※本記事にはプロモーション(広告)が含まれます。
ソウルの街角で、あの緑色の自転車が並んでいるのを横目に見ながら通り過ぎたことはありませんか。「たぶん韓国の電話番号がないと無理だろうな」——そう思って結局スルーしてしまう。私のまわりでも、これがいちばん多い”もったいない”パターンです。
先に金額から。ソウル市の公共自転車「タルンイ(따릉이)」の1日券は、1時間1,000ウォン/2時間2,000ウォン/3時間3,000ウォン(2026年8月11日確認時点)。3時間券を買っても、1時間券を3回買うのとぴったり同じ単価です。乗る時間が読めないから高いプランを買っておく、という保険料が要らない設計。
タルンイは外国人でも借りられる。ただし条件は「海外発行のクレジットカード」で、カード1枚につき利用券は1枚まで(2026年8月11日確認時点)。2人で乗るならカードも2枚必要になる、というのがいちばん見落とされやすい点。
この記事で分かるのは、料金体系の全体像(1日券と定期券の両方)、外国人が借りられるかどうかの判定、アプリでの手順、そして漢江沿いで何時間券を買えばいいかの時間配分です。公式に確認できなかったことは「未確認」とはっきり書きます。
タルンイとは、ソウル市が運営する公共レンタサイクルである
タルンイ(따릉이)とは、ソウル市がステーション網を敷いて運営している乗り捨て型の公共自転車サービスのこと。借りた場所に戻す必要がなく、どの駐輪ステーションにも返却できます(2026年8月11日確認時点)。この一点で、観光の移動手段としての性格がガラッと変わる。地下鉄の駅から少し歩く場所へ「片道だけ」使う、という贅沢が成立するからです。
料金は1日券と定期券の2階建て。まず1日券から。
| 1日券の種類 | 料金(会員・非会員同額) | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 1時間券 | 1,000ウォン | 駅から目的地までの片道移動 |
| 2時間券 | 2,000ウォン | 川沿いを往復して戻ってくる |
| 3時間券 | 3,000ウォン | 休憩をはさんでのんびり流す |
出典:ソウル市公式(2026年8月11日確認時点)。3時間券は2025年11月13日に新設された比較的新しい枠で、漢江公園などでの長時間利用ニーズに応えたもの。
ここで注意したいのが超過料金。基本時間を過ぎると5分ごとに200ウォンが自動で課金されます(2026年8月11日確認時点)。つまり25分オーバーすると1,000ウォン、1時間券をもう1枚買ったのと同じ額が飛ぶ計算。
ただし救済策もあって、基本時間内にいったん返却して再びレンタルすれば追加料金は発生しません。24時間のあいだ、この「返す→別のステーションで借り直す」を繰り返せる仕組み。長距離を走る日は、1時間ごとにステーションで一区切りつける前提で組むと超過をほぼ回避できます。
数日以上滞在するなら定期券という選択肢
定期券は日数ごとに用意されています(いずれも2026年8月11日確認時点)。
| 期間 | 1時間コース | 2時間コース |
|---|---|---|
| 7日券 | 3,000ウォン | 4,000ウォン |
| 30日券 | 5,000ウォン | 7,000ウォン |
| 180日券 | 15,000ウォン | 20,000ウォン |
| 365日券 | 30,000ウォン | 40,000ウォン |
7日券(1時間コース)が3,000ウォン。1日券の1時間券を3回買えば同額なので、滞在中に3回以上乗るなら7日券のほうが得という単純な分岐になります。3泊4日の旅行で、初日と最終日と中日に1回ずつ——それだけでもう元が取れる。
滞在パターン別・どれを買えばいいかの早見表(当サイトの整理)
上の2つの表を、旅行者の目線で1本にまとめ直したものがこちら。公式の料金をもとに編集部が組み立てた判断表です。
| あなたの滞在 | 選ぶもの | そう言える理由 |
|---|---|---|
| 乗るのは1回だけ(駅から片道) | 1日券・1時間券 | 1,000ウォンで完結。迷う余地なし |
| 漢江でしっかり走る日が1日 | 1日券・3時間券 | 単価は1時間券と同じ。時間の保険が要らない |
| 3〜7日の滞在で3回以上乗りそう | 7日券・1時間コース | 3,000ウォン=1時間券3回分と同額で、以降は乗り放題枠に入る |
| 1か月前後の長期滞在 | 30日券 | 1時間コース5,000ウォンは、1時間券5回分と同額 |
外国人でも借りられる?——判定チェックリスト
外国人利用とは、ソウル市が旅行者向けに用意している専用プランを使った利用のこと。まず、公式に確認できた条件だけを並べます。ここに書いていないものは「確認できなかった」という意味です。
- 海外で発行されたクレジットカードを持っている(決済にこれが必要)
- そのカード1枚で購入できる利用券は1枚だけ。同行者がいるなら、人数分のカードが要る
- カードがない場合、Discover Seoul Passでの代替が可能
- ホームページで言語を選ぶか、アプリで「외국인(外国人)」の利用を選んでから利用券を購入する
この4つが揃えば、手続きの入口には立てます。逆に言えば、同行者の分をまとめて自分のカードで買うことはできない——ここがカップルや友達旅行でつまずくポイント。現地のステーション前で判明すると、地味に立ち往生します。
なお公式サイト(bikeseoul.com)は、当編集部の環境からはアクセスできない状態でした(2026年8月11日確認時点)。これは情報が存在しないという意味ではなく、自動アクセスを遮断する設定によるものとみられます。現地の通信環境からは通常どおり開くはずなので、最新の条件はご自身の端末で確認してください。
