ソウル古着屋はどこで買う?東廟・弘大・広蔵市場の違い

ソウルの古着市場を巡る散策路のイメージ

本記事にはプロモーションを含みます。

韓国のファッションが好きで、通販サイトはひととおり見尽くした、という人ほど「次はソウルで古着を掘ってみたい」と思うのではないでしょうか。ただ、いざ検索すると동묘(トンミョ)、弘大・延南洞、광장시장と地名がバラバラに出てきて、結局どこから手をつければいいのか分からないまま予定を組めない、ということも多いはずです。

結論から

ソウルの古着は、どのエリアに行くかで手に入るものの性格がはっきり変わります。安さと物量で掘りたいなら現金と흥정(値段交渉)が前提の東廟(동묘)蚤の市、状態のよいものを選びたいなら弘大・延南洞のセレクト済みヴィンテージショップが向いています。もう一つの候補である광장시장2階の구제상가は、長年営業してきた古着エリアの生き残りですが、2026年に入って店舗数が大きく減っており、この記事を書いている2026年8月には空きスペースの取り壊し・改修まで予定されています。3つを同じ「古着スポット」として一緒くたに回る計画を立てると、期待していたものと違う場所に着いてしまいます。

目次

古着屋選びで最初に決めること:安さか、状態か

「ソウル 古着 屋」で検索すると情報はたくさん出てきますが、実際に効くのは「安さで選ぶか、状態で選ぶかを先に決めておくこと」です。1着1,000ウォン台からという値段に惹かれて동묘に行ったのに、実際に山の中から手に取ってみたら状態が思ったより荒くて、結局何も買わずに帰った、という声も少なくありません。逆に、多少値段が上がってもいい状態のものを1〜2着だけ確実に持ち帰りたい人には、동묘のような「山から掘る」スタイルはそもそも合わないこともあります。

エリアごとの性格を先に知っておけば、この食い違いはかなり減らせます。東廟(동묘)は구제(クジェ=中古)の物量で勝負するエリア、弘大・延南洞は빈티지(ヴィンテージ)としてすでにセレクトされた品を扱うエリア、광장시장2階はその中間にありながら今まさに規模を縮めているエリア、とイメージしておくと迷いにくくなります。3エリアとも移動だけで小一時間はかかる位置関係にあるので、「気になるところを全部回る」より「今回はどちらを優先するか」を決めて動くほうが、結果的に満足度は高くなりやすい印象です。

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ソウルイン編集部正直、初めての古着めぐりで3エリアを1日に詰め込もうとすると、移動だけで体力を使い切ってしまいます。編集部の整理では、初回は「安さを掘る東廟」か「状態重視の弘大・延南洞」のどちらか1つに絞ったほうが、後悔が少ないように思います。
ソウルの古着屋を3つのエリアの性格で比較した図

東廟(동묘)蚤の市 — 山積みから掘る、いちばん安い場所

동묘 벼룩시장(東廟蚤の市)は、ソウル市鍾路区崇仁洞一帯に広がる古着・骨董の市場です。地下鉄1号線・6号線が乗り入れる東廟앞역3番出口から徒歩約5分という立地で、公式の紹介では市場全体が「T字型」に広がり、大きく구제 옷거리(古着通り)골동품 거리(骨董通り)の2つに分かれると案内されています。目印になるのは、路面に古着がそのまま積み上げられた通称「服の山」で、ここから自分の欲しいものを掘り出していくのが동묘らしい買い方です。

公式の紹介記事(2020年時点)によれば、衣類は1,000〜5,000ウォン程度が中心で、毛皮や革製品は1万ウォン台、掘り出し物のブランド品になると10万ウォンを超えることもある、とされていました(2026年8月21日確認)。ソウル市の物価や仕入れ状況で相場は変わっていくはずなので、今の金額としてそのまま当てはめるより、あくまで「ケタ感」の目安として持っておくのが安全です。10代から年配の人まで幅広い客層が訪れる場所で、古着以外にも古い時計や電化製品、古書、映画のポスターまで並ぶ雑多さも、동묘ならではの面白さといえます。

地図は東廟フリーマーケットの位置(2026年8月21日にGoogleマップで確認)。韓国内での車のルート検索はGoogleマップが未対応なので、移動の下調べにはNAVER地図のほうが確実です。


