韓国の免税店とタックスリファンドの違い|受け取り場所・15,000ウォンの条件を2026年8月確認

免税店と税金の還付。免税店カウンターでパスポートを示す旅行者、TAX FREEタグ付きの紙袋と空港の還付キオスクの手描き風イラスト

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「免税店で買ったのに、別の店ではしっかり税金を払った」「タックスリファンドの紙、結局どこに出すの?」——韓国の買い物でいちばん混乱するのが、この“免税”まわり。実は「免税店」と「事後免税」はまったく別の制度で、ここを分けて覚えるだけで迷いはほぼ消えます。

結論から

  • 免税店(Duty Free・면세점)=最初から税抜き価格で買う店。市内店で買った商品は、出国する空港で受け取るのが原則
  • 事後免税(Tax Refund・사후면세점)=普通の店で税込みで払い、あとから税金分を返してもらう仕組み
  • 事後免税の対象は「1店舗・同日15,000ウォン以上」の購入から(2026年8月確認時点)
  • 共通で必要なのはパスポート。市内免税店の受け取りには搭乗券も要る
  • 戻る額の上限は税込価格の11分の1。ここから還付事業者の手数料が引かれるので、手取りはそれより少なくなる
  • 韓国で還付を受けても、日本帰国時の免税枠(合計20万円・酒3本・紙巻たばこ200本)は別勘定。買いすぎると成田・関空で課税される

出国当日の動線がイメージできると、この記事は一気に読みやすくなります

韓国の出入国の流れをまず確認する審査・税関・搭乗までの順番がわかる

目次

「免税店」と「事後免税」は別物——まず用語を整理

韓国で「免税」と呼ばれるものには、支払う瞬間に税金が引かれるタイプと、払った税金があとで戻るタイプの2種類があります。名前が似ているせいで、日本語の情報でもごちゃまぜになりがちなポイント。

免税店(Duty Free) 事後免税(Tax Refund)
ハングル 면세점 사후면세점
支払い 最初から税抜き価格 いったん税込みで支払う
お店 ロッテ・新羅などの専門店/空港店 「TAX FREE」表示のある一般店
商品の受け取り 市内店は出国空港で受け取り その場で持ち帰り
手続きの山場 買うとき+空港での受け取り 出国時の税関確認と還付

韓国の法令情報サイトでは、免税店は「外交官免税店・出国場(空港/港湾)免税店・市内免税店・インターネット免税店・機内免税店」などに区分されています。このうち市内免税店は空港や港湾の保税地域の“外”にある出国者向けの店という位置づけ。だからこそ、後で出てくる「受け取りは空港で」というルールが生まれます。

街なかで看板を見分けるコツもひとつ。「DUTY FREE」は前者、「TAX FREE」「TAX REFUND」は後者です。明洞や弘大を歩いていると両方の表示が入り乱れていますが、この2語だけ覚えておけば「今どっちの制度の店に入ったか」がその場で判断できます。사후면세점(サフミョンセジョム/事後免税店)

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ソウルイン編集部正直、ここさえ分かれば8割終わりです。「免税店=レジで安い」「事後免税=あとで戻る」。この2行を頭に入れて空港へ。
免税店(Duty Free)と事後免税(Tax Refund)の違いの対比図。左は市内免税店で税抜き購入し出国空港の引渡場で受け取り、右は一般店で税込み購入しその場で持ち帰って出国時に還付

免税店(Duty Free)の使い方——市内店と空港店はどう違う?

免税店には、街なかにある市内免税店と、出国審査を通ったあとのエリアにある空港免税店があります。品ぞろえの幅は市内店のほうが大きい一方、空港店は「その場で受け取ってそのまま搭乗」できる手軽さが魅力。면세점(ミョンセジョム/免税店)

主な市内店は、ロッテ免税店の明洞本店・ワールドタワー店・釜山店・済州店、新羅系では龍山アイパークモール内の新羅アイパーク免税店など。空港内ではロッテ免税店の金浦空港店・金海空港店なども営業しています(2026年8月確認)。

ロッテ・新羅・新世界——「店舗情報は古くなっている」前提で調べる

韓国の免税店業界を代表するのは、ロッテ免税店・新羅免税店・新世界免税店の3グループ。ただし市内免税店は、この数年で撤退や統廃合、営業フロアの縮小が相次いだ分野でもあります。日本語のガイド記事や個人ブログに載っている店舗一覧は、更新が止まっていることがかなり多いのが実情です。

