「済州の免税店って、仁川みたいに大きなフロアをぐるっと見て回れるの?」と思っていませんか。実は済州空港の免税店は、国内線と国際線でまったく違う仕組みで動いています。しかも済州には「国内線で出島する人も使える」という、他の空港には無い特例まであります。空港全体の構成やフロアの動線をまだ把握できていない場合は、先に済州空港のターミナル全体をまとめた記事を読んでおくと、この記事で扱う免税店がどのフロアの話なのか位置づけやすくなります。
済州空港の免税店は、国内線側(2階)はJDC(済州国際自由都市開発センター)が運営する指定免税店3店舗、国際線側(3階)はロッテ免税店の2営業場に分かれています(韓国空港公社公式サイト、2026年9月25日確認)。国際線の免税店は出国審査後の出国者が使う一般的な仕組みですが、国内線側のJDC指定免税店は済州特例で、済州から道外へ出る内国人・外国人であれば国内線利用者も購入できます(JDC公式サイト、同日確認)。ただし購入は年6回・1回800ドルまで(酒類・タバコ除く)という上限つきです。
結論から――済州空港の免税店は「国内線=JDC」「国際線=ロッテ」で分かれる
先に全体像だけ言うと、済州空港の免税店は運営会社もフロアもまるごと別だと考えておくのが正解です。韓国空港公社(KAC)済州国際空港の公式サイトによると、国内線出発ラウンジ(2階)にはJDCが運営する売場が3つ(中央売場・西便売場・東便売場)、国際線出発ラウンジ(3階)にはロッテ免税店の売場が2つ(1営業場・2営業場)あります(2026年9月25日確認)。どちらも酒類・タバコ・化粧品・その他を扱っていますが、利用できる制度が違うため、「自分がどちらの階から出発するか」を先に把握しておく必要があります。
とくに見落としやすいのが、国内線側にも免税店があるという事実そのものです。仁川や金浦のイメージが強いと「免税店=国際線出国者のもの」と思い込みがちですが、済州は済州特別自治道という制度上の特例があり、国内線で道外へ戻る旅行者も指定免税店を使えます。この記事では、公式データで確認できた店舗情報・利用条件・受け取り方を、確認できなかったことも含めて整理します。

国内線側のJDC指定免税店――済州特例で内国人も外国人も使える
国内線出発ラウンジ(2階)にある免税店は、지정면세점(指定免税店)と呼ばれる済州特例の仕組みで運営されています。JDC公式サイトの案内によると、対象になるのは「済州特別自治道から道外へ航空機または旅客船で出島する内国人・外国人」で、国内線・国際線・船のどれで出るかは問いません(2026年9月25日確認)。つまり、ソウルから済州へ国内線で来て、また国内線で戻る旅行者でも、この免税店で買い物ができるということです。
利用時に必要なのは身分証と搭乗券です。内国人は住民登録証・運転免許証・青少年証・モバイル運転免許証など写真・氏名・住民番号が確認できる身分証、外国人はパスポートまたは外国人登録証を提示します(JDC公式、同日確認)。日本人旅行者であればパスポートと搭乗券があれば手続きできる計算です。
| 売場 | 場所 | 取扱 |
|---|---|---|
| 中央売場 | 国内線2階・6〜7番搭乗口の間 | 酒類・タバコ・化粧品・その他 |
| 西便売場 | 国内線2階・11〜12番搭乗口の間 | 酒類・タバコ・化粧品・その他 |
| 東便売場 | 国内線2階・2〜3番搭乗口の間 | 酒類・タバコ・化粧品・その他 |
JDC自身の顧客案内ページでは、この3区画を「中央売場」「東側売場」「西側売場」と呼び、化粧品・香水・ファッション・酒類・時計・サングラスなど幅広いブランドを扱うとしています。顧客センターの電話は064-740-9900、受付時間は09:00〜21:00(年中無休、営業時間外はAI相談対応)です(2026年9月25日確認)。ただし、これは顧客センターの受付時間であって、売場そのものの営業時間ではない点に注意してください。売場の開閉時間は空港内の掲示か、この電話番号での確認が確実です。
購入限度と必要書類――年6回・800ドルまでの済州特例
済州の指定免税店には、購入回数と金額に上限があります。JDC公式および法制処(大韓民国政府)の「わかりやすい生活法令情報」によると、1回あたりの購入限度額は米貨800ドル以下(酒類・タバコを除く)、利用できる回数は年間(1月1日〜12月31日)で6回までと定められています(2026年9月25日確認)。単純計算するとほぼ2か月に1回のペースで使える枠ということになり、リピーターの済州旅行者にとっては覚えておく価値のある回数です。