借りてから返すまでの手順は5ステップ
レンタル(대여)とは、自転車本体のQRコードを読むか、車体番号を端末に打ち込んで解錠する操作のこと。難しい工程はありません。
- アプリをダウンロードし、言語設定を日本語に切り替える
- 「外国人」としての利用を選び、海外発行クレジットカードで利用券を購入する
- ステーションで自転車を1台選ぶ
- 車体の底面にあるQRコードをスキャンする。または5桁の番号を自転車の端末(LCD)に入力する
- 返却(반납)は、どのステーションでもOK。借りた場所に戻す必要はない
渡航前にやっておくと差が出るのは、1と2だけ。現地のWi-Fi環境でアプリを落として日本語化して……とやると、それだけで15分は溶けます。空港でSIMを刺した瞬間に使える状態にしておきたい人は、韓国旅行で入れておきたいアプリまとめもあわせてどうぞ。
漢江サイクリングは「何時間券」を買えばいいか
時間配分とは、基本時間から返却の手間と休憩を引いて、実際に走れる分を出す作業のこと。以下は公式の基本時間をもとに、編集部が現実的な余白を差し引いて組み立てた当サイト試算です。距離の実測ではなく、時間の割り振り方の目安として読んでください。
| 券種 | 基本時間 | 差し引く時間(当サイト試算の前提) | 実際に走れる目安 |
|---|---|---|---|
| 1時間券 | 60分 | 返却ステーション探し10分 | 約50分/片道の移動向き |
| 2時間券 | 120分 | 返却探し10分+休憩15分 | 約95分/往復して戻れる |
| 3時間券 | 180分 | 返却探し10分+休憩30分+写真20分 | 約120分/寄り道つきで流せる |
※基本時間はソウル市公式(2026年8月11日確認時点)。差し引き分は編集部が置いた仮定であり、実測値ではありません。
川沿いは信号がほとんどないので、街中より時間が読みやすいのが利点。一方で、橋を渡って対岸に行くと戻る手段が限られるという落とし穴もある。往復で計画するなら、折り返し地点は基本時間の半分より手前に置くのが鉄則です。
どの公園から乗り始めるか、トイレや売店はどうなっているかといった現地の使い勝手は、漢江公園の楽しみ方のほうで詳しくまとめています。
タルンイが向かない人もいる
向かない、とは「使えない」ではなく「他の手段のほうが体力とお金の収支が良い」という意味です。正直に書いておきます。
- 真夏の日中:日陰の少ない川沿いを走ることになる。無理は禁物
- 雨の日・雨上がり:路面が滑る。荷物も濡れる
- 夜遅く:利用可能時間帯が未確認である以上、深夜の帰路を自転車に賭けるのは危うい
- 坂の多いエリア:ソウルは想像以上に起伏がある街
- 大きな荷物がある日:前カゴに載らないサイズだと詰みます
該当した日は、素直に別の足に切り替えるのが正解。細かい路地や坂の上まで運んでくれるという点ではバスが強く、路線の読み方はソウルのバスの乗り方にまとめました。夜遅くまで遊んで足がなくなった、という日の逃げ道はソウルの地下鉄の終電時刻と逃したときの対処が役に立つはず。
安全上の注意
安全上の注意とは、韓国の交通ルールは日本と異なる部分があるという前提に立つこと。ここは慎重に書きます。
走行の可否、通行区分、罰則の有無といった判断は、現地の警察・自治体など公的機関の案内と現地の標識に従ってください。本記事は法的助言ではありません。
実務的な備えとしては、自転車道(자전거도로)の標識を探すこと、そして歩行者が多い区間では降りて押すこと。この2つを守るだけで、トラブルの大半は避けられます。
よくある質問
まとめ
タルンイは、料金の安さよりも「乗り捨てできる」という設計そのものが旅行者向きの乗り物。1時間1,000ウォンから始められて、3時間まで単価が変わらない。外国人が越えるべきハードルは、海外発行クレジットカードを人数分そろえることだけ——ただし電話番号の要否など、公式に確認しきれなかった点があるのも事実です。
自転車が向かない天気や時間帯に当たったときの代替は、結局のところ地下鉄。移動全体の組み立てはソウルの地下鉄の乗り方とICカードの選び方を先に読んでおくと、タルンイを差し込む場所が見えてきます。
参考・出典
- ソウル市 交通ブログ(news.seoul.go.kr) https://news.seoul.go.kr/traffic/archives/33719 (2026年8月11日確認)— 1日券・定期券の料金体系、超過料金の規定を確認
- ソウル市 交通ブログ(news.seoul.go.kr) https://news.seoul.go.kr/traffic/archives/515711 (2026年8月11日確認)— 3時間券が2025年11月13日に新設された経緯を確認
- ソウル市 メディアハブ(mediahub.seoul.go.kr) https://mediahub.seoul.go.kr/archives/2013755 (2026年8月11日確認)— QRコード・5桁番号によるレンタル方法、乗り捨て返却の仕組みを確認
- ソウル市施設公団 公式FAQ(sisul.or.kr) https://www.sisul.or.kr/open_content/parking/bbs/bbsMsgDetail.do?msg_seq=520&bcd=faq (2026年8月11日確認)— 外国人向けプランの決済条件、カード1枚につき利用券1枚の制限を確認
- ソウル市 メディアハブ(mediahub.seoul.go.kr) https://mediahub.seoul.go.kr/archives/1179033 (2026年8月11日確認)— ヘルメット無料貸出の試験事業に関する過去の記録を確認

