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Amazonのアソシエイトとして、ソウルインは適格販売により収入を得ています。
「クァベギって、新大久保に行けば食べられるんですよね?」——韓国のねじり揚げドーナツ、꽈배기(クァベギ)について、こう聞かれることがよくあります。数年前の旅行ブログやまとめサイトを見ると、たしかに新大久保や鶴橋に専門店があったように書かれていますよね。ただ、実際に1軒ずつ営業を確認しにいくと、その情報がすでに古くなっているケースが何件も見つかりました。
2026年8月23日時点で確認できた範囲では、日本でクァベギを買える店はごくわずかです。韓国発の専門チェーン「BONTEMPS(ボンタン)」が日本に8店舗を展開しているのが、確実に買える選択肢としてはほぼ唯一。新大久保の「スマイルカフェ」、名古屋大須の「セロウンキッチン」、東京・住吉の「ソンカネ」は、いずれもすでに閉店していました。大阪・鶴橋の「chincha」は営業中ですが、扱っているのはクァベギに餅を加えた派生商品「トッべギ」です。この記事では、営業を確認できた店とできなかった店をはっきり分けて紹介します。
クァベギとは?韓国のねじり揚げドーナツの正体
꽈배기(クァベギ)は、小麦粉ともち米粉を混ぜた生地を発酵させ、2本をねじり合わせた形に成形して油で揚げ、砂糖(とシナモン)をまぶした韓国の揚げ菓子です。「꽈」はねじれた形を、「배기」は生地や塊を意味する言葉とされています。見た目はドーナツというよりねじりパンに近いかもしれません。
由来には諸説あるものの、中国の揚げ菓子「麻花(マーホア)」が朝鮮末期から光海君の時代にかけて伝わったとする説が有力とされています。文献には、光海君の時代に「麻花餅(마화병)」を食べたという記録も残っているそうです。1980年代までは屋台の定番商品で、砂糖がまだ貴重だった時代の安価な間食として大衆化し、後に露店から常設店舗へと定着していったという流れも報じられています。
参考情報として、朝鮮王朝時代からもともと宮中の菓子だったのが庶民に広まった、という説明をする英語圏のサイトもあります。ただしこちらは一次資料での日付の裏付けが確認できていないため、あくまで参考程度に留めておくのが正解かもしれません。
日本の「ツイストドーナツ」とは何が違う?食感の設計思想
「見た目はねじりドーナツと同じでは?」と思う人も多いはずです。ただ、クァベギの最大の特徴は生地に찹쌀가루(もち米粉)を加えて発酵させる点にあります。この結果、外側はカリッと香ばしく、中はもちもちした弾力のある食感になります。日本で一般的な「ツイストドーナツ」の多くは小麦粉主体で、ベーキングパウダーを使って膨らませるケーキドーナツ系の作り方が中心で、そもそもの食感の設計思想が違います。
系統としては、中国の麻花や、日本にも古くからある「索餅(さくべい)」と同じ「ねじり揚げ菓子」の仲間に位置づけられます。形が似ているからといって「同じもの」と言い切るのは不正確で、正しくは「近縁ではあるけれど、食感がはっきり違う菓子」と説明するのが実態に近いところです。カフェの店頭で見かけたときに、この違いを知っているとちょっとした話のネタになるかもしれません。
【結論】日本でクァベギを買えるお店はほとんどない
ここが今回いちばん伝えたいポイントです。日本国内でクァベギを専門に扱う店を探すと、検索結果には新大久保や鶴橋の店名がいくつも出てきます。ただし、実際に1軒ずつ営業状況を確認していくと、その多くがすでに閉店していたり、確認自体ができなかったりしました。今の時点で「確実に買える」と言い切れるのは、韓国発の専門チェーン「BONTEMPS(ボンタン)」の日本8店舗だけです。
大阪・鶴橋の「chincha」は営業中でしたが、看板メニューは「トッべギ」というクァベギに餅を加えた派生商品で、純粋なクァベギとは別物として扱う必要があります。通販についても、揚げたてタイプの冷凍クァベギはAmazon.co.jpで唯一見つかった商品(アサヒコ)が在庫切れで再入荷未定という状態でした。「日本のどこかで気軽に買える」菓子ではなく、「探せばギリギリ買える場所がある」菓子、というのが今の実情に近いです。

日本で確認できた専門チェーン「BONTEMPS(ボンタン)」8店舗
2026年8月23日時点で公式サイトに掲載されているのは、日本国内8店舗です。原宿・心斎橋・石川町・川越・尼崎・玉造・小倉・宇都宮と、エリアはかなり分散しています。近くに立ち寄る予定がある人は候補に入れやすいはずです。
| エリア | 所在地の目安 |
|---|---|
