「韓国旅行、タクシーアプリは1つだけ入れておきたいけど、カカオTとUber Taxi、結局どっちがいいの?」——出発前にアプリストアを開いて、そこで手が止まった経験がある人は多いはずです。どちらも名前は聞いたことがあるけれど、日本の電話番号やカードで使えるのか、呼びやすさや料金に差があるのか、意外とはっきり分からないまま渡韓してしまう人も少なくありません。この記事では、カカオTとUber Taxiの違いを「登録」「支払い」「呼びやすさ」「料金」「日本語対応」の5つの軸で比較し、どちらを先に入れるべきかを整理しました。
普段から日本でUberアプリを使っている人は、同じアカウント・同じ決済手段をそのまま韓国でも使えるとされているため、Uber Taxiのほうが始めやすい可能性が高いです。一方で、日本でUberを使っていない人や、街なかでの台数の多さを優先したい人は、カカオTを新規登録するほうが選択肢が広がります。料金はどちらのアプリも韓国の認可タクシーを配車する仕組みで、ソウル市の中型タクシーの基本料金(1.6kmまで4,800ウォン、2026年9月12日確認)を基準にしたメーター運賃が土台になります。迷ったら両方入れておき、呼び出しやすいほうを使うのが現実的です。
結論から——結局どっちを1つ入れればいい?
先に要点だけ言うと、「日本でUberを使っているかどうか」が一番の分かれ道になります。日本でUberアプリのアカウントを持っている人は、そのアカウントと登録済みの決済手段を韓国でもそのまま引き継げるとされているため、Uber Taxiのほうが到着してすぐ使い始めやすい可能性があります。逆に日本でUberを使っていない人にとっては、カカオTもUber Taxiも「その場で新規登録する」という意味では手間はそこまで変わりません。その場合は、韓国国内での台数の多さや配車のつかまりやすさを優先してカカオTから試すという考え方もできます。
この記事はあくまで2つのアプリの「比較と選び方」に絞っています。それぞれの具体的なダウンロード手順や画面操作は、カカオTの使い方ガイド記事とUber Taxiの使い方ガイド記事で個別に整理しているので、実際に登録する段階になったらそちらを開きながら進めるのがスムーズです。
カカオTとUber Taxi、そもそも何が違うアプリなのか
カカオTは韓国のIT大手カカオグループの配車サービスで、タクシー配車のほか代理運転や駐車場検索など幅広い機能を持つ「韓国国内の生活インフラ」に近い位置づけのアプリです。一方のUber Taxiは、もともと「UT(ウティ)」という名称で展開していた配車サービスが前身です。公表されている経緯では、2024年2月29日に「UT」から「Uber Taxi」へのブランド名変更が発表され、同年3月初旬から既存アプリが自動的に「Uber Taxi」アプリへ切り替わり、加盟タクシーの車体ラッピングも順次「Uber Taxi」ロゴへ入れ替えられました(2026年9月12日確認)。ただし運営法人名の「우티(ウティ)」自体は変更されていません。
さらに2024年12月20日には、Uberが「UT」の株式(Tmapモビリティが保有していた分)を全量買収すると発表されたことも公表情報として確認できました。買収はTmapモビリティ株主の承認を経て完了する予定とされており、完了日そのものの一次確認は今回の調査ではできていません。つまりUber Taxiは、名前だけでなく資本の面でもUberグローバル本体との結びつきが強まっている段階にあるアプリだと言えます。
