韓国の入国審査で何を聞かれる?答え方と必要な書類

仁川空港の入国審査エリアでパスポートを手に順番を待つ旅行者

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仁川空港や金浦空港の入国審査で「英語で何か聞かれたらどうしよう」と身構えた経験はありませんか。実際に並んでいる列を見ると、審査官とのやり取りは長くても数十秒で終わる人がほとんどです。この記事では、K-ETA(電子旅行許可)・入国申告書・Q-CODE(検疫情報事前入力)・自動出入国審査(SES)といった制度がいま日本人にどう適用されるのか、そして審査で実際に何を聞かれるのかを、法務部・出入国当局の公式情報をもとに整理しました。制度は変わることがあるため、渡航直前には必ず公式サイトで最新の状況を確認してください。

結論から

2026年9月2日時点の確認では、日本国籍者はK-ETA(電子旅行許可)が2026年12月31日まで免除されています。入国申告書は紙・電子どちらでも提出でき、Q-CODE(検疫情報事前入力)は義務ではなく任意です。自動出入国審査(SES)は入国時ではなく出国時に使えます。ただしこれらはすべて期限つき・変更ありうる措置なので、渡航前に法務部・外交部の公式サイトで最新情報を確認することを前提にしてください。

入国時に関わる5つの手続き(K-ETA・入国申告書・Q-CODE・自動出入国審査・指紋顔写真)と現在の扱いの対応関係を示した図

目次

結論——聞かれることは3つ、答え方さえ決めておけば怖くない

審査官が確認したいことは、突き詰めると3つだけです。①観光や訪問など入国の目的が明確か②滞在期間内に出国する予定があるか③その間どこに滞在するのか。この3つに淀みなく答えられれば、審査自体はコーヒーを一口飲むほどの時間、数十秒で終わることがほとんどです。逆に言うと、パスポートと搭乗券以外に難しい書類を用意する必要はほとんどありません。

この記事が扱うのは、日本国籍のパスポートを持つ人が観光目的で韓国に入国する場合の手続きです。到着後の動線全体を知りたい人は仁川空港到着後にやることの記事、金浦空港を使う人は金浦空港到着後にやることの記事もあわせて見ておくと、入国審査の前後の流れがつながります。

制度の名前だけ見ると身構えてしまいますが、K-ETA・入国申告書・Q-CODE・自動出入国審査は、それぞれ独立した仕組みで、義務のものと任意のものが混在しています。次の見出しから一つずつ、現在の扱いを確認していきます。


K-ETA(電子旅行許可)は日本人にいま必要か——免除の期限を確認する

K-ETA(전자여행허가제(電子旅行許可制))は、韓国に入国する前にオンラインで渡航許可を取っておく制度です。原則としてビザ免除対象国の国籍者は入国前にK-ETAの許可を得る必要がありますが、法務部は観光振興策として、日本を含む一部の国・地域を対象にK-ETAを一時的に免除する措置を続けています。K-ETA公式サイトの案内(2025年12月23日付)では、この免除期間が2026年1月1日から2026年12月31日まで延長されると明記されていました(2026年9月2日確認)。

つまり、いまのところ日本国籍のパスポートを持つ人は、観光目的での短期滞在であればK-ETAを申請しなくても入国できます。ただしこれは恒久的な制度ではなく、期限つきの一時措置が繰り返し延長されてきた経緯があるため、次の延長が決まらないまま期限を迎える可能性もゼロではありません。

K-ETAの免除は「一時免除」の延長という形で続いている措置です。渡航日が2026年12月31日に近い、あるいはそれ以降の場合は、出発前にK-ETA公式サイト(k-eta.go.kr)で免除の継続状況を必ず確認してください。免除が終了していた場合、無許可での入国はできません。

免除の対象であっても、任意でK-ETAを取得すること自体は可能です。取得しておくと入国審査がやや簡略化されるという案内もありますが、手数料がかかる場合があるため、免除対象である以上は無理に申請する必要はないはずです。


入国申告書は書く必要がある?——紙と電子申告、どちらでもいい

以前は機内で配られる紙の入国申告書に手書きで記入するのが定番でした。現在は電子入国申告(전자입국신고(電子入国申告)・e-Arrival Card)というオンライン申請の仕組みが用意されていて、公式サイト(e-arrivalcard.go.kr)から事前に情報を入力しておくことができます(2026年9月2日確認)。