| 東京・原宿 | 渋谷区神宮前1-9-30 |
| 大阪・心斎橋 | 大阪市中央区西心斎橋 |
| 横浜・石川町 | 横浜市中区石川町 |
| 埼玉・川越 | 川越市新富町 |
| 兵庫・尼崎 | 尼崎市東園田町 |
| 大阪・玉造 | 大阪市天王寺区空堀町 |
| 福岡・小倉(リバーウォーク) | 北九州市小倉北区 |
| 栃木・宇都宮 | 宇都宮市伝馬町 |
(公式サイト、2026年8月23日確認)
BONTEMPSは2021年6月にソウルで創業したクァベギ専門チェーンです。商品はクァベギ(ツイストドーナツ)とドリンクが中心ですが、個別商品の価格は公式サイトに掲載されておらず、この記事でも未確認として扱います。原宿店であれば、日本で買えるK-POP・キャラクターグッズを探すついでに立ち寄る動線を組むのもよさそうです。東京都内で韓国カフェを巡る計画は東京の韓国カフェガイドもあわせて参考にしてください。
公式サイトには「当日の営業時間はInstagramで確認を」という注記があります。訪問前には公式サイトの店舗一覧に加えて、各店のSNSで最新の営業状況を確認しておくと安心です。
大阪・鶴橋「chincha」の「トッべギ」はクァベギとは別物
大阪・鶴橋エリアで営業が確認できたのが、FIVE HOTEL OSAKA 1階の「chincha(チンチャ)」です。所在地は大阪市生野区桃谷2-7-11、営業時間は平日11:00〜17:00、週末10:00〜18:00と公式ページに明記されています。ホテル本体の公式サイトには2026年8月付の企画告知も掲載されていて、サイト自体が今も更新中であることも確認できました。
ただし、ここで買えるのは「トッべギ」という、クァベギの生地に餅(トック)を加えた派生商品です。シュガー・きなこ味が各¥430、カスタード・チョコレート・あんバター・マシュマロ味が各¥330と、缶コーヒー1本を少し超えるくらいの値段設定になっています。純粋なクァベギを求めて行くと「思っていたのと違う」となりかねないので、記事タイトルどおり「トッべギ=クァベギ+餅の派生商品」と理解した上で訪れるのがおすすめです。
【注意】新大久保・大須・住吉の”有名店”はすでに閉店していた
クァベギで検索すると必ずと言っていいほど出てくるのが、新大久保・大須・住吉の3店です。ところが、今回1軒ずつ確認したところ、いずれも営業していないことが分かりました。まとめサイトの情報を鵜呑みにして現地へ向かうと、目当ての店がすでに無い、という事態になりかねません。
| 店名 | エリア | 状態 |
|---|---|---|
| スマイルカフェ | 新大久保 | 2023年7月10日閉店。跡地は焼肉店 |
| セロウンキッチン | 名古屋・大須 | 閉店(2022年11月開業) |
| ソンカネ 住吉駅前店 | 東京・江東区住吉 | 食べログ上「閉店」表示 |
スマイルカフェは食べログの店舗情報でも「閉店」の表示が出ており、地域の情報サイトでも2023年7月9日付で閉店を伝える記事が見つかりました。跡地は焼肉店に変わっています。セロウンキッチンは名古屋の地域情報サイトが2026年8月2日に最終更新した記事のなかで、現在閉店していると明記していました。ソンカネは食べログ上で「【閉店】このお店は現在閉店しております」という表示になっており、公式サイトのドメイン自体も名前解決できない状態でした。
「新大久保 クァベギ」「鶴橋 クァベギ」で検索して出てくる記事は、公開日が古いものほど閉店店舗を今も紹介している可能性があります。訪問前には店名に「폐점(閉店)」を足して検索し直すか、地図アプリで最新の営業状況を確認してから向かうのが安全です。
クァベギに限らず、韓国発の屋台グルメは日本での取扱い状況が数年単位で変わりやすいジャンルです。同じように「今どこで買えるか」を整理した記事として、ホットクが日本で買える店の記事やプンオパンが日本で買える店の記事もあわせてチェックしておくと、韓国屋台グルメ全体の「今」を把握しやすくなるはずです。
韓国本場で食べるなら:ソウルの専門チェーンと市場の名店
日本での入手が難しい分、韓国旅行のタイミングで本場の味を狙う、という選択肢も現実的です。BONTEMPSは韓国国内でも展開しているクァベギ専門チェーンで、ソウルの森店(城東区、11:30〜22:00)と蚕室店(松坡区、10:30〜22:00)が本国側の拠点として確認できました。2021年6月創業のチェーンなので、比較的新しいブランドという位置づけになります。
