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ソウルの地下鉄にはもう慣れたのに、釜山に着いた瞬間、運賃表の数字がソウルと違っていて一瞬固まった——という声、編集部の整理ではけっこう聞きます。区間で運賃が変わる仕組みも、交通カードの扱いも、ソウルとは細かいところが違うんですよね。
釜山の都市鉄道(地下鉄)は「区間制」の運賃で、大人は交通カードで1区間1,600ウォン・2区間1,800ウォン(2026年9月8日確認)。ソウルで使っているT-moneyやキャッシュビーはそのまま釜山でも使え、満6〜12歳の子どもは交通カード利用で運賃が無料になる制度がある点がソウルとの大きな違いです。1日券はアプリのQRチケットとして存在しますが、現行価格は公式サイト・アプリでの確認をおすすめします。
釜山地下鉄はいくら?乗り方の基本
先に「で、いくらなの?」に答えると、釜山の都市鉄道は大人が交通カード利用で1区間1,600ウォン、2区間1,800ウォン(2026年9月8日確認)。現金の1回乗車券はこれより100ウォンほど高く設定されています。乗り方の基本はソウルとほぼ同じで、①改札で交通カードをタッチ、②路線図で行き先の号線と方向を確認、③ホームで乗車、④降りる駅の改札でもう一度タッチ、という流れです。
大きく違うのは運賃の決まり方。ソウルの地下鉄は移動距離にほぼ比例して運賃が上がっていく仕組みですが、釜山は「1区間」「2区間」の二段階だけで区切られる区間制。市内中心部を移動する分には1区間で収まることが多く、郊外まで足を延ばすと2区間に切り替わるイメージです。どちらの区間になるかは交通カードなら自動で計算されるので、乗る前に難しく考える必要はありません。
改札のタッチ位置はソウルと同じ感覚で大丈夫です。交通カードは改札機上部の丸いセンサー部分に軽く当てるだけで反応し、財布やパスケースに入れたままでも読み取られることがほとんど。ピッという音とランプの色で通過できたか分かるので、反応が薄いと感じたら少し位置をずらしてもう一度タッチしてみてください。複数枚のカードを重ねて持っていると誤反応することがあるので、乗車用のカードだけ手前に出しておくと迷いません。
ソウルの地下鉄に慣れている人ほど、釜山では「区間の境目」で一瞬戸惑いがちです。ソウルは距離に応じて運賃が細かく上がっていく感覚が染みついているぶん、釜山の「1区間か2区間かの二択」がかえって拍子抜けするという声も編集部内では出ています。路線図や改札の表示の作り自体はソウルとよく似ているので迷うことは少なく、違うのは運賃の計算ロジックだけと考えておくと余計な不安も減るはず。
路線の全体像:1〜4号線+釜山金海軽電鉄+東海線
釜山の都市鉄道は、運営元が異なる3つのネットワークで構成されています。ひとつは釜山交通公社が運行する都市鉄道1〜4号線。市内中心部(西面(ソミョン、서면)、南浦洞(ナンポドン、남포동)、釜山駅など)をカバーする、いわゆる「釜山地下鉄」の本体です。もうひとつが釜山金海軽電鉄(부산김해경전철)。ゴムタイヤ式の軽量な電車で、金海空港方面へのアクセスにも使われる路線で、都市鉄道とは別の事業者が運行しています。三つ目が東海線広域電鉄(동해선 광역전철)。釜山駅方面から海雲台(ヘウンデ、해운대)方向を経て、機張・蔚山方面まで足を延ばす路線です。
この3つは会社が違っても、交通カードで乗る分にはひとつのネットワークのように使えるのがありがたいところ。ただし乗り換え割引の細かい適用条件は組み合わせによって差があるので、「必ずどの組み合わせでも割引になる」と決めつけず、公式サイトで確認してから乗り継ぐのが安全です。空港方面へは金海空港から釜山市内へのアクセス方法で経路ごとの違いをまとめているので、荷物が多い日はあわせて読んでおくと安心です。
- 都市鉄道1〜4号線:市内中心部を網羅する「釜山地下鉄」の本体
- 釜山金海軽電鉄:金海空港方面へのアクセスにも使うゴムタイヤ式の電車
- 東海線広域電鉄:釜山駅から海雲台・機張・蔚山方面へ延びる路線
路線を見分けるコツは、号線ごとに割り振られた色と数字を覚えておくことです。案内表示は基本的に号線番号と路線カラーで統一されているので、ハングルが読めなくても色と数字だけで目的の路線を追えます。乗り換え駅の表示板には次に来る路線への矢印と番号がセットで出ることが多く、初めての駅でも立ち止まって確認すれば迷う場面は少ないはず。