大事な共通点として、カカオTもUber Taxiも、どちらも韓国の인가 택시(認可タクシー)を配車する仕組みである点は同じです。海外でよく知られる「Uber」の一般的なイメージ(自家用車のライドシェア)とは違い、韓国のUber Taxiは正規のタクシー会社と提携して配車する形をとっています。つまり「どちらのアプリを使っても、乗るのは同じ韓国の認可タクシー」というのが土台になります。タクシーの外観や色による見分け方は韓国のタクシーの種類と色の記事で整理しているので、乗車前に確認しておくと安心です。
外国人の登録——電話番号と本人確認の違い
カカオTはカカオアカウントでログインする作りですが、登録や決済手段の登録の途中でSMS認証が求められることがあり、受信できる電話番号(日本の番号のローミングでも可)を用意しておく必要がある、と案内するガイドがあります(2026年9月12日確認、民間ガイドの情報で公式の詳細文面は今回確認できませんでした)。カカオトーク自体は海外の電話番号でもSMS認証を通せば利用できるとカカオの公式ヘルプに案内があるため、番号そのものが日本のままでも致命的な壁にはなりにくいと考えられます。ただし、この記事で扱う具体的な登録画面の流れはカカオTの使い方ガイド記事のほうで詳しく整理しているので、実際の手順はそちらを参照してください。
一方Uber Taxiは、日本を含む海外ですでにUberアカウントを持っている人であれば、そのアカウント・登録済みの決済手段・英語UIをそのまま韓国国内でも利用できると案内する情報が複数見つかりました(2026年9月12日確認、いずれも利用者の報告や旅行ガイドによるもので、Uber公式のニュースルームでこの点を明言する一次記述は今回のセッションでは確認できませんでした)。つまり「日本で使い慣れたアプリをそのまま開くだけ」という手軽さが、Uber Taxi側の強みになりえます。
注意しておきたいのは、カカオペイ(カカオの決済ウォレット本体)を有効化するには、韓国の通信会社に登録された実名の010番号と外国人登録番号での本人確認が必要という点です。海外番号のアカウントはこの段階を通過できないと案内されています。ただしこれは「カカオペイという決済サービス全体の開設」の話であり、カカオTのタクシー決済でクレジットカードを登録する話とは別物です。混同しないよう整理しておくと安心です。
支払い方法——日本のクレジットカードは使えるか
カカオTでは、国際発行のVisaやMastercardなどのクレジットカードを登録できると案内する情報がありますが、カード会社によっては自動決済の登録がうまくいかないことがあり、その場合は運転手に直接支払う「現場決済」の選択肢に切り替えられる、とされています(2026年9月12日確認、民間ガイドの情報)。つまり「カード登録が通らなかったらどうしよう」という不安に対しては、現金またはその場でのカード提示という逃げ道があると考えておくと気が楽です。
Uber Taxiは、日本で使っているUberアカウントに登録済みの決済手段(クレジットカードなど)をそのまま引き継げるとされているため、韓国到着後に新しくカード情報を入力し直す手間が発生しにくい点が特徴です。アプリ内決済が基本のサービス設計なので、降車時に現金や端末でのやり取りをしなくて済む場面が多いのも、日本のUberに慣れている人には馴染みやすいはずです。
「日本のカードがどうしても通らない」「そもそも国際カードを持っていない」というケースに備えるなら、WOWPASSの使い方ガイド記事で紹介しているプリペイド式のカードを空港などで先に作っておく、という手もあります。タクシー全般での決済手段の受け入れ状況は韓国タクシーの支払い・カード対応の記事でも整理しているので、アプリ以外の場面(流しのタクシーに直接乗る場合など)も含めて確認しておくと安心です。
呼びやすさ——つかまりやすいのはどっち?
