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ソウル観光は一通り回ったし、次はちょっと足を延ばしてみたい——そんなタイミングで名前が挙がるのが강화도(カンファド、江華島)です。地下鉄の路線図には出てこない場所なので、「日帰りできるのか」「そもそもどう行くのか」で検索の手が止まった人も多いのではないでしょうか。
江華島はソウルから日帰りできます。ただし地下鉄は通っておらず、移動の主役はバス。片道の所要時間には幅があり、渋滞がなければ1時間台で着く区間もある一方、平日の混雑時は2時間半近くかかることもあります。支石墓・伝燈寺・海辺のカフェまで欲張るなら、始発に近い時間で出発する計画が安心です。
江華島(カンファド)は日帰りできる?かかる時間の目安
結論、日帰りは十分に可能です。ただし「サクッと半日」というより、「バス移動込みでしっかり1日」が現実的な見積もり。ソウルの都心(合井・新村エリア)と江華ターミナルを結ぶ直通バスは、後で説明する3000番が現状の一択です。公式情報によると渋滞がなければ都心側の乗り場から1時間台で着く区間もありますが、全区間を走りきると平日で2時間20分前後、週末でも1時間40分〜2時間ほどかかる想定で動いたほうが無難でしょう(2026年9月9日確認)。
つまり往復だけで映画をもう1本観られるくらいの時間がかかる、と考えておくとイメージしやすいかもしれません。江華島に着いてからも、支石墓・伝燈寺・市場・海辺のカフェを一通り回るなら、島内の移動時間も含めて8〜10時間くらいの行程。
始発は江華ターミナル発が04:20、新村方面からの始発は06:00と、公式の時刻表では意外と早い時間から動いているのが実情。前日はソウル市内に泊まり、朝いちばんのバスに乗るのが、日帰りを無理なく成立させる一番のコツです。ソウル2回目の定番コースや3回目のコースを消化した人が、次の一手として選ぶ行き先としてもちょうどいい距離感かもしれません。
ソウルからの行き方:合井・新村発「3000番」バス
江華島へ向かう直通バスは、3000번バス(座席バス)が現状の本線。江華郡庁の公式案内によると、江華ターミナル1番ホームを起点に、龍津住宅・通津中高等学校・北辺乗換センター・高村駅・松亭駅を経由し、합정(合井)駅と弘大入口駅を通って신촌(新村)五叉路・2号線新村駅まで走ります。始発は江華発04:20・新村発06:00、終電は江華発22:00・新村発23:40、運行本数は1日45回です(2026年9月9日確認)。
運賃は2025年8月から一般・交通カードともに3,000ウォン。仁川広域市の発表によると、これまでの広域急行バス(Mバス)基準の2,800ウォンから、運賃体系を統一する目的で2025年8月1日始発分から200ウォン引き上げられました(2025年7月16日発表分を2026年9月9日確認)。
2024年7月、この路線は「江華ターミナル発の3000番」と「金浦市内発の3000-1番」に分割されました。3000-1番は江華島までは行かないので、乗車前に行き先表示が「江華」になっているか必ず確認してください。また、以前あった「2000番」(花道〜新村)は現在は運行しておらず、今回の調査でも現行の情報は見つかりませんでした。古い記事の情報のまま乗り場を探さないよう注意が必要です。
新村側の乗り場にもクセがあります。地下鉄(京義・中央線)新村駅のすぐ前では乗り降りできず、新村五叉路の手前、CGV新村アートレオン前のバス停から乗車。新村・梨大エリアの歩き方を先に押さえておくと、当日迷わずに済むはずです。
日帰りとはいえ、行きは始発に近い時間のバスに乗りたいところ。前泊するなら、乗り場のある合井・新村に近い宿を選んでおくと、朝の移動がぐっと楽。合井・望遠エリアの宿の選び方もあわせてチェックしてみてください。
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バスの現在地や次の到着時刻は、韓国の交通アプリを使うと確認がスムーズです。バス路線アプリの使い方を出発前に一度見ておくと、乗り場での迷いが減ります。

島に着いてからの移動:郡内バスとタクシー
江華ターミナルに着いたら、そこから先は郡内バスに乗り換えます。江華郡庁の公式サイトには、ターミナルを起点に島内各方面へ向かう路線番号がずらりと並んでいて、支石墓方面・伝燈寺方面・海辺方面など、目的地ごとに系統が分かれているのが特徴(2026年9月9日確認)。ただし本数はソウル市内ほど多くなく、時間帯によっては30分以上待つこともある、という前提で動いたほうが気が楽です。
