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出発2日前に「あれ、韓国ってモバイルバッテリー持ち込めなくなったんだっけ?」と検索して、去年の記事にたどり着いて余計に混乱する——これ、いま本当に起きています。私も4月の渡韓前に同じことをやりました。
結論から言うと、持ち込みはできます。ただし2026年に入ってからルールが2回変わっているのが、ややこしさの正体。この記事では「1月に何が変わって」「4月に何が上書きされたのか」を最初に分けて整理します。
禁止されたのは機内での「使用(充電)」。持ち込みは今もOKです。ただし2026年4月20日から個数ルールが厳しくなり、160Wh以下なら容量に関係なく1人合計2個まで(100〜160Whは航空会社の事前承認が必要/160Wh超は不可)。以前の「100Wh以下は5個まで」は、もうありません。日本のJAL・ANAも4月24日搭乗分から同じ基準です。迷ったら「2個まで・機内では使わない」だけ覚えて帰ってください。
持ち物全体の最新チェックは、こちらの記事にまとめています(jandkfoods.com内・別タブで開きます)。
韓国旅行の持ち物リストを見る季節別・機内持ち込みの可否つき【最重要】禁止は「使用」だけ。持ち込みは今もできます
ここを取り違えると空港で泣くので、最初にはっきりさせておきますね。今回のルールで止められたのは機内でモバイルバッテリーを使って充電する行為であって、バッテリーそのものを機内に持ち込むことではありません。韓国語のニュースでも 사용 금지 (使用禁止) と書かれていて、반입 금지 (持ち込み禁止) ではないんです。
| やること | 可否 | ひとこと |
|---|---|---|
| 機内でモバイルバッテリーから充電する | ❌ | 今回いちばん変わった部分 |
| 頭上の荷物棚(オーバーヘッドビン)に入れる | ❌ | 見えない場所への収納がNG |
| スーツケースに入れて預ける | ❌ | これは以前から世界共通で不可 |
| 手荷物として機内に持ち込む | ⭕ | 容量・個数の範囲内なら問題なし |
| 座席前ポケットや手元に置く | ⭕ | むしろ「見える場所に」が推奨 |
| 座席のUSB・電源で充電する | ⭕ | 設置機材のみ。ない便もあります |
| スマホ・PC本体のバッテリーで使う | ⭕ | 内蔵電池は対象外 |
2026年にルールは2回変わりました|1月「使用禁止」→4月「個数の厳格化」
検索結果が食い違って見えるのは、記事が書かれた時期がバラバラだから。時系列で追うと一気にスッキリします。
第1段階:2026年1月/韓国の航空会社が「使用禁止」を導入
- 2026年1月22日〜:チェジュ航空(済州航空)
- 2026年1月26日〜:韓進グループ5社(大韓航空・アシアナ航空・ジンエアー・エアプサン・エアソウル)
この時点では「機内での使用禁止」と「棚に入れない」が中心で、個数のルールは従来のままでした。なおイースター航空は、これより早い2025年10月から独自に同様の措置を先行導入しています。
第2段階:2026年4月20日/韓国全社で個数ルールが上書き
ここが今回の記事の本題。2026年4月20日から、韓国籍の航空会社に「160Wh以下は容量を問わず1人合計2個まで」という新しい個数ルールが一斉適用されました。国土交通部の政策ブリーフィングで公表された内容で、韓国語では 기내 반입 (機内持ち込み) の基準変更として告知されています。
- 160Wh以下は容量に関係なく、1人合計2個まで
- 100Wh超〜160Wh以下は航空会社の事前承認が必要
- 160Wh超は持ち込み不可
- 機内での充電・使用は全面禁止
- 頭上の荷物棚への収納は不可/端子の絶縁は必須
出典:大韓民国 政策ブリーフィング(国土交通部・2026年4月8日)/チェジュ航空 公式お知らせ(2026年4月20日付)(いずれも2026年8月確認)
1月の告知(アシアナ航空の公式お知らせや日本語の報道)と4月の改定は、内容が別物。新しいほうが上書きしている、と覚えておけば大丈夫です。
持ち込みルール最新版【2026年8月確認】容量と個数、そしてWh計算
容量と個数の制限
| バッテリー容量 | 持ち込み個数(2026年4月20日〜) | 対象となる一般的な製品 |
|---|---|---|
| 100Wh以下 | 合計2個まで (承認は不要) | 10,000〜20,000mAhのモバイルバッテリー |
