ソウルから釜山へKTXで行く|所要時間・運賃と、日本から予約する手順・日帰り判定

ソウルと釜山を点線で結ぶ路線イメージの下に高速鉄道KTXの車両、スマートフォンのQRチケット画面、カモメを配置したイラスト。「KTXで、ソウルから釜山へ」の文字入り。

釜山、行きたい。でもソウルからの移動でまる1日つぶれるなら今回はやめておこうかな——旅程表とにらめっこして、そこで手が止まる人はかなり多いはずです。

先に答えを。ソウル駅から釜山駅までのKTXは、最速便でおよそ2時間17分。一般室の片道は59,800ウォン(約6,608円)で、ソウル駅発の始発は05:13、釜山駅発の終電は22:10(いずれも2026年8月確認時点)。この3つが分かれば、日帰りが成立するかは自分で計算できます。

  • 所要時間と運賃を、税関公示相場で円換算した早見表
  • 日本からKORAIL公式サイトで予約できるのか(会員登録は要るのか)
  • SRTとの違いと、2026年に動いている制度の変更点
  • ソウルを何時に出れば釜山で何時間過ごせるかの逆算表と判定基準
結論から

日帰りは成立します。ただし「始発で出る」がほぼ前提。ソウル駅05:13発なら釜山着は07:30ごろ、帰りの終電22:10発に乗るとして持ち時間はおよそ14時間40分。出発が1時間遅れるたび、滞在時間もそのまま1時間ずつ削れます。

  • KTXソウル→釜山は最速およそ2時間17分/ソウル駅発は1日82〜84本(2026年8月確認時点)
  • 一般室 片道59,800ウォン(約6,608円)/特室 片道83,700ウォン(約9,249円)(2026年8月確認時点)
  • 予約は出発日の1か月前 07:00(韓国時間)から、公式サイトは出発20分前まで(2026年8月確認時点)
  • 有効なパスポート番号があれば非会員でも予約できるとされています(後述の注記あり)

韓国が初めてで旅の組み立てから知りたい人は「全体像→はじめての韓国旅行の準備」を先に。この記事はそこから一歩進んだソウル⇄釜山の移動だけを担当します。


目次

ソウル→釜山のKTXは、最速およそ2時間17分

KTX(Korea Train eXpress)とは、韓国鉄道公社(KORAIL)が運行する高速鉄道である。旅行者の実感としては「国の端どうしが午前中につながる乗り物」くらいでちょうどいいはず。

運賃は財務省関税局の税関公示相場(100ウォン=11.05円・適用期間 令和8年8月2日〜8月8日)で円に直しました。부산=プサン(釜山)

区分 ウォン 円換算 ひとこと
一般室 片道 59,800ウォン 約6,608円 迷ったらここ。座席の主役
特室 片道 83,700ウォン 約9,249円 座席がゆったりする上位クラス
一般室 往復 119,600ウォン 約13,216円 日帰りならこれが基準線
特室 往復 167,400ウォン 約18,498円 往復の差は約5,282円ぶん
特室と一般室の差(片道) 23,900ウォン 約2,641円 シートマスク10枚パック1つ分くらい

(運賃の出典:철도경제신문/換算は税関公示相場・すべて2026年8月確認時点)

差額がこの程度なら、「往路は一般室、復路だけ特室」という半々の使い方も現実的。座席のグレードは行きと帰りで別々に指定できます。2時間17分は東京〜名古屋の新幹線とだいたい同じ帯なので、全区間を特室で固める必然性はそれほど高くないかも。

本数はソウル駅発でおよそ1日82〜84本(2026年8月確認時点)。始発と終電はこちら。

区間 始発 終電
ソウル駅 → 釜山駅 05:13 22:49
釜山駅 → ソウル駅 05:09 22:10

(出典:trip.com=KORAIL公式の海外総代理店・2026年8月確認時点)

先に釘を刺しておくと、帰りの終電22:10は、行きの終電22:49より39分早い。日帰りの計画で効いてくるのは、ほぼこの1点です。


日本からKORAIL公式サイトで予約できる

予約(예매)とは、出発前に列車と座席を指定して買っておく行為である。KTXは座席指定が基本なので、混む日ほどこの一手が効きます。예매=イェメ(前もって買う)

