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韓国旅行の準備で交通カードを調べていると、「T-moneyとキャッシュビー、結局どっちを買えばいいの?」というところで手が止まりませんか。空港やコンビニの棚に両方並んでいると、見た目だけではどちらが自分向きか判断がつきにくいですよね。
ソウルなど首都圏の地下鉄・バスは、どちらのカードでも困りません。差が出るのは地方の一部地域とiPhoneでの使い勝手です。キャッシュビーは現在「이즐(イジュル/EZL)」というブランドに統合されており、公式ページには慶尚北道の一部郡と全羅南道珍島でバスに使えないという明記があります。一方のT-money側は、同じような地方の除外地域を編集部の調査では確認できませんでした。短期旅行でとりあえず1枚買うなら、情報量と店舗網でT-moneyがやや優勢というのが編集部の整理です。
T-moneyとキャッシュビー、結局どっちを買えばいいのか
先に答えを出しておきます。ソウル市内だけを回る旅程なら、どちらを選んでも差はほぼありません。地下鉄もバスも、両方とも同じように교통카드(キョトンカドゥ=交通カード)としてタッチできます。迷う理由があるとすれば「地方にも足を延ばすかどうか」「iPhoneを使っているかどうか」の2点に絞られます。
地方まで含めて考えると、公式ページで除外地域が明記されているのはキャッシュビー(이즐)側だけでした。慶尚北道の청송(青松)・영양(英陽)・영덕(盈徳)・봉화(奉化)、そして全羅南道の진도(珍島)ではバスに利用できないと이즐の公式ページに書かれています。T-money側に同様の除外地域があるかどうかは、編集部が調べた範囲では原典を確認できませんでした。「無い」のではなく「確認できなかった」という留保つきの情報として受け止めてください。
iPhoneユーザーはもう少し差がはっきりします。T-moneyはApple Payでの乗車対応が進んでいますが、モバイルイジュル(旧モバイルキャッシュビー)はAndroid専用と公式に明記されています。この点は後の章で詳しく整理します。
そもそも「キャッシュビー」はもう無い?現在は「이즐」に統合済み
「캐시비(キャッシュビー)」で検索している人にまず伝えておきたいのが、ブランド名の変更です。運営会社は2023年12月5日に社名変更を公表し、2024年3月4日には統合ブランド「이즐(イジュル/EZL)」を正式にローンチしました。現在の運営会社は「(주)이동의즐거움」で、旧ロカモビリティ・旧イビカード系の流れを汲んでいます。
これは「終了」ではなく「改称・統合」です。すでに持っている旧キャッシュビーの実物カードは、有効期限内であれば引き続き使えるとされています。ただし公式サイトの表記や新規デザインは、現在すべて「이즐」に切り替わっています。この記事でも、以降は「キャッシュビー(イジュル)」と併記して書いていきます。
運営会社が違う、という点も覚えておくと理解が早いです。T-moneyは한국스마트카드(ソウル市とLG CNSの合弁、2004年7月設立)が運営しています。片や이즐は民間の(주)이동의즐거움が運営で、成り立ちからして別の会社です。だからこそチャージや払い戻しの窓口、対応地域の記載も、微妙にズレが出てきます。
ソウル・首都圏の地下鉄・バスはどちらでも困らない
まず安心材料から。ソウルを中心とした首都圏の地下鉄・市内バスは、T-moneyもキャッシュビー(이즐)も問題なく使えます。改札やバスの読み取り機にタッチする動作そのものは、どちらのカードも同じです。カードの見た目やキャラクターデザインで選んでも、実用面での支障はほぼありません。
釜山でも同じことが言えます。T-moneyは2013年12月24日から全国互換交通カード制度に参加しており、釜山の地下鉄・市内バスで問題なく使えます。イジュル(キャッシュビー)側も釜山で利用可能で、しかも直営の払い戻し窓口がソウルと並んで釜山にも設置されているという記載が公式ページにありました。地方でのサポート体制という意味では、釜山は両カードにとって「本拠地のひとつ」に近い扱いのようです。
大邱でも地下鉄・市内バスともに両カードとも利用できます。ただしイジュル側には、大邱の地下鉄にある無人充電機ではチャージができないという注記が公式ページにありました。使えないわけではなく「その場でのチャージ手段が限られる」という話なので、事前に首都圏やソウルの店舗でチャージ額を多めに入れておくと安心かもしれません。
落とし穴は地方 ― 釜山・大邱・光州はOK、でも一部地域には差がある
