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「ソウルはもう何度か行ったから、次は地方都市に行ってみたい」——そう思って検索を始めたものの、釜山・慶州・大邱・江陵・全州・麗水・済州と名前が並ぶだけで、結局どこにも決められなかった経験はないでしょうか。それぞれの街の魅力を個別に紹介する記事は多くても、横に並べて比べられる記事は意外と少ないものです。この記事では、ソウルから地方都市へ行く前提で、行き方(交通手段・所要時間)と街の性格・おすすめの滞在日数を軸に、7つの街を比較表で整理します。各都市の詳しい歩き方・グルメ・宿泊の各論は、それぞれの専門記事に譲ります。
地方都市選びは「移動時間をどこまで許容できるか」で半分決まります。日帰り圏に近いのは全州・慶州(釜山発)・江陵、1泊した方が満足度が上がるのは麗水・済州、内陸の街歩きを楽しみたいなら大邱、海と都心の両方を1つの街で味わいたいなら釜山、というのが編集部の整理です。KTXでの移動が中心になる街と、飛行機での移動が前提になる済州とでは、旅程の組み方そのものが変わることも先に押さえておくと計画が立てやすくなります。
結論から――地方都市はどう選ぶか
地方都市を選ぶときにまず迷うのが、「日帰りできる街」と「1泊した方がいい街」のどちらを軸に旅程を組むかという点です。ソウルからのアクセスの良し悪しだけで決めてしまうと、せっかく遠くまで行ったのに滞在時間が足りず、慌ただしい思い出になってしまうこともあります。編集部の整理では、まず「今回の旅で地方都市に何を求めるか」を1つに絞ってから、行き方を確認する順番がうまくいきやすいようです。
この記事はソウル市内のエリア選びではなく、ソウルの外に足を延ばす前提の比較記事です。ソウル市内の明洞・弘大・江南といったエリアの選び方は、ソウルのエリア選びを地下鉄路線でまとめた記事のほうに整理してあります。あちらの記事でもはっきり書かれている通り、ソウル市内だけを対象にした記事なので、釜山や慶州のような地方都市を検討している場合は、この記事のようにどの都市を回るか決める段階からやり直す必要があります。
比較表でひと目――7都市の行き方と滞在日数
まずは全体像です。下の表は、ソウルからの主な交通手段・所要時間の目安・街の性格・おすすめの滞在日数を、7都市まとめて並べたものです。所要時間はいずれも片道の目安で、乗る便や乗り継ぎによって前後します。大邱と済州は、子記事の時点で具体的な分数までは公開されていなかったため、目安の記載を控えています。正確な時刻表は各都市の専門記事、ソウル・釜山間の移動時間の詳細はソウル-釜山間のKTXをまとめた記事で確認してください。
| 都市 | ソウルからの手段 | 所要時間の目安 | 街の性格 | おすすめ滞在 |
|---|---|---|---|---|
| 釜山 | KTX(ソウル駅発) | 最速約2時間17分 | 横長の街に海と都心が両方ある | 日帰り〜2泊 |
| 慶州 | KTX(新慶州駅) | 約2時間〜2時間30分 | 街そのものが遺跡 | 1泊が余裕あり(釜山発なら日帰りも) |
| 大邱 | KTX(東大邱駅) | 子記事で要確認 | 繁華街+市場+近代建築+自然が徒歩圏 | 1泊2日 |
| 江陵 | KTX江陵線(ソウル駅・清凉里駅) | 約1時間40分〜2時間 | 海とコーヒーの街 | 日帰り〜1泊 |
| 全州 | KTX(龍山駅) | 約1時間30分〜1時間50分 | 韓屋が並ぶ歴史地区 | 日帰り可 |
| 麗水 | KTX(龍山駅) | 3時間前後〜3時間半 | 夜景中心の港町 | 1泊推奨 |
| 済州 | 国内線(仁川・金浦発) | 子記事で要確認(頻発運航) | 東西南で表情が違う島 | 2泊3日が基準 |
こうして並べると、片道2時間前後を境に「日帰りも現実的な街」と「1泊した方が満足度が上がる街」に分かれることが見えてきます。ただし同じ慶州でも、ソウル発か釜山発かで日帰りの難易度がまったく違う、という例外もあります。この後の各都市の節で、その例外も含めて説明します。

- 片道2時間前後が「日帰りも現実的」の目安ライン
- 慶州はソウル発か釜山発かで日帰りの難易度が変わる
- 済州だけは鉄道でなく飛行機でのアクセスになる
釜山:KTXで最速2時間17分、海と都心がひとつになった街
