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「韓国のスーパーってイーマート・ホームプラス・ロッテマートの3つがあるみたいだけど、結局どれに行けばいいの?」——韓国旅行の計画を立てていると、こんな疑問にぶつかったことはありませんか。名前は知っていても、店ごとに何が違うのかは意外と説明しにくいものです。実は3社は同じ「大型マート」というくくりでも、いまの経営体力もPB(自社ブランド)の強さも、旅行者にとっての使い勝手もかなり違います。とくにホームプラスは経営再建の手続きが2026年9月2日に大きな節目を迎えたばかりで、店舗そのものが以前とは変わっています。この記事では、確認できた一次情報をもとに、3社の性格の違いと、旅行者としてどこをどう使い分ければいいかを整理しました。買い物の中身については韓国のスーパーでの買い物ガイドにまとめているので、あわせて読むと当日の動きが決めやすくなるはずです。
時間が限られている旅行者にはロッテマート ゼタプレックス ソウル駅店がいちばん行きやすい選択肢です。ソウル駅からすぐで、外国人観光客向けの両替機・還付機・K-Food専門売り場まで揃っています。品揃えの広さと店舗数の多さで選ぶならイーマート(全国133店舗・2026年1月時点で3社中最多)が軸になります。ホームプラスは2025年3月から続いていた経営再建手続きが2026年9月2日にようやく可決・認可されたばかりで、店舗数は67店舗まで大きく絞られています。いま行くなら、公式の店舗検索で「営業中」を確認できた店だけを候補にするのが安全です。
結論——旅行者はどこへ行けば早いか
先に結論を整理すると、滞在時間が短い旅行者は、アクセスと外国人向けサービスの両方が揃っている店を優先するのが合理的です。ソウル駅直結という立地に加えて両替機や還付機まで備えているロッテマート ゼタプレックス ソウル駅店は、出国前の最後の買い出しにも向いています。一方、品揃えの幅やPBの充実度を重視するなら、店舗数・営業利益率ともに3社の中で最も安定しているイーマートが選びやすい相手です。
ホームプラスは、経営再建のニュースを見て「もう行けないのでは」と心配になった人もいるかもしれません。ですが2026年8月13日付で全国67店舗が正式に営業を再開しており、ソウルにも合井店や永登浦店など11店舗が含まれています。行けないわけではなく、「行く前に、その店が再編後も営業しているかを確認する」ひと手間が必要になった、というのが正確なところです。

3社の性格の違い——規模・価格帯・いまの経営体力
3社はいずれも「大型マート(대형마트)」というジャンルに入りますが、いまの立ち位置はかなり違います。2026年1月時点の店舗数は、全国393店舗のうちイーマートが133店舗で最多、ロッテマートが112店舗で続きます。営業利益率もイーマートが2026年1〜3月期で3.1%(前年同期3.0%から改善)と3社の中でもっとも安定しており、ロッテマート・スーパー部門は同時期0.8%(前年同期0.7%)にとどまり、2025年には四半期ベースで営業損失に転落した時期もあったと報じられています。
もっとも大きな変化はホームプラスです。2025年3月に企業回生手続き(기업회생절차)を裁判所に申請して以降、資金繰りの綱渡りが続き、2026年7月には手続きの打ち切りが一度決定されたものの、緊急運営資金の確保を受けて取り消され、最終的に2026年9月2日、債権者集会で回生計画案が可決・裁判所が認可しました。この過程で店舗規模はおよそ126店舗から67店舗の核心店舗に再編されています。2025年の業界全体の流通シェアも大型マート全体で9.8%まで下がっており(2021年は15.1%)、3社が横並びだった時代からは構図が変わりつつあると理解しておくとよさそうです。
| 項目 | イーマート | ホームプラス | ロッテマート |
|---|---|---|---|
| 全国店舗数 | 133店舗 | 再編後67店舗 | 112店舗 |
| 2026年時点の状況 | 3社中最多・安定 | 経営再建中(2026年9月2日認可) | 収益性は低下傾向 |
| 時点 | 2026年1月 | 2026年8月・9月 | 2026年1月 |
イーマート(이마트)——ノーブランドと支店の探し方