東廟の営業時間・行き方とNAVER地図での探し方

동묘 벼룩시장は、ソウル市の公式紹介では「연중무휴」、つまり定休日を設けずに営業している市場だと案内されています(2026年8月21日確認)。開場は午前10時前後という報道が複数あり、閉まる時間は季節によって前後する(夏は遅めまで、冬は早めに店じまいが進む)とされています。ただし、これはあくまで市場全体の傾向で、路上に個々の店が集まる「露店市場」という性格上、1軒ごとの休みまでは公式情報からは確認できませんでした。行く日を決めたら、余裕を持った時間で向かうのが無難です。

現地までの経路は、NAVER地図アプリの使い方ガイドを先に見ておくと迷いにくくなります。韓国国内の車ルート検索は2026年8月時点でGoogleマップが対応していないため、現地では基本的にNAVER地図(またはKAKAO地図)を使うことになります。アプリ内で「동묘앞역」または「광장시장」と検索すれば、そのまま経路案内につながります。

동묘앞역は乗り換え駅で出口が複数あります。3番出口から出たつもりが違う出口だった、ということも起きやすいので、地図アプリで自分の現在地と出口番号を照らし合わせてから歩き始めると安心です。


現金かカードか、흥정(値段交渉)のマナー

동묘での買い物は、現金を用意していくのが基本です。公式の紹介記事でも「最近できた店以外は、現金しか受け付けない店のほうが多い」という趣旨の案内があり(2026年8月21日確認)、キャッシュレスに慣れている人ほど戸惑いやすいポイントです。近年出店した比較的新しい店では、カードや口座振込に対応しているところもあるようですが、店ごとの対応まではこちらで確認しきれていません。念のため、少額紙幣を多めに崩して持っていくと現地で困りにくくなります。

もう一つ、동묘の買い物で外せないのが흥정(フンジョン=値段交渉)の文化です。報道でも「商人との흥정を通じて、中古品を安く購入できる」と紹介されており、値札に書かれた金額がそのまま最終価格とは限りません。흥정は「自分の言い値を無理に押し通す」ものではなく、自分が考える金額と店主が考える金額の間で、お互いが納得できるところまで少しずつ歩み寄るやり取りだと考えておくと、変な空気にならずに済みます。無理強いはせず、気持ちよく会話を楽しむくらいの温度感がちょうどいいはずです。


試着・사이즈 표기(44/55/66/77)・持ち帰ってからの注意

동묘や광장시장のような露店・小規模店が中心のエリアでは、専用の試着室が用意されていないことが多いというのが一般的な傾向です。気になる服は、自分の普段着ているサイズの服と当ててみたり、肩幅や着丈を目視で確認したりしながら選ぶことになります。心配な人は、体に沿うタイプの服を1枚着ていくと、その場で重ね着して合わせやすくなります。

値札に書かれた44・55・66・77というサイズ表記にも、韓国ならではの背景があります。1981年に制定された基準では、55号が身長155cm・胸囲85cm前後を指すものとされ、そこから身長5cm・胸囲3cm刻みで44号や66号、77号が上下する、という仕組みでした(2026年8月21日確認)。2006年の法改正で実寸表記への切り替えが進められた経緯はあるものの、古着の値札では今も44〜77の表記が慣例的に使われていることが多いようです。数字だけで判断せず、可能であれば実際に着丈や身幅を測らせてもらうか、目視で確認するのが確実です。

持ち帰った古着は、状態がそれぞれ違う中古品という前提で、着る前に一度洗濯やクリーニングに出しておくと安心して袖を通せます。この点は動묘・弘大・광장시장のどのエリアで買った場合にも共通する、一般的な心がけとして覚えておくとよさそうです。


弘大・延南洞のヴィンテージショップという選択肢

「掘るのは楽しいけれど、状態が読めないのは不安」という人には、弘大・延南洞エリアのヴィンテージショップが向いています。このエリアの店は、動묘のように山から自分で探すのではなく、店主がすでに状態や見た目でセレクトした古着を並べる빈티지샵(ヴィンテージショップ)という業態が中心です。その分、동묘に比べると値段は上がりやすいものの、状態の悪いものに当たるリスクはぐっと下がります。

