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ソウル旅行のプランを立てていて、「地下鉄だと乗り換えが多くて面倒だし、かといってタクシーばかりだと高くつく」と迷ったことはありませんか。実は光化門や東大門を起点に、景福宮やN서울타워(エヌソウルタワー)、明洞などをぐるっと回ってくれる二階建ての観光バスが、いま2社体制で走っています。乗り降り自由のチケット1枚で1日中乗り放題になる仕組みは便利そうに見えますが、「本当に乗る価値があるのか」「どのコースを選べばいいのか」は事前に整理しておかないと当日迷いがちです。この記事では、いま実際に運行しているコースと料金、乗り場、始発・最終、予約方法を公式サイトの情報にもとづいて整理しました(2026年8月31日確認)。
ソウルシティツアーバスは光化門・東大門を起点に2社が別々に運行しており、昼の周遊コースはどちらも15の停留所を1日乗り降り自由で回れます。初めてソウルに来て景福宮・明洞・N서울타워をまとめて押さえたい人には向きますが、地下鉄1〜2回の乗り換えで着く区間だけを回るなら、地下鉄のほうが速くて安いのが実情です。料金の目安は昼便が大人27,000ウォン前後〜、夜便が22,000〜29,000ウォン台(コースにより変動、2026年8月31日確認)。当日は光化門などの窓口でも買えますが、混雑期に列に並びたくない人は事前予約が安心です。
シティツアーバスとは何か——普通の市内バスと何が違う
서울시티투어버스(ソウルシティトゥオボス)は、市内を走る一般の市内バスとは別枠で、ソウル市から正式な運行許可を受けた観光専用の周遊バスです。一般の市内バスがT-moneyなどの交通カードで乗る「移動の手段」なのに対し、シティツアーバスは主要な観光地だけを結ぶ循環ルートを走り、チケット1枚で1日中好きな停留所で乗り降りできる「観光そのものが目的」の乗り物という違いがあります。
2026年8月時点で実際に運行しているのは、大手旅行会社ノランプンソンの子会社が運営する노랑풍선시티버스(ノランプンソン・シティバス)と、別会社が運営する타이거버스(タイガーバス)の2社です。どちらもソウル市から運行許可を受けた正式な事業者で、それぞれ独立した路線・料金・予約システムを持っています。2020年3月から新型コロナの影響で運休した時期がありましたが、2021年4月に運行を再開して以降、路線の名称や便数を見直しながら現在の体制になっています。
ソウル観光のエリア全体をどう回るか迷っている人は、ソウルエリア観光ガイドまとめもあわせて見ておくと、バス以外の選択肢も含めて計画が立てやすくなります。
コースの種類——いま運行しているのはこの4本だけ
ノランプンソンシティバスが案内しているのは「전통문화코스(伝統文化コース)」の昼便と夜便です。昼便は동대문디자인플라자(東大門デザインプラザ、DDP)を起点に、方山・中部市場、乙支路、青瓦台前、通仁市場、光化門広場、ソウル駅、南大門市場、南山オルミ、明洞、鍾閣、仁寺洞、宗廟、広蔵市場という順で全15の停留所を回る循環ルートで、料金は大人27,000ウォン・小人(満48カ月〜高校生)20,000ウォン・満48カ月未満は無料です。夜便は途中停車なしの1回運行で、2026年8月時点の出発時刻は19:30、所要時間は約1時間、料金は大人22,000ウォン・小人18,000ウォンとなっています(2026年8月31日確認)。ケーブルカーやN서울타워の入場とセットになった組み合わせ商品も用意されています。
もう一方のタイガーバスが案内しているのは「도심고궁남산코스(都心・古宮・南山コース)」の昼便と、「한강・남산코스(漢江・南山コース)」の夜便です。昼便は光化門を起点に、明洞、南山골한옥마을、アンバサダーソウルプルマンホテル、新羅ホテル・奨忠壇公園、N서울타워、ハイアットホテル、DDP・東大門市場、大学路、昌慶宮、昌徳宮、仁寺洞・北村、青瓦台前、景福宮、世宗文化会館・光化門広場と全15停留所を巡り、料金は大人27,000ウォンからとなっています。夜便は南山タワーで25分間の撮影停車をはさむ以外は無停車で走る90分のコースです(2026年8月31日確認)。
シティツアーバスは過去に「パノラマコース」「漢江蚕室コース」などの名称でコースが案内されていた時期もありますが、2026年8月時点で両社の公式サイトに掲載が確認できたのは上記の4コースだけです。他にコースがあると案内しているサイトを見かけても、この記事では確認できていないコースとして扱い、予約前に必ず各社の公式サイトで最新のコース一覧を確認してください。

景福宮の見どころを先に押さえておきたい人は景福宮観光ガイド、N서울타워やケーブルカーの利用方法が気になる人はN서울타워ガイドと南山ケーブルカーガイドも参考にしてみてください。
チケットはどこで買う?