イーマートは3社の中でもっとも店舗数が多く、経営も比較的安定している存在です。もっとも知られているのはPBの「노브랜드(ノーブランド)」で、ブランド開発費やデザイン費、広告費といった付随コストを削った分だけ価格を抑えているのが特徴です。パッケージはイーマートの黄色地に黒文字だけというシンプルなデザインで統一されています。ノーブランドそのものの品揃えや専門店の展開については、イーマートのPB(ノーブランド)商品の記事で詳しくまとめているので、目当ての商品があるならそちらもあわせて確認してみてください。
ソウル中心部から行きやすい支店としては、公式店舗ページで営業を確認できたイーマート龍山店(ソウル特別市龍山区漢江大路23キル55・地下1〜2階、営業時間10:00〜23:00、アイパークモール地下、1号線龍山駅・4号線新龍山駅からアクセス可能)と、イーマート清渓川店(ソウル特別市中区黄鶴洞)の2店が挙がります。どちらも公式サイトの店舗検索(store.emart.com)に現在も掲載されている店舗です。これ以外の店舗を検討する場合も、行く直前に同じ店舗検索で「営業中」であることを確認してから向かうと安心です。
ホームプラス(홈플러스)——経営再建のいま、行っていい店の見分け方
ホームプラスについては、この記事を書いている2026年9月5日時点の状況を正確に押さえておく必要があります。2025年3月4日に企業回生手続きを申請してから約1年半、2026年7月には一時「回生手続き廃止」が決定されるという厳しい局面もありましたが、最大債権者からの緊急運営資金2,000億ウォンの確保を経て取り消され、2026年9月2日、債権者関係人集会で回生計画案が可決され、裁判所が即時認可しました。この計画で、大型マートは全国126店舗規模から67店舗の核心店舗に再編されています。
行っていい店の見分け方はシンプルで、「2026年8月13日付で正式に営業を再開した67店舗」に含まれているかどうかがひとつの目安になります。報道によると首都圏ではソウル11店・京畿17店・仁川5店が対象で、ソウル市内では合井店・永登浦店・衿川店・ワールドカップ店・新道林店・江東店・月谷店・上鳳店・放鶴店・南峴店、そしてフラッグシップの江西店(メガフードマーケット)が挙げられています。ただしこれは8月13日時点の報道にもとづく情報で、その後の状況は変わっている可能性もあるため、訪問前に必ずマイホームプラスの店舗検索(my.homeplus.co.kr/store)で該当店が表示されるか確認してください。
ホームプラスは再建の途中にあり、店舗の統廃合が今後も起こり得ます。この記事に載っている店名は2026年8月時点で報じられたものであり、記事公開後に閉店している可能性もゼロではありません。行く予定の店は必ず公式の店舗検索で最新状況を確認してください。
ロッテマート(롯데마트)——ソウル駅店が旅行者に強い理由
ロッテマートは全国112店舗(2026年1月時点)を展開し、収益性ではやや苦戦が伝えられているものの、旅行者向けの拠点づくりには力を入れています。その象徴がロッテマート ゼタプレックス ソウル駅店(ソウル特別市中区蓬莱洞2街)です。2023年9月14日にフラッグシップ店として改装オープンし、外国人観光客向けに外貨両替機2台・無人還付機1台を配置。約20mにわたるK-Food(韓国食品)専門売り場や、外国人向けのキャリーケース整理台、カスタマーセンターでの手荷物・キャリー預かりサービス、国際宅配便(週3回運営)、空港鉄道直通列車の利用料割引まで揃っています。
ソウル駅という立地そのものが、出国前の最後の買い出しに向いている最大の理由です。空港鉄道(A’REX)の直通列車に乗ればそのまま仁川空港へ向かえるため、「最終日のホテルチェックアウト後に立ち寄って、そのまま空港へ」という動線が組みやすくなっています。営業時間や休業曜日は店舗によって変わるため、正確な当日の予定は公式サイトか店頭で確認するのが確実です。ソウル駅周辺の回り方全体は韓国のお土産ガイドでも触れているので、荷物と時間の配分を考える参考にしてください。
PB(自社ブランド)の違いを商品で見る
3社の違いがいちばんわかりやすく出るのがPB(自社ブランド)です。イーマートの「노브랜드(ノーブランド)」は前述の通り日用品中心で、価格を抑えたシンプル路線。ホームプラスは2025年2月、食品PBの「홈플러스시그니처(ホームプラス・シグニチャー)」と非食品PBの「심플러스(シンプラス)」を統合し、「심플러스」というひとつのブランドに再編しました。「シンプルな品質だけを届けるバリューブランド」というスローガンのもと、統合後は食品・非食品あわせて約1,400品目、年内に2,000品目超への拡大を計画していると報じられています。