公式サイトで営業の実在を確認できた例として、弘大・延南洞エリアで3店舗を運営する빈티지플러스があります。홍대1号店(서교동)はオールドスクールやワークウェア、ストリート系のアイテムを中心に、홍대2号店(동교동)はきれいめカジュアルや小物類を中心に、연남店(연남동)は幅広い品ぞろえを手頃な価格で扱う、と公式サイトで案内されています(2026年8月21日確認)。営業時間は13:30〜17:00(昼休み12:30〜13:30を除く)で、土・日・祝日は休みとなっており、オンラインと店頭の在庫は異なるため、来店前に電話で確認することを勧めている点も特徴です。

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ソウルイン編集部編集部の整理では、弘大・延南洞のショップは平日の午後に営業時間が集中している店が目立ちます。週末に動きたい人は、事前に営業日を確認してから予定に組み込んだほうが確実そうです。エリア全体の歩き方は弘大エリアガイドもあわせて見ておくと、カフェや食事のタイミングも組みやすくなります。

広蔵市場2階(구제상가)という第三の選択肢 — 2026年に大きく縮小中

3つ目の候補が、광장시장(クァンジャンシジャン)2階に広がる구제상가(古着卸商街)です。1階が屋台グルメで外国人観光客も含めて賑わうのに対し、2階は昔ながらの古着卸を長年続けてきた店が集まるエリアとして知られてきました。ただし、この記事のために確認したところ、今のこのエリアは「定番の古着スポット」として紹介するには注意が必要な状態だと分かりました。

2026年3月時点の報道では、광장시장2階の구제상가は「かつて約150店あった店舗数が、今は30店前後まで大きく減った」と伝えられ、残っているのは「最低でも10年から30年以上営業を続けてきた古株の商人たち」が中心だとされています。1階の賑わいとは対照的に、2階は「閉まった店が並ぶ、閑散とした通路」という描写もありました(2026年8月21日確認)。さらに2026年5月時点の業界紙の報道によると、2階のうち700坪ほどがオリブヤングやゲームセンター、POP MARTなど大型ブランドを含むリテール店舗へ転換され、旧来の구제店舗(かつて約330店あった基準)は現在5%程度の水準まで縮小、旧・中央織物部の建物にある約1,000坪の空きスペースは2026年8月に取り壊し・改修が予定されていると報じられていました(2026年8月21日確認)。

このエリアはまさに今、姿を変えている最中です。訪問前に最新の状況を確認したうえで、「掘り出し物が見つかればラッキー」くらいの期待値で立ち寄るのが現実的だと思います。乙支路4街駅4番出口、または鍾路5街駅8番出口から歩いていけますが、目当ての店が今も営業しているとは限りません。


古着めぐりの日をどう組み立てるか

3つのエリアは営業時間の性格が違うため、当日の組み立て方にコツがあります。동묘は開場が午前10時前後で連중무휴、광장시장も比較的長い時間帯で動いています。一方、弘大・延南洞の빈티지플러스のように平日の日中しか開いていない店もあり、土日に動きたい人はこの手の店を最初から外して計画したほうが空振りが減ります。逆に平日に休みが取れる人なら、동묘や광장시장と組み合わせて弘大・延南洞にも寄れる余地が出てきます。

  1. 行ける曜日(平日か週末か)をまず決める
  2. 平日なら弘大・延南洞のヴィンテージショップを組み込める。週末は동묘と광장시장を中心に考える
  3. 掘る時間は読めないので、時刻の決まった予定を1つだけ置いておく
  4. その予定の前を市場めぐりに充てると、1日の終わりが締まりやすい

掘る時間は読めないので、時刻の決まった予定を1つだけ置いて、その前を市場に充てると1日が締まります。市場めぐりだけで丸1日を過ごすのが不安な人は、観光の予定を1つ挟んでおくと気持ちの区切りがつきやすいはずです。

ソウル観光のアクティビティを見る時刻の決まった予定を1つ入れておくと動きやすい

동묘や광장시장の近くは東大門エリアにも近いので、市場めぐりの後に夜の屋台グルメへ流れる動きもしやすい立地です。夜の過ごし方は東大門夜市グルメガイド、エリア全体の位置関係をつかみたい人は東大門エリアガイドも参考にしてみてください。