台数の多さという点では、カカオTは韓国国内で長く展開されているサービスであるぶん、ソウル市内はもちろん地方都市でも運転手側の登録が進んでいると考えられ、配車の選択肢が広い傾向にあります。具体的な稼働台数の比較データは今回の調査では確認できませんでしたが、ビズトリビューンの報道によると、カカオモビリティは国内タクシー呼び出し市場の95%を占めているとされています。街なかで見かけるタクシーの多くがカカオTに対応しているという状況は、旅行者にとって「呼びやすさ」に直結しやすい要素です。
Uber Taxiについては、ブランド名変更後にソウル地域での利用者数が毎月伸びているとの報道があり、若年層や外国人客の利用が増えているという趣旨の記事も見つかりました(2026年9月12日確認、報道記事による言及)。ただし、これも具体的な稼働台数や待ち時間の統計までは確認できておらず、体感としての「つかまりやすさ」は時間帯やエリアによって変わる可能性がある、という前提で捉えるのが安全です。
空港到着ロビーでは、アプリを使わずに直接声をかけてくる客引き(いわゆる白タク・非正規の車両)に注意が必要です。カカオTやUber Taxiで配車したタクシーは、アプリの画面に車両番号や運転手情報が表示されるので、乗車前にその情報と実車を照合する習慣をつけておくと安心です。空港での客引きの見分け方は空港タクシーの客引き注意点の記事で詳しく扱っています。
料金の仕組み——メーターと呼び出し料

料金の土台になるのは、どちらのアプリでも変わらず韓国の認可タクシーのメーター運賃です。ソウル市の公式情報によると、中型タクシーの基本料金は1.6kmまで4,800ウォンで、そこから100ウォンごとに131m、または100ウォンごとに30秒が加算されます(2026年9月12日確認)。심야할증(深夜割増)の対象時間帯は22時から翌4時までで、このうち23時から翌2時までは40%増、それ以外の22時から23時・2時から4時までは20%増となっています(2026年9月12日確認)。この基本料金は2023年2月の改定後の水準で、2026年3月時点の報道では業界内で5,500ウォン前後への引き上げが議論されているとの情報もありましたが、2026年9月12日確認の時点で正式な改定・実施は確認できていません。乗車前にアプリ側の表示額を確認するのが確実です。
| 項目 | カカオT | Uber Taxi |
|---|---|---|
| 運賃の基準 | 認可タクシーのメーター運賃 | 認可タクシーのメーター運賃 |
| 基本料金の目安 | ソウル中型1.6kmまで4,800ウォン | 同左(同じ認可タクシーを配車) |
| 深夜割増 | 22時〜翌4時(23〜2時は40%増) | 同左 |
| 呼び出し料 | 配車時にアプリ画面で確認 | 配車時にアプリ画面で確認 |
配車アプリ特有の費用として、呼び出し料があります。一般的な案内では、通常の配車は無料から1,000ウォン程度が基本で、優先配車や即時配車などのオプションを選ぶと、需要に応じて最大5,000ウォンほどまで加算されることがあるとされています(2026年9月12日確認、一般的な案内)。ウォンにすると小さな額に見えますが、深夜割増と呼び出し料が重なると、コーヒー1杯分くらいの上乗せになることも珍しくありません。カカオT・Uber Taxiとも、正確な金額はその都度アプリの配車画面に表示される仕組みなので、「表示された金額がその日の正解」と考えて確認する習慣をつけておくと安心です。
日本語対応——アプリの言語とドライバーとのやりとり
カカオTの言語設定については、英語表示などに対応しているという案内は見かけるものの、日本語表示にそのまま切り替えられるかどうかを今回のセッションで公式に確認することはできませんでした。アプリの設定画面を開いて、自分の目で対応言語を確認しておくのが確実です。Uber Taxiの公式ページ(uber.com/kr)では、言語選択の項目に英語が用意されていることを確認できました(2026年9月12日確認)。日本のUberアカウントをそのまま使う場合は、普段使っている言語設定が引き継がれる可能性が高く、その点でも「使い慣れたまま」というメリットが出やすいと考えられます。
ドライバーとの会話については、どちらのアプリも目的地の住所や電話番号のやり取りはアプリ内で完結する設計なので、韓国語で細かい行き先の説明をしなくても目的地まで着けるのが基本です。ビズトリビューンの報道によれば、Uberはアプリ内メッセージで50言語の翻訳を支援するとされています。カカオTについては、通常の運転手とのチャットでの自動翻訳機能の有無までは今回の調査では確認できませんでした(前述の新アプリ「K.ride」は、運転手とのチャットで約100言語の自動翻訳を提供すると報じられています)。なお、カカオモビリティは2026年6月ごろ、外国人観光客専用の新しいアプリ「K.ride」を始め、約100言語の自動翻訳機能を備えるとされる情報も見つかりましたが、これはカカオTとは別のアプリであり、まだ始まったばかりのサービスです。この記事では、すでに実績のあるカカオTとUber Taxiの比較に絞っています。
