襄陽(ヤンヤン)空港の国際線は今も飛ぶ?束草・江陵の行き方

襄陽国際空港の滑走路と、遠くに広がる江原道の海岸線

「襄陽(ヤンヤン)空港って、結局まだ運休中なの?それとも日本からの便が復活したの?」——サーフィンや江原道(カンウォンド)旅行を調べていると、こんな疑問にぶつかった人は多いはずです。かつての運営会社フライカンウォンが国際線を止めてしまった記憶が強く残っているぶん、今の状況が分かりにくくなっているエリアでもあります。この記事では、襄陽空港の国際線がいま実際どうなっているのかと、飛んでいない場合に束草(ソクチョ)・江陵(カンヌン)・襄陽のサーフィンエリアへ日本からどう行くのがよいかを整理します。

結論から

結論から言うと、運営会社は変わって国際線自体は復活しましたが、日本便は인천국제공항(仁川国際空港)発着です。양양국제공항(襄陽国際空港)そのものは2026年9月時点で定期国際線がゼロで、飛んでいるのは襄陽〜済州の国内線のみです(2026年9月11日確認)。フライカンウォンは2023年の企業回生手続きを経て、2024年にウィニックスが買収し「パラタ航空」として再出発、2025年11月17日から仁川発の国際線を再開しました。日本路線は東京(成田)・大阪(関西)・札幌の3路線ですが、いずれも仁川空港発着で襄陽からは飛んでいません。束草・江陵・襄陽のサーフィンエリアへは、仁川・金浦からKTXで江陵まで行き路線バスに乗り継ぐか、ソウルから束草・襄陽へ直接高速バスで向かうのが現実的な行き方です。最新の就航状況は必ず襄陽空港公式サイトで確認してください。

目次

結論から——襄陽空港の国際線は今どうなっているか

先に整理すると、「襄陽空港=運休中」というイメージは半分正しく、半分古くなっています。運休していたのは事実ですが、運営会社そのものが消えたわけではなく、経営破綻を経て買収され、2025年に国際線運航を再開しました。ただしその国際線は襄陽空港発ではなく인천공항(仁川空港)発着で運航されているため、「襄陽空港の国際線が復活した」と早合点すると、日本から襄陽へ直接飛べると勘違いしてしまいます。

襄陽空港自体を見ると、現在運航しているのは国内線の襄陽〜済州便だけです。2026年9月7日には、国際線の回復が遅い襄陽空港をテーマにした地域観光連携フォーラムが開かれるなど、行政の側も「国際線がまだ戻っていない空港」として扱っています。つまり、日本から襄陽空港への直行便は、2026年9月時点では存在しません。


フライカンウォン運休の経緯——2023年に何が起きたか

フライカンウォン(플라이강원)は、もともと2016年ごろに襄陽空港を拠点とする地域航空会社として設立準備が進められ、当初は「フライ襄陽」という名称も使われていました。2019年に就航しましたが、その直後に新型コロナウイルスの影響を大きく受け、路線網の維持が難しくなっていきました。

その後、経営再建の努力が続けられたものの、2023年に企業回生手続き(日本でいう民事再生に近い手続き)に入り、国際線・国内線ともに運休が長期化しました。この「2023年に運休した」という記憶が、そのまま「今も飛んでいない」という思い込みにつながっているケースが多いようです。

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ソウルイン編集部正直、編集部でも「フライカンウォン=もう無い会社」というイメージのまま止まっていました。調べ直してみると、会社としては買収というかたちで生き残っていて、名前が変わっていただけだったのは意外でした。

新会社パラタ航空とは——名前が変わった理由

2024年、家電メーカーとして知られるウィニックス(위닉스)がフライカンウォンを買収し、社名を파라타항공(パラタ航空)に変更しました。本社は江原特別自治道の襄陽郡に置かれており、仁川国際空港と襄陽国際空港の2つをハブ空港として使う体制を取っています。つまり、会社としての出発点は今も襄陽にありますが、実際に飛ばす便の多くは仁川発になっているというのが実情です。

国内線については、2025年9月30日に襄陽〜済州線が運航を開始し、2026年時点でおおむね1日2往復ほどの規模で運航されています。続いて同年10月には金浦〜済州線も加わりました。パラタ航空は2026年に入ってから国際線の搭乗率で国内トップクラスの実績を出しており、会社としての勢いは明らかに戻ってきています。


