ソウルのバス何番に乗る?NAVER地図・カカオマップでの調べ方

ソウル市内のバス停でスマートフォンの地図アプリを見ながら青いバスを待つ旅行者の様子

地下鉄はもう怖くない、でも「これ、何番のバスに乗ればいいんだっけ」という場面になると急に足が止まる——ソウル旅行でそんな経験をした人は多いのではないでしょうか。路線図を開いても数字の羅列にしか見えず、結局タクシーに逃げてしまうのはもったいない話です。実はバスの番号を自分でゼロから読み解く必要はなく、アプリに出発地と目的地を入れるだけで、乗るべき番号は自動で出てきます。

結論から

NAVER地図やカカオマップの대중교통(テジュンギョトン、大衆交通)タブに出発地・目的地を入れれば、乗るバス番号・乗車停留所・降車停留所・所要時間・料金がすべて自動表示されます。番号を暗記する必要はありません。ただし番号の桁には出発圏域・到着圏域・通し番号という意味があり、色ごとにルールが違います。この記事では調べ方の手順に加えて、番号の仕組みと乗り換え割引の条件までまとめて整理しました。

目次

ソウルのバス番号には「意味」がある——色と桁数でわかること

ソウル市公式の資料によると、市内バスは色と桁数で4種類に分かれています(2026年8月23日確認)。간선버스(カンソンボス、幹線バス)は青色で3桁。例えば「101」なら「東北圏域から出発して都心に到着する1番の幹線バス」という意味だと、公式の説明文にそのまま書かれています。지선버스(チソンボス、支線バス)は緑色で4桁、광역버스(クァンヨクボス、広域バス)は赤色で4桁(先頭は9固定)、순환버스(スナンボス、循環バス)は黄色で2桁です。

この4種類は料金も違います。交通カード利用で幹線・支線が1,500원、循環が1,400원、広域が3,000원です(2026年8月23日確認)。広域バスだけ1,500원高いのは、高速道路区間を走る分の運賃という理解で大きくは外れません。差額の1,500원は、コンビニのコーヒー1杯分といったところでしょうか。区名+番号で表示される마을버스(マウルボス、村バス)は区独自の運行のため、この番号体系の対象外です。

バスの色(青・緑・赤・黄)と番号の桁数が、それぞれ何を意味しているかを整理した図
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ソウルイン編集部正直、色と桁数のルールを知る前は「472」も「6512」もただの記号にしか見えませんでした。でも「出発圏域→到着圏域→通し番号」という順番が分かると、似た方向へ行く別の番号を見たときの土地勘が変わってくる気がします。

圏域番号(0〜7)の地図を頭に入れる

幹線・支線バスの番号を読み解くカギは、ソウル市が定めた권역(クォニョク、圏域)の区分です。公式の権域区分図によると、ソウル市内は0から7までの8つの圏域に分かれています(2026年8月23日確認)。この番号が、バス番号の1桁目(出発圏域)と2桁目(到着圏域)に対応しています。

圏域番号 含まれる区
0권역 鍾路・中区・龍山
1권역 道峰・江北・城北・蘆原
2권역 東大門・中浪・城東・広津
3권역 江東・松坡
4권역 瑞草・江南
5권역 銅雀・冠岳・衿川
6권역 江西・陽川・九老・永登浦
7권역 恩平・麻浦・西大門

(ソウル市公式ページ掲載の圏域区分図、2026年8月23日確認)

京畿道側にも別途7つの圏域があるという注記が同じ資料にありますが、それぞれがどの市に対応するかまでは公式ページ内に記載がなく、本記事では確認できていません。広域バスの出発地番号を市区町村レベルで断定するのは避け、「9で始まる4桁の番号は京畿道方面から都心へ向かう広域バス」という理解にとどめておくのが安全です。この0〜7の並びをうっすら覚えておくだけでも、地図アプリが出した番号が「だいたいどの方向から来る便か」を感覚的につかみやすくなるはずです。


NAVER地図でバス経路を検索する手順

実際の調べ方はとてもシンプルです。NAVER 지도(ネイバー・チド、NAVER地図)の検索窓に出発地と目的地を入力し、上部に並ぶタブから대중교통(テジュンギョトン、大衆交通)を選びます。このタブは도보(トボ、徒歩)자전거(チャジョンゴ、自転車)のタブと並んで表示されるので、迷わず見つけられます。