酒類は1人2リットルまで・400ドル以下、タバコは1カートンまでが免税の範囲です(同日確認)。この購入限度は法的には租税特例制限法第121条の13、済州特別自治道の免税店特例に関する規定、済州国際自由都市の指定免税店運営告示にもとづいています。購入した免税品は、済州道外の地域へ携帯して持ち出すことが条件になっており、済州島内にとどめて使うことはできません。違反すると関税法にもとづく処罰の対象になり得るという案内もあるので、済州島内で開封して使ってしまう、といったことは避けたいところです。
免税店とタックスリファンド(事後免税)は別物――先に整理しておく
ここで一度、用語を整理しておきます。「免税店(Duty Free)」は税金がかからない状態で買う店のことで、済州の指定免税店もこの一種です。一方、街なかの「TAX FREE」と書かれた一般の店で先に税込み価格で買い、あとで税金分を払い戻してもらう「タックスリファンド(事後免税)」は、まったく別の制度・別の窓口になります。仕組みも申請場所も違うので、同じものだと思い込んでいると当日どこに並べばいいか迷うことになります。
この2つの違いや、購入額に応じてどれくらい戻ってくるかといった具体的な条件は、済州に限らず韓国全体で共通のルールです。制度そのものの詳しい説明は免税店とタックスリファンドの違いをまとめた記事に整理してあります。済州特例の指定免税店を使うかどうかを判断する前に、そもそも自分がどちらの制度を使うべきなのか、出発前に一度目を通しておくと当日の動きに迷いません。
国際線側のロッテ免税店――出国審査後に使う従来型の免税店
国際線を使って出国する場合は、国内線側のJDC指定免税店ではなく、国際線出発ラウンジ(3階)にあるロッテ免税店を利用します。韓国空港公社の施設案内によると、ロッテ免税店は2つの営業場に分かれており、1営業場は14番搭乗口の右側、2営業場は15〜16番搭乗口の間にあります。どちらも酒類・タバコ・化粧品・その他を取り扱い、出国審査を通過したあとのエリアにあります(2026年9月25日確認)。
電話番号については案内元によって数字が違います。韓国空港公社の施設案内では064-712-0001、検索で確認できたロッテ側の情報では代表1688-3000・支店064-798-4000と案内されており、一致していません(いずれも2026年9月25日確認)。ロッテ免税店自身の公式サイト(lottedfs.com系列)は本記事の調査環境からドメイン名の解決ができず、直接開いて確認することができませんでした。営業時間の細かい確認をしたい場合は、どちらか一方だけでなく複数の連絡先を試すか、空港内の掲示を確認するのが確実です。
ロッテ免税店 済州空港店の電話番号は、韓国空港公社の施設案内(064-712-0001)とロッテ側の情報(1688-3000/064-798-4000)で一致していません(いずれも2026年9月25日確認)。営業時間の記載も公式ページ上では見つけられなかったため、訪問前に空港内の表示か電話での確認をおすすめします。
受け取り方法――売場で直接買う場合と、市内・オンラインで先に買った場合
免税品の受け取り方は、どこで買ったかによって動線が変わります。国内線側のJDC売場・国際線側のロッテ売場で直接買う場合は、発券・搭乗手続きを終えたあと、身分証と搭乗券を提示すればその場で商品を受け取れます(JDC公式、2026年9月25日確認)。一方、済州市内の免税店やオンライン免税店(済州観光公社のインターネット免税店を含む)で先に注文・決済しておいた場合は、空港の売場ではなく인도장(引渡場)という専用カウンターで受け取ることになります。
法制処(大韓民国政府)の「わかりやすい生活法令情報」によると、市内・オンラインで買った商品の引渡場は国内線出発エリアの9番搭乗口前にあり、運営時間はその日の最初の便が出発する1時間前から、最後の便が出発するときまでです(2026年9月25日確認)。受け取りには身分証と搭乗券の提示が必要で、本人以外が代わりに購入したり受け取ったりすることは認められていません。空港に到着してから「どこで受け取ればいいのか」と探し回らないよう、買った場所ごとに動線が違うことを先に頭に入れておくと安心です。
自分は国内線か国際線か――使う売場を先に決めておく