だから調べ方をひとつ決めておくのが早い。「店名で検索する」のではなく、各社公式サイトの店舗一覧ページを開いて、そこに載っているかどうかで判断する。これだけで空振りはほぼ防げます。

市内免税店に行く前の3チェック(所要5分)

  • 公式の店舗一覧にその店が今も載っているか(載っていなければ営業していない可能性が高い)
  • 営業時間と休業日。百貨店の中に入っている店は、百貨店の休館日に連動することがある
  • 入店に予約や登録が要るか。混雑期に人数制限をかける店もあるので、公式のお知らせ欄まで見ておく

市内免税店で買ったら、受け取りは出国空港が原則

ここが最大の落とし穴。新羅免税店の公式ショッピングガイドには、国内の免税店(市内店)で購入した商品は、出国時に保税区域内——つまり出国する空港・港湾の引渡場でのみ受け取れると明記されています。買ったその場で持ち帰ることはできません。

引渡場(인도장/インドジャン)は、仁川・金浦・済州・大邱・清州・金海の各空港と釜山港・仁川港など、あわせて11拠点。出国する空港・港と、受け取る引渡場は一致していないといけません。仁川発なのに金浦で受け取る、はできないということですね。

出発空港を変更した/別の空港から出国することになった場合は、受け取り場所も変わります。日程変更のときは、航空券より先に免税店の受け取り情報を確認しておくと安心。空港ごとの構造の違いは仁川と金浦の比較記事もあわせてどうぞ。

ただし「その場で持ち帰れる」例外がある——外国人+韓国産品のとき

ここ、日本語の記事ではほとんど触れられていない部分。外国人が市内免税店で「韓国国産品」を買った場合は、空港の引渡場を待たずにその場で受け取れることがあるのです。韓国の法令情報サイト「찾기쉬운 생활법령정보」の免税品引渡しの解説でも、外国人が国産品を購入したケースが引渡場受け取りの例外として扱われています(2026年8月7日確認)。

根拠になっているのは関税法の保税販売場に関する規定と、保税販売場の運営について定めた告示。外国製品は保税区域を出られないが、もともと韓国内で作られた商品は事情が違う——というのが考え方の骨子です。韓国コスメや韓国ブランドの雑貨がまさにここに当たります。

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ソウルイン編集部「免税店の商品は必ず空港受け取り」と言い切っている記事、多いですよね。制度としては例外があります。ただし運用は店舗ごと・商品ごと。レジ前で「これは持ち帰れますか?」と一言聞くのがいちばん確実です。
その場で受け取れたら、日本の税関では何か言われる?
扱いは通常の買い物と同じで、日本帰国時の免税枠(後述の合計20万円など)の中に入ります。免税店で買ったものだから日本でも無税、ではない点だけ押さえておけば大丈夫です。

受け取りに必要なのは3点。時間の目安も決まっている

  1. 購入時/パスポートと、出国便の航空券情報(便名・日付)を店頭で伝える。これがないと市内免税店では買えません
  2. 出国当日・空港へ/チェックイン後、出国審査を通過して免税エリアへ。引渡場は制限エリア内にあります
  3. 引渡場で受け取り交換券・パスポート・搭乗券の3点を提示。新羅免税店の公式案内では、出発の1〜2時間前までに受け取りを済ませるよう案内されています(店舗・空港により差があるため目安・2026年8月確認)

受け取ったあとに荷物が増えて、機内持ち込みサイズを超えてしまう事故もありがち。液体類の扱いを含めて手荷物ルールの記事で先に確認を。

液体コスメは封をされて渡される——乗り継ぎがある人は要注意

化粧水・香水・アルコール類など液体物を免税店で買うと、封をした透明な袋(STEB/セキュリティ・タンパー・エビデント・バッグ)に入れてレシートごと渡されます。この袋は最終目的地に着くまで開けてはいけないのがルール。開けた瞬間に「機内持ち込みが認められた液体」という証明が失われます。

問題は直行便ではなく乗り継ぎ便のとき。第三国で乗り継ぐ場合、その空港の保安検査でもう一度チェックを受け、袋の状態やレシートの日付によっては持ち込みを認められないことがあります。ソウル→第三国→日本というルートで韓国コスメをまとめ買いする予定なら、大きい液体は預け荷物、小さい液体だけ手荷物と最初から分けておくのが安全策。

