店舗の登録状況にあることがほとんどです。会計前に「即時還付できますか」と一言聞いてみるのが、いちばん早い確認方法かもしれません。

この2方式の違いは、旅行の財布の使い方にも直結します。即時還付なら、旅行中の手元の現金・カード残高がそのぶん軽くなり、あとで還付を待つ必要がありません。一方の事後還付は、いったん満額を払うためその場では出費がかさみますが、韓国国内のどの店でも一律に使える手続きではないぶん、対象店舗の幅は広くなりやすいという面もあります。どちらが得というより、旅程のどこで何を買うかによって、自然とどちらかに寄っていくイメージで考えておくと分かりやすいはずです。


即時還付の上限——1回100万ウォン未満・旅行中の合計500万ウォンまで

即時還付を使う予定なら、上限額を知っておくと会計時に慌てずに済みます。GLOBAL TAX FREEの公式案内では、即時還付の上限は「1枚のTax Free Formあたり100万ウォン未満」「旅行者1人あたりの合計が500万ウォンまで」とされています(2026年9月7日確認)。買い物が続いて合計がこの枠を超えると、超えた分は即時還付の対象外になり、事後還付のルートに回ることになります。

この上限は、もともとは今より低い水準でした。2016年施行の関連規定では「1回の取引額(税額込み)20万ウォン未満」「入国後の即時還付累計100万ウォン以下」という基準だったことが、当時の条文からも確認できます。2023年11月27日付の韓国日報(米州版)の記事でも、還付の上限が引き上げられる方向にあると報じられており、現在の運営事業者側の案内(1回100万ウォン・合計500万ウォン)は、この引き上げ後の水準にあたると見てよさそうです(2026年9月7日確認)。数字はまた見直される可能性があるため、大きな買い物をする予定があるなら、渡航前に運営事業者の公式サイトで最新の上限を確認しておくと安心です。

最低購入額についても基準があります。GLOBAL TAX FREEの公式案内では、即時還付は1回15,000ウォン以上の購入が対象です(2026年9月7日確認)。コーヒー1杯分にも満たない金額から対象になる計算なので、ちょっとしたお土産の買い物でも還付の対象になり得ます。

レジ登録店で1回100万ウォン未満なら即時還付、そうでなければ空港や市内窓口で受け取る事後還付になる分岐

事後還付(空港で返してもらう)の流れ

即時還付の対象店でなかった場合、あるいは上限を超えた買い物をした場合は、사후환급(サフファングプ・事後還付)のルートに進みます。GLOBAL TAX FREEの公式案内が示す流れは次の3段階です。

  1. 還付対象の加盟店(사후면세점)で購入し、レシートと還付書式(Tax Free Form)を受け取る
  2. 出国時、空港・港の税関で購入品と書式・パスポートを提示して確認を受ける(購入から3ヶ月以内の出国が条件)
  3. 確認済みの書式を還付カウンターに提出して、還付を申請する

最低購入額は事後還付でも1回15,000ウォン以上とされています(2026年9月7日確認)。街なかでは「사후면세점対象は3万ウォン以上から」という説明を見かけることもありますが、還付事業者の公式ページで確認できたのは15,000ウォンという数字でした。店舗ごとに運用が異なる可能性もあるため、レジで還付書式をもらうときに最低額を確認しておくのが確実です。空港での還付カウンターの場所や当日の混雑具合については、仁川国際空港の税関・還付手続きをまとめた仁川空港のタックスリファンド案内にも詳しくまとめているので、出国前にあわせて見ておくと当日の流れがイメージしやすくなります。

空港の免税店(出国後に買う店)と、この事後還付の店はどう違いますか?
別物です。出国審査を終えたあとに立ち寄る空港の免税店は、最初から税抜き価格で売っている店。今回説明している事後還付は、市内やデパートなど出国前の店で税込みの価格を払い、あとから税額分を返してもらう仕組みです。空港の免税店の使い方は韓国の免税店ガイドで別にまとめています。

市内の窓口で先に受け取る方法——시내환급(シネファングプ)

「出国当日の空港カウンターに並びたくない」という人向けの選択肢が、市内還付です。GLOBAL TAX FREEの公式案内によると、手順は次の通りです。まず提携店で購入して還付書式とレシートを受け取り、次にパスポート・還付書式・クレジットカードを持って市内の還付カウンターやキオスクに行きます。ここでカードに一時的な保証金(デポジット)が設定されたうえで、還付分を先に受け取れる仕組みです(2026年9月7日確認)。

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明洞にはコスメ店や免税手続きの窓口がまとまっているエリアがあり、まとめ買いをする人ほどこの市内還付を使う機会が多くなります。明洞でコスメを買う場所の一つとして明洞のオリーブヤング旗艦店ガイドも参考にしてみてください。まとめ買いをするなら、支払いに使うカードの種類によって還付の受け取りやすさが変わることもあるので、事前に韓国で使うクレジットカードの選び方ガイドで海外利用に強いカードを確認しておくと、市内還付の手続きでも迷いにくくなります。