大衆交通タブを押すと、乗るべきバスの番号・乗車停留所名・降車停留所名・所要時間・徒歩区間が自動で並びます。番号を自分で選ぶ必要はなく、画面に出た番号と停留所名をそのまま覚えておけば十分です。出発時刻を深夜0時以降に設定すると、後述する심야버스(N番バス)を含めた経路も検索対象になります。アプリの検索窓の使い方や地図の見方そのものはNAVER地図の基本的な使い方で詳しく扱っているので、経路検索以外の操作に不安がある人はあわせて見ておくと安心です。

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ソウルイン編集部編集部の整理では、大衆交通タブを一度使ってしまえば、あとはどの目的地でも同じ手順で済むのが心強いところです。番号を読む力より、タブの場所を覚えるほうがよほど重要かもしれません。

カカオマップでバス経路を検索する手順

카카오맵(カカオメプ、カカオマップ)でも、出発地・目的地を入力してから交通手段のタブを選ぶという流れはNAVER地図とほぼ同じです。画面のレイアウトは多少違いますが、大衆交通に相当するタブを押せば、同じようにバス番号・乗車停留所・降車停留所・所要時間が一覧で表示されます。細かい画面操作はNAVER地図と共通する部分が多いので、そちらの手順を参考にしてもらえば大きく迷うことはないはずです。

カカオマップとは別に、카카오버스(カカオボス)という専用アプリも提供されています。こちらは経路検索よりも、特定の停留所・特定の路線のリアルタイム到着情報に特化したアプリという位置づけです。経路を決めるまではカカオマップ(またはNAVER地図)、決めた後にバスがあと何分で来るかを確認するのはカカオバス、と役割を分けて使う人も多いようです。

専用の「서울버스」アプリはかつて存在しましたが、2016年4月にカカオバスへ統合され開発が終了しています。現在アプリストアに似た名前で並んでいるアプリは別の開発者による後継的なもので、2026年時点の更新状況までは確認できていません。経路検索はカカオマップかNAVER地図を軸にするのが確実です。


「몇 분 후 도착」——リアルタイム到着情報の見方

経路が決まったら、次に気になるのは「バスがあと何分で来るか」です。カカオマップ・NAVER地図・카카오버스アプリのいずれも、停留所を選択すると몇 분 후 도착(モッ・プン・フ・トチャク、何分後到着)という表示、またはまもなく到着する場合は곧 도착(コッ・トチャク、まもなく到着)という文字が出ます。この数字を見てから停留所へ向かえば、無駄に待つ時間を減らせます。

停留所に設置された電光掲示板BIT(버스정보안내단말기、バス情報案内端末機)でも同様の到着予定が表示されます。2020年以降の新しいBITでは「곧 도착」の表示に加えて、前の停留所を通過してから何分で着くかという数字まで示されるように改善されているとのことです。アプリを開く手間を省きたいときは、この掲示板を見るだけでも十分な場合があります。バス停に古いQRコードが残っていることもありますが、これは主に2011年頃に設置されたもので、2026年時点で全停留所で確実に機能しているかは確認できていません。必須の操作としては考えず、アプリでの検索を基本にしておくのが無難です。


停留所番号(ARS-ID)とバス停の看板の読み方

アプリで経路が決まったら、必ず確認してほしいのが乗車停留所の정류장 번호(チョンニュジャン・ボノ、停留所番号)です。これはARS-IDとも呼ばれる5桁の番号で、バス停の看板に大きく表示されています。もし看板の表示が4桁に見える場合は、先頭に0を補って5桁として扱うのが正しい読み方です。この番号は電話でのバス到着照会や、アプリ上での停留所検索にも使われます。

ここで多くの旅行者がつまずくのが、同じ交差点でも上り方向と下り方向で停留所の場所(道路の反対側)が違うという点です。アプリが指定した停留所番号と、実際に自分が立っている停留所の看板の番号が一致しているかを、乗る前に必ず照合してください。「同じ場所にバス停があるから大丈夫」と思い込んで反対側で待つのは、旅行者にありがちな失敗パターンです。

アプリが示した乗車停留所名と、目の前の看板の番号(ARS-ID)が一致しているかを確認してから並んでください。方向が逆の停留所で待ち続けても、目的のバスは来ません。