乗り継ぎ空港での液体物の扱いは国・空港によって基準が違います。「韓国では通った」は乗り継ぎ地では通用しません。ルートが1回でも乗り継ぐなら、購入前にレジで「トランジットがあります」と伝えておくと、包装や案内を変えてくれることがあります。

オンライン免税店(インターネット免税店)の使い方

実は市内店に行かなくても、免税品はネットで買えます。ロッテ・新羅など各社が運営しているのがインターネット免税店。日本語版サイトを用意している事業者もあり、日本にいるうちに注文を済ませて、韓国から帰る日に空港で受け取るという買い方ができます。

流れはだいたい共通です。

  1. 会員登録/パスポートのローマ字表記どおりに氏名を入力。ここが1文字でも違うと受け取りではじかれます
  2. 出国便情報の登録/出国日・便名・出発空港を入力。ここで指定した空港の引渡場が受け取り場所になります
  3. 購入/各社の締切時刻までに決済。締切は「出国の◯時間前まで」と設定されているので、公式の案内で必ず確認を
  4. 空港で受け取り/出国審査後、引渡場で交換券(またはバーコード)・パスポート・搭乗券を提示

オンラインの利点は、滞在中の時間をまるごと使わずに済むこと。免税店の売り場は広く、探して選んでレジに並ぶと平気で2時間は消えます。買うものが決まっているなら、その2時間を聖水のカフェ巡りに回したほうが旅としては豊かかも。

オンライン免税店でつまずきやすいポイント

  • 名前のスペル違い/ミドルネームやハイフンの扱いまでパスポートと一致させる
  • 便の変更/航空券を変えたら免税店側の便情報も直す。直さないと別空港の引渡場に商品が送られてしまう
  • 締切/出国当日の注文は間に合わないことが多い。前日までに決済を終える想定で
  • キャンセル可否/保税品なので、受け取り前後でキャンセル条件が変わる。購入前に規約を読む

事後免税(Tax Refund)の使い方——「TAX FREE」表示の店で買う

こちらは、街の化粧品店や雑貨店、ドラッグストアなどでいったん税込み価格で支払い、出国時に税金分を返してもらう仕組み。店頭やレジ横に「TAX FREE」「TAX REFUND」のステッカーが貼ってあるお店が対象です。

対象になる購入額の条件(2026年8月確認時点)

仁川国際空港の公式案内では、内国税還付の流れが「①15,000ウォン以上の購入 → ②搭乗手続きと税関申告 → ③還付」の3ステップとして説明されています。つまり1店舗・同日で15,000ウォン以上が入口の条件。日本円ならおよそコーヒー2〜3杯分なので、コスメを1つ買えば届くラインです。

この15,000ウォンという数字、実はもともとは30,000ウォンでした。2024年1月の見直しで引き下げられたとされ、同じタイミングで後述の即時還付の限度額も拡大されています。日本語の解説記事の中には今も「30,000ウォン以上」と書いたままのものがあるので、古い記憶で「どうせ届かない」と諦める前に、いまの基準で計算し直してみてください。

もうひとつ、対象になる人の条件も。事後免税は韓国に住んでいない外国人旅行者のための制度です。長期滞在や就労で韓国に暮らしている人は対象外になります。旅行で行く分にはまず気にしなくて大丈夫。

購入時はレジでパスポートを提示し、レシートと還付書類を発行してもらいます。この書類がないと後の手続きができないので、「TAX FREEの店だから自動で戻る」ではない点に注意。

パスポートはコピーでもいい?
原則は原本の提示を求められます。市内免税店での購入時も、空港での還付手続きも、パスポートそのものが必要になる場面がほとんど。コピーやスマホの写真で通る前提では動かないほうが確実です。

どの店が対象? ドラッグストア・コンビニ・市場の見分け方

判定はシンプルで、レジまわりに「TAX FREE」「TAX REFUND」の表示があるかどうかがすべて。チェーンだから対象、個人商店だから対象外、という決まり方ではありません。

買う場所 事後免税の使いやすさ ひとこと
コスメ系の大型チェーン 使いやすい 加盟している店舗が多く、レジで手続きに慣れている
百貨店・ファッションビル 使いやすい 館内に還付カウンターを置いていることがある
コンビニ 期待しない そもそも1回15,000ウォンに届きにくい。コンビニの買い方はこちら
市場・屋台 店による 現金のみの店も多い。表示がなければ対象外と考える