シーン別のおすすめ——空港・子ども連れ・グループ
空港からの移動では、到着ロビーを出てすぐに配車をかけられる点はどちらのアプリでも共通です。ただし空港のように広いエリアでは、指定した乗車位置と実際に立っている場所がずれることもあるため、配車が来たら車両番号を確認してから乗り込む、という一手間を惜しまないのが安心です。空港特有の客引きの注意点は、前述の空港タクシーの客引き注意点の記事もあわせて確認しておくと、初めての空港到着でも迷いにくくなります。
子ども連れの場合、韓国のタクシーは基本的に一般の乗用車をベースにしているため、チャイルドシートが標準で備わっているわけではありません。アプリの配車設定でチャイルドシート付きの車両を確実に指定できるかどうかは、今回の調査では確認できませんでした。小さな子どもを連れての移動を計画している人は、韓国タクシーのチャイルドシート事情の記事で、事前にできる備えを確認しておくことをおすすめします。
大人数やスーツケースが多い旅程では、車両サイズの指定ができるかどうかも選び方のポイントになります。一般的な乗用車タイプでは荷物が入りきらないこともあるため、大型車両や複数人乗車に対応した車種が選べるかどうかは、配車前にアプリの車種一覧を確認しておくと安心です。タクシーの種類や見分け方そのものは韓国のタクシーの種類と色の記事で整理しているので、荷物が多い旅程を組んでいる人は目を通しておくと当日慌てずに済むはずです。
よくある質問
まとめ——結局どちらを選ぶか
カカオTとUber Taxiは、どちらも韓国の認可タクシーを配車する仕組みで、運賃の土台になるメーター運賃(ソウル中型タクシーの基本料金1.6kmまで4,800ウォン、2026年9月12日確認)や深夜割増の考え方も共通しています。違いが出やすいのは、外国人としての登録のしやすさと、決済手段を新しく用意する必要があるかどうかという点です。日本でUberを使っている人はUber Taxiから、そうでない人や台数の多さを優先したい人はカカオTから試すという考え方で、まずは大きく外れないはずです。
- 日本でUberを使っている人は、同じアカウント・決済手段をそのまま使える可能性が高い(2026年9月12日確認、二次情報にもとづく)
- カカオTは登録・決済登録の途中でSMS認証が必要になることがある(受信できる番号を用意)
- 運賃の土台はどちらも認可タクシーのメーター運賃。ソウル中型の基本料金は1.6kmまで4,800ウォン(2026年9月12日確認)
- 深夜割増は22時〜翌4時、23時〜翌2時は40%増(2026年9月12日確認)
- 迷ったら両方インストールしておき、その場でつかまりやすいほうを使うのが現実的
時刻表や料金と同じく、アプリの仕様や料金体系は今後変わることがあります。この記事の内容はあくまで確認できた時点の目安として捉え、出発前にはそれぞれのアプリストアの説明や公式サイトで最新情報を確認してください。
参考・出典
- ソウル特別市(서울특별시)公式 news.seoul.go.kr「택시운송사업 운임 요율 조정 결정내역 안내」 https://news.seoul.go.kr/traffic/archives/508758 (2026年9月12日確認)
- ZDNet Korea「우티, ‘우버 택시’로 이름 바꾼다」 https://zdnet.co.kr/view/?no=20240229094345 (2024年2月29日)
- 경향신문「택시 플랫폼 ‘우티’, 이제 ‘우버 택시’입니다」 https://www.khan.co.kr/economy/economy-general/article/202403010932001 (2024年3月1日)
- ddaily「우티 새 이름은 ‘우버 택시’」 https://m.ddaily.co.kr/page/view/2024022913015951198 (2024年2月29日)
- Uber公式 uber.com/kr/ko/ride/ubertaxi/ (2026年9月12日確認)
- 한경(Hankyung)「’3년 참았다’ 택시업계 술렁…기본요금 5500원까지 오르나」 https://www.hankyung.com/article/202603319934i (2026年3月)
- カカオ公式ヘルプ「해외번호로 카카오톡을 사용하고 싶어요」 https://cs.kakao.com/helps_html/123104314?locale=ko (2026年9月12日確認)
- 비즈트리뷴「”우버 안되나요”…카카오T, 외국 관광객에겐 외면받는 이유」 https://www.biztribune.co.kr/news/articleView.html?idxno=321204 (2026年9月12日確認)