金海空港からスーツケースを転がして市内へ向かう日は、乗り換えのタイミングをゆったり見込んでおくと安心です。釜山金海軽電鉄から都市鉄道への乗り換え駅は通勤・通学の時間帯に混み合いやすいので、大きな荷物があるときはラッシュの時間帯を避けて動くとスムーズ。エレベーター・エスカレーターの有無は駅によって差があるため、体力に自信がない日は経路を事前に確認しておくと当日慌てません。
運賃のしくみ:区間制と現在の運賃
釜山の都市鉄道運賃は、2023年10月と2024年5月の二段階で値上げされ、現行の交通カード運賃は大人1区間1,600ウォン・2区間1,800ウォン、現金の場合は1区間1,700ウォン・2区間1,900ウォンです(2026年9月8日確認)。青少年(満13〜18歳)は交通カードで1区間1,000ウォン・2区間1,150ウォン程度という情報がありますが、この数字は確認できる原典に直接たどり着けなかったため、実際に使う前に公式サイトか駅の運賃表で必ず確認してください。
「自分の移動が1区間なのか2区間なのか」を毎回考える必要はありません。運賃は交通カードをタッチした時点と降りた駅の距離から自動で計算される仕組みなので、乗客側で区間を申告したり切り替えたりする操作は不要です。目安としては、市内中心部どうしの移動なら1区間に収まることが多く、隣の区・郊外方面まで足を延ばすと2区間に切り替わるイメージを持っておけば十分。金額の差は200ウォン程度なので、境目を気にしすぎるより気軽に乗ってしまうほうが旅は楽しめます。

釜山ならではなのが、満6〜12歳の子どもの運賃。2023年10月から、交通カードで乗車すれば0ウォンになる「子ども大衆交通無料化」が全国に先駆けて導入されています。ソウルの地下鉄では子ども運賃は割引はあっても無料ではないので、これは家族連れにとって釜山ならではのうれしい違いです。ただし無料になるのは年齢区分に登録した交通カードで乗った場合が前提で、現金や大人カードのままだと通常運賃がかかる点は覚えておいてください。
子ども・青少年の運賃区分を受けるには、年齢に応じて登録された交通カードを使うことが前提になります。多くの場合、カード購入・登録時に年齢情報を申告する形で区分が設定される仕組みで、大人名義のまま使っているカードでは自動的に大人運賃という扱い。旅行で短期間だけ使うカードの場合は年齢区分の登録ができないケースもあるため、家族連れで子ども運賃の適用を確実に受けたいなら、事前に窓口や公式アプリで手続き方法を確認しておくと当日困りません。
| 区分 | 1区間(交通カード) | 2区間(交通カード) |
|---|---|---|
| 大人(満19歳以上) | 1,600ウォン | 1,800ウォン |
| 青少年(満13〜18歳)※要現地確認 | 1,000ウォン | 1,150ウォン |
| 子ども(満6〜12歳) | 無料 | 無料 |
交通カードはどれが使える?T-money・キャッシュビーとソウルとの違い
「ソウルで使っているカード、釜山でも使えるの?」という不安、よくわかります。答えはシンプルで、T-money(티머니)もキャッシュビー(캐시비、マイビー含む)もレールプラス(레일플러스)も、釜山の都市鉄道・釜山金海軽電鉄・東海線のいずれでも共通で使えます。韓国の交通カードは全国どこでも相互利用できる前提のインフラなので、ソウルで買ったカードの残高をそのまま釜山旅行でも使い切って構いません。T-moneyとキャッシュビーの違いを先に押さえておくと、どちらを持って行っても迷いません。
ソウルとの違いとして知っておきたいのが「동백패스(トンベクパス)」という釜山独自の交通費補助制度。都市鉄道1〜4号線・釜山金海軽電鉄・東海線をまたいで1か月の利用額が一定額を超えると、超えた分の一部があとから払い戻される仕組みで、対象は釜山銀行やハナカードなどの後払い交通カード(チェックカード)です。旅行者がすぐ使う制度ではありませんが、「ソウルの気候同行カードのような定額制とは違う仕組みがある」と知っておくと、現地の会話についていきやすくなります。旅行先で使うカードそのものの選び方はソウル以外で使う交通カードの選び方にまとめてあります。