コスメをまとめ買いする予定なら、店を分散させないのがコツ。詳しくは日本と韓国のコスメ価格を比べた記事もどうぞ。

レシート・還付書類と、空港での手続き場所

仁川空港の税関確認カウンターは、第1ターミナルが免税地域3階・28番ゲート付近(07:00〜22:00)第2ターミナルが免税地域3階・250番ゲート対面および253番ゲート付近(07:00〜21:30)。無人の自動還付機は両ターミナルとも24時間稼働していて、パスポート認証のうえ現金かカードかを選べます(2026年8月確認時点)。

持ち出し方によって手順が変わるのも要注意。手荷物で持ち出す購入品は、未開封・未使用のものだけが対象です。スーツケースに預ける場合は、航空会社のチェックイン時にその旨を申告し、税関の確認を受けてからコンベアに載せる流れになります。

金浦空港にも還付窓口と引渡場がありますが、位置は変わることがあります。当日は空港内の案内表示に従うのが確実。

還付方法は3種類。どこで受け取るかで手間が変わる

方法 受け取る場所 特徴
即時還付 買った店のレジ その場で税抜き価格に。いちばんラク
市中還付 市内の還付ブース・自動還付機 出国前に街なかで受け取れる
空港還付 空港の還付窓口・自動還付機 まとめて処理できるが行列に注意

いちばん快適なのは即時還付。ただし上限があります。外国人観光客の即時還付限度額は2024年1月1日から「1回50万ウォン→100万ウォン」「累計250万ウォン→500万ウォン」に拡大され、2026年8月確認時点でもこの基準が最新です。まとめ買い派は、1回の会計を100万ウォン以内に分けると即時還付の枠に収まりやすくなります。

即時還付(Immediate Tax Refund)を確実に使うための条件整理

「その場で引いてもらう」即時還付は、条件が4つそろって初めて成立します。ひとつでも欠けると、レジでは税込みを払って空港で還付する通常ルートに戻ります。

即時還付が成立する条件(2026年8月確認)

  • 即時還付に対応した店であること。「TAX FREE」表示があっても即時還付は扱わない店がある
  • 1回の購入が100万ウォン未満であること(2024年1月からの基準)
  • 滞在中の累計が500万ウォン以下であること。上限に達すると、以降は空港還付に切り替わる
  • レジでパスポート原本を提示すること。会計後に出しても遡って適用されないのが原則

累計はパスポート単位で管理されます。つまり「レジを分ければ何回でも即時還付が使える」わけではないということ。大きな買い物を予定しているなら、即時還付は日用品やコスメに使い、高額品は空港還付に回す——という配分が現実的です。

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ソウルイン編集部「2026年から限度額が変わった」と書いている記事も見かけますが、拡大の施行は2024年1月です。制度は動くので、渡韓直前にもう一度公式で確認するクセをつけておくと安心。

で、結局いくら戻るの?——購入額別の「戻る額の上限」

いちばん知りたいのはここですよね。答えから言うと、戻る額の上限は税込価格の11分の1です。韓国の付加価値税は10%。税込価格は「本体×1.1」なので、税込価格を11で割ると税の部分がそのまま出てきます。

税込の購入額 税の部分(=戻る額の上限) 実感
15,000ウォン 約1,363ウォン 手続きの手間と釣り合うかは微妙なライン
30,000ウォン 約2,727ウォン コスメ1〜2点ならこのあたり
50,000ウォン 約4,545ウォン 1店舗でまとめると届きやすい額
100,000ウォン 約9,090ウォン ここから「やる価値ある」と感じる人が増える
300,000ウォン 約27,272ウォン 還付だけで1食ぶん以上
500,000ウォン 約45,454ウォン 即時還付の累計枠を意識し始める水準

ただしこれは上限であって、この額がまるまる手元に来るわけではありません。還付事業者の手数料が差し引かれるため、実際の手取りは表の数字より少なくなります。手数料の刻み方は事業者ごとに違うので、還付書類に印字されている「REFUND AMOUNT(還付額)」の欄を見るのがいちばん早い。買った時点で、もう最終的にいくら戻るか書いてあります。

円換算をあえて載せていない理由:ウォン→円は税関の公示相場で週ごとに動きます。あやふやなレートで換算した数字を覚えるより、ウォンのまま把握しておくほうが実務では正確です。両替の考え方はこちら

