「務安空港、まだ閉まってるんだっけ…?」——光州や木浦、麗水方面の旅を考え始めると、まずそこで手が止まる人、多いはずです。
務安国際空港は2024年12月のチェジュ航空機事故以降、滑走路の閉鎖が続いており、2026年9月11日時点で再開の具体的な時期は決まっていません。国土交通部は2026年9月8日に滑走路の「危険要素」の診断結果を明らかにし、民間の専門機関を交えた追加の安全性点検を進めています。国務総理は2026年8月の視察時に「年内の再開は事実上難しい」との見方を示したと報じられました。今、光州・木浦・麗水方面へ行くなら、①光州空港(国内線)を使う、②KTXで光州松汀駅・木浦駅まで行く、のどちらかが現実的な選択肢です。最新の運航状況は必ず務安空港公式サイトで直接確認してください。
結論から——今、務安空港は使えるのか
先に答えを言うと、務安国際空港は2026年9月11日時点で通常の旅客便の運航は行われていません。国際線・国内線ともに定期便は就航しておらず、「一時的に減便している」というレベルではなく、事故発生から長期間にわたって滑走路そのものが閉鎖されたままの状態です。過去に務安空港を利用したことがある人ほど、「そろそろ戻っているのでは」と感じやすいところですが、2026年9月時点でその見立ては早いと考えたほうがよさそうです。
務安空港を発着地として旅程を組んでいた人は、いったん前提を切り替える必要があります。具体的には、後述する光州空港(国内線)を使うか、仁川・金浦空港から陸路(KTXやバス)で全羅南道方面へ向かうか、という選択になります。どちらのルートを選ぶにしても、荷物量や旅程の柔軟さによって向き不向きが変わってくるので、この記事では両方の特徴を整理していきます。
この記事は2026年9月11日時点で確認できた情報にもとづいています。務安空港の運航状況は変わる可能性があるため、実際の出発前には必ず韓国空港公社(한국공항공사)が運営する務安国際空港公式サイトで最新のお知らせを確認してください。
何が起きたのか——2024年12月の事故と、その後の閉鎖
2024年12月29日、務安国際空港で済州(チェジュ)航空の旅客機に関する事故が発生し、179名の方が亡くなりました。多くの方が犠牲になった重大な事故であることを踏まえ、この記事では事故そのものの詳しい経過や原因の推測には触れません。ここで整理したいのは、事故の結果として今も続いている「空港の閉鎖」という事実と、旅行者が今取れる行動です。
事故発生以降、務安空港の滑走路は閉鎖が続いています。報道によれば、事故の犠牲者の遺留品や機体の一部が現在も見つかり続けているとされ、これが再開時期の見通しを立てにくくしている一因になっているとも報じられています。1年半以上が経った2026年9月時点でも、空港は「復旧作業と安全確認が続いている段階」だと理解しておくのが実情に近いはずです。
滑走路の安全点検——2026年9月の最新状況
務安空港の再開が長引いている理由の一つに、滑走路そのものの安全性の問題があります。国土交通部は2026年9月8日、務安空港の滑走路について「危険要素」があるとの診断結果を明らかにしました(2026年9月11日確認)。これを受けて、民間の専門機関を加えた追加の安全性点検が進められている段階です。
国土交通部は、この安全性点検の結果がまとまり次第、詳しい内容と今後の対応方針を公開するとしています。つまり、2026年9月11日時点では「どこがどう危険で、いつまでに直るのか」という具体的な情報はまだ公表されていない、ということになります。旅行の計画を立てる側からすると歯がゆいところですが、安全に関わる点検である以上、時間がかかるのは無理もない面もあります。
再開はいつ?——政府の見通しと、まだ決まっていないこと
もっとも気になる「いつ再開するのか」については、2026年9月11日時点で明確な答えが出ていません。2026年8月に務安空港を視察した韓国の国務総理・韓声淑(한성숙)氏は、「年内の再開航は事実上難しい」との見方を示したと報じられています(2026年9月11日確認)。実際、務安空港の路線は2026年下半期の航空スケジュールから外れており、年内再開そのものが不透明だとする指摘も出ています。
年内に再開するためには、政府による正式な再開スケジュールが遅くとも8〜9月中に示される必要がある、という見方も報じられていました。この記事を書いている2026年9月11日の時点で、そうした正式スケジュールの発表は確認できていません。つまり、「数か月後には元通り」という期待は、いったん脇に置いておいたほうが現実的な計画が立てられそうです。