釜山はソウル駅からKTXで最速およそ2時間17分。ソウル駅発は1日82〜84本というかなりの本数が運行されていて、始発は05:13、終電は22:49です(釜山駅発の終電は22:10)。運賃は一般室片道59,800ウォン、特室片道83,700ウォン、一般室往復だと119,600ウォンという水準になります(2026年8月確認)。本数が多いぶん、日帰りでも1泊でも組みやすいのが釜山の特徴です。なお、KTXとは別系統のSRTという高速鉄道もありますが、こちらは水西駅を始終着駅としているため、ソウル駅から乗る場合はKTXを選ぶことになります。부산역(釜山駅)はKTXの終点であり、街歩きの起点にもなる駅です。
釜山という街をひとことで言うなら「横長」です。海側と都心側が同じ街の中に共存していて、どこに拠点を置くかで毎日の移動時間がはっきり変わります。編集部の整理では、初めての釜山や、欲張っていろいろ回りたい短期滞在には、1号線と2号線が交わる唯一の乗換駅である西面(ソミョン)が「迷ったらここ」の第一候補とされています。乗り換えゼロでどちらの方向にも動けるのが強みです。市場やグルメを重視するなら1号線の南浦洞、海やリゾート気分を重視するなら2号線の海雲台、夜景と海と市内の雰囲気を両立させたいなら2号線の広安里、KTXでの移動が多いなら釜山駅周辺、という使い分けが目的別の目安になります。宿泊エリアの選び方は釜山のホテルエリアを駅数と乗り換え回数で比較した記事に詳しくまとまっているので、拠点を決める前に一度目を通しておくと、当日の移動でロスをしにくくなります。
釜山のホテルを地図と条件で探す条件を入れて検索結果を開くだけ/価格は公式で確認
釜山を旅程に組み込むと決めたら、宿泊エリアの候補を早めに絞っておくと、後から日程を詰めるときに迷いが少なくなります。街全体の観光地・グルメ・モデルコースといった各論は釜山旅行をまとめた記事のほうに整理されているので、この記事では行き方と拠点選びの土台部分に絞ってお伝えしています。
慶州:新羅の古都、日帰りなら発地で難易度が変わる
慶州は、新羅(신라)が千年近く都を置いた街です。「街そのものが遺跡」と表現されることが多く、古墳の丘が住宅街や道路のすぐそばに現れるという、他の都市にはない独特の景観があります。ソウルからKTXで向かう場合、停車駅は「慶州駅」ではなく신경주역(新慶州駅)である点に注意が必要です。所要時間は約2時間〜2時間30分程度が目安で、運賃は一般室でおおむね45,000〜55,000ウォン程度とされています。
ここで押さえておきたいのが、発地によって日帰りの現実味がまったく違うという点です。釜山からなら高速バスで約50分、距離にして約75kmしかなく、往復2時間弱で行き来できるため、日帰りの現実味は釜山発のほうが高くなります。一方でソウル発の日帰りは、早朝発なら不可能ではないものの、移動だけで4〜5時間かかるため、現地での滞在時間はかなり限られてしまいます。時間に余裕があるなら1泊する方が、旅程全体にゆとりが生まれるという整理です。
見どころは、古墳公園と天文台がセットになった大陵苑・瞻星台(入場料あり)、夜間ライトアップもある王宮跡と池の東宮と月池、そしてユネスコ世界遺産に登録されている仏国寺・石窟庵です。仏国寺・石窟庵は2023年から入場無料になっている点も、訪れる前に知っておくと安心材料になります。街全体に見どころが点在しているぶん、コーヒー1杯分の時間で回れる場所は少なく、腰を据えて歩く街だと考えておくとよさそうです。慶州の観光ルートや宿泊の詳しい情報は慶州への日帰り旅を専門にまとめた記事のほうを参考にしてください。
大邱と江陵:内陸の繁華街と海辺のコーヒー通り
大邱と江陵は、同じ「地方都市」でもまったく違う性格を持つ2つの街です。大邱は内陸のコンパクトな繁華街+市場+近代建築+自然がひとまとまりになった街で、繁華街の東城路を軸に東へ西へ少し歩くだけで異なる表情のエリアに入れます。金・土・日開催で19時から始まる西門市場の夜市、歌手を題材にした全長約350メートルの壁画通り「金光石通り」、近代建築を巡る近代路、往復11,000ウォンのケーブルカーがある八公山と、1泊2日でも組み立てやすい見どころが揃っています。ソウルからは東大邱駅までKTXで移動できますが、具体的な所要時間・運賃は大邱のエリアガイドとソウル-釜山間のKTX記事を合わせて確認しておくのが確実です。