公式の案内によると、電子入国申告を済ませておけば紙の申告書を別途書く必要はなく、どちらの方法でも法的な効力は同じ扱いとされています。入力する項目は、パスポート情報・入国便名・滞在先の情報・出国予定の便名(任意)などで、提出から72時間以内であれば内容の修正もできるとされています。

ここでポイントになるのが「滞在先の情報」です。宿泊するホテルや民泊の名称・住所を入力する欄があるため、事前に予約確認メールやアプリを開いておくとスムーズです。空港に着いてから通信が使えず宿の住所を調べられない、という事態を避けたい人は、あらかじめメモを取っておくか、次の見出しで触れる通信手段を用意しておくと安心です。

電子入国申告のほかにも、渡航前に整理しておくと便利なアプリをまとめた韓国旅行で使うアプリの記事も参考にしてください。


Q-CODE(検疫情報事前入力)——義務ではないが使うと早い

Q-CODE(검역정보 사전입력 시스템(検疫情報事前入力システム))は、韓国疾病管理庁が運用する検疫用の事前登録制度です。かつては新型コロナウイルスの検査結果や健康状態の申告に使われていましたが、現在の公式案内では、一般の入国者にとってQ-CODEの事前入力は義務ではなく、検疫審査の時間を短縮するための任意の手続きという位置づけに変わっています(2026年9月2日確認)。

義務として求められるのは、コレラ・MERS(中東呼吸器症候群)など特定の感染症の検疫対象地域から来た人や、健康状態の申告が必要な人に限られます。観光目的で日本から出発する一般的なケースでは、Q-CODEを入力していなくても検疫を通過できないということはありません。

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ソウルイン編集部編集部の整理では、Q-CODEは「入力しないと入国できない」制度ではなく、「入力しておくと列がスムーズ」という位置づけに近いようです。時間に余裕があるなら出発前に登録しておいて損はないはずです。

なお、検疫・入国審査・税関申告はそれぞれ別の機関が運用する別システムのままで、2026年9月時点では一つのQRコードにまとめて簡略化されるところまでは至っていません。同じ内容を複数回入力する場面が残っている点は、あらかじめ理解しておくと当日の手間に驚かずに済みます。


自動出入国審査(SES)——入国は有人審査、出国なら日本人も使える

顔認証や指紋認証で審査を通過できる自動化ゲート、자동출입국심사(自動出入国審査)(SES・Smart Entry Service)についても整理しておきます。法務部出入国・外国人政策本部の案内によると、外国人登録証を持たない一般の外国人旅行者(日本人を含む)が事前登録なしで使えるのは、基本的に出国時だけです(2026年9月2日確認)。

具体的には、入国審査時に指紋と顔写真を提供した17歳以上の短期滞在外国人は、同じ旅程の出国審査で自動化ゲートを利用できるという案内になっています。つまり入国のときは、初めて韓国を訪れる人も、外国人登録がない人も、まずは有人の審査ブースで審査官の質問に答える流れになり、そこで生体情報が登録される、という順番です。

7歳から16歳の子どもや、外国人登録証を持つ人が自動化ゲートを使う場合は、あらかじめ登録センターでの手続きが必要になるケースもあります。家族全員分をまとめて自動化したいと考えている人は、条件が変わる可能性があるため、出発前に出入国・外国人庁の公式サイトで確認しておくと当日迷わずに済むはずです。

スマートフォンでの事前手続きに関心がある人は、仁川空港のスマートパスをまとめた記事もあわせて確認しておくと、入国後の動線を短縮できるかもしれません。


審査で聞かれること——滞在目的・日数・帰りの便、宿泊先はすぐ出せるように

有人の審査ブースで実際に聞かれる内容は、多くの場合シンプルです。①今回の渡航目的(観光・訪問など)②韓国に何日滞在するか③帰りの便はいつか④どこに滞在するか、というのが典型的な質問の組み合わせです。英語または簡単な単語のやり取りで済むことがほとんどで、複雑な会話を求められる場面は多くありません。

このうち、その場でつまずきやすいのが「どこに滞在するか」という質問です。ホテル名だけでなく住所まで聞かれることがあり、スマートフォンの電波がまだ安定しない到着直後に、予約確認メールを探そうとして手間取るケースが実務上よくあります。前の見出しで触れた電子入国申告に滞在先を入力していても、審査官から口頭で改めて確認されることは珍しくありません。