編集部が確認できた範囲で、地方の地下鉄・バス事情を整理します。光州では2013年7月19日から市内バス・地下鉄でイジュル(キャッシュビー)が利用開始されたという情報があり、T-money側も同様に対応地域として扱われています。済州のバスもT-moneyは利用できる情報がありますが、イジュル側の済州特有の除外記載については確認が取れていません。
| 地域 | T-money | キャッシュビー(이즐) |
|---|---|---|
| ソウル・首都圏 | 使える | 使える |
| 釜山 | 使える | 使える(直営払戻窓口あり) |
| 大邱 | 使える | 使える(無人充電機は不可) |
| 光州 | 使える | 使える |
| 慶尚北道の一部郡・珍島 | 確認できず | バス利用不可と公式明記 |
(イジュル公式ページ・T-money関連情報、2026年8月22日確認)
慶尚北道の청송(青松)・영양(英陽)・영덕(盈徳)・봉화(奉化)、全羅南道の진도(珍島)では、イジュル(キャッシュビー)のバス利用ができないと公式に明記されています。この5地域以外の地方について、イジュル側にほかの除外があるかどうかは今回確認できていません。またT-money側の地方除外地域は、編集部が調べた範囲では原典を確認できませんでした。「地方はどこでも使える/使えない」と一律には言い切れないので、これから行く先が上記の5地域にあたる場合は、現地の窓口か公式サイトで最新の対応状況を確認してください。
体感で言うと、この5地域はどれも観光の主要ルートからは少し外れた場所にあります。ロッテワールドタワーの展望台チケット代くらいの慎重さで、行き先を地図で確認してから交通カードの計画を立てるのが正解かもしれません。
KTX・SRT・高速バス・タクシーでの「使える」の本当の意味
ここは誤解が起きやすいポイントです。「KTXでT-moneyやイジュルが使える」という情報を見て、改札にタッチして乗車できると思い込むと、現地で戸惑うことになります。イジュル公式ページには、KTX・ITX・무궁화・새마을といったコレイル運営駅では「매표 창구(きっぷ売り場の窓口)」での決済手段として使えると明記されています。つまり券売機や窓口で切符を買うときの支払い方法の一つ、という位置づけです。
SRTについては、両カードとも「利用できないとされる」という情報にとどまり、編集部では断定的な原典を確認できませんでした。全国互換交通カードの対象外という二次情報が複数ありますが、確定情報として書ける段階ではないので、SRTを使う予定がある人は現地窓口か公式サイトで直接確認することをおすすめします。
高速バス・市外バスは、T-moneyがE-Pass端末を搭載した車両でのみ利用可能、イジュルは「전국시외버스」で利用可と明記されつつも一部路線は「추후 사용 예정(今後対応予定)」との注記があります。タクシーは両カードとも「加盟タクシー」でのみ使える仕組みで、車体のステッカーの有無で判断するのが実務的な確認方法です。
アプリで残高を確認するには、現地の通信が要る
ここまで地域や交通機関ごとの違いを見てきましたが、どちらのカードを選んでも共通して必要になるものがあります。それが通信環境です。T-moneyの残高確認もイジュルのチャージ状況も、結局はスマホのアプリを開いて見る場面が出てきます。空港に着いた直後、SIMもWi-Fiもつながっていない状態だと、アプリを開くこと自体ができません。
この記事で確認できなかったことは、現地で調べれば分かります。そのためには通信がつながっている必要があるので、そこだけは出発前に用意しておくのが確実かもしれません。とくにSRTの利用可否や、行き先が地方の場合の最新の対応状況は、現地の公式アプリやウェブサイトを開いて確認するのが一番早い方法です。
交通カードを選ぶのと同じタイミングで、通信手段も一緒に決めておくと現地での動きがスムーズです。空港に到着してすぐネットにつながっていれば、乗り換えアプリでルートを調べたり、公式ページで気になる地域の対応状況をその場で確認したりできます。

どこで買う?値段は?コンビニと空港での購入ガイド
購入場所は、どちらのカードもGS25・CU・세븐일레븐・이마트24といった主要コンビニで手に入ります。空港であれば、仁川空港内のCU仁川空港店や空港バスの切符売り場でもT-moneyの購入が可能です。外国人旅行者向けにはAmazingPay T-moneyという専用カードもあり、価格は50,000ウォン(チャージ残高46,000ウォン+カード代4,000ウォン、2026年8月22日確認)で、韓国ウォンの現金のみで購入できると案内されています。