ありがちな取りこぼし——「3,000円ぶん買ったのに1円も戻らない」

条件は「1店舗・同日で15,000ウォン以上」。ここを読み飛ばすと、こういうことが起きます。

買い方 合計 還付
A店で12,000ウォン/B店で9,000ウォン/C店で8,000ウォン 29,000ウォン 0ウォン(どの店も15,000ウォン未満)
A店で29,000ウォンまとめ買い 29,000ウォン 約2,636ウォンが上限

同じ金額を使っているのに、結果は真逆。「安い店をハシゴする」より「1店舗に寄せる」ほうが得になる場面があるのが、この制度のクセです。おみやげのバラマキ用チョコやシートマスクこそ、1店舗にまとめる価値あり。


出国当日のタイムライン——税関確認台とKIOSKをどう回るか

制度を理解していても、当日の順番を間違えると全部やり直しになります。事後免税と市内免税店の受け取り、両方ある人の動線はこうです。

  1. 出国審査の前/預け荷物に還付対象品を入れるなら、チェックインカウンターで先に申告。税関の確認を受けてから預けます。ここを飛ばすと確認できません
  2. 手荷物で持つ分/未開封・未使用のまま、すぐ出せる場所に。スーツケースの奥は避ける
  3. 出国審査を通過/ここから先が制限エリア。引渡場も税関確認カウンターもこの内側にあります
  4. 税関確認カウンターまたは自動還付機(KIOSK)/パスポートをスキャンし、書類を処理。現金かカードかを選びます
  5. 免税店の引渡場/市内店・オンラインで買った商品を交換券・パスポート・搭乗券で受け取り
  6. 搭乗ゲートへ/受け取った荷物を含めて手荷物のサイズと液体を最終確認

時間の目安は、混雑していなければ還付手続きに10〜15分、引渡場の受け取りに10〜20分を見ておくと落ち着いて動けます。ただし連休や週末の朝は行列が伸びます。新羅免税店の公式案内が「出発の1〜2時間前までに受け取りを」としているのも、この待ち時間を織り込んでのこと。

逆算すると、両方やる人は搭乗3時間前の空港到着が現実的なライン。何時に空港へ向かうかで迷ったら、仁川空港に何時間前に着けばいいかの記事で全体の逆算をどうぞ。

カードで還付を受けると、いつ着金する?
明確な日数は公表されていないことが多く、還付事業者とカード会社の処理が重なるぶん時間差が出ます。「1か月近くかかった」という声もあり、日数は保証されていません。旅の締めくくりにウォン現金が欲しい人、着金を追いかけたくない人は、その場で受け取れる現金を選ぶほうがストレスは少ないはず。カードの使い方はこちら

韓国で還付を受けても、日本帰国時の免税枠は別勘定

ここを知らずに買いすぎる人、けっこういます。韓国で税金が引かれた=日本でも無税、ではありません。日本に入国するときは、日本の税関のルールで改めて免税枠が計算されます。

区分 免税の範囲(成人1人あたり)
酒類 3本(1本760ml換算)
紙巻たばこ 200本
加熱式たばこ 個装等10個(紙巻200本相当)
葉巻たばこ 50本
その他のたばこ 250g
香水 2オンス(1オンス約28ml)
その他の品物 海外市価の合計額20万円まで

(日本の税関ウェブサイト・2026年8月7日確認)。ポイントは最後の行。コスメも服も雑貨も、海外での購入価格を合計して20万円が枠です。免税店で買ったものも、事後免税で還付を受けたものも、全部この20万円に入ります。

知っておくと得をする「1万円以下ルール」

実はこの20万円枠、海外市価が1万円以下の品物は原則として全量免税で、20万円の枠にも含めません。つまり——

  • 1個2,000円のシートマスクを20個(計4万円)→ 20万円枠には入らない
  • 1本1,500円のコスメを30本(計4万5,000円)→ 同じく枠外
  • 1個15万円のバッグ → 20万円枠にしっかり入る

韓国旅行の買い物は「安いものをたくさん」になりがち。その買い方は、日本の税関との相性が実はかなり良いということです。逆に、免税店でハイブランドを1点狙う人は20万円の壁を早く感じるはず。

20歳未満は酒類・たばこの免税枠がありません。また6歳未満のお子さんは、おもちゃなど本人が使うもの以外は免税の対象外です。家族旅行で「子どもの枠も使えるから」と分散させる計算は成り立たないことがあるので注意を。