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ソウルイン編集部正直、市内還付は「先にお金がもらえてラッキー」で終わらせると危ういところがあります。カードに保証金が乗っている状態だと理解して、出国までの段取りをセットで覚えておくほうが安心です。

出国のとき何をするのか——税関の確認を忘れると保証金が戻らない可能性

市内還付を使った場合、手続きはまだ終わっていません。GLOBAL TAX FREEの公式案内では、出国前に購入した物品・還付書式・パスポートを税関に見せて確認(validation)を受ける必要があり、この確認は還付を受けた日から25日以内に行うこととされています(2026年9月7日確認)。確認が完了すると、カードに設定されていた保証金は自動的にキャンセルされる、とも案内されています。

つまり、市内で先にお金を受け取ったからといって、それで手続き完了ではありません。出国時に必ず税関の確認ポイントやキオスクに立ち寄り、購入品(未使用であること)とレシート・パスポートをセットで見せる必要があります。25日以内に確認が取れなかった場合の保証金の扱いについては、確認できた公式情報の範囲では詳細な記載が見当たりませんでした。ここは思い込みで書くよりも、出国前に運営事業者や搭乗する空港の還付窓口に直接確認しておくほうが安全です。

市内還付を使った場合の税関確認は、期限内に済ませないと保証金が戻らない可能性があります。具体的な取り扱いは還付事業者や空港の窓口によって異なることも考えられるため、個別の判断は税関・運営事業者の公式窓口に確認してください。


還付されないもの——「持って帰る物」でないと対象にならない

即時還付も事後還付も、そもそもの前提は「購入した物品を国外に持ち出すこと」です。GLOBAL TAX FREEの公式案内では、還付の対象外になるものとして、法律で所持・持ち出しが禁止されている物(銃刀剣・火薬類、文化財、麻薬類など)や、税関で外から見て中身を確認できない物(すでに開封・消費してしまって残量が確認できない物など)が挙げられています(2026年9月7日確認)。この枠組みは、以前の関連規定が示していた除外品目(銃刀剣・火薬類、文化財、中毒性医薬品など)ともおおむね重なります。

この「国外に持ち出す物であること」という前提から考えると、レストランでの食事代やホテルの宿泊費、エステなどその場で消費してしまうサービスは、今回説明している還付の対象にはならないと考えられます。持ち帰れる物かどうかが分かれ目になる、というイメージです。ダイソーのような雑貨店で買った小物のように、常温で持ち運べて未開封のまま出国できる物は対象になりやすい一方、韓国旅行のお土産として何を選ぶかによっても還付のしやすさは変わってきます。買うもの選びの参考には韓国のお土産ガイドソウルのダイソー活用ガイドもあわせてどうぞ。

逆に言えば、還付狙いで買い物をするなら「スーツケースにそのまま収まる物」を意識しておくと迷いにくくなります。コスメや雑貨のようにパッケージのまま持ち帰れる商品は還付の対象になりやすく、現地でしか食べられない生鮮食品やその場限りの体験は、そもそも還付の枠の外にあると考えておくのが自然です。

還付を受ければ、支払った税金は必ず全額戻ってきますか?
いいえ。あとの見出しで説明する手数料が差し引かれるため、支払った税額の全額が戻ってくるわけではありません。また、対象外の品目や、開封・消費してしまった物は還付の対象になりません。

手数料はどのくらい引かれるのか

還付額が支払った税額の全額にならない理由の一つが、還付事業者の手数料です。GLOBAL TAX FREEが加盟店向けに公開している還付率表には、販売金額ごとの還付額の実例が示されています(2026年9月7日確認)。たとえば販売金額が10万〜124,999ウォンの場合の還付額は7,000ウォン、販売金額が100万〜1,099,999ウォンの場合の還付額は75,000ウォンとされています。韓国のVATは10%なので、税込み価格に含まれる税額分は理論上おおよそ9%台になりますが、実際の還付額はそれより少ない水準にとどまっているのが分かります。

販売金額 還付額の実例 備考
100,000〜124,999ウォン 7,000ウォン 還付事業者の公式還付率表(2026年9月7日確認)
1,000,000〜1,099,999ウォン 75,000ウォン 同上
6,000,000ウォン以上 VAT相当額の90% 公式ページに明記されている唯一の割合表記

差額は、還付手続きを代行している事業者の手数料にあたると考えられます。金額帯によって差し引かれる割合が変わるため、「一律で◯%が手数料」と言い切れるものではありませんが、公式の還付率表を見れば、自分の買い物金額でおおよその還付額を事前に見積もることができます。シートマスクを何枚か買い足す程度の少額の買い物では、還付額もそのぶん小さくなる点は覚えておきたいところです。