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ソウルイン編集部正直、道路を渡ってすぐ隣に見えるバス停ほど、方向を間違えやすい気がします。看板の番号とアプリの画面を指差し確認するくらいの慎重さがちょうどいいはずです。

乗り換え割引(환승할인)の条件——30分・60分・4回まで

ソウル市公式ページによると、통합환승할인제도(トンハプ・ファンスンハリンジェド、統合乗換割引制度)には、時間と回数の両方に条件があります(2026年8月23日確認)。下車のタッチをしてから、通常は30分以内に次の交通手段に乗車タッチする必要があります。21時から翌7時までの時間帯は、この制限が60分以内まで緩和されます。回数は最大4回の乗り換え(合計5回の乗車)まで割引の対象で、これを超えると別運賃としてもう一度課金される仕組みです。

運賃の計算方法も決まっています。基本区間(一般バス・地下鉄は10km、広域バスは30km)までは基本運賃だけで済み、それを超えた分は5kmごとに一般100원(청소년・ユースは80원、어린이・子供は50원)が加算されます。この100원という追加額は、自販機の飲み物1本分にも満たない金額です。交通カードの使い方や事前準備についてはT-moneyなど交通カードの使い方で詳しく扱っているので、まだカードを持っていない人は先に確認しておくと当日スムーズです。定額で乗り放題になるカードを検討している人は、別記事のパス系の案内もあわせて参考にしてみてください。


深夜バス(N番)の探し方

地下鉄の終電を逃した後の強い味方が심야버스(シミャボス、深夜バス)、通称N番バスです。探し方は特別なアプリを使う必要はなく、NAVER地図やカカオマップで出発時刻を深夜0時以降に設定して経路検索するだけで、心夜バスを含む経路が候補に出てきます。料金は交通カード利用で2,500원です(2026年8月23日確認)。幹線・支線バスより1,000원ほど高い分、終電後の移動手段としては現実的な選択肢になります。

心夜バスは通常の間隔より運行本数が少ないため、アプリで次のバスの到着時刻を確認してから停留所へ向かうのが安心です。系統や運行エリアの全体像、料金以外の細かい注意点についてはソウル深夜バスの乗り方で個別にまとめているので、終電後の移動を予定している人はそちらもチェックしておくと当日困りません。


광역버스は「座れないと乗れない」——立席禁止の注意

先頭に色や桁数を紹介した中で、광역버스(広域バス、赤色・主に9で始まる4桁)には他のバスにはない大事なルールがあります。高速道路を走る区間では、法律上立って乗ることが禁止されているという点です(2014年7月16日施行)。これは道路交通法で、高速道路・自動車専用道路を走行中は全乗客が着席し、シートベルトを着用することが義務づけられているためです。

つまり、バス停でいくら待っていても、車内が満席であれば「立って乗る」という選択肢自体がありません。満席の広域バスは通過するか、乗車を断られることがあります。運賃も3,000원と他の種別より高いだけに、混雑する時間帯に広域バスを使う予定がある人は、この立席禁止のルールを先に知っておくと現地でのショックが小さく済むはずです。基本区間が30kmと長めに設定されているのも、都心から離れた京畿道方面まで走る広域バスならではの特徴です。

広域バス(광역버스)は高速道路区間で立席が禁止されています。満席のバスが来ても乗車できないことがあるので、混雑が予想される時間帯は次の便まで待つ前提で計画してください。


旅行者がよく間違えるポイント(方向違い・似た番号)

ここまでの内容と重なる部分もありますが、旅行者がつまずきやすい点を最後にまとめておきます。ひとつ目は繰り返しになる方向違いです。同じ番号のバスでも、往路と復路で停留所の場所が道路の反対側になるため、アプリが示した停留所番号と実際の看板を照合しないまま並ぶと、逆方向のバスに乗ってしまう可能性があります。

もうひとつは似た番号の取り違えです。一部の情報源によると、150番と160番はソウル市内の一部区間を共有したのち途中で進路が分かれる関係にあり、152番と162番も区間の一部を共有しているとされています。ただしこれは単独の情報源によるもので、本記事では路線の詳細や現在の運行状況までは断定しません。番号の下一桁だけを見て乗るのではなく、画面に出た番号と停留所名をセットで確認する習慣をつけておくのが確実です。車内放送は基本的に韓国語で、英語併記の有無は路線や車両によって差があるため、全路線での英語対応を前提にはできません。降車が近づくとGPSで知らせてくれるアプリのナビ機能を併用しておくと、放送だけに頼らずに済みます。バスの色や料金、降り方といった基本操作についてはソウルのバスの乗り方の基本で扱っているので、初めてバスに乗る人はあわせて読んでおくと安心です。