よくある質問

동묘 벼룩시장は本当に安く古着が買えますか?
公式の紹介記事(2020年時点)では、衣類は1,000〜5,000ウォン程度が中心、毛皮・革製品は1万ウォン台、掘り出し物のブランド品は10万ウォンを超えることもあるとされていました(2026年8月21日確認)。ただし物価や仕入れ状況で相場は変わるため、あくまで目安として考えてください。
カードは使えますか、現金だけ準備すればいいですか?
동묘は現金中心の市場で、公式の紹介でも「最近できた店以外は現金のみのところが多い」とされています(2026年8月21日確認)。カード対応の店も一部にあるようですが、事前に見分ける手段はないため、現金を多めに用意しておくのが安全です。
サイズが44/55/66/77と書いてあったら何を見ればいいですか?
この表記は1981年制定の基準に由来し、55号が身長155cm・胸囲85cm前後を目安に、そこから刻みで上下する仕組みです。ブランドや年代で実際の寸法が数cmずれることもあるため、数字だけで判断せず、実際の着丈や身幅を確認するのが確実です。
광장시장2階は今行っても大丈夫ですか?
2026年3月時点の報道では店舗数が過去の5分の1程度まで減り、2026年5月時点の報道では2026年8月に一部スペースの取り壊し・改修が予定されていると伝えられています。今も一部の店は営業していますが、目当ての店がある場合は訪問前に最新の状況を確認することをおすすめします。

まとめ

  • ソウルの古着は「安さで掘る東廟」「状態重視の弘大・延南洞」「縮小中の広蔵市場2階」の3エリアで性格が大きく違う
  • 東廟は연중무휴・現金中心・흥정前提。開場は午前10時前後で、閉場は季節で変動する
  • 弘大・延南洞は빈티지플러스など、公式サイトで営業を確認できたショップがある一方、平日の日中しか開いていない店もある
  • 광장시장2階は2026年に入り店舗数が大きく減少、2026年8月には一部の取り壊し・改修も予定されている
  • 사이즈は44/55/66/77の慣例表記が今も使われるため、数字だけに頼らず実寸を確認する
  • 試着できないことが多い前提で、持ち帰った古着は着る前に洗濯・クリーニングしておくと安心

ソウルの古着屋めぐりに絶対の正解はありませんが、「安さか、状態か」を先に決めておくだけで、当日の満足度はかなり変わってくるはずです。エリアの位置関係をもう少し広く把握しておきたい人はソウルエリアガイドまとめ、季節ごとに何を着ていくか迷っている人は韓国の服装・季節ガイド、2回目以降のソウル旅行のモデルコースを探している人はソウル2回目以降の旅コースもあわせてチェックしてみてください。訪問前には、必ず最新の営業状況を確認してください。

参考・出典

  • 서울시 공식(내 손안에 서울)「도심 속 보물상자 ‘동묘 구제시장’…레트로 감성 물씬」 https://mediahub.seoul.go.kr/archives/1284376 (2020年6月5日、2026年8月21日確認)
  • 아시아뉴스통신「서울 동묘 구제시장 영업시간 언제까지? 흥정 꿀팁은?」 https://m.anewsa.com/article_sub3.php?number=1712187 (2019年4月26日、2026年8月21日確認)
  • 메디컬리포트뉴스「서울 동묘시장 구제시장 흥정 팁은? 영업시간부터 가는법까지 총정리」 https://www.medicalreport.kr/news/articleView.html?idxno=119730 (2019年4月26日、2026年8月21日確認)
  • 르데스크「1층 시장은 북적, 2층 구제상가는 텅…광장시장 상권의 두 얼굴」 https://v.daum.net/v/pNWLQ6AiDM (2026年3月10日、2026年8月21日確認)
  • 한국섬유신문「광장시장, 2층 확장 기점 ‘제2막’…대형 브랜드 집결」 https://www.ktnews.com/news/articleView.html?idxno=145801 (2026年5月6日、2026年8月21日確認)
  • 광장시장 공식サイト「오시는길」 http://www.kwangjangmarket.co.kr/?page_id=2213 (2026年8月21日確認)
  • 빈티지플러스 公式サイト https://vintageplus.co.kr/ (2026年8月21日確認)
  • 부산일보「[유통가 소곤소곤] 여성 의류 `44,55,66,77`사이즈 어떻게 구분하나?」 https://www.busan.com/view/busan/view.php?code=20060622000090 (2006年6月22日、2026年8月21日確認)
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