一方の江陵は「海とコーヒーの街」です。ソウル駅・清凉里(チョンニャンニ)駅からKTX江陵線で約1時間40分〜2時間、1日10便以上が運行されていて、運賃は約2万ウォン台後半という水準になります。高速バスなら約2時間50分で、高速バスターミナルと東ソウル総合ターミナルの両方から出ています。個人経営の焙煎所が集まる安木コーヒー通り、国指定文化財でもある鏡浦海水浴場と鏡浦台、魚市場と食堂街が並ぶ中央市場が日帰りでも回れる主要スポットです。日の出で知られる正東津や、BTS関連のフォトゾーンとして知られる向湖まで足を延ばすなら、1泊した方が現実的だという整理になっています。目的をどこまで絞るかで、日帰りか1泊かが変わる街だといえるでしょう。詳しい歩き方は江陵のカフェと海を巡る記事にまとめてあります。
全州と麗水:韓屋の街と夜景の街、1泊するかどうかの分かれ目
全州と麗水は、どちらも龍山駅からKTXで向かう街ですが、所要時間も街の性格も対照的です。全州は所要約1時間30分〜1時間50分、始発6時25分・終電23時11分で1日27本という本数の多さもあって、龍山からの始発KTXを使えば日帰りが十分に狙える距離感です。高速バスならセントラルシティターミナル(湖南線)発で約2時間40分〜3時間、始発5時30分・終電24時という選択肢もあります。全州韓屋村は完山区豊南洞・校洞一帯に広がっていて、面積は298,260平方メートル、建物947棟のうち735棟が韓屋という、街並みそのものが見どころのエリアです。朝鮮王朝の太祖を祀る慶基殿(観覧料3,000ウォン)、韓屋街に立つ洋風建築の殿洞聖堂、高台から街を見渡せる梧木台、金・土17時〜23時だけ開かれる南部市場の夜市など、1日で回りきるには優先順位を決めておくのが現実的です。詳しいモデルコースは全州韓屋村の歩き方をまとめた記事を参考にしてください。
対する麗水は、龍山駅から麗水エキスポ駅まで直通KTXがあるものの、所要時間は速い便で3時間前後、便によっては3時間半近くかかり、本数も1日数本(始発7時台・最終17時台)と限られています。麗水は「昼に観光地を巡る」より「日が暮れてからの海と夜景」に重点を置く港町で、海上ケーブルカー、椿の島として知られるオドンド、李舜臣将軍ゆかりの広場と港、屋台街のロマンポチャが4本柱です。ライトアップされた突山大橋の夜景も見逃せません。移動だけで往復6時間前後かかることを考えると、日帰りだと「見た」というより「通り過ぎた」感覚になりやすく、日没後のケーブルカーと夜景、夜は屋台街という流れを組むなら、1泊した方が旅の満足度は上がるはずです。麗水の詳しい情報は麗水観光ガイドのほうにまとめてあります。
- 全州は始発KTXを使えば日帰りが十分に狙える街
- 麗水は移動だけで往復6時間前後かかるため1泊がおすすめ
- どちらも龍山駅発のKTXだが、本数と所要時間の差が大きい
済州:飛行機で行く島、滞在日数の目安
ここまでの街はすべてKTXでの移動が中心でしたが、済州だけは鉄道が通っていないため、飛行機での移動が前提になります。ソウル(仁川・金浦)からは国内線が頻繁に運航されている一方、記事執筆時点では具体的な所要時間までは公開情報として確認できていません。参考までに、成田からの直行便は片道およそ2時間半とされています。国内線の正確な時刻・所要時間は、必ず利用する航空会社の公式サイトで確認してから旅程を組んでください。
済州は「島全体がひとつの観光地」というより、東側・西側・南側でまったく雰囲気が違うエリアの集合体だという捉え方をすると、旅程が立てやすくなります。城山日出峰や漢拏山のふもとといった自然景観、海水浴場が中心になる観光地が多く、他の6都市のような「街歩き」というより「拠点を移動しながら自然を楽しむ」旅のスタイルに近いのが特徴です。飛行機での移動という時点で他の都市より心理的なハードルが上がりやすいぶん、滞在日数もあらかじめ目安を決めておくと計画しやすくなります。目安としては、弾丸なら1泊2日、王道なら2泊3日、ゆったり過ごすなら3泊4日以上とされていて、初めて済州へ行くなら、まずは2泊3日を基準に考えるのが無難という整理です。シートマスク3枚分の時間で回りきれる規模の島ではないので、他の地方都市とは別枠で日程を確保しておくことをおすすめします。詳しいエリア別の楽しみ方は済州島初めての旅行ガイドにまとめてあります。
ソウル拠点か、地方都市を旅程に組み込むか