충전(チャージ)は各駅の券売機のほか、コンビニのレジでも対応していることが多く、ソウルで使っていた感覚のままで問題ありません。改札で残高不足のランプが出たときは慌てず、いったん改札の外に出て近くの券売機でチャージしてから改めてタッチすれば通れます。現金でのチャージが基本なので、小銭や小額紙幣を少し多めに持っておくのが安心。
どうせ使う交通カードなら、見た目も楽しめるものを選ぶ手もあります。BT21のステッカー付きT-moneyなら、改札にタッチするたびに気分が上がります。
1日券(원데이패스)はある?買い方と注意点
釜山の都市鉄道には1日乗り放題の「원데이패스(One Day Travel Card)」があります。以前は磁気式の紙の乗車券でしたが、2023年に磁気券の発行が終了し、現在は釜山交通公社の公式アプリを使ったQRコード方式のデジタル乗車券に切り替わっています。券売機に並ばずスマホで完結するのはうれしいポイントですが、現行の価格は運賃改定にあわせて変わっている可能性があるため、本記事では金額を断定せず「公式アプリで購入時に確認してください」とお伝えします。
もうひとつ注意したいのが適用範囲。1日券は都市鉄道1〜4号線が対象で、동해선(東海線)には使えないという案内があります。海雲台の先まで東海線で足を延ばす予定がある日は、1日券だけに頼らず、別途交通カードの残高も用意しておくと安心です。1日4回以上乗る予定があるかどうかで、1日券とその都度払いのどちらが得か変わってくるので、その日の移動予定を先に大まかに決めておくのがコツです。
アプリでの購入は、事前にBUMAなどの公式アプリをダウンロードしてアカウント登録をしておくとスムーズです。当日いきなり空港や駅で慌ててアプリを探すよりも、出発前の空き時間にインストールと会員登録だけ済ませておくと、現地では購入ボタンを押すだけで使い始められます。西面と海雲台を行き来しながら観光地を回るような、何度も乗り降りを繰り返す予定の日なら候補に入れる価値あり。
1日券の価格・購入方法は変更される可能性があります。旅行直前に公式アプリまたは釜山交通公社の公式サイトで最新情報を確認してください。
乗り方・乗り換えの手順とソウルとの違い
改札の通し方自体はソウルと同じで、交通カードをタッチするだけ。違いが出るのは乗り換えのときです。釜山金海軽電鉄は「ソフト乗り換え」という方式で、都市鉄道の改札を出たあと一定時間内に軽電鉄の改札にタッチすれば乗り換え扱いになる仕組みが基本ですが、東海線との組み合わせでは乗り換え割引が適用されない場合があるという情報もあります。同じ交通カード1枚で乗車自体はどのルートでもできても、割引になるかどうかは組み合わせ次第、という点はソウルより少し複雑だと考えておくと戸惑いません。
乗り換えで見るべきは、駅構内の案内板に出ている号線の色と番号、そして出口番号の3つです。乗り換え先の路線は色付きの矢印とセットで表示されることが多く、出口番号は目的地に近い出口を選ぶための目印になります。事前に地図アプリで何番出口が近いかを調べておくと、地上に出てから方向を迷う時間も減らせるはず。号線が交差する乗り換え駅は構内が広めなので、時間に余裕を持って動くと焦らずに済みます。
乗り換えのたびに地図アプリで出口番号を確認していると、1日の終わりには思った以上に電池が減っています。モバイルバッテリーを1つ持っておくと、夜遅くの乗り換えでも安心です。
体感としては、コーヒー1杯分(4,000〜5,000ウォンほど)の予算があれば、市内中心部での移動は1〜2回分の運賃で十分にまかなえる距離感です。乗り換えで不安になったら、駅員さんに交通カードを見せながら行き先を伝えれば、だいたい身振りでも案内してもらえます。
始発・終電の目安と主要観光地の最寄り駅
始発・終電の時刻は路線や駅、方向によって差がありますが、おおむね始発が5時前後、終電が23時〜24時ごろというのが釜山の都市鉄道全体のおおよその目安です。ソウルの地下鉄と大きくずれる時間帯ではありませんが、路線によって終電が23時台と早めのところもあるので、夜遅くまで海雲台などで過ごす予定がある日は、その路線の終電時刻を事前にアプリで確認しておくのが安全です。