市場派の人には、광장시장(広蔵市場)北2門前にある「찹쌀꽈배기」の屋台もおすすめです。찹쌀꽈배기と흑미찹쌀도너츠(黒米もち米ドーナツ)が各₩1,000と、シートマスク1枚分にも満たない値段で食べられます。ソウルの鍾路区鍾路32街2にあり、複数のグルメ掲載サイトに現行の掲載があることを確認しました。
営業時間は情報源によって10:00〜22:00・11:00〜22:00と微妙にばらつきがあり、正確な時間は確認できていません。訪問前に電話や現地の掲示で最新の時間を確認することをおすすめします。
通販で買えるクァベギ風お菓子・冷凍クァベギの現状
「揚げたてタイプの本物」を通販で、と考えると、選択肢はかなり限られます。Amazon.co.jpで唯一確認できた冷凍クァベギ「アサヒコ クァベギ カスタード味」2本入(160g)は、2026年8月23日時点で商品ページに「現在在庫切れです。この商品の再入荷予定は立っておりません。」と表示されていました。再入荷を待つしかない状態です。
一方、常温で日持ちする「クァベギ風お菓子」であれば、並行輸入品を中心にいくつか流通が確認できています。ここからは、実際に在庫表示を確認できた商品だけを、内容と向いている人ごとに紹介します。
1つ目は、ノブブランドのクァベギ蜂蜜ごま&りんご味、200g×3個セットです(並行輸入品、¥2,770)。1つあたりの量は少なめですが、蜂蜜ごまとりんごの2種の味を試せるのが特徴で、お土産用に何個かまとめて配りたい人に向いています。値段はシートマスク3枚分くらいのイメージです。
2つ目は、名家クァベギ3代目のゴマ味500g(並行輸入品、¥2,400)です。こちらは1袋の量がまとまっているので、家族や職場で少しずつシェアしたい人向き。ゴマ風味がはっきりしたタイプで、コーヒーや緑茶と合わせやすい味付けになっています。
3つ目は、ミョンガのクァベギ黒糖味500g・ドーナツ5個入り(並行輸入品、¥7,770)です。3つのなかでは価格帯が高めですが、その分ドーナツの個数がまとまっており、黒糖のコクを求める人や、韓国菓子まとめ買いの1品として選びたい人に向いています。
4つ目は、少し毛色が違う商品として、CJの「もち米ホットクミックス」400g(¥756)を紹介します。これはクァベギそのものではなく、韓国の別のお菓子「ホットク」用の粉です。ただし、もち米粉が入っているミックス粉なので、クァベギ生地の食感を家で再現したいときの材料として応用できる、という位置づけで載せています。クァベギの通販品ではない点は誤解のないようにお伝えしておきます。
このほか、農心の「クルクァベギ」というクァベギの形を模した蜂蜜味のスナック菓子(クラッカー寄りの食感)も、Yahoo!ショッピングや楽天市場で常時流通しています。こちらは揚げドーナツそのものではなく、あくまで「クァベギ風の焼き菓子」という扱いです。通販で他の韓国発スイーツを探している人は、ダルゴナが日本で買える店・通販の記事も参考になるはずです。
材料はスーパーで揃う!家で作るクァベギの基本レシピ
専門店も通販も選択肢が限られるとなると、いっそ家で作ってしまう、というのも現実的な手です。うれしいことに、クァベギの材料は日本のスーパーや製菓材料店で一通りそろいます。特別な輸入食材が必須というわけではありません。
- 強力粉
- もち粉(もち米粉)
- ドライイースト
- 砂糖・塩
- 牛乳・卵
- 無塩バター
- 揚げ油
- 仕上げ用のグラニュー糖または粉糖
分量の一例(8個分)は、強力粉160g・もち粉40g・牛乳110ml・無塩バター20g・砂糖大さじ1.5・ドライイースト適量、というレシピが紹介されています(分量はレシピによって差があります)。もち粉は製菓コーナーの白玉粉やもち粉で代用でき、強力粉・ドライイーストも通常のパン作り用のもので問題ありません。生地を発酵させてねじり、油で揚げてから仕上げの砂糖をまぶす、という工程は、韓国の家庭でも一般的な作り方として紹介されています。
同じように「揚げてから甘くする」韓国のおやつとしては薬菓(ヤックァ)もあります。揚げ菓子を家で再現する記事つながりで、ヤックァが日本で買える店の記事や、韓国発のスイーツ系トーストを扱ったインジョルミトーストの記事も、あわせて読むと韓国スイーツの選択肢が広がるはずです。
よくある質問
まとめ
- 2026年8月23日時点で確認できた確実な選択肢は、専門チェーン「BONTEMPS」の日本8店舗
- 新大久保「スマイルカフェ」・大須「セロウンキッチン」・住吉「ソンカネ」は、いずれもすでに閉店
- 大阪・鶴橋「chincha」は営業中だが、扱いは派生商品「トッべギ」で純粋なクァベギとは別物
- 揚げたてタイプの冷凍クァベギ(アサヒコ)はAmazon.co.jpで在庫切れ・再入荷未定
- 常温のクァベギ風お菓子は並行輸入品を中心に通販で入手可能