パラタ航空の国際線は仁川発——日本路線の実際

パラタ航空は2025年11月17日から国際線運航を本格的に再開しました。最初の国際線は인천—도쿄나리타(仁川〜東京成田)路線で、週12便という規模で運航されています。続いて同年12月1日には仁川〜大阪(関西)線が週7便で就航し、2026年7月6日からは仁川〜札幌(新千歳)線もA330型機で週7便運航が始まりました。このほかハノイ・ニャチャン・ダナン・プーコックなどベトナム方面の路線も持っています。

ここで大事なのは、これらの便がすべて仁川空港発着だという点です。「パラタ航空=襄陽の会社」というイメージから、日本便も襄陽発だと思い込んでしまうと、旅程を組み間違えることになります。日本から韓国東岸のサーフィンエリアへ向かう場合、パラタ航空の日本便を使ったとしても、着くのは仁川空港であり、そこから江原道方面への移動が別途必要になる点は変わりません。日本から韓国への航空路線全体を比較したい人は日本〜韓国の航空路線まとめ記事もあわせて確認しておくと、仁川以外の選択肢も見えてきます。

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襄陽空港そのものは今も国際線ゼロ——済州便だけの現状

改めて整理すると、襄陽国際空港という施設そのものが現在運航している定期便は、襄陽〜済州の国内線1路線だけです。「国際空港」という名前は付いていますが、2026年9月時点で定期の国際線は運航されていません。空港が国際線に対応できる設備を持っていることと、実際に国際線が飛んでいるかどうかは別の話だという点は、地方の国際空港ではよくあるねじれです。

同じように名前は「国際空港」でも国内線中心になっている例は、韓国の地方空港では珍しくありません。地方空港ごとに国際線の入れ替わりが激しい点は大邱空港のアクセス記事でも整理しているので、興味がある人は読み比べてみてください。韓国国内の空港を全体的に見渡したい場合は韓国の空港一覧ガイドも参考になります。

襄陽空港の国際線は、就航しても短期間で運休するケースが過去に繰り返されてきました。この記事の内容も今後変わる可能性があるため、渡航直前には必ず襄陽空港公式サイト(韓国空港公社)の運航スケジュールで最新状況を確認してください。


これからの計画——襄陽〜上海便と国際線復活への動き

まったく動きがないわけではありません。2026年4月24日、パラタ航空は襄陽〜上海路線の運輸権を取得したと報じられており、2026年内の就航を目指しているとされています。これが実現すれば、襄陽空港発の定期国際線としては現時点で唯一の路線になりますが、行き先は中国であり、日本路線ではない点には注意が必要です。

2026年9月7日に開かれた地域観光連携フォーラムでも、襄陽空港の国際線回復の遅さが課題として取り上げられており、空港アクセスと地域観光を組み合わせて誘客する方向性が議論されています。日本路線が襄陽空港に新設されるかどうかについては、現時点で公式な発表は確認できていません。動きがあるかどうかは、襄陽空港公式サイトや国土交通部(국토교통부)の発表を定期的にチェックするのが確実です。

会社としてのパラタ航空は、仁川発の国際線で搭乗率トップクラスの実績を出すなど勢いを取り戻しているぶん、次の一手として本拠地である襄陽空港に路線を戻す可能性はゼロではありません。ただし、現状発表されている計画は上海線のみで、日本路線が襄陽発になるという発表は本記事の確認時点では見当たりませんでした。「襄陽発の日本便」を前提に旅程を組むのはまだ早く、当面は仁川発の便を軸に考えておくのが無難です。


代わりのルート①——KTXで江陵まで(統合予約코레일+)

日本から江原道の海側エリアへ向かう現実的なルートの1つが、仁川・金浦空港からソウル駅へ出て、KTX강릉선(KTX江陵線)で江陵駅まで移動する方法です。江陵駅は襄陽・束草エリアの玄関口として使われており、駅から路線バスや市外バスに乗り継ぐことで、それぞれのサーフィンエリアへアクセスできます。