- 2026年9月8日時点:滑走路の「危険要素」診断結果を国土交通部が公表・追加の安全性点検中
- 2026年8月時点:国務総理が「年内再開は事実上難しい」との見方を示したと報道
- 2026年9月11日時点:政府からの正式な再開スケジュールの発表は確認できず
務安空港の再開時期については、この記事の数字をそのまま信じず、旅行の直前に務安国際空港公式サイトで最新の状況を確認することを強くおすすめします。再開が決まれば真っ先に情報が出る場所です。
今すぐ使える代わりのルートは2つ(空路と陸路)
務安空港が使えない今、光州・木浦・麗水方面へ向かう旅行者が取れる選択肢は、大きく分けて2つあります。1つは光州空港(国内線)を経由する空路、もう1つは仁川・金浦空港から鉄道やバスで直接向かう陸路です。どちらが向いているかは、旅程の日数や荷物の量、韓国内で他にどこを回りたいかによって変わってきます。
空路は移動時間そのものは短くできますが、国内線への乗り継ぎが必要になる分、乗り換えの手間は発生します。陸路は乗り換えなしでソウル側から直接向かえるルートもあり、車窓の景色を楽しみながら移動したい人には向いています。次の章から、それぞれの選択肢を具体的に見ていきます。

光州空港(国内線)という選択肢
1つ目の選択肢が、光州空港(광주공항)の国内線を使うルートです。光州空港は務安空港とは別の空港で、現在は国内線のみが運航しています。金浦空港との間には国内線の便があり、韓国内での移動として空路を使いたい人には選択肢になります(2026年9月11日確認)。具体的な便数・所要時間・運賃は変動するため、正確な情報は光州空港公式サイトと金浦空港公式サイトで直接確認してください。
あわせて動きが出ているのが、光州空港への国際線の臨時就航です。国土交通部・全羅南道・光州広域市などは、務安空港の閉鎖による航空交通の空白を埋める案として、光州空港に国際線を臨時に就航させる方向を検討しています。報道によれば、2026年12月に1日2便で開始し、2027年に1日5便へ拡大する案が伝えられていますが、就航の可否・開始時期・具体的な路線は2026年9月11日時点でまだ確定していません(2026年9月11日確認)。実現すれば、2008年に国際線が務安空港へ移管されて以来、18年ぶりの光州空港国際線復活になります。
KTXで光州松汀・木浦へ——コレイル+で予約する
2つ目の選択肢が、ソウル(龍山駅・ソウル駅)からKTX(湖南線)で光州松汀(クァンジュソンジョン)駅や木浦(モクポ)駅まで向かう陸路です。ソウル駅から全羅南道方面へ乗り換えなしで移動できるのが最大の利点で、荷物が多い旅程でも扱いやすいルートです。列車の種別(KTX-山川/KTX-青龍など)や停車駅の数によって所要時間・運賃は変わるため、この記事では具体的な分数・金額はあえて書きません。코레일(コレイル)公式サイトで、乗りたい列車の時間帯を直接検索してみてください。
予約に関して1つ知っておきたいのが、KTXとSRTが2026年9月1日に統合された点です。これまで別々だった予約システムが1本化され、統合アプリ「코레일+(コレイルプラス)」でKTX・SRTどちらの列車もまとめて検索・予約できるようになりました。統合の経緯や使い方はKTXとSRTの統合についての記事で詳しく整理しているので、久しぶりに韓国の鉄道を使う人は先に目を通しておくと当日迷いません。アプリの具体的な操作手順はコレイルのアプリ予約ガイドも参考にしてください。
| ルート | 乗り換え | 向いている人 |
|---|---|---|
| 光州空港(国内線)経由 | 金浦空港で国内線に乗り継ぎ | 移動時間を短くしたい人 |
| KTX(ソウル→光州松汀・木浦) | 基本的に乗り換えなし | 荷物が多い・車窓を楽しみたい人 |
高速バスという選択肢と、麗水方面への行き方
KTXの駅から少し離れた目的地へ向かう場合や、乗り換え回数をさらに減らしたい場合は、ソウルや仁川から光州・木浦方面への高速バス(市外バス)も選択肢になります。運行会社・時刻・運賃は変動するため、この記事では具体的な数値を断定しません。利用する場合は、出発前に高速バスの統合予約サイトやバスターミナルの案内で、乗りたい区間の時刻を直接確認してください。