- 材料は日本のスーパーで揃うため、自作も現実的な選択肢
クァベギは、韓国では今もパン屋や분식店の定番として親しまれている一方で、日本での取扱いはまだ限られたジャンルです。「新大久保に行けば買える」という古い情報のまま現地へ向かうと、目当ての店がすでに無い、という事態になりかねません。この記事で紹介した8店舗や通販の在庫状況も、時間が経てば変わる可能性がある前提で、訪問前・購入前にもう一度最新の状況を確認しておくと安心です。
参考・出典
- 문화일보「배배 꼬인 마음도 사르르… 꽈배기」(2023年11月9日、記者:이우석) https://www.munhwa.com/article/11394462 (2026年8月23日確認)
- HistoryAndFood「한국인의 소울푸드! 꽈배기의 매력과 비밀」(最終更新2024年5月30日) https://historyandfood.com/en/korean-snacks2/ (2026年8月23日確認)
- クラシル「韓国ドーナツ『クァベギ』について知りたい!」 https://www.kurashiru.com/articles/33b96c9b-d05a-4b38-8e84-cb9f7b8f55e9 (2026年8月23日確認)
- 神戸製菓専門学校「韓国風もちもちドーナツ『クァべギ』の作り方」 https://www.kobeseika.ac.jp/contents/sweets-industry/kwabegi/ (2026年8月23日確認)
- Wikipedia日本語版「ツイストドーナツ」 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%84%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%84 (2026年8月23日確認)
- BONTEMPS公式サイト(日本語・店舗一覧) https://www.bontemps-seoul.com/ja (2026年8月23日確認)
- BONTEMPS公式サイト(英語・ブランド概要) https://www.bontemps-seoul.com/en (2026年8月23日確認)
- chincha公式ページ(FIVE HOTEL OSAKA) https://fivehotel-osaka.com/shop-chincha/ (2026年8月23日、ブラウザで本文直接確認)
- FIVE HOTEL OSAKA公式サイト https://fivehotel-osaka.com/ (2026年8月23日確認)
- 食べログ(スマイルカフェ・閉店確認) https://tabelog.com/en/tokyo/A1304/A130404/13268843/ (2026年8月23日確認)
- しんじゅく通信(スマイルカフェ閉店記事、2023年7月9日付) https://shinjukuku2shin.com/archives/21166972.html (2026年8月23日確認)
- 食べログ(ソンカネ・閉店確認) https://tabelog.com/tokyo/A1312/A131201/13298591/ (2026年8月23日確認)
- 名古屋情報通(セロウンキッチン閉店、2026年8月2日最終更新) https://jouhou.nagoya/seroun-kitchen/ (2026年8月23日確認)
- Instagram(광장시장 찹쌀꽈배기 実食投稿、2026年2月28日付) https://www.instagram.com/p/DVS8nVrkv2X/ (2026年8月23日確認)
- tabling.co.kr(광장시장 찹쌀꽈배기) https://www.tabling.co.kr/place/677ccc9f66de5f06987f7247 (2026年8月23日確認)
- デリッシュキッチン(クァベギのレシピ動画・作り方) https://delishkitchen.tv/recipes/458676634178815105 (2026年8月23日確認)
- 九鬼産業レシピ https://recipe.kuki-info.co.jp/recipe/bread_026.html (2026年8月23日確認)
- Amazon.co.jp商品ページ(ASIN: B0GYX8LQQ2, B0FQBTZNL6, B0HCNWTVP1, B00EY8C4EE, B0C2CQ48C5、いずれもブラウザで在庫表示を直接確認) (2026年8月23日確認)

