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地下鉄とタクシーを乗り継いで、乗り換えのたびにGoogleマップを開き直す旅、正直ちょっと疲れませんか。特に郊外まで足を伸ばす日や、家族・グループで荷物が多い日は、「いっそ時間で車を借りて、運転手さんに全部お任せできたら楽なのに」と思ったことがある人も多いはずです。実はソウルには、そのための公式な仕組みがあります。この記事では、普通のタクシーの乗り方ではなく、時間単位で貸し切る「観光タクシー(チャーター)」だけに絞って、料金の決まり方・日本語対応・予約の手順・向き不向き・釜山との違いまでを公式情報で整理しました。
ソウル市公式の인터내셔널택시(インターナショナルタクシー)を時間貸し切りで使う場合、標準車で3時間70,000ウォンからが目安です(デラックス・大型は90,000ウォンから)。5時間なら標準110,000ウォン、8時間なら160,000ウォン、まる1日借りると240,000ウォンという段階制で、通行料は別途かかります(2026年8月31日確認)。予約はオンラインか電話(1644-2255)で、原則24時間前までの申し込みが案内されています。日本語対応は運営会社の対応言語に含まれていますが、必ず予約時に希望を伝えるのが確実です。釜山にも別枠で市指定の観光タクシーがありますが、制度も料金表もソウルとは別物なので、この記事では両方を分けて書いています。
ソウル市の公式「インターナショナルタクシー」とは何か
「観光タクシー」と聞くと個人経営の貸切車をイメージするかもしれませんが、ソウルには인터내셔널택시(インターナショナルタクシー)という、ソウル市が指定した公式の外国人向けタクシーサービスがあります。2009年5月から運行しており、運営はソウル市の指定を受けた民間会社です。空港送迎、市内観光、ビジネス出張、イベント輸送など用途別のプランが用意されているのが特徴で、公式サイト(intltaxi.co.kr)や電話(1644-2255)から申し込めます(2026年8月31日確認)。
対応言語は韓国語・英語・日本語・中国語(簡体字・繁体字)です。仁川空港には案内デスクがあり、常時10名のスタッフが英語・日本語・中国語で現地受付や予約確認、乗車案内をおこなっています。一方で、金浦空港の国際線案内デスクは2020年4月以降は運用されていない点は、事前に知っておくと当日戸惑いません(2026年8月31日確認)。
配車アプリでの一般的な呼び方や深夜料金の仕組みをまだ押さえていない人は、カカオタクシーの使い方ガイドや深夜割増の仕組みガイドもあわせて見ておくと、チャーターと普通のタクシーの違いがより明確になるはずです。
料金の決まり方——時間制/コース制/片道の送迎
インターナショナルタクシーの料金体系は、実は1種類ではありません。公式には区間定額(空港⇔市内などの固定額)・専用料金(観光や買い物向けの時間貸し切り)・メーター料金(一般タクシー運賃に外国人加算20%を選べる仕組み)の3本立てで案内されています(2026年8月31日確認)。この記事のテーマである「チャーター」は、このうちの専用料金=時間制にあたります。
公式サイトで確認できた専用料金(標準車/デラックス・大型車)は次のとおりです(通行料は別途、2026年8月31日確認)。
| 貸し切り時間 | 標準車 | デラックス・大型車 |
|---|---|---|
| 3時間 | 70,000ウォン | 90,000ウォン |
| 5時間 | 110,000ウォン | 130,000ウォン |
| 8時間 | 160,000ウォン | 180,000ウォン |
| 10時間 | 190,000ウォン | 210,000ウォン |
| 1日貸切 | 240,000ウォン | 260,000ウォン |
体感換算すると、3時間70,000ウォンは日本円にしてコーヒー1杯分どころか、カフェでのランチ1食分くらいのイメージです。これを2〜4人で割ると、地下鉄やタクシーを乗り継ぐより一人あたりの負担が軽くなる場面も出てきます。市内観光でメーター料金を選ぶ場合は、通常運賃に対して市内なら20%加算、市外ではさらに加算が上乗せされる案内になっているため、短距離の移動だけなら普通のタクシーのほうが割安なケースもあります。
ここに書いた金額は2026年8月31日時点で公式サイトに掲載されていた専用料金です。燃料費や制度の見直しで変わることがあるため、予約前に必ず公式サイトか電話で最新の金額を確認してください。
日本語が話せるドライバーは頼めるのか