宿の予約画面をその場で開けるかどうかで審査の落ち着きが変わるので、着いた瞬間から通信が繋がる状態にしておくと安心です。

韓国用eSIMのプランを見る到着後すぐ通信を使える状態にしておける

帰りの便についても、往復の航空券や搭乗券アプリの画面をすぐ出せるようにしておくと、質問への回答がスムーズになります。滞在日数を聞かれた際は、宿泊数ではなく「入国日から出国日まで」の日数で答えるとかみ合いやすい傾向です。


指紋と顔写真の採取——17歳以上は入国審査の一部

入国審査のブースでは、質問への回答と並行して指紋と顔写真の採取が行われます。前の見出しで触れたとおり、17歳以上の外国人はこの生体情報の提供が入国審査の一部として組み込まれており、これ自体は身構えるような特別な手続きではありません。両手の人差し指を機械に置き、正面のカメラを見る、という流れが一般的です。

この生体情報は、同じ旅程での出国時に自動化ゲートを使うための登録も兼ねています。つまり、入国時の指紋・顔写真の採取を済ませておけば、帰国便に乗る前の出国審査では自動化ゲートに並べる可能性があるということです。並ぶ列を間違えないよう、出国時は案内表示で「自動出入国審査」のレーンを確認してから並ぶと待ち時間を減らせます。

指紋や顔写真の採取を理由に審査そのものに時間がかかることを心配する声もありますが、機械の読み取り自体は信号が青に変わるのを待つ数秒程度で終わります。時間がかかりやすいのは、機械の不具合よりも、質問への回答に手間取ってしまう場面のほうが多いというのが実務上の傾向です。


荷物の申告——免税枠を超えるとき

入国審査を終えると、次は手荷物受け取りと税関申告です。購入した商品の合計額が定められた免税の範囲内であれば、緑色のレーンを通って申告不要で通過できますが、免税枠を超える場合や、別送品・農畜産物などを持ち込む場合は、赤色のレーンで税関申告書に記入して申告する必要があります。

免税の範囲や品目ごとの上限は変動することがあるため、この記事では具体的な金額を断定せず、詳細は別記事に譲ります。免税枠の考え方や申告が必要になりやすい品目については韓国の免税枠をまとめた記事、機内持ち込み・預け荷物のルールについては荷物ルールの記事を出発前に確認しておくと、税関の窓口で迷いにくくなります。

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ソウルイン編集部正直、免税枠を超えるかどうかギリギリのラインで悩むくらいなら、先に申告レーンを通っておくほうが気持ちは楽なはずです。無申告での通過は、後から指摘された場合の対応のほうが手間になりかねません。

農畜産物や肉類の持ち込みは検疫の対象になることもあるため、お土産に食品を選ぶ人は事前に持ち込み可否を確認しておくと安心です。


未成年・家族連れは列が変わることがある

子ども連れで入国する場合、審査の基本的な流れは大人と同じですが、いくつか条件が変わる点があります。自動出入国審査の案内では、7歳から13歳の子どもが自動化ゲートを使う場合は法定代理人の同伴が必要とされており、14歳から16歳についても事前登録が必要になるケースがあると案内されています(2026年9月2日確認)。年齢によって扱いが細かく分かれるため、家族全員で自動化ゲートを使いたい場合は、事前に条件を確認しておいたほうが当日慌てずに済みます。

現実的には、小さな子ども連れやベビーカーを使っている家族は、無理に自動化ゲートを使おうとせず、有人の審査ブースに並ぶほうがスムーズなことも多いはずです。審査官は子ども連れに配慮した対応をしてくれることが多く、質問も大人と同じ内容(渡航目的・滞在先など)にとどまります。

未成年者が保護者と離れて一人で並ぶことになりそうな場合は、事前に列の位置関係を確認し、保護者がすぐ後ろにいることを審査官に伝えられるようにしておくと安心です。空港到着後の全体の流れを含めて確認しておきたい人は、前半で紹介した到着後にやることの記事もあわせて参考にしてください。