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ソウルイン編集部編集部の整理では、番号を読み解く知識よりも「アプリの画面と看板を照合する」という一手間のほうが、実際の失敗を減らしてくれる気がします。地図アプリ全般の使い方をまだ固めていない人は、韓国旅行で使うアプリの全体像から先に見ておくと、バス以外の場面でも迷いにくくなるはずです。

よくある質問

バスの番号を全部覚えないと乗れませんか?
覚える必要はありません。NAVER地図やカカオマップに出発地と目的地を入れて大衆交通タブを押せば、乗るべき番号・乗車停留所・降車停留所・所要時間・料金が自動で表示されます(2026年8月23日確認)。番号の仕組みは、アプリが使えないときや似た番号に迷ったときの補助知識と考えておくと十分です。
停留所番号(ARS-ID)は何のために確認するのですか?
同じ交差点でも上り・下りで停留所の場所が道路の反対側になることがあり、方向を間違えて待つ失敗を防ぐためです。ARS-IDは5桁で、看板が4桁に見える場合は先頭に0を補います。アプリが示した停留所名・番号と、目の前の看板を照合してから並んでください。
乗り換え割引の時間・回数の条件を教えてください。
下車タッチから通常30分以内、21時〜翌7時は60分以内に次の交通手段へ乗車タッチすると割引の対象になります(2026年8月23日確認)。回数は最大4回の乗り換え(合計5回の乗車)までです。基本区間(10km、広域バスは30km)を超えると5kmごとに一般100원が加算されます。
광역버스(広域バス)は立ったままでも乗れますか?
乗れません。高速道路を走る区間では法律上、立席乗車が禁止されています(2014年7月16日施行)。満席のバスは通過するか乗車できないことがあるため、次の便を待つ前提で計画しておくのが安全です。

まとめ

  • ソウルのバスは番号を覚えなくても、NAVER地図・カカオマップの大衆交通タブに出発地と目的地を入れれば番号・停留所・料金が自動で出る
  • 番号の色と桁数には意味があり、間선(青・3桁)・지선(緑・4桁)・광역(赤・4桁、9始まり)・순환(黄・2桁)で体系が違う
  • 乗車前に、アプリが示した停留所番号(ARS-ID)と目の前の看板の番号を必ず照合する
  • 乗り換え割引は下車タッチから30分以内(21時〜翌7時は60分以内)、最大4回の乗り換えまで
  • 광역버스は高速道路区間で立席が禁止されているため、満席だと乗車できないことがある
  • 深夜バス(N番)はNAVER地図の出発時刻を深夜0時以降に設定するだけで経路に含められる

番号を丸暗記しようとするより、アプリの大衆交通タブに出発地と目的地を入れる操作に慣れておくほうが、結局は近道です。そのうえで色と桁数の意味、停留所番号の照合、乗り換え割引の条件を知っておけば、アプリが不調なときや似た番号に迷ったときにも落ち着いて判断できるはずです。次の一歩として、まだ固めていないアプリの操作や地下鉄との組み合わせ方も、あわせて確認しておくと旅程全体がぐっと楽になります。

参考・出典

  • ソウル特別市公式「서울 시내버스 체계 및 이용방법」 https://news.seoul.go.kr/traffic/archives/1706 (2026年8月23日確認)
  • ソウル特別市公式「통합환승 할인제도」 https://news.seoul.go.kr/traffic/transfer_discount (2026年8月23日確認)
  • ソウル特別市公式「교통 요금 안내」 https://news.seoul.go.kr/traffic/traffic_price (2026年8月23日確認)
  • ソウル特別市 物価情報サイト(バス種別料金表) https://sftc.seoul.go.kr/seoul/mulga/main/contents.do?menuNo=200022 (2026年8月23日確認)
  • ソウル熱린데이터広場(停留所ID仕様) https://data.seoul.go.kr/dataList/OA-15067/S/1/datasetView.do (2026年8月23日確認)
  • Korea Herald(広域バス立席禁止制度) https://www.koreaherald.com/article/3639603 (2026年8月23日確認)
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