| 100Wh超〜160Wh以下 | 合計2個までの内数 ※航空会社の事前承認が必要 | 30,000mAh前後の大容量モデル |
| 160Wh超 | 持ち込み不可 | 業務用・撮影用の大容量バッテリー |
ポイントは「2個」が容量に関係ない合計枠であること。100Wh以下を2個持ったら、それでもう上限。そこにさらに大容量を1個足す、はできません。
Wh(ワット時)の出し方
手持ちのバッテリーは「◯◯mAh」表記が大半だと思います。換算式はシンプル。
Wh = mAh ÷ 1000 × 電圧(V)。リチウムイオン電池の標準電圧は3.7Vなので、実質「mAh ÷ 1000 × 3.7」でOKです。
- 10,000mAh → 10 × 3.7 = 37Wh(100Wh以下・合計2個まで)
- 20,000mAh → 20 × 3.7 = 74Wh(100Wh以下・合計2個まで)
- 30,000mAh → 30 × 3.7 = 111Wh(100Wh超のため事前承認が必要)
市販の一般的なモデル(10,000〜20,000mAh)はほぼ100Wh以下に収まります。引っかかるのは30,000mAh級の大容量タイプ。旅行用に大きめを買ったばかりの人ほど要注意かも。
必須の保護措置
- 1個ずつ個別収納
ジッパー付きの透明袋か、専用の保護ポーチに1個ずつ。まとめてポーチにドサッ、はNG。 - 端子を絶縁する
端子部分に絶縁テープを貼るか、端子カバーを使う。韓国語の案内でも 절연 (絶縁) は必須事項として書かれています。 - 短絡(ショート)を防ぐ
鍵・コイン・アクセサリーなど金属と同じポケットに入れない。 - 見える場所に置く
座席前ポケットか手元へ。棚に入れず、常に状態を確認できるように。
なぜここまで厳しくなったの?相次いだ発火・発煙と、国際基準への格上げ
実際に起きた3つの出来事
2025年1月/釜山・エアプサン機の火災
出発準備中の機内でモバイルバッテリーが発火し、機体が大きく損傷。韓国の航空業界が規制強化に舵を切る、直接のきっかけになった事故です。
2025年9月14日/福岡発・仁川行きイースター航空機での発煙
乗客が持っていたモバイルバッテリーから煙が出たと報じられました(韓国紙・京郷新聞ほか)。この一件を受け、イースター航空は同年10月から他社に先駆けて機内使用を禁止しています。日本発の便で起きたという点でも、他人事ではありません。
2025年10月/全日空機内での発煙
那覇発羽田行きの機内で、乗客の手荷物内のバッテリーから煙が発生。けが人は出ませんでしたが、日本側でもルールを見直す空気が一気に強まりました。
2026年3月、ICAOが「国際基準」として採択
ここが今回いちばん大きな変化。2026年3月27日、ICAO(国際民間航空機関)の理事会が、機内安全管理の強化案を国際基準として承認したと報じられています(危険物輸送技術指針 Doc 9284への追加、ICAO公式発表/Aviation Wire報道、いずれも2026年8月確認)。국제 기준 (国際基準) になったということは、「韓国だけの独自ルール」ではなくなったということ。4月20日の韓国での一斉適用は、その第一弾でした。
発火リスクが高まる条件も押さえておくと納得しやすいはず。落下や衝撃による内部ショート、過充電・過放電、直射日光下での放置、粗悪品・偽造品、そして経年劣化。旅行カバンの中は、実はこの条件が揃いやすい場所なんですよね。
JAL・ANAも同じルールになりました(2026年4月24日搭乗分〜)
「韓国の航空会社を避ければいい」——残念ながら、その回避策はもう効きません。ANAは公式サイトで、2026年4月24日搭乗分からモバイルバッテリーの取り扱いを変更すると案内しています。JALも2026年3月30日付で同趣旨の告知を出しており(2026年8月確認)、日韓どちらの航空会社を選んでも基準は同じ、というのが2026年8月時点の状況です。
| 時期 | 韓国の航空会社 | JAL・ANA |
|---|---|---|
| 2025年7月頃 | 従来ルール | 頭上の荷物棚への収納を禁止(使用は可) |
| 2026年1月22・26日 | 機内での使用を禁止 | 棚収納禁止のまま |
| 2026年4月20日 | 160Wh以下・合計2個までに厳格化 | — |
| 2026年4月24日搭乗分〜 | 同上 | 同一基準を導入 |
出発前と機内、これだけやればOK
出発前チェックリスト
- スマホ・タブレット・PCを出発前にフル充電しておく
- 持っていくバッテリーの容量(mAh/Wh)を確認する
- 持っていく個数を2個以内に絞る