チャネル いつから いつまで 向いている人
KORAIL公式サイト/アプリ 出発日の1か月前 07:00(韓国時間) 出発20分前まで 日程が決まっている・席を選びたい
駅の券売機 出発10分前まで 現地で急に決めた
駅の窓口 出発時刻まで 券売機の操作に不安がある

(出典:KORAIL公式サイトのお知らせ・2026年8月確認時点)

効いてくるのは「出発日の1か月前 07:00」という開始タイミング。韓国と日本に時差はないので日本時間でも同じ07:00です。連休や週末を狙うなら、この日をカレンダーに入れるだけで席の選択肢が変わります。

会員登録なしでも予約できるとされています

「韓国のサイトで会員登録……電話番号どうするの?」でつまずく人は多いはず。KORAIL公式サイトのKORAIL PASS購入要件には、有効なパスポートとクレジットカードがあれば購入できる旨が記載されています(2026年8月確認時点)。一般の乗車券もパスポート番号があれば非会員のまま予約できる、というのが広く案内されている理解です。

正直に書いておきます。編集部が確認できたのはKORAIL PASS購入ページの要件記載までで、一般乗車券の非会員予約フローそのものの公式ページは直接確認できていません。海外発行クレジットカードの決済可否も、KORAIL公式の明文告知は見つけられませんでした。渡韓前にKORAIL公式サイトで最新の案内と決済対応状況をご確認ください。

  • パスポート(有効期限内)——番号を入力する場面があります
  • クレジットカード——決済が通らなかったときの予備を1枚
  • 乗る日の1か月前の日付——07:00に予約が開くタイミング

それでもオンラインが不安なら、駅の窓口は出発時刻まで対応しています。「当日ソウル駅に行けばなんとかなる」逃げ道は制度として用意されているということ。大丈夫、詰みません。


SRTとの違いは、乗る駅がそもそも違うこと

釜山方面を調べると必ず出てくるSRT。これは発着駅が違う別系統の高速鉄道である、と覚えるのがいちばん実務的です。SR公式サイトによるとSRTは水西(수서)駅が始終着駅(2026年8月確認時点)。ソウル駅から乗るKTXとは出発地点が違います。수서역=スソヨッ(水西駅)

そして2026年、この境界線が動き始めています。

時期 何が変わる(変わった)か 出典
2026年2月25日〜 SRTとKTXの相互乗り入れが開始。SRTが1日1往復ソウル駅発着、KTXが1日1往復水西駅発着に SR公式サイトのお知らせ
2026年9月1日〜(予定) 水西・東灘・平沢芝制の各駅でもKTXが利用可能になる(SRT/KORAIL統合の一環) コネスト(KORAIL公式提携企業)

(すべて2026年8月確認時点。制度は変更されることがあります)

旅行者目線での意味はシンプルで、「宿がソウル駅寄りならKTX、江南寄りなら水西発のSRTも」という従来の使い分けが、2026年9月以降は少し緩やかになる見込みということ。

🐥
ソウルイン編集部
ここ、旅行ブログの多くが「SRT=安いKTX」と書きがちなんですが、編集部はSRTの正確な運賃額をSR公式で確認できませんでした。幅のある伝聞をそのまま数字として書くのは避けます。この記事はソウル駅発のKTXに絞って、確認できた数字だけで。

ソウル駅までの行き方に不安があるならソウルの地下鉄の使い方を先に。始発05:13に間に合わせるには地下鉄より前に動く必要がある点だけ、頭の隅に。


日帰りは成立する。ただし出発時刻がすべてを決める

ここが本題。「ソウル 釜山 KTX」で調べる人の本当の疑問は、たいてい「日帰りで行けるの?」。時刻から逆算して判定してしまいましょう。당일치기=タンイルチギ(日帰り)

釜山の持ち時間・計算式

釜山での滞在可能時間 = 22:10(釜山駅発の終電)-(ソウル駅発の時刻 + 2時間17分)