郡内バスの時刻を毎回調べるのが面倒なら、ターミナルにあるタクシー乗り場を使う手もあります。個人の旅行記では、ターミナルを起点に高麗宮址や支石墓、平和展望台などを回る貸切の観光タクシーを利用する例も紹介されていました。ただし料金の相場は今回の調査では確認しきれなかったため、乗る前に配車アプリや現地の窓口で金額を確認してから利用するのが安全でしょう。
移動アプリはソウル市内で使い慣れたものがそのまま役立つ場面。地図アプリの使い方を確認しておけば、郡内バスの乗り場やタクシーの拾いやすい場所も探しやすくなります。行き先を韓国語で保存しておくと、運転手さんに見せるだけで済むので、当日の会話に自信がなくても大丈夫でしょう。
地図アプリと乗換アプリを何度も開きながらバスとタクシーを乗り継ぐ一日なので、電池の減りは想像以上に早くなります。モバイルバッテリーを1つ持っておけば、最終バスの時刻を調べる段になって困ることがありません。
支石墓・伝燈寺・海辺のカフェと歩く距離が長い日帰りになるので、荷物は軽いリュック1つにまとめておくと、郡内バスの乗り降りでも身軽です。
合井・新村から江華ターミナルまでのバスに始まり、島内でも郡内バスに何度も乗り換えるので、交通カードはすぐ取り出せる状態にしておきたいところです。BT21のステッカー付きT-moneyなら、改札や乗車のたびに迷いません。
もうひとつ知っておきたいのが、江華島の北部が北朝鮮と向き合う接境地域で、민통선(民間人統制線)が設定されている区域を含んでいるという点。報道によると、この一帯では長らく対面での検問が行われてきましたが、2026年9月14日から非対面(ハイパス方式)の検問が試験的に始まる予定で、73年間続いた対面検問の節目になる変更だと伝えられています(2026年9月7日前後の報道を2026年9月9日確認)。
支石墓・伝燈寺・海辺のカフェといった一般的な観光ルートは制限区域の外にありますが、海岸沿いを北側へ向かうようなコースを考えている場合は、個人の判断で近づかず、江華郡庁や現地の案内板など公的機関の最新情報を必ず確認してください。立入の可否は時期によって変わります。
支石墓(コインドル)と歴史の見どころ
江華島の目玉のひとつが、ユネスコ世界遺産に登録されている강화 고인돌 유적(支石墓遺跡)です。屋外に広がる公園のような遺跡で、常時開放・年中無休・入場無料という案内が複数の情報源で一致しています(2026年9月9日確認)。時間を気にせず立ち寄れるのは、日帰りのタイトな行程ではありがたいポイントです。
すぐ隣には江華歴史博物館があり、こちらは支石墓とは別料金・別施設です。公式案内によると、開館時間は9時〜18時(入館は17時30分まで)、休館日は毎週月曜と1月1日、旧正月・秋夕の当日。入場料は大人3,000ウォン、青少年・軍人2,000ウォン、6歳以下と65歳以上は無料です(2026年9月9日確認)。支石墓だけで終わりにせず、博物館で高麗時代からの流れを押さえておくと、この後訪れる伝燈寺や江華山城の見え方も変わってきます。
江華島はかつて高麗が都をここに移し、モンゴルの侵攻に対抗した歴史を持つ島でもあります。支石墓が示す先史時代の暮らしと、これから向かう江華山城が示す中世の攻防、時代の違う2つの歴史が同じ島の中で重なっているのが、この島をじっくり歩く面白さです。
伝燈寺(チョンドゥンサ)と江華山城
전등사(伝燈寺)は、公式サイトの案内によると2023年5月4日から入場料が無料になっています。開放時間は9時〜18時で年中無休、観覧の目安は60分ほど。駐車場は有料で、小型車3,000ウォン・大型車8,000ウォンです(2026年9月9日確認)。以前は入場料を払って上っていたお寺、という記憶がある人もいるかもしれませんが、今は文化財観覧料の廃止対象になっているので、財布を気にせず境内を歩けます。
伝燈寺を囲むように築かれているのが江華山城です。国家遺産ポータルの解説によると、高麗がモンゴルの侵攻に対抗して都を開京から江華島に移した際に築いた都城で、内城・中城・外城の三重構造だったとされています。南門は1955年の洪水で崩れ、1975年に復元されました。東門は2003年に新設され、これで4つの城門すべてが揃っています(2026年9月9日確認)。
山城そのものも常時開放・年中無休・入場無料の史跡です。南門周辺は江華邑の中心部からも歩ける距離にあるので、市場や中心街を歩くついでに立ち寄れる場所。伝燈寺までは郡内バスかタクシーでの移動が基本になるので、時間配分は先に決めておくと安心です。
海辺のカフェと夕日
江華島は日没が絵になる島としても知られています。代表格が동막해변(東幕海水浴場)で、干潮のときは遠くまで干潟が広がる海岸。周辺には「カフェ通り」と呼ばれるエリアがあり、地元の観光広報アカウントや旅行ブログが、夕日を眺められるスポットとしてたびたび紹介しています(2026年9月9日確認)。海に沈む夕日を見ながらお茶できるのが、このエリアの一番の魅力です。