ロッテマートは2023年、既存の複数PB(초이스엘・스윗허그・해빗・온리프라이스)を「오늘좋은(オヌルジョウン)」という一般食品・生活用品ブランドに統合しました。調理済み食品(HMR)については、専門シェフ監修の「요리하다(ヨリハダ)」というブランドが別立てで残っています。つまりロッテマートは「日用品・食品全般=오늘좋은」「温めるだけの惣菜系=요리하다」という2枚看板で棲み分けているのが特徴です。どのPBも、シートマスク3枚分ほどの少額から試せる商品が多いので、まとめ買いの前に少量で試してみるのもひとつの手です。
営業時間と義務休業日、外国人の即時還付
営業時間は店舗ごとに差がありますが、一般的な目安としてはイーマートが10時〜22時または23時、ホームプラスが10時〜24時、ロッテマートが10時〜23時前後とする案内が複数確認できました。ただしこれはあくまで目安で、店舗によって閉店時間を短縮する動きも報じられています。また韓国の大型マートには法律にもとづく月2回の義務休業日があり、曜日は自治体ごとに異なります。この制度の仕組みと確認方法は韓国の大型マートの休業日ガイドに詳しくまとめているので、訪問日を決める前に必ずチェックしてください。
外国人向けの「即時還付(즉시환급)」については、ロッテ・現代・新世界の百貨店に加えてイーマート・ロッテマートが導入していることを確認できました。1回の購入額が3万ウォン以上20万ウォン未満であれば、消費税(10%)を差し引いた金額でその場で決済でき、滞在期間中の還付上限は合計100万ウォンです。イーマートでは会計後にカスタマーセンターでレシートとパスポートを提示する流れが案内されています。一方でホームプラスの即時還付については、今回の調査で確認できる一次情報を見つけられませんでした。利用したい場合は、訪問予定の店舗に直接確認することをおすすめします。
レジ・カートの実務と持ち帰りの制約——買っても日本へ持ち込めないもの
重いもの・かさばるもの・液体は無理に持ち帰らず、同じ銘柄が日本の通販で買えないかを先に見るほうが荷物も送料も軽く済みます。Qoo10の食品・ドラッグストアカテゴリで先に検索しておくと、スーツケースの余白と相談しながら現地での買い方を決めやすくなります。
会計まわりの実務としてまず知っておきたいのが、レジ袋です。韓国環境部の規則により、大型マートおよび売場面積165平方メートル以上のスーパーでは使い捨てビニール袋の使用が禁止されており、紙袋(目安100ウォン程度)か従量制ゴミ袋(20L・目安700ウォン程度)を購入する形になります。マイバッグを持参するのがいちばん確実です。カートについては、店舗によって使用に一定のルールがある場合がありますが、今回の調査では保証金の有無や金額を一次情報で確認できなかったため、この記事では具体的な金額の断定を避けます。
買い物のあとに気をつけたいのが、日本への持ち込み制限です。日本の動物検疫所によると、肉・肉製品は機内食やお土産、少量であっても原則持ち込みが禁止されています。植物防疫所によると、生の果物・野菜・穀類・豆類なども、禁止されていないものを含めて植物検疫証明書が必要になる場合があり、土の持ち込みも禁止です。違反した場合、3年以下の懲役または300万円以下(法人は5,000万円以下)の罰金の対象になり得ます。キムチやナムルなど水分の多い食品を大量に買い込む前に、この制約は必ず頭に入れておいてください。お土産全般の選び方は韓国のお土産ガイド、日本でも買えるお菓子系のお土産は韓国のお菓子お土産ガイドで扱っています。
よくある質問
まとめ
- 時間が限られているなら、ソウル駅直結で外国人向けサービスが揃うロッテマート ゼタプレックス ソウル駅店が便利
- 品揃えの広さ・店舗数の多さで選ぶならイーマート(全国133店舗・2026年1月時点で3社中最多)
- ホームプラスは経営再建中。2026年9月2日に回生計画案が可決・認可され、67店舗の核心店舗に再編済み
- ホームプラスに行くなら、公式の店舗検索で「営業中」を確認してから向かう
- PBはイーマート「노브랜드」、ホームプラス「심플러스」、ロッテマート「오늘좋은」「요리하다」でそれぞれ性格が違う