2時間17分は最速便の値です。停車駅の多い便はこれより長くなるため、下の表は「上限に近い理論値」として読んでください。

ソウル駅を出る時刻 釜山駅に着く目安 釜山での持ち時間 編集部の判定
05:13(始発) 07:30ごろ 約14時間40分 2エリア+食事2回。余裕あり
08:00に出られたら 10:17ごろ 約11時間53分 2エリア。日帰りの現実的な上限
10:00に出られたら 12:17ごろ 約9時間53分 2エリア。やや駆け足になる
12:00に出られたら 14:17ごろ 約7時間53分 1エリア+食事にちょうどいい
15:00に出られたら 17:17ごろ 約4時間53分 行き先を1か所に絞る前提なら
18:00に出られたら 20:17ごろ 約1時間53分 日帰りは見送り、1泊が正解

(始発05:13・釜山発終電22:10・所要2時間17分から編集部が逆算・2026年8月確認時点。08:00〜18:00の行は計算例であり、その時刻に列車があることを示すものではありません)

ソウル駅を出る時刻ごとに釜山での持ち時間と編集部の判定を並べた図。始発05:13なら約14時間40分で2エリア+食事2回、10時発なら約9時間53分、12時発なら約7時間53分、18時発なら約1時間53分で日帰りは見送り1泊が正解としている。

読み取れることは単純。日帰りの成否を決めているのは列車の速さではなく、朝どれだけ早く動けるか。しかも上の表は駅に着いた瞬間から駅を出る瞬間までの数字なので、遊べる時間はここから次の3つを引きます。

  • 釜山駅から目的エリアまでの往復移動——市内交通の時間は含まれていません
  • 帰りの列車に乗るための余裕——終電1本を逃すとその日は帰れません
  • 荷物の置き場所を探す時間——身軽さがそのまま持ち時間になります(韓国旅行の荷物ルール
🐥
ソウルイン編集部
編集部の整理としては、持ち時間8時間を切ったら「行き先は1か所」と決めてしまうのがいちばん満足度が高いと考えています。あそこも、ここも、と欲張った結果いちばん記憶に残るのが車窓……というのはちょっともったいない。削る勇気、旅程にも必要かも。

KORAIL PASSが得になるのは、4回目からの計算になる

KORAIL PASSとは、外国籍の旅行者だけが買える期間乗り放題のパスである。必ず候補に挙がるので、金額で本当に得になるのかをこの記事の運賃と突き合わせます。코레일패스=コレイルペス(KORAIL PASS)

ソウル⇄釜山の一般室59,800ウォンを基準に、パス料金と「切符を都度買った場合」を並べたのがこの表です。

券種(大人) パス料金 同区間クラスの切符を都度買うと
2日券 131,000ウォン(約14,476円) 2回=119,600ウォン(約13,216円) パスが約1,260円 高い
3日券 186,000ウォン(約20,553円) 3回=179,400ウォン(約19,824円) パスが約729円 高い
4日券 234,000ウォン(約25,857円) 4回=239,200ウォン(約26,432円) パスが約575円 安い
5日券 275,000ウォン(約30,388円) 5回=299,000ウォン(約33,040円) パスが約2,652円 安い

(パス料金はKORAIL公式サイト/換算は税関公示相場/右2列は一般室59,800ウォン×回数を編集部が計算・すべて2026年8月確認時点。運賃は区間で異なるため、ソウル⇄釜山クラスの長距離に換算した目安です。子ども料金は2日券66,000ウォン〜5日券138,000ウォン)

ソウル⇄釜山を1往復するだけなら、パスは金額で追いつきません。差は約1,260円——カフェのアメリカーノ2〜3杯分くらい。逆にいえばこの長距離区間を4回乗る旅程になった瞬間に、天秤がパス側へ傾く。慶州や大邱まで足を延ばす人は、ここが検討ラインです。

KORAIL PASSには条件があります。韓国籍の人は購入できず、外国籍の旅行者のみが対象。有効なパスポートとクレジットカードが必要で、SRT・首都圏電鉄・臨時観光列車には使えません(2026年8月確認時点・KORAIL公式サイト)。「乗り放題」の範囲を先に確かめておきたいところ。