帰国の申告は紙よりスマホが早い

日本帰国時の「携帯品・別送品申告」は、Visit Japan Web で事前に登録して二次元コードを作っておけます。対応している空港では専用の電子申告ゲートを通れるので、機内で紙の用紙を書く必要がありません。機内で寝たい人ほど、出発前に登録しておく価値がある手続き。

登録の中身は、パスポート情報・便名・同伴家族・免税範囲を超えるものの有無など。免税範囲におさまっている人なら入力は数分で終わります。逆に超えている人は、正直に申告して課税を受けるのが唯一の正解。還付書類が手元にあると、購入額の説明もしやすくなります。


で、結局どっちが得なの?——カテゴリ別の使い分け

ざっくり言うと、「免税店にしか置いていないもの」は免税店、「街で買えるもの」は事後免税。手続きの手間と価格のバランスで選ぶのが現実的です。

  • コスメ・香水/免税店の主力カテゴリ。市内免税店なら品ぞろえの幅も広め。ただし受け取りが空港になる点は忘れずに
  • お菓子・雑貨・韓国っぽい小物/街の店で買って事後免税が身軽。その場で持ち帰れるのが強み(お土産の選び方はこちら
  • 衣類・ファッション小物/一般店での購入が中心なので事後免税向き。1店舗15,000ウォンの条件は意識して
  • 少額の買い回り/お店を分けすぎると各店15,000ウォンの条件を割ることがあるので、まとめ買いのほうが有利なことも

市内免税店は明洞・龍山・蚕室などに集まっています。買い物のついでに街歩きもするなら、明洞エリアのガイドと組み合わせるとルートが組みやすいはず。

カテゴリ別の使い分け図。コスメ・香水は免税店、お菓子・雑貨・衣類は事後免税、1店舗15,000ウォン未満は対象外

よくある失敗3つ——時間切れ・書類紛失・預け荷物

① 引渡場の受け取り時間に間に合わない

市内免税店の商品は、出国審査を通ったあとの引渡場で受け取ります。混雑時は待ち時間も発生します。出発1〜2時間前までに受け取りを済ませるのが公式案内の目安なので、逆算すると空港到着は搭乗3時間前が無難。

とくに危ないのが「出国審査の行列」と「引渡場の行列」が二重で来るパターン。連休初日の午前便は、この2つが同時に伸びます。旅程を組む段階で、買い物を最終日の午前便に詰め込まないほうが安全。

② 還付書類をなくす

事後免税の還付書類は、紛失すると再発行できないとされています。レシートと一緒にクリアファイルやパスポートケースへまとめて、出国日までひとまとめに保管を。買い物のたびにバッグの底へ…が、いちばん危ないパターンかも。

保険として、書類を受け取ったその場でスマホの写真を1枚。原本の代わりにはなりませんが、店名・購入日・金額が残るので、店に問い合わせるときの手がかりにはなります。

③ 預け荷物に入れてしまい、税関確認ができない

還付対象品をスーツケースに入れて先に預けてしまうと、税関で現物確認ができず手続きが止まることがあります。預ける場合はチェックイン時に申告するのが正解。환급(ファングプ/還付)

制度の条件や窓口の営業時間は変更されやすい項目です。本記事は2026年8月7日時点で公式サイトを確認した内容。渡韓直前に、利用する免税店と空港の公式ページで最新情報をご確認ください。