どちらの会社も、公式サイトの予約ボタンからオンラインで事前予約ができるほか、当日に窓口や停留所で直接購入する方法があります。タイガーバスの発着地は「光化門売り場(ソウル特別市中区太平路1街68-2)」で、ここに専用の窓口があります。ノランプンソンシティバスはDDP発着で、こちらも発着地点で当日購入が可能です。ただし、タイガーバスの夜便は当日のオンライン予約に対応していないと案内されているため、夜便に乗りたい人は前日までの予約がおすすめです(2026年8月31日確認)。
座席は指定制ではなく先着順のため、混雑する時間帯や連休中は満席で次の便を待つことになる場合があります。当日券の列に並びたくない人は、事前に日付を決めて手配しておくと乗り場に直行できるので、旅程が固まっている人はKlookのようなオンライン予約サービスでソウルの観光チケットをまとめて手配しておくのも一つの手です。
Klookでソウルの観光チケットを探す日付を決めて事前手配すれば、当日は乗り場に直行できる
乗り場と始発・最終、運行間隔
ノランプンソンシティバスの昼便は、DDP(地下鉄2号線東大門歴史文化公園駅1番出口付近、ミリオレの向かい)を起点に09:30〜17:00の間、30〜40分間隔で運行しています。全区間を降りずに乗り続けた場合の所要時間は約1時間30分です。夜便は2026年8月時点で19:30の1回のみの運行で、途中下車はできません(2026年8月31日確認)。
タイガーバスの昼便は、光化門売り場を起点に始発09:20・最終16:50で運行し、運行間隔は2026年8月31日までが30分、9月1日からは25分に短縮される予定です。全区間を降りずに乗り続けた場合の所要時間は約1時間30分です。夜便の出発時刻は季節によって変わり、1月1日〜4月30日は19:00発、5月1日〜8月31日は19:30発、9月1日〜12月31日は19:00発(9月5日のみ一時的に19:30発)と案内されています。夜便は毎週月曜が運休で、月曜が祝日の場合は通常運行し、代わりに火曜が運休になります。1日1回のみの運行です(2026年8月31日確認)。
光化門・東大門エリアの一般的な市内バス路線を使った回り方を知りたい人は、ソウル市内バスの乗り方ガイドもあわせて確認しておくと、シティツアーバスと組み合わせた移動プランが立てやすくなります。
乗り降り自由(ホップオン・ホップオフ)の使いこなし方
昼便のチケットは、購入した当日に限り、全15の停留所で何度でも自由に乗り降りできる仕組みです。座席は先着順の自由席のため、人気の停留所や時間帯には次のバスまで待つ場面もあります。実際に運行する車両はオープントップの2階建て、ガラス屋根の2階建て、半オープンの1階建てなど複数タイプがあり、予約状況や車両の空き状況によって当日どのタイプに乗るかが変わる点は知っておくと安心です(2026年8月31日確認)。
使い方のコツとしては、1日で欲張って全15停留所を回りきろうとせず、あらかじめ「必ず降りたい場所」を2〜3カ所に絞っておくことです。降りた先の観光にコーヒー1杯分より長い時間をかけるつもりなら、次のバスまでの待ち時間も見込んでスケジュールを組んでおくと、最終便に間に合わないという事態を避けやすくなります。夜便は基本的に無停車の周遊コースなので、途中下車を前提にした「ホップオン・ホップオフ」の使い方はできません。
- 降りたい停留所を2〜3カ所に絞ってから乗る
- 座席は先着順なので、混雑期は次のバスを待つ前提で動く
- 夜便は無停車が基本、途中下車ができるのは昼便だけ
向く人・向かない人——地下鉄で回ったほうが速い区間もある
シティツアーバスが向いているのは、ソウルが初めてで景福宮・明洞・N서울타워といった定番スポットを、乗り換えの経路を調べずにまとめて押さえたい人です。荷物が多い人や、小さな子ども・年配の家族と一緒で乗り換えの多い移動を避けたい人にも合っています。1枚のチケットで地図とにらめっこせずに移動できる気楽さは、地下鉄には無い価値です。
逆に向かないのは、1カ所にじっくり長時間滞在したい人や、分単位でスケジュールが詰まっている人です。バスは運行間隔が決まっているぶん、次の便を待つ時間が発生しやすく、地下鉄のように数分おきに来る乗り物と同じ感覚で使うと計画が崩れます。すでに地下鉄やT-moneyの使い方に慣れている人は、交通カードの選び方ガイドを見て、区間によって地下鉄と使い分ける発想を持っておくのがおすすめです。3日間の周遊プランをまだ決めていない人は、ソウル3日間モデルコースと照らし合わせて、バスに乗る日と地下鉄で動く日を分けて考えてみてください。