旅全体の予算から組み立て直したい人は韓国旅行の費用のまとめもどうぞ。


この計画が向かない人・当てはまらないケース

  • 朝5時台に動くのが難しい人——始発を外すと持ち時間が一気に削れます。1泊のほうが満足度は高いかも
  • 宿が江南・水西エリアの人——ソウル駅まで戻る時間が往復で乗ります。2026年9月1日以降の駅拡大を待つ手も
  • 大きなスーツケースがある日——荷物を持ったままでは持ち時間の計算が成り立ちません
  • 夜まで滞在したい人——終電22:10から逆算すると夜の時間はほとんど残りません。素直に泊まるのが正解
  • SRTの運賃で比較したい人——編集部はSR公式で運賃額を確認できておらず、この記事では扱っていません

よくある質問

KTXのチケットは日本から予約できますか?
KORAIL公式サイト/アプリでの予約は、出発日の1か月前07:00(韓国時間)から出発20分前まで受け付けると案内されています(2026年8月確認時点)。有効なパスポートとクレジットカードがあれば購入できる旨が公式のKORAIL PASSページに記載されており、非会員のままでも予約できるという理解が広く案内されています。ただし一般乗車券の非会員予約フロー自体は編集部が公式ページで直接確認できていないため、渡韓前に公式サイトで最新の案内をご確認ください。
ソウルから釜山への日帰りは無理がありますか?
時刻の上では成立します。ソウル駅05:13の始発なら釜山着は07:30ごろ、帰りは釜山駅22:10の終電で、持ち時間はおよそ14時間40分(所要2時間17分・2026年8月確認時点をもとに編集部が逆算)。出発が1時間遅れるごとに持ち時間も1時間減るため、市内移動を差し引いて8時間を切るなら行き先を1か所に絞るのが現実的です。
SRTとKTX、どちらを選べばいいですか?
いちばん大きな違いは発着駅です。SRTは水西駅が始終着駅で、ソウル駅発のKTXとは出発地点が異なります(SR公式サイト・2026年8月確認時点)。宿がソウル駅寄りならKTX、江南・水西寄りならSRTという分け方が基本。なお2026年2月25日から相互乗り入れが始まり、SRTが1日1往復ソウル駅発着、KTXが1日1往復水西駅発着で運行されています。
予約せずに当日、駅に行っても乗れますか?
駅の窓口は出発時刻まで、券売機は出発10分前まで購入できると案内されています(2026年8月確認時点)。ソウル駅発は1日82〜84本あるため選択肢は多いものの、KTXは座席指定が基本で、混雑する日は希望の便が埋まることも。日程が決まっているなら1か月前07:00の予約開始に合わせて押さえるのが確実です。

まとめ:今日やることは1つだけ

カレンダーを開いて、釜山に行きたい日の「1か月前」に印をつける。今日はこれだけで十分。KORAIL公式サイトの予約はその日の07:00(韓国時間)に開きます。

  • 1か月前の07:00:KORAIL公式サイトで往復を押さえる。パスポートとカードを手元に
  • 前日:ソウル駅05:13の始発に間に合う起き方と、駅までの移動手段を確保する
  • 当日:釜山駅22:10の終電から逆算して、遊ぶ時間の終わりを先に決めておく

ソウルから釜山は片道2時間17分。行き先を1か所に絞れば、朝出て夜には明洞のホテルに帰ってこられる距離です。「遠い」と思って外していた選択肢が、時刻表を1回見るだけで旅程に戻ってくる——たぶんそこが、KTXのいちばんおいしいところ。

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ソウルイン編集部
公式サイトを当たっていて意外だったのが、行きの終電22:49より帰りの終電22:10のほうが早いこと。日帰りの計画がくずれるとしたら、たいていここです。復路の時刻を先にカレンダーへ入れてから、往路を決める。この順番だけ覚えて帰ってください。

参考・出典

※運賃・時刻・制度は改定されることがあります。渡韓前にKORAIL公式サイトで最新の内容をご確認ください。

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