カード代4,000ウォンだけを見ると、コンビニでちょっとした飲み物1本分くらいの金額です。T-moneyの実勢カード価格は2,500ウォン前後という情報が複数の二次情報で一致していますが、公式ページを直接確認できていないため、金額を断定的に太字で強調するのは避けておきます。イジュル(キャッシュビー)側も同様にコンビニで購入でき、価格帯は数千ウォンとされていますが、こちらも公式ページでの具体的な金額の直接記載は確認できていません。
詳しい購入手順や店舗の探し方は、T-moneyの使い方ガイドで個別にまとめています。「とりあえず1枚どこで買えばいいか分からない」という段階の人は、先にそちらを読んでおくと現地での動きが早くなるはずです。
チャージと払い戻し、手数料はいくらか
で、実際いくらかかるの?というところです。T-moneyのコンビニでの実物カード充電は基本的に現金のみで、1回1万〜5万ウォン、1日最大15万ウォン、カード残高の上限は50万ウォンという情報があります(原典未直接確認)。ATM充電なら1回1,000〜90,000ウォンとされています。イジュル側は具体的な上限額を公式ページで確認できていませんが、「이즐충전소」というオンライン専用アプリを使えば、クレジットカードや少額決済、口座振替でのチャージにも対応しているとのことです。
払い戻し(払戻)については、イジュル公式ページで直接確認できた数字があります。2万ウォン以下なら500ウォン、2万ウォンを超える場合は払戻額の4%が手数料としてかかります(2026年8月22日確認)。T-moneyにも「2万ウォン超で払戻額の4%」という情報がありますが、こちらは公式ページに直接アクセスできず、検索エンジンの要約経由でしか確認できていないため、数字として断定的に書くのは控えておきます。
イジュルの直営払い戻し窓口はソウル・釜山のみと公式に明記されています。それ以外の地域では、コンビニやATM(2万ウォン未満)、オンライン申請、郵送での対応が中心になるようです。T-moneyの払い戻し手順や、空港での外国人向け窓口の有無については、交通カードの払い戻しガイドにまとめているので、あわせて確認しておくと安心です。空港での外国人向け払い戻し窓口の有無自体、編集部の調査では確認できていません。「あるはず」と決めつけず、出国前に空港の案内表示を確認するのが確実です。
iPhoneユーザーは要注意 ― Apple Pay T-moneyとイジュルの決定的な差
スマホ決済まで含めて考える人にとって、ここが一番はっきり差が出る章です。T-moneyは2025年7月22日からApple Pay経由でiPhone本体をタップして乗車できるようになりました。対応機種はiPhone XS/XR以降(iOS17.2以上)、Apple Watchも Series6・SE第2世代以降(watchOS10.2以上)が対象です。カードを取り出さずスマホだけで改札を通れるのは、大きな利便性の差と言えます。
ただし、日本で購入した・日本のApple IDを使っているiPhoneでは、そのままT-moneyを追加してチャージすることが現状できません。韓国発行のクレジットカードや韓国の銀行口座が必要で、海外のApple ID・海外発行カードだけでは設定が完了しないとされています。2025年10月時点でソウル市が海外カード対応を検討しているという報道はありますが、実装済みとは確認できていません。「日本のiPhoneでもすぐ使える」と思い込まず、渡韓前に対応状況を確認してください。
一方のモバイルイジュル(旧モバイルキャッシュビー)は、公式ページに「안드로이드 OS(NFC基盤・金融USIM必須)」とはっきり明記されており、Android専用です。iPhoneでは乗車用途のモバイル決済に使えません。NFCで残高を照会できるサードパーティ製アプリと、実際に乗車できるモバイル乗車券機能は別物なので、この2つを混同しないよう注意してください。iPhoneでの交通カード全般の使い勝手はiPhoneでの韓国交通カード対応ガイドにも詳しくまとめています。
定期券サービスとの違い ― 기후동행카드との別会計に注意
もう一つ、混同しやすいのが定期券系のサービスです。ソウル市の기후동행카드(気候同行カード)はT-money系列で発行されていますが、T-moneyの残高とは別会計で管理されています。기후동행카드自体は地下鉄・バスの定期利用に特化しており、コンビニなどの店舗決済には使えません。「T-moneyを持っていれば기후동행카드も自動的に使える」というわけではない点に注意してください。
T-moneyには「티머니GO」という統合モビリティアプリもあり、タクシー配車、高速・市外バスの予約、電動キックボードやレンタカー、宿泊の手配まで幅広くカバーしています。イジュル側には、これに相当する配車・予約統合アプリは公式には確認できませんでした。「이즐충전소」はあくまでチャージ専用のアプリで、機能の幅という意味ではT-money系のほうが広く展開されているようです。