ここまでの内容を踏まえると、当日いちばん大事なのは「自分がどちらの免税店を使うのか」を出発前に決めておくことです。ソウル(仁川・金浦)や地方都市から国内線で済州入りし、また国内線で戻る旅程なら、使えるのは2階のJDC指定免税店です。日本から済州へ国際線で直接入り、また国際線で出国する旅程なら、3階のロッテ免税店が対象になります。フロアも搭乗口の並びもまったく別なので、間違えると搭乗直前に慌てることになりかねません。
出国当日の流れ全体(チェックイン・保安検査・搭乗までの手順)をまだ把握できていない場合は、済州空港の国内線・国際線出国の流れをまとめた記事を先に読んでおくと、免税店に立ち寄るタイミングも組み立てやすくなります。済州旅行自体が初めての場合は、済州旅行の基本をまとめた記事も合わせてチェックしておくと、空港での動き方全体がイメージしやすくなります。
済州発の国際線は仁川・金浦より少ない――日本路線は出発前に公式で確認を
ここは正直に書いておきたいところです。済州発の国際定期便は、仁川・金浦と比べると就航都市数も便数も少なめです。公共データポータルに登録されている済州国際空港の国際線運航現況や、韓国空港公社の公式運航スケジュールページの構成を見ても、済州の国際線は仁川・金浦ほど路線網が広くありません(2026年9月25日確認)。東京・大阪・福岡など日本路線の運航実績はあるものの、季節や運航会社の判断によって便数が変動しやすく、本記事の調査時点で具体的な就航都市・便数を確定リストとして示すことはできませんでした。
日本から済州へ国際線で直接向かう予定がある場合は、必ず韓国空港公社の公式運航スケジュールページか、利用する航空会社の公式サイトで直前の就航状況を確認してください。多くの日本人旅行者にとっては、ソウル(仁川・金浦)まで国際線で入り、そこから国内線で済州へ向かう旅程のほうが選択肢が多いのが実情です。国内線を使う場合の免税店の使い方は、この記事の前半で紹介したJDC指定免税店のルールがそのまま当てはまります。
よくある質問
まとめ――済州空港の免税店は「国内線でも使える」が最大の違い
済州空港の免税店は、国内線側(2階)のJDC指定免税店と、国際線側(3階)のロッテ免税店にはっきり分かれています。仁川・金浦の免税店との一番の違いは、済州特例によって国内線で道外へ戻る旅行者も指定免税店を使えるという点です。年6回・800ドルまでという上限はあるものの、ソウルから国内線で済州入りするだけの旅程でも免税店と無縁ではない、と知っておくと当日の動き方が変わってきます。
- 国内線(2階)はJDC指定免税店3店舗(中央・西便・東便売場)、国際線(3階)はロッテ免税店2営業場(2026年9月25日確認)
- 指定免税店は済州から道外へ出る内国人・外国人が国内線・国際線・船を問わず利用可能
- 購入限度は1回800ドルまで(酒類・タバコ除く)・年6回。酒類2L・400ドル、タバコ1カートンが上限
- 市内・オンライン購入分は国内線側9番搭乗口前の引渡場で受け取り、売場での直接購入はその場で受け取り
- ロッテ免税店の電話番号は案内元により異なり(064-712-0001/1688-3000)、公式サイトは本調査環境から接続できず
- 済州発の国際線は仁川・金浦より少なめ。日本路線の就航状況は出発前に必ず公式で確認を
結局のところ、済州空港の免税店まわりで一番大事なのは「自分は国内線か国際線か」を先に決めておくことです。他空港の免税店の様子もあわせて知っておきたい場合は金海空港の免税店をまとめた記事や金浦空港の免税店をまとめた記事も参考にすると、空港ごとの違いが見えてきます。
参考・出典
- 韓国空港公社(KAC)済州国際空港公式サイト「空港利用のコツ」 https://www.airport.co.kr/jeju/cms/frCon/index.do?MENU_ID=300 (2026年9月25日確認)
- JDC(済州国際自由都市開発センター)免税店公式サイト「空港売場利用案内」 https://www.jdcdutyfree.com/mall/customer/airguide.do (2026年9月25日確認)
- 法制処(大韓民国政府)「わかりやすい生活法令情報」済州道旅行時の免税品購入・引渡 https://easylaw.go.kr/CSP/CnpClsMain.laf?popMenu=ov&csmSeq=715&ccfNo=2&cciNo=1&cnpClsNo=2 (2026年9月25日確認)