観光地との対応でよく聞かれるのが駅名。西面(ソミョン、서면)は1号線・2号線が交差する乗り換えの要で、飲食店やショッピングが集まるエリア。南浦洞(ナンポドン、남포동)・チャガルチ(자갈치)へは1号線南浦駅が最寄りです。海雲台のビーチへは2号線海雲台駅、広安里へは2号線広安駅が近く、甘川文化村は1号線土城駅からバスに乗り継ぐ形になります。どのエリアも駅から少し歩く区間があるので、シートマスク3枚分くらいの余裕(10〜15分ほど)を歩く時間として見ておくと予定が崩れにくいです。2泊3日でまわる場合の全体の動き方は釜山2泊3日のモデルコースを参考にしてみてください。
万が一終電を逃してしまった場合は、タクシーやアプリ配車サービスを使うのが基本の選択肢になります。西面や南浦洞など繁華街のエリアなら深夜でもタクシーを拾いやすく、ホテルまでの距離が近ければ料金もそれほど負担になりません。深夜バスが走っている区間もあるので、宿泊エリアと当日の行動範囲によっては地下鉄以外の交通手段もあわせて検討しておくと、終電を気にしすぎず夜まで楽しめるはず。
どこに泊まると動きやすいか
地下鉄移動を中心に考えるなら、宿泊先は乗り換え駅に近いエリアを選ぶと動きやすくなります。西面は1号線・2号線が交差するので、どの方面に行くにも乗り換えの選択肢が多く、夜遅くに宿へ戻るときも安心感があります。海の近さを優先するなら海雲台、観光地の密度を優先するなら南浦洞・チャガルチエリアが候補になり、それぞれ最寄り駅からのアクセスのしやすさが変わってくるので、目的地の多いエリアに合わせて選ぶのが失敗しにくいコツです。エリアごとの特徴は釜山のホテルエリアの選び方で詳しく比較しています。
釜山のホテルを探す駅から近いエリアで絞り込みできるTrip.comでは駅名やエリアで絞り込んで検索できるので、「西面駅から徒歩◯分」のように地下鉄駅を基準にホテルを探すと、当日の移動が想像しやすくなります。
荷物が多い日や到着直後で疲れているときは、空港からの経路がわかりやすいエリアを優先するのも一案です。釜山金海軽電鉄や都市鉄道1本で行けるエリアに宿を取っておけば、乗り換えの回数が少なく済み、初日の移動負担を減らせます。滞在中は何度も同じ駅を使うことになるので、エリアを決めるときは観光地への近さだけでなく、宿から駅までの徒歩距離もあわせてイメージしておくと失敗しにくいはず。
駅から宿まで歩く距離があるエリアを選ぶなら、身軽なリュック1つにまとめておくと、改札の乗り降りでも人混みでももたつきません。
- 西面:1号線・2号線が交差。どの方面にも動きやすく夜も安心感がある
- 海雲台:ビーチ沿いの雰囲気を優先したい人向け。中心部からは少し離れる
- 南浦洞・チャガルチ:観光地の密度を優先したい人向け。徒歩で回れる範囲が広い
よくある質問
まとめ
- 釜山の都市鉄道は区間制運賃。大人は交通カードで1区間1,600ウォン・2区間1,800ウォン(2026年9月8日確認)
- 満6〜12歳の子どもは交通カード利用で運賃無料。ソウルには無い釜山ならではの制度
- T-money・キャッシュビー・レールプラスはソウルとの共通利用が可能
- 1日券はアプリのQR方式に切り替わっており、現行価格・適用範囲は公式で要確認
- 乗り換え割引の細部は路線の組み合わせで変わるため、迷ったら公式サイト・アプリで確認を
釜山の地下鉄は仕組みを知ってしまえばソウルより身構えるほどのものではありません。区間制と子ども無料化という2つの違いだけ頭に入れておけば、あとは交通カード1枚でだいたい迷わず動けるはずです。行き帰りの移動もあわせて考えたい人はソウルー釜山間のKTXや釜山旅行の費用感も参考にしてみてください。
参考・出典(2026年9月8日確認)
- 釜山市公式サイト「요금안내」 https://www.busan.go.kr/depart/ahcard02
- 釜山市公式サイト「어린이 대중교통 요금 무료화」 https://www.busan.go.kr/depart/childtransport
- 釜山市公式サイト「동백패스」 https://www.busan.go.kr/depart/dongbaegpass001
- 철도경제신문(釜山都市鉄道運賃の第1次改定報道) https://www.redaily.co.kr/news/articleView.html?idxno=6337
- 헤럴드경제(釜山都市鉄道運賃の第2次改定報道) https://biz.heraldcorp.com/article/3382745
- 釜山交通公社 公式サイト(運賃詳細は現地または公式アプリで最新確認を) https://www.humetro.busan.kr/