ソウルの地下鉄・バス路線そのものの使い方について詳しく知りたい人は、ソウル地下鉄の乗り方ガイドとソウルのバスの乗り方ガイドもあわせて読んでおくと、交通カードを実際に使う場面がイメージしやすくなります。기후동행카드のような定期券サービスの詳細は기후동행카드の解説記事にまとめています。
お土産にするならどっち?キャラクターカードの選択肢
実用面だけでなく、デザインで選びたい人もいますよね。T-moneyはラインフレンズ(ブラウン&フレンズ、済州・江原限定デザイン各2種、限定4万枚)や、カカオフレンズ(라이언・어피치・프로도など複数種)を展開しており、キャラクターカードのラインナップの広さは編集部が確認できた範囲でもかなり充実しています。空港やT-zoneの店舗で見つけたら、実用と記念を兼ねて選ぶ人も多いようです。
イジュル(キャッシュビー)側の公式ページでは、限定キャラクターカードの現行ラインナップについて具体的な記載を確認できませんでした。以前は独自のデザインカードが展開されていた時期もあるようですが、ブランド統合後の最新の展開状況までは今回追い切れていません。デザイン重視で選びたい人は、渡韓前にコンビニや公式SNSで最新の取り扱い状況をチェックしておくと確実です。
- 実用性だけで選ぶなら、地下鉄・バス移動が中心の旅程ではどちらでも差が出にくい
- キャラクターデザインで選びたいなら、ラインナップの広さで確認できた範囲はT-moneyが優勢
- 地方や鉄道の利用予定があるなら、現地の窓口・公式ページでの直前確認が欠かせない
よくある質問
まとめ
- ソウル・首都圏、釜山・大邱・光州の地下鉄・バスは、T-moneyもキャッシュビー(이즐)もどちらも使える
- 慶尚北道の一部郡と珍島では、イジュル側にバス利用不可という公式の明記がある。T-money側の地方除外は確認できず
- KTX・SRT・高速バス・タクシーは、どちらのカードも「改札タッチ」ではなく窓口決済や加盟店限定という共通の制限がある
- iPhoneユーザーはApple Pay対応のT-moneyが有利。モバイルイジュルはAndroid専用
- 払い戻し手数料はイジュル側が2万ウォン以下500ウォン・超過分4%と公式確認済み。T-moneyは同水準の情報があるが原典未確認
- SRTの利用可否と空港での外国人向け払い戻し窓口は、どちらも確認できていないので現地で直接確認するのが確実
「結局どっちが正解」というより、行き先と持っているスマホの種類で向き不向きが決まるテーマです。ソウル中心の旅ならどちらでも困らないはずですが、地方や鉄道の予定があるなら、出発前にひと手間かけて公式情報を確認しておくのが正解かもしれません。移動手段まわりの準備はWOWPASSとT-moneyの違い比較やT-moneyのチャージ方法ガイドもあわせて読んでおくと、支払い手段の選択肢が広がります。
参考・出典
- キャッシュビー公式サイト(現・이즐) https://www.cashbee.co.kr/ (2026年8月22日確認)
- 이즐 払戻案内 https://www.cashbee.co.kr/cb/inforUse/refdInfor.do (2026年8月22日確認)
- 이즐 交通機関ごとの利用案内 https://www.cashbee.co.kr/cb/inforUse/usingGudTran.do (2026年8月22日確認)
- 이즐 モバイル対応案内 https://www.cashbee.co.kr/cb/mobileInfor/mobCshbInf.do (2026年8月22日確認)
- T-money Apple Pay対応ニュース https://www.tmoney.co.kr/aeb/cmnctn/news/readNewsView.dev?bdSeqNo=3287 (2026年8月22日確認)
- 티머니GO サービス紹介 https://www.tmoney.co.kr/aeb/biz/platformService/tmoneyGo.dev (2026年8月22日確認)
- ブランド統合報道(グローバルエピック) https://www.globalepic.co.kr/view.php?ud=2024030411091252259aeda69934_29 (2026年8月22日確認)
- T-money実勢価格・購入場所情報(T-zone) https://t-zone.co.kr/ (2026年8月22日確認、二次情報)