そもそも日本へ直送すれば手続きが要らない

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ここまで即時還付・事後還付・市内還付と手順を説明してきましたが、正直なところ「還付書式を忘れずに持ち歩き、出国時に税関へ寄り、期限内に確認を取る」という一連の流れは、旅行の最後の最後で気を張る作業でもあります。買った物を紛失せず持ち帰る手間、スーツケースの重さの心配も付いてきます。

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そこで選択肢に入れておきたいのが、韓国コスメをオンラインで注文して日本の自宅まで直接届けてもらう方法です。オリーブヤングのグローバルモールは、日本語表示に対応していて日本の住所まで直送してくれるため、還付の手続きも荷物の重さも考えずに買い物ができます。現地の店舗で還付の条件やレシートを気にしながら選ぶ買い方と、自宅で商品を選んで届けてもらう買い方、どちらが自分の旅のスタイルに合うか比べてみる価値はありそうです。

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ソウルイン編集部編集部の整理では、まとめ買いするほど「還付の手続きより先に送ってしまうほうが楽」という場面が増えてきます。現地でしか出会えない限定品は店舗で、定番品はオンラインで、と使い分けるのも一つの手かもしれません。

よくある質問

即時還付と事後還付、旅行者側で選ぶことはできますか?
確認できた範囲では、選べるのは店舗が即時還付の対象事業者として登録している場合に限られます。登録店でなければ、条件を満たす旅行者でも事後還付のルートになります。会計前に店員へ確認するのが確実です。
還付を受けるのにパスポートは必須ですか?
はい。即時還付・事後還付・市内還付のいずれも、公式案内ではパスポートの提示・スキャンが手続きの一部として明記されています。旅行中は常に携帯しておくと安心です。
デパートやマートでも即時還付は使えますか?
エマート・ホームプラス・ロッテマートのような大型店や、ロッテ百貨店・新世界百貨店のようなデパートには、外国人観光客向けの免税・還付カウンターを備えているところがあります。取扱いは店舗によって異なるため、利用予定の店舗については訪問前に公式サイトで確認しておくと安心です。それぞれの店の特徴は韓国のマート比較ガイドソウルのデパートガイドにまとめています。
還付の手続きで分からないことがあったら、どこに聞けばいいですか?
還付事業者の公式サイトのほか、出国する空港・港の税関窓口に直接確認するのが確実です。税務上の個別の判断が必要なケースは、韓国の国税庁(nts.go.kr)や関税庁(customs.go.kr)の案内に従ってください。

まとめ

  • 即時還付はレジでVAT分を引いた金額を払う方式、事後還付は税込みで払って出国時に返してもらう方式
  • 即時還付になるかどうかは、旅行者の条件だけでなく店舗が対象事業者として登録しているかで決まる
  • 即時還付の上限は1回100万ウォン未満・旅行中の合計500万ウォンまで(還付事業者の公式案内・2026年9月7日確認)
  • 最低購入額は即時・事後とも1回15,000ウォン以上(同確認)
  • 市内還付はカードに保証金を設定して先に受け取る方式。出国時に25日以内の税関確認を忘れると保証金が戻らない可能性がある
  • 還付額は支払った税額の全額ではなく、手数料が差し引かれた金額になる
  • 飲食・宿泊など国外に持ち出せないサービスは還付の対象にならない
  • 手続きそのものを省きたいなら、日本まで直送してくれるオンラインショップを使う手もある

即時還付か事後還付かは、旅行者が選ぶというより店側の登録状況で決まってしまう場面が多いテーマです。上限や最低購入額、出国時の税関確認といった数字はこの記事の時点で確認できた公式情報にもとづいていますが、制度は見直されることがあるため、大きな買い物の予定がある人ほど、渡航前に還付事業者や国税庁・関税庁の公式サイトで最新の内容を確認しておくことをおすすめします。

参考・出典

  • GLOBAL TAX FREE 即時還付 案内ページ https://web.gtfetrs.com/zksi (2026年9月7日確認)
  • GLOBAL TAX FREE 事後還付 案内ページ https://web.gtfetrs.com/sahuhwangp (2026年9月7日確認)
  • GLOBAL TAX FREE 市内還付 案内ページ https://web.gtfetrs.com/sinae (2026年9月7日確認)
  • GLOBAL TAX FREE 加盟店向け 還付率表 https://merchant.gtfetrs.com/serviceGuide/refund_table (2026年9月7日確認)
  • 韓国日報(米州版)「한국 면세점 세금환급 한도 2배↑」(2023年11月27日) http://www.koreatimes.com/article/20231127/1491167 (2026年9月7日確認)
  • 国税庁 https://www.nts.go.kr (2026年9月7日確認)
  • 関税庁 https://www.customs.go.kr (2026年9月7日確認)
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