ここまで7つの街を比較してきましたが、実際の旅程では「ソウルに宿泊しながら日帰りで足を延ばす」か「地方都市そのものに1泊以上する」かという判断も必要になります。目安としては、片道2時間前後で行ける全州・江陵・釜山・慶州(釜山発)は、ソウル拠点のまま日帰りで組み込みやすい部類です。一方、片道3時間前後かかる麗水や、飛行機移動が前提の済州は、地方都市側に宿泊する前提で日程を組んだ方が、移動疲れを持ち越さずに済みます。
すでに2回以上韓国を訪れていて、モデルコースそのものを見直したい人には、この記事とは少し違う切り口の記事もあります。3回目の韓国旅行の過ごし方をまとめた記事では、ソウル市内の体験プログラムと、春川・坡州・全州・慶州・安東・江陵・束草といった日帰り圏を組み合わせたモデルコースを扱っています。この記事は「どの地方都市に行くか」を決める段階の比較に絞っているので、訪問回数に応じた過ごし方まで踏み込みたい場合は、そちらの記事も合わせて確認してみてください。
よくある質問
まとめ
地方都市選びは、まず「今回の旅で何を求めるか」を1つに絞り、そのうえで行き方と所要時間を確認する順番がうまくいきやすいというのが編集部の整理です。片道2時間前後で行ける全州・江陵・釜山・慶州(釜山発)は日帰りも現実的な選択肢になり、麗水や済州のように移動時間が長い、または飛行機移動が前提になる街は、1泊以上のゆとりを持たせるとよさそうです。大邱は内陸のコンパクトな街歩きが楽しめる街として、他とは違う魅力を持っています。
- 釜山: KTX最速約2時間17分、横長の街で海と都心の両方が楽しめる
- 慶州: 新慶州駅利用、釜山発なら日帰りも現実的、ソウル発なら1泊が余裕あり
- 大邱: 東大邱駅利用、内陸のコンパクトな繁華街+市場+近代建築+自然
- 江陵: KTX江陵線で約1時間40分〜2時間、海とコーヒーの街
- 全州: 龍山駅から約1時間30分〜1時間50分、始発利用で日帰りも狙える
- 麗水: 龍山駅から3時間前後〜3時間半、夜景を楽しむなら1泊推奨
- 済州: 飛行機移動が前提、初めてなら2泊3日を基準に
各都市の詳しい歩き方・グルメ・宿泊の情報は、それぞれの専門記事にまとまっています。釜山の街歩きは釜山旅行の記事、慶州は慶州の日帰り記事、済州は済州島初めての旅行ガイドを、これから旅程を組むときの参考にしてみてください。
参考・出典
- 釜山への行き方・宿泊エリアは自社既存記事「ソウル-釜山間のKTXをまとめた記事」(https://jandkfoods.com/seoul-busan-ktx/)および「釜山のホテルエリアガイド」(https://jandkfoods.com/busan-hotel-area-guide/)の記載を参照(2026年9月22日確認)
- 慶州への行き方・見どころは自社既存記事「慶州への日帰り旅を専門にまとめた記事」(https://jandkfoods.com/gyeongju-day-trip-guide/)の記載を参照(2026年9月22日確認)
- 大邱の街の性格・見どころは自社既存記事「大邱のエリアガイド」(https://jandkfoods.com/daegu-area-guide/)の記載を参照(2026年9月22日確認)
- 江陵への行き方・見どころは自社既存記事「江陵のカフェと海を巡る記事」(https://jandkfoods.com/gangneung-cafe-sea-guide/)の記載を参照(2026年9月22日確認)
- 全州韓屋村への行き方・見どころは自社既存記事「全州韓屋村の歩き方をまとめた記事」(https://jandkfoods.com/jeonju-hanok-village-guide/)の記載を参照(2026年9月22日確認)
- 麗水への行き方・見どころは自社既存記事「麗水観光ガイド」(https://jandkfoods.com/yeosu-guide/)の記載を参照(2026年9月22日確認)
- 済州の行き方・滞在日数の目安は自社既存記事「済州島初めての旅行ガイド」(https://jandkfoods.com/jeju-first-trip-guide/)の記載を参照(2026年9月22日確認)
- 3回目以降の旅の組み方は自社既存記事「3回目の韓国旅行の過ごし方をまとめた記事」(https://jandkfoods.com/korea-3rd-visit-course/)の記載を参照(2026年9月22日確認)