予約まわりで押さえておきたいのが、2026年9月1日付でKTXとSRTの予約体制が統合されたことです。これまで別々だった予約システムが、統合アプリ코레일+(コレイルプラス)にまとまっているため、江陵行きのKTXもこのアプリから検索・予約できます。統合の詳しい経緯や使い方はKTX・SRT統合についての記事にまとめているので、初めて予約する人は先に目を通しておくと迷いません。ソウルから江陵までの所要時間や本数など、KTX区間そのものの詳細はソウル〜江陵のKTXアクセス記事で確認できます。

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ソウルイン編集部編集部の整理では、江陵駅から束草・襄陽まではさらにバスの乗り継ぎが必要になります。鉄道だけで完結しないぶん、乗り継ぎの時刻表は当日の便によって変わるので、江陵到着後に現地のバス乗り場で最新の時刻を確認するのが安心です。

代わりのルート②——ソウルから束草・襄陽への高速バス

鉄道の乗り継ぎを避けたい場合は、ソウル市内から直接、束草・襄陽行きの高速バス・市外バスに乗る方法もあります。동서울종합터미널(東ソウル総合バスターミナル)を起点にすると、束草行きはおおむね2時間台、襄陽行きもおおむね2時間前後が目安で、いずれも1日十数便規模で運行されています。乗り換えなしで市街地の停留所まで行けるのが、このルートの強みです。

ルート 乗り換え 備考
仁川・金浦→ソウル駅→KTX江陵線 江陵駅で路線バスに乗り継ぎ 코레일+で予約統合済み
東ソウルターミナル→束草行き高速バス なし 片道2時間台が目安
東ソウルターミナル→襄陽行き高速バス なし 片道2時間前後が目安

高速バス・市外バスは道路状況やダイヤ改編で所要時間・本数が変わりやすい交通手段です。正確な始発・終電や運賃は、乗車前に予約サイトや各バスターミナルの窓口で確認してから旅程を組むことをおすすめします。全国の高速バス・市外バスの使い方全般については韓国の高速バス利用ガイドにまとめてあります。

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サーフィンエリア別・最短ルートの選び方

襄陽・束草・江陵は隣り合ったエリアに見えて、実際には拠点となる駅やバスターミナルが微妙に異なります。サーフィンが目的で襄陽エリアに向かうなら、東ソウルターミナルから襄陽行きの高速バスに乗るか、江陵駅まで鉄道で行ってからバスで襄陽方面へ乗り継ぐか、どちらかを選ぶことになります。襄陽のサーフスポットそのものの位置関係や特徴は襄陽サーフィンエリアの記事で詳しく紹介しているので、ビーチごとの雰囲気を先に知っておくと計画が立てやすいはずです。

日本から江原道の江陵・束草・襄陽へ向かう主なルート(KTX江陵線経由と高速バス直行)と、襄陽空港の国際線が現状ゼロであることを一枚で示す図

束草エリアを中心に回りたい人は、東ソウルターミナルからの直行バスが乗り換えなしで一番シンプルです。一方、ソウル市内での観光もあわせて楽しみたい人や、鉄道移動を好む人は、KTXで江陵まで出てからバスに乗り継ぐルートのほうが旅程を組みやすい場合もあります。荷物が多い場合は、乗り換え回数が少ないルートを優先すると移動の負担を減らせます。

江陵は襄陽・束草とくらべると鉄道の玄関口としての性格が強く、駅周辺にレンタカー窓口やバス乗り場がまとまっているのが特徴です。サーフィン目的でも、江陵で1泊してから翌日に襄陽・束草方面へ移動するという分け方をすれば、移動と観光のバランスを取りやすくなります。逆に、最初からサーフスポット周辺に直行したい人は、江陵で乗り継がずに東ソウルターミナルからの直行バスを軸に考えたほうが、移動時間を短く抑えられるはずです。

仁川空港からパラタ航空の便を使えば、江原道方面へ楽に行けますか?
パラタ航空の日本便は仁川空港着なので、江原道方面へはそこからKTXや高速バスへの乗り継ぎが別途必要です。空港自体が江原道に近いわけではない点は押さえておくとよいはずです。