インターナショナルタクシーの運営会社は、対応言語として韓国語・英語・日本語・中国語(簡体字・繁体字)を案内しています(2026年8月31日確認)。とはいえ、これは会社全体としての対応言語であって、すべてのドライバーが日本語で流暢に会話できるとは限りません。実務上は、予約の段階で「日本語対応を希望する」と明記しておくのが確実な方法です。
仁川空港の案内デスクには日本語対応スタッフが常駐しているため、まずは空港到着時にそこで相談してみるのも手です。空港からホテルまでの送迎だけを日本語でしっかり案内してほしい場合は、空港送迎の個人チャーターガイドも選択肢として比較しておくと決めやすくなります。
予約の手順と、当日つかまえる場合との違い
インターナショナルタクシーは、公式サイトで出発地・目的地・日時を入力するオンライン予約が基本ルートです。案内では原則24時間前までの予約が求められており、当日いきなり流しの車をつかまえて時間貸し切りを頼む、という運用は想定されていません(2026年8月31日確認)。電話(1644-2255)でも予約でき、会員登録をすればアプリからの配車依頼にも対応しています。
- 公式サイトまたは電話で、利用したい日時・貸し切り時間・車種(標準/デラックス・大型)を伝える
- 出発地と行き先(複数スポットがあれば順番)を伝え、見積もりを確認する
- 予約確定後、当日は指定した場所でドライバーと合流する
- 通行料や有料駐車場代は、料金とは別に精算する前提で財布を用意しておく
普通のタクシーのように手を挙げて止める・配車アプリでその場で呼ぶ、という感覚とは違い、チャーターは「事前に計画してから動く」交通手段だと捉えておくとギャップがありません。当日の急な移動には向かないため、深夜に流しのタクシーを使う場合の注意点は深夜割増の仕組みガイド、ぼったくり対策はタクシーのぼったくり対策ガイドを参考にしてください。
向く人・向かない人——地下鉄のほうが速い区間、車が有利な行き先
チャーターが向くのは、荷物が多い・小さな子どもや高齢の家族がいる・複数スポットを1日で回りたい・グループで人数分の運賃を合算すると割安になるケースです。逆に、明洞から弘大のように地下鉄1本で行き来できる区間や、渋滞しやすい時間帯の都心移動では、地下鉄のほうが時間も運賃も安く済むことが多く、チャーターの強みが出にくいのが実情です。

体感としては、地下鉄1駅〜2駅分の移動にチャーターを使うのは、シートマスク3枚分くらいの金額を単なる移動だけに使ってしまう感覚に近いかもしれません。反対に、荷物を持ったまま乗り換えを2回するような移動なら、時間で借りてしまったほうが体力的にもコスト的にも見合うことがあります。
- 地下鉄1〜2駅分の近距離だけの移動 → 地下鉄や普通のタクシーで十分なことが多い
- 郊外や複数スポットを1日でまとめて回りたい → チャーターの時間貸し切りが候補になる
- 大きなスーツケースや小さな子ども連れで乗り換えの負担を減らしたい → チャーターが有利
- 3〜4人以上のグループで運賃を割り勘できる → 1人あたりの負担が地下鉄に近づくこともある
郊外(南怡島・水原・利川など)へ行くときの考え方
南怡島(ナミソム)や水原(スウォン)の華城、利川(イチョン)の陶芸村のように、ソウル中心部から離れた郊外スポットは、公共交通だけだと乗り換えや待ち時間がかさみやすいエリアです。こうした行き先こそチャーターの時間貸し切りが検討しやすい場面ですが、郊外はチャーターと現地ツアーで費用が逆転することがあるので、同じ行き先を両方の値段で見てから決めると外しにくいです。
Klookのソウル観光ページでは、南怡島や水原方面の日帰りツアーもまとめて比較できます。チャーターの見積もりと現地発ツアーの料金を並べて見てから、当日の身軽さを取るか、金額の安さを取るかを決めるのがおすすめです。
南怡島や水原・華城への行き方そのものを先に押さえておきたい人は、南怡島日帰りガイドと水原・華城日帰りガイドもあわせて確認しておくと、チャーターと公共交通のどちらが合うかを判断しやすくなります。
支払い・チップ・キャンセルの扱い
支払いは予約時にオンライン決済を求められる場合と、乗車後に現地で精算する場合があるため、予約完了画面や確認メールの案内を必ず確認してください。通行料・有料駐車場代・観光地の入場料は、時間貸し切りの料金には含まれず、その都度別払いになるのが基本です(2026年8月31日確認)。
チップについては、韓国は日本と同じくチップを渡す習慣が一般的ではない国です。タクシーやチャーターでも、料金以外に上乗せして渡す必要は基本的にありません。気持ちを伝えたい場合でも、無理に現金を渡そうとせず、感謝の言葉で十分というのが実情に近いです。