よくある質問

市内免税店で買った商品を、受け取らずに帰国してしまったら?
引渡場で受け取れなかった場合の扱いは店舗ごとに異なります。原則として保税区域の外に持ち出せない商品なので、気づいた時点で購入店に連絡を。出国後の対応は限られるため、「当日中に受け取る」が前提と考えておくのが安全です。
クレジットカードで払った分の還付は、いつ戻ってくる?
空港の還付窓口や自動還付機では、現金かカードへの返金かを選べます。カード返金は着金までに時間差が出るため、その場で手元に欲しい人は現金受け取りを。手続き先によって扱いが変わるので、窓口・機械の案内表示に従ってください。
事後免税は、開封してしまった商品でも対象になる?
手荷物として持ち出す購入品は、未開封・未使用のものが対象と案内されています。滞在中に使ってしまったコスメや食品は対象外になる可能性が高いので、「還付を受ける分は開けない」と決めておくとトラブルがありません。
空港免税店だけ使うなら、事後免税の手続きはいらない?
はい。空港免税店は購入時点で税抜き価格なので、還付手続きは不要です。手続きの手間をとにかく減らしたい人は「買い物は空港免税店に絞る」という割り切りもアリ。ただし品ぞろえは市内店より限られます。
タックスリファンドは、結局いくら戻るの?
戻る額の上限は税込価格の11分の1です。韓国の付加価値税が10%なので、税込30,000ウォンなら約2,727ウォン、100,000ウォンなら約9,090ウォンが税の部分。ここから還付事業者の手数料が引かれるため、手取りはこれより少なくなります。正確な金額は還付書類に印字された還付額の欄で確認できます。
韓国で乗り継ぐだけ(トランジット)でも、免税店で買える?
出国審査の内側にある空港免税店であれば購入自体はできますが、液体物は封をした袋のまま次の便に持ち込むことになり、乗り継ぎ先の空港の基準によっては没収されることがあります。また市内免税店の受け取りやタックスリファンドは、韓国に入国して買い物をした人向けの仕組みです。乗り継ぎだけの滞在では、無理に買わないほうが荷物も気持ちも軽く済みます。
オリーブヤングやコンビニでも事後免税は使える?
判断はチェーン名ではなく、レジまわりのタックスフリー表示があるかどうかです。コスメ系の大型チェーンは加盟している店舗が多く、店員さんも手続きに慣れています。一方コンビニは1回の会計が15,000ウォンに届きにくく、現実的には期待しないほうが無難。市場や屋台は表示がなければ対象外と考えてください。
日本に帰るとき、韓国で還付を受けた分は日本の免税枠と関係ある?
関係あります。韓国で税金が戻っても、日本に入国するときは日本のルールで改めて計算されます。成人1人あたり、その他の品物は海外市価の合計20万円まで、酒類は3本、紙巻たばこは200本などが免税の範囲です。ただし1品目あたり1万円以下の品物は原則として全量免税で、20万円の枠にも含めません。安いものをたくさん買う韓国旅行のスタイルなら、超えることはあまり多くないはずです。

まとめ

  • 免税店(Duty Free)=レジで税抜き。市内店で買った分は出国する空港の引渡場で受け取る
  • ただし外国人が韓国国産品を買った場合は、その場で受け取れる例外がある(運用は店舗ごとに要確認)
  • 受け取りには交換券・パスポート・搭乗券の3点。出発1〜2時間前までが目安(2026年8月確認)
  • 事後免税(Tax Refund)=税込みで払い、出国時に還付。1店舗・同日15,000ウォン以上が条件(2026年8月確認)
  • 戻る額の上限は税込価格の11分の1。手数料が引かれるので手取りはそれより少ない
  • 即時還付の限度額は2024年1月から1回100万ウォン/累計500万ウォン(2026年8月確認時点で最新)
  • 還付書類は再発行できないとされるため、出国日まで一括保管
  • 日本帰国時の免税枠は別勘定。合計20万円・酒3本・紙巻たばこ200本まで、1品目1万円以下は枠外(2026年8月確認)

当日あわてないために、出国の流れも一度おさらいしておきましょう

出入国の流れを確認するチェックイン→税関→出国審査→引渡場の順番

参考・出典

  • 찾기쉬운 생활법령정보(免税店の区分)/easylaw.go.kr(2026年8月4日確認)
  • 찾기쉬운 생활법령정보「해외여행 시 면세품 인도」(免税品の引渡しと、外国人が国産品を購入した場合の例外)/easylaw.go.kr内・同サイト(2026年8月7日確認)
  • 新羅免税店 公式ショッピングガイド(引渡場・必要書類・受け取り時間)/shilladfs.com(2026年8月4日確認)
  • ロッテ免税店 国内店舗情報/kor.lottedfs.com(2026年8月4日確認)
  • 仁川国際空港公社 内国税還付のご案内(対象額・窓口・営業時間・携帯品の扱い)/airport.kr(2026年8月4日確認)
  • 韓国文化院 コリアネット(即時還付限度額の拡大・2024年1月1日施行)/korean-culture.org(2026年8月4日確認)
  • 日本 税関「海外旅行者の携帯品の免税範囲」(酒類・たばこ・香水・20万円枠・1万円以下の扱い)/customs.go.jp(2026年8月7日確認)

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