雨の日・冬の二階席、音声ガイドの言語
開閉式の屋根を備えたオープントップ車両は、屋根を閉じられる構造のため雨や雪の日でも通常どおり運行されることが多いとされています。ただし前述のとおり、当日どのタイプの車両が割り当てられるかは予約状況や車両の空き具合によって変わるため、「必ず屋根付きの車両に乗れる」と保証されているわけではありません。雨や雪が予想される日は、上階の開放席よりも下階や屋根のある席を選べるかどうか、乗車時に確認しておくと安心です。
冬場は2階の開放席が特に冷え込みやすいので、真冬に上階へ座る予定なら防寒具を1枚多めに用意しておくのがおすすめです。夜便でN서울타워の夜景を眺めるなら、シートマスク1枚分よりは長い停車時間があるとはいえ、寒さ対策をしておいたほうが撮影を楽しめます。夜景そのものをじっくり楽しみたい人は、ソウルの夜景スポットまとめもあわせてチェックしておくと、バスの車窓以外の選択肢も見えてきます。
音声ガイドについては、タイガーバスの公式サイトで韓国語・英語・日本語・中国語に対応していることが確認できました。ノランプンソンシティバスの音声ガイド対応言語については、今回の調査では公式サイト上で確認できなかったため、乗車前に窓口で直接確認することをおすすめします(2026年8月31日確認)。
よくある質問
まとめ
- 2026年8月時点で運行しているのは、ノランプンソンシティバスの伝統文化コース(昼・夜)とタイガーバスの都心古宮南山コース(昼)・漢江南山コース(夜)の4本
- 昼便はどちらも全15停留所を1日乗り降り自由、夜便は基本的に無停車の周遊コース
- ノランプンソンシティバスはDDP発着、タイガーバスは光化門売り場発着と、乗り場が別
- タイガーバスの運行間隔は9月1日から25分に短縮予定、夜便の出発時刻は季節で変わる
- 当日購入もできるが座席は先着順。夜便やピーク期は事前予約が安心
- 景福宮〜明洞など地下鉄1〜2駅で着く区間は、地下鉄のほうが速く済むこともある
2社体制になっていることも、コースが少しずつ入れ替わってきたことも、事前に知らないと当日混乱しやすいポイントです。この記事で「確認できなかった」とした点は、各社の公式サイトや窓口で最新の状況を確認しながら計画を立ててみてください。
参考・出典
- 노랑풍선시티버스 공식 홈페이지 https://www.seoulcitytourbus.co.kr/ (運行会社・料金体系の概要を確認、2026年8月31日確認)
- 노랑풍선시티버스「전통문화코스」 https://www.seoulcitytourbus.co.kr/tour-course/traditional-culture (昼便の停留所・運行時間・料金を確認、2026年8月31日確認)
- 노랑풍선시티버스「야간 전통문화코스」 https://www.seoulcitytourbus.co.kr/tour-course/night-traditional-culture (夜便の出発時刻・所要時間・運行形態を確認、2026年8月31日確認)
- 서울시티투어 타이거버스 공식 홈페이지 https://www.seoulcitybus.com/ko (運行会社・多言語対応・発着地住所を確認、2026年8月31日確認)
- 서울시티투어 타이거버스「주간 도심고궁남산코스」 https://www.seoulcitybus.com/ko/tours/1?code=1 (昼便の停留所15カ所・始発終電・運行間隔・料金を確認、2026年8月31日確認)
- 서울시티투어 타이거버스「야간 한강・남산코스」 https://www.seoulcitybus.com/ko/tours/2?code=2 (夜便の季節別出発時刻・所要時間・運休日を確認、2026年8月31日確認)
- 서울시, 달리는 명물 ‘서울시티투어버스’ 4.3 운행재개…방역관리 강화 https://news.seoul.go.kr/culture/archives/511322 (2020年運休・2021年運行再開の経緯を確認、2026年8月31日確認)