- ジッパー付き透明袋・絶縁テープ・保護ポーチを用意する
- 本体に膨張やへこみ、傷がないか目視でチェックする
- 100Wh超を持っていくなら、航空会社に事前承認を取る
膨らんでいるバッテリーは持ち込めません。内部でガスが発生しているサインなので、旅行前に気づいたら買い替えが正解。1個買い直しても、推しのアクスタ2つ分くらいの出費で済みます。
機内でのふるまい
- 搭乗したらまず定位置へ
バッテリーは座席前ポケットか手元に。棚に入れないので、乗り込んだ瞬間に置き場所を決めてしまうとラク。 - 充電は座席の電源・USBで
충전 (充電) は機材に設置されていれば可能。ただし電源のない機材もあるので、事前に航空会社サイトで確認するか、乗務員に聞くのが確実。 - 端末側のバッテリーを節約する
省電力モード、画面の明るさダウン、バックグラウンド更新オフ。機内エンタメを使えば端末の消費もかなり抑えられます。 - 異変を感じたらすぐ乗務員へ
異常に熱い、膨らんでいる、変なにおいがする——自分でどうにかしようとせず、迷わず呼んでください。
10000mAhは、この記事で説明した容量制限(100Wh)に対して約37Whなので、個数の条件さえ守れば問題になりません。容量表示が本体に印字されているかどうかも、搭乗前の確認では効いてきます。
ついでに整理|バッテリー以外の荷物ルール
機内持ち込みのみ可(預け入れ不可)
- モバイルバッテリー(リチウムイオンの予備電池)
- 電子タバコ・加熱式タバコ(IQOS、Ploom、gloなど)
- リチウム電池を使う機器の予備電池
- ライター(1人1個まで/一部制限あり)
理由はシンプルで、貨物室で発火すると消火が難しいから。乗務員の目が届く客室にだけ置ける、という考え方です。
持ち込みも預け入れも不可
- 爆発物・火薬類:花火、クラッカー、発煙筒など
- 高圧ガス:カセットコンロ用ボンベ、一部のスプレー缶
- 引火性液体:ガソリン、大量のライター燃料、ペイント類
- 毒物・劇物:殺虫剤、農薬、業務用漂白剤
- その他:加熱式弁当(化学反応で発熱するタイプ)、放射性物質
条件付きで両方いけるもの
| 物品 | 機内持ち込み | 預け入れ | 条件 |
|---|---|---|---|
| 刃物類(ナイフ、ハサミ) | ❌ | ⭕ | 預け入れのみ |
| 液体物(国際線) | △ | ⭕ | 持ち込みは100ml以下の容器を1L以下の透明袋に |
| スポーツ用品(ゴルフクラブ等) | ❌ | ⭕ | 預け入れのみ |
| 電子機器(スマホ、PC、カメラ) | ⭕ | ⭕ | 預け入れ時は電源OFF |
| ドローン | △ | △ | 電池を外せば本体は預け入れ可。電池は機内持ち込み |
液体物は国際線共通で「1容器100ml(100g)以下/容量1L以下のジッパー付き透明袋に収納/1人1袋まで」。飲料・化粧品・香水・ジェル・スプレー・ヨーグルト・クリームが対象です。医薬品や乳幼児用ミルク・ベビーフードは、保安検査場で申告すれば認められる場合があります。預け入れなら液体の容量制限はありません(ただしアルコール度数70%超の飲料は不可)。수하물 (手荷物) の考え方は日韓で共通です。
よくある質問
まとめ|覚えて帰るのは、この6つだけ
- 禁止は「使用」だけ。持ち込みは規定内なら今もできます
- 2026年4月20日から160Wh以下は合計2個まで(韓国籍航空会社)。「5個まで」は過去の情報
- 100Wh超〜160Whは事前承認が必要。30,000mAh級を持っていく人は要チェック
- JAL・ANAも4月24日搭乗分から同じ基準。航空会社を変えても回避できません
- 個別収納・端子絶縁・見える場所に保管。棚には入れない
- 出発前にフル充電。日韓の短距離線なら、機内で使わなくてもまず足ります
ルール自体は覚えてしまえば単純で、面倒なのは「情報が古いまま残っていること」のほう。この記事は2026年8月時点で公的発表と各社の公式告知を確認して書いていますが、運用は今後も変わり得ます。搭乗前に、利用する航空会社の公式サイトをもう一度だけ開いてください。それだけで空港での「まさか」はほぼ防げます。
バッテリー以外の持ち物も、同じ基準で最新版に更新しています(jandkfoods.com内・別タブで開きます)。
韓国旅行の持ち物リストを確認する機内持ち込みの可否つきチェックリスト準備が終わったら、あとは行くだけ。安全に、楽しい渡韓を。
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