- 即時還付はイーマート・ロッテマートで確認できた。ホームプラスは今回確認できなかった
- レジ袋は有料。マイバッグ持参が確実
- 生鮮食品・肉製品・土などは日本への持ち込みが制限される。まとめ買いの前に確認を
- 日用品や軽いお菓子だけならコンビニや小型スーパーでも足りる場合がある
3社の違いを一言でまとめるなら、「イーマートは規模と安定感、ホームプラスは再建の途中で見極めが必要、ロッテマートは旅行者向けの動線の良さ」という整理になりそうです。どの店を選ぶにしても、行く直前に公式サイトの店舗検索で営業状況を確認するひと手間を惜しまないことが、いちばんの失敗回避策になります。
参考・出典
- マイデイリー「홈플러스 폐점 이후 이마트・롯데마트 반사이익?…본질은 대형마트 ‘구조적 위축’」https://www.mydaily.co.kr/page/view/2026013010064515449 (2026年9月5日確認)
- 韓国金融新聞(fntimes.com)「쪼그라든 대형마트, ‘1위’ 이마트에 쏠린 무게」https://www.fntimes.com/html/view.php?ud=202601301246489564b5b890e35c_18 (2026年9月5日確認)
- 法律新聞(lawtimes.co.kr)「법원, 홈플러스 회생절차폐지 취소…회생계획안 가결기간은 9월로 연장」https://www.lawtimes.co.kr/news/articleView.html?idxno=223777 (2026年9月5日確認)
- 週刊京郷(weekly.khan.co.kr)「홈플러스 회생계획안 가결···청산 피하고 정상화 시험대에 올랐다」https://weekly.khan.co.kr/article/202609021743001/ (2026年9月5日確認)
- 金剛日報(ggilbo.com)「홈플러스 67개 점포 재개장… 지역별 매장 리스트는?」https://www.ggilbo.com/news/articleView.html?idxno=1175311 (2026年9月5日確認)
- イーマート公式サイト 店舗ページ(龍山店) https://store.emart.com/branch/view.do?id=1060 (2026年9月5日確認)
- イーマート公式サイト 店舗ページ(清渓川店) https://store.emart.com/branch/view.do?id=1089 (2026年9月5日確認)
- イートゥデイ(etoday.co.kr)「롯데마트 서울역점, 외국인 관광객 특화매장으로 탈바꿈…’원스톱 쇼핑’ 가능해진다」https://www.etoday.co.kr/news/view/2281488 (2026年9月5日確認)
- ZDNet Korea「홈플러스, PB브랜드 통합…심플러스로 개편」https://zdnet.co.kr/view/?no=20250212131821 (2026年9月5日確認)
- 뉴시스(newsis.com)「롯데마트, 초이스엘・온리프라이스 없애고 ‘오늘좋은’으로 PB 통합」https://www.newsis.com/view/NISX20230314_0002226532 (2026年9月5日確認)
- 미디어펜(mediapen.com)「외국인 관광객, 백화점에서 ‘부가세 제외’ 가격으로 물건 산다」https://www.mediapen.com/newsamp/view/115555 (2026年9月5日確認)
- 大韓民国政策ブリーフィング(korea.kr)「[가보니] 1회용 비닐봉투 금지 그후」https://www.korea.kr/briefing/policyBriefingView.do?newsId=148867530 (2026年9月5日確認)
- 農林水産省 動物検疫所「海外から日本への畜産物の持ち込み、持ち出しについて」https://www.maff.go.jp/aqs/tetuzuki/qanda/souvenir.html (2026年9月5日確認)
- 農林水産省 植物防疫所「来日するあなたへのお願い」https://www.maff.go.jp/pps/j/pqaqinfo_j.html (2026年9月5日確認)