麗水(ヨス)方面へ向かう場合も考え方は同じです。務安空港や光州空港からさらに移動する必要が出てくることが多いため、KTXで麗水エキスポ駅まで向かうか、光州から高速バスで乗り継ぐか、事前にルートを決めておくと現地でのタイムロスを防げます。夜景や海辺の観光で知られるエリアなので、移動時間に余裕を持たせた旅程を組んでおくと安心です。
日本からはどう入る?——他の空港を経由するルート
務安空港からの直行が使えない今、日本から全羅南道方面へ向かう場合は、いったん別の空港に降りてから乗り継ぐ形になります。どの空港を使うかは出発地や旅程によって変わるので、まずは日本各地からどの韓国の空港に直行便があるかを確認しておくと選びやすくなります。日本から韓国へ飛べる空港の記事で就航状況を整理しているので、あわせてチェックしてみてください。
もっとも一般的なのは仁川・金浦空港経由ですが、旅程によっては釜山(金海)空港や大邱空港、済州空港を経由するルートも検討の余地があります。たとえば済州島を先に回ってから本土へ北上する旅程や、大邱・釜山方面の観光とあわせて全羅南道を回る旅程を組む人もいます。各空港からソウルや地方都市への具体的なアクセスは金海空港(釜山)からのアクセス記事、大邱空港からのアクセス記事、済州空港からのアクセス記事にまとめています。韓国内の主要空港を一度に見比べたい人は韓国の空港一覧記事も参考になるはずです。
よくある質問
まとめ——今、旅行者が取れる行動
務安国際空港は2024年12月の事故以降、滑走路の閉鎖が続いており、2026年9月11日時点で再開の具体的な時期は決まっていません。国土交通部は滑走路の安全性点検を進めている段階で、国務総理は「年内再開は事実上難しい」との見方を示したと報じられています。旅行者にとって大事なのは、再開を待つことではなく、今使えるルートに乗り換えて計画を進めることです。
- 務安空港:滑走路閉鎖中・再開時期は2026年9月11日時点で未定
- 光州空港(国内線):金浦から運航中・国際線の臨時就航は検討段階
- KTX(コレイル+):ソウルから光州松汀駅・木浦駅まで乗り換えなしのルートあり
- 高速バスもソウル・仁川から光州・木浦への路線があるが時刻・運賃は要確認
- 最新の運航状況は必ず務安国際空港公式サイトで直接確認する
全羅南道の旅そのものをあきらめる必要はありません。務安空港が使えない今だからこそ、KTXで景色を楽しみながら南下したり、光州空港経由で時間を短縮したりと、いつもと違うルートを試すきっかけにもなります。出発前には必ず最新の運航状況を確認したうえで、無理のない旅程を組んでください。
参考・出典
- 광주데일리뉴스「국토부, 무안공항 활주로 ‘위험 요소’ 진단…재개항 안갯속」 https://www.gjdaily.net/news/articleView.html?idxno=100142 (2026年9月11日確認)
- 아시아경제「[이슈]광주공항 국제선 18년 만에 다시 뜨나…연내 임시 취항 거론」 https://view.asiae.co.kr/article/2026090812561315407 (2026年9月11日確認)
- 시사저널「’개점휴업’ 무안국제공항, 언제쯤 다시 가동할까…연내 운항 재개 ‘관심’」 https://www.sisajournal.com/news/articleView.html?idxno=382457 (2026年9月11日確認)
- 무안신문「무안공항 상반기 재개항 ‘물거품’…연내 정상화도 불투명」 http://www.muannews.com/news/articleView.html?idxno=508495 (2026年9月11日確認)
- 한국공항공사 務安国際空港公式サイト https://www.airport.co.kr/muan/index.do (2026年9月11日確認)
- 한국공항공사 光州空港公式サイト https://www.airport.co.kr/gwangju/index.do (2026年9月11日確認)
- 한국공항공사 金浦空港公式サイト https://www.airport.co.kr/gimpo/index.do (2026年9月11日確認)
- 코레일 승차권예매 https://www.korail.com/ticket/reserve/train-timeTable (2026年9月11日確認)