よくある質問

K-ETAは日本人にいま本当に不要ですか?
2026年9月2日確認の時点では、日本国籍者を含む一部の国・地域はK-ETAの一時免除措置の対象で、免除期間は2026年12月31日までとされています。ただしこれは期限つきの措置が延長されてきたものなので、渡航日が近づいたら必ずK-ETA公式サイト(k-eta.go.kr)で最新の状況を確認してください。
入国申告書は紙と電子、どちらを準備すればいいですか?
どちらでも構いません。公式の電子入国申告(e-Arrival Card)を事前に済ませておけば紙の申告書は不要とされていますし、当日紙の申告書に記入する形でも問題ありません。滞在先の住所を入力・記入する欄があるため、宿泊先の情報は事前に控えておくとスムーズです。
Q-CODEを入力していないと入国できませんか?
一般の観光目的での入国であれば、Q-CODEの事前入力をしていないことだけを理由に入国を拒否されることはありません。検疫審査の時間を短縮するための任意の手続きという位置づけです。特定の感染症の検疫対象地域から来た場合などは扱いが異なることがあります。
自動出入国審査は入国時にも使えますか?
外国人登録証を持たない一般の旅行者の場合、基本的に入国時は有人の審査ブースで審査を受け、そこで指紋・顔写真を登録する形になります。自動化ゲートを事前登録なしで使えるのは、同じ旅程の出国時です。

まとめ

  • K-ETA(電子旅行許可)は日本国籍者は2026年12月31日まで免除(2026年9月2日確認)。期限が近い場合は必ず公式サイトで再確認
  • 入国申告書は紙・電子どちらでもよい。電子入国申告なら宿泊先の情報を事前入力できる
  • Q-CODE(検疫情報事前入力)は一般の入国者には義務ではなく任意。特定の検疫対象地域からの入国は扱いが異なる
  • 自動出入国審査(SES)は、外国人登録のない旅行者は入国時ではなく出国時に利用できる
  • 審査で聞かれるのは目的・日数・帰りの便・宿泊先の4点。宿泊先の住所はすぐ出せるようにしておく
  • 指紋・顔写真の採取は17歳以上の入国審査の一部。数秒で終わる
  • 免税枠を超える荷物や農畜産物の持ち込みは税関申告レーンで申告する
  • 未成年・家族連れは自動化ゲートの利用条件が変わることがあるため事前確認を

K-ETA・入国申告書・Q-CODE・自動出入国審査は、それぞれ期限や条件つきで運用されている制度です。この記事は2026年9月2日時点で確認できた一次情報をもとに整理しましたが、制度は今後も変わる可能性があります。渡航前には必ず法務部・外交部の公式サイトで最新の情報を確認してください。

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ソウルイン編集部編集部の整理では、入国審査で身構えてしまう一番の原因は「制度の名前が多いこと」自体にあるようです。義務なのか任意なのかさえ整理できていれば、当日の対応はそれほど難しくないはずです。

参考・出典

  • K-ETA(전자여행허가) 공식 사이트 한시 면제 기간연장 공지(2025年12月23日付、免除対象国と2026年1月1日〜12月31日の期間) https://www.k-eta.go.kr/portal/board/viewboarddetail.do?bbsSn=299706 (2026年9月2日確認)
  • 주일본 대한민국 대사관 K-ETA 한시면제 안내(対象国・地域一覧に日本を含む) https://overseas.mofa.go.kr/jp-ko/brd/m_1083/view.do?seq=1343669 (2026年9月2日確認)
  • 대한민국 전자입국신고(e-Arrival Card) 공식 안내(電子入国申告の入力項目・紙申告との効力) https://www.e-arrivalcard.go.kr/portal/guide/eacGuide.do (2026年9月2日確認)
  • 질병관리청 Q-CODE(검역정보 사전입력시스템) 공식 사이트(検疫情報事前入力の位置づけ) https://qcode.kdca.go.kr/ (2026年9月2日確認)
  • 인천국제공항공사 자동출입국심사 안내(SES利用条件・年齢区分) https://www.airport.kr/ap_ko/920/subview.do (2026年9月2日確認)
  • 법무부 출입국・외국인정책본부「외국인은 자동출입국심사 이용 할 수 있다? 없다?」 https://www.immigration.go.kr/bbs/immigration/223/587605/artclView.do (2026年9月2日確認)
  • 경향신문「’QR’ for easy entry···Government to create a new unified arrival declaration form」(検疫・入国審査・税関申告が別システムのままである現状) https://www.khan.co.kr/en/article/202607221455007/ (2026年9月2日確認)
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