よくある質問

襄陽空港に日本からの直行便は本当に無いのですか?
2026年9月11日確認時点では、襄陽空港発着の定期国際線はゼロで、日本からの直行便もありません。運航しているのは襄陽〜済州の国内線のみです。今後変わる可能性はあるため、渡航前には襄陽空港公式サイトで最新の運航スケジュールを確認してください。
フライカンウォンとパラタ航空は同じ会社ですか?
はい、同じ会社の後継です。フライカンウォンは2023年に企業回生手続きに入り、2024年にウィニックスが買収して社名をパラタ航空に変更しました。拠点は仁川と襄陽の2空港です。
襄陽〜上海便は決まっているのですか?
パラタ航空が2026年4月24日に運輸権を取得したと報じられており、2026年内の就航を目指しているとされています。ただし具体的な就航日や運賃は本記事の確認時点では発表されていません。最新情報は公式発表を確認してください。
束草・江陵・襄陽はどれも同じ移動手段で行けますか?
拠点となる駅やターミナルが少しずつ異なるため、目的地に合わせてルートを選ぶ必要があります。束草は東ソウルターミナルからの直行バスが分かりやすく、江陵は鉄道の玄関口として使いやすいというように、役割が分かれています。

まとめ——襄陽空港の国際線と代わりの行き方

襄陽空港の国際線は、2026年9月時点でゼロという状態が続いています。運営会社はフライカンウォンからパラタ航空へと変わり、国際線自体は2025年11月に仁川発で復活しましたが、それはあくまで仁川空港発着の便であり、襄陽空港発の日本便ではありません。江原道の海側エリアを目指す場合は、KTX江陵線で江陵まで行ってからバスに乗り継ぐか、ソウルから束草・襄陽へ直接高速バスで向かうかの2択で考えるのが現実的です。

  • 襄陽空港の国際線は2026年9月時点でゼロ(国内線の済州便のみ)
  • パラタ航空の日本便(成田・関西・札幌)はすべて仁川空港発着
  • 襄陽〜上海便は運輸権取得済みで2026年内就航予定(中国路線・日本路線ではない)
  • KTX江陵線+バス乗り継ぎ、または東ソウルターミナルからの直行バスが代わりの行き方
  • KTX・SRTは2026年9月1日に予約統合済み。江陵行きも코레일+で予約する

就航状況は今後も変わる可能性があるため、この記事の内容を最終確認とせず、旅程を組む直前に襄陽空港公式サイトの運航スケジュールで最新情報を確認してください。地方の国際空港は路線の入れ替わりが早いエリアなので、出発前のひと手間が安心につながります。

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ソウルイン編集部編集部の整理では、「運休した空港」という一度ついたイメージはなかなか更新されないものだと感じます。会社が変わって国際線が戻ってきていること自体は前向きなニュースですが、それが襄陽空港発なのか仁川空港発なのかまで確認しないと、旅程を組み違えてしまいます。江原道を目指す人には、鉄道とバスの2つの行き方をセットで覚えておいてほしいところです。

参考・出典

  • 위키백과(韓国語版ウィキペディア)「파라타항공」 https://ko.wikipedia.org/wiki/파라타항공 (2026年9月11日確認)
  • 위키백과(韓国語版ウィキペディア)「양양국제공항」 https://ko.wikipedia.org/wiki/양양국제공항 (2026年9月11日確認)
  • 韓国空港公社 襄陽国際空港 公式サイト https://www.airport.co.kr/yangyang/index.do (2026年9月11日確認)
  • 韓国空港公社 襄陽国際空港 運航スケジュール https://www.airport.co.kr/yangyang/cms/frCon/index.do?MENU_ID=110 (2026年9月11日確認)
  • 아시아경제(asiae.co.kr)「양양공항 국제선 회복 더딘데…정부, 강원 관광 연계 해법 찾는다」 https://view.asiae.co.kr/article/2026090707332953695 (2026年9月11日確認)
  • 파이낸셜뉴스(fnnews.com)「’국제선 가뭄’ 양양공항 띄운다」 https://www.fnnews.com/news/202609070950501231 (2026年9月11日確認)
  • 시장경제(meconomynews.com)「양양서 출범, 인천으로 확장…파라타항공의 다중 거점 전략」 https://www.meconomynews.com/news/articleView.html?idxno=125553 (2026年9月11日確認)
  • 한국경제(hankyung.com)「파라타항공, 국제선 첫 취항 5개월 만에 탑승률 1위」 https://www.hankyung.com/article/202604178927g (2026年9月11日確認)
  • 한국경제(hankyung.com)「파라타항공, 일본 삿포로 노선 신규 취항」 https://www.hankyung.com/article/202603163466g (2026年9月11日確認)
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