予約後のキャンセル規定や変更手数料の詳細は、今回の調査範囲では公式サイト上に具体的な数字を確認できませんでした。日程が変わりそうな場合は、予約直後にキャンセルポリシーの案内を保存しておくか、電話で確認しておくと当日慌てずに済みます。
釜山など地方の観光タクシー——ソウルと同じ制度ではない
釜山(プサン)にも、市が案内する부산관광택시(釜山観光タクシー)があります。ただしソウルのインターナショナルタクシーとは別の制度で、料金表も予約方法も異なります。釜山観光タクシーは専用コールセンター(051-600-1004)を通じた予約制で運行されており、24時間体制で予約や相談を受け付けている案内が確認できました(2026年8月31日確認)。
釜山では2017年9月1日付の市の発表で、観光タクシーに時間制運賃を新設したことが確認できています(2026年8月31日確認)。具体的な現行の金額表は今回の調査で公式ページから直接は確認できず、2025年時点の紹介記事では中型車で1時間25,000ウォン・3時間65,000ウォンといった目安が示されていましたが、この数字は二次情報であり、最新の正式な金額ではない可能性がある前提で扱ってください。利用を考える場合は、予約時にコールセンターへ直接、現時点の時間制料金を確認するのが確実です。
対応言語についても、ドライバーによって日本語対応の可否が分かれるとされているため、予約の際に「日本語対応の運転手を希望する」と伝えておくことをおすすめします。釜山を含む地方都市では、ソウルより情報の更新頻度が緩やかな傾向があるため、「ソウルで使えたからそのまま同じ感覚で」と考えないほうが安全です。
よくある質問
まとめ
- ソウルの観光タクシーはソウル市公式「インターナショナルタクシー」。3時間70,000ウォンからの時間制で貸し切れる(2026年8月31日確認)
- 料金は区間定額・専用料金(時間制)・メーター料金の3本立て。この記事のチャーターは専用料金にあたる
- 日本語対応は会社としては可能だが、ドライバー個人差があるため予約時にリクエストするのが確実
- 予約は原則24時間前まで。当日いきなり流しの車を貸し切る運用ではない
- 都心の近距離移動は地下鉄が有利。郊外や複数スポット・グループ旅行はチャーターが検討候補
- 郊外は現地発ツアーとの価格比較を忘れずに。チップは基本的に不要
- 釜山など地方の観光タクシーはソウルと別制度。利用前に現地のコールセンターで最新料金を確認する
「時間で車を借りる」という発想は、慣れるまでは少し敷居が高く感じるかもしれません。ですが、荷物や人数、行き先の組み合わせ次第では、地下鉄やタクシーを乗り継ぐより気持ちに余裕が生まれる選択肢になります。この記事で「確認できなかった」と書いた部分は、公式サイトや現地のコールセンターで、渡韓前にもう一度確認しておくと安心です。
参考・出典
- 인터내셔널택시(International Taxi)公式サイト https://www.intltaxi.co.kr/ (運営会社・専用料金の時間区分・予約方法・対応言語を確認、2026年8月31日確認)
- 서울특별시 news.seoul.go.kr「외국인 관광택시」 https://news.seoul.go.kr/traffic/archives/1427 (公式の料金体系3区分・仁川空港案内デスクの体制・金浦空港デスクの運用終了時期を確認、2026年8月31日確認)
- 부산광역시 공식 보도자료 https://www.busan.go.kr/news/totalnews01/view?dataNo=59053 (釜山観光タクシーの時間制運賃が2017年9月1日付で新設されたことを確認、2026年8月31日確認)
- 뉴시스「부산관광택시 100대, 24시간 예약 운행 ‘시동’」 https://www.newsis.com/view/NISX20160519_0014093740 (釜山観光タクシーが予約制・コールセンター運行であることを確認、2026年8月31日確認)
- 미아보호 블로그「2025 부산 택시 요금 총정리」 https://miaboho.kr/entry/2025-%EB%B6%80%EC%82%B0-%ED%83%9D%EC%8B%9C-%EC%9A%94%EA%B8%88 (釜山観光タクシーの時間制料金の目安を二次情報として確認。公式の最新表は未確認、2026年8月31日確認)