もう一つの選択肢は、石毛島(석모도)方面を望む양도면(良渡面)の海岸沿い。海に向かって開けたテラス席を持つカフェが点在しています。例えば毎日10時〜21時営業で駐車場も備えている店が案内されていますが、進入路が急坂という口コミも見られたので、車で向かう人は速度に注意したほうがよさそうです(2026年9月9日確認)。
- 東幕海水浴場:干潟と夕日、周辺にカフェ通り
- 良渡面の海岸沿い:石毛島を望むオーシャンビューのカフェが点在
- 各店舗の営業時間・定休日は変わりやすいので、訪問前に地図アプリで最新情報を確認
体感としては、コーヒー1杯分の時間があれば、この海の色が刻々と変わっていくのを見届けられます。江華島は夕方に向かうほど表情が変わる島なので、行程の後半にこのエリアを持ってくるのがおすすめです。
江華の市場と食べもの
江華邑の中心にある강화풍물시장(江華風物市場)は、営業時間8時〜21時、毎月第1・第3月曜が定休日です。定休日が五日市や祝日と重なる場合は翌日に振り替えられます。五日市が立つのは毎月2・7・12・17・22・27日で、この日に合わせて行くと出店の数がぐっと増えます(2026年9月9日確認)。
市場の2階には特産品コーナーがあり、江華の伝統工芸である화문석(花紋席)が並びます。高麗時代に起源を持つ、王骨(イグサ科の植物)を染めて模様を織り込むゴザで、約100年前に朝鮮王室から特別な図案を作るよう命じられたのが今の形の始まり。市場のほか、花紋席文化館でも制作の様子を見学できます(2026年9月9日確認)。
食べもののほうでは、地元の畜産組合まである강화한우(江華韓牛)と、春が旬とされる밴댕이(バンデンイ)が代表的な特産品。バンデンイはニシン科の魚で、カルシウムや鉄分、不飽和脂肪酸が豊富とされ、外浦港・後浦港周辺の食堂で扱われています。ただし具体的な店名や価格までは今回確認しきれなかったので、市場や港の食堂を見て回りながら、そのとき開いている店を選ぶくらいの気持ちで向かうのがちょうどいいはずです。
1日のモデルルート
朝一番、始発に近いバスで合井・新村を出発し、江華ターミナルに着いたら、まず郡内バスかタクシーで支石墓と江華歴史博物館へ向かいます。屋外の遺跡なので、朝の涼しい時間に見ておくのが正解。そこから江華山城の南門周辺、続いて伝燈寺へと足を延ばせば、午前中で歴史エリアはひと通り回れる計算です。
お昼は江華邑内に戻って、風物市場で食べ歩きをするのが定番の流れ。五日市の日程(2・7・12・17・22・27日)に当たっていれば、出店の数も多く、花紋席などの特産品コーナーもゆっくり見て回れます。午後は東幕海水浴場か良渡面の海岸沿いへ移動し、カフェで一息つきながら夕日を待つのがこの島らしい締めくくり方かもしれません。
- 午前:支石墓・歴史博物館→江華山城→伝燈寺
- 昼:風物市場で食べ歩き(五日市の日程を要チェック)
- 午後〜夕方:東幕海水浴場か良渡面のカフェで夕日
- 夜:最終バスの時刻(江華発22:00・新村発23:40)を必ず確認してから出発
この行程だと、江華島の滞在時間はおよそ8時間前後になります。バスの待ち時間や渋滞の分を差し引いても、日帰りとしては十分に成立する組み方です。バス代込みで1日にどれくらいかかるかは、韓国滞在中の交通費の目安を見ておくと、旅行全体の予算感がつかみやすいはずです。
よくある質問
まとめ
江華島(강화도)は、ソウルから日帰りできる近郊の島です。地下鉄はなく移動の主役は3000番バスというのがこの記事の結論で、路線が2024年に分割された経緯もあるぶん、乗る前に行き先表示を確認するひと手間が安心につながります。支石墓・伝燈寺・江華山城は屋外の史跡で入場無料、市場と海辺のカフェで江華らしい時間を過ごせば、バス移動込みでも十分に満足度の高い1日になるはずです。
- ソウル都心↔江華島は3000番バス一択。始発は江華発4:20・新村発6:00
- 2024年の路線分割で「江華行き」と「金浦行き(3000-1番)」が分かれた点に注意
- 支石墓・伝燈寺・江華山城は屋外史跡で入場無料(2026年9月9日確認)
- 市場の五日市は毎月2・7・12・17・22・27日
- 北部の一部エリアは立入制限あり。公的機関の案内に従う
近郊日帰りの選択肢をもう少し広げたいなら南怡島の日帰りルートもあわせて候補にしてみてください。
参考・出典(確認日: 2026年9月9日)
- 江華郡庁 公式サイト「交通情報案内」市外バス・郡内バス・市場・特産品案内 https://www.ganghwa.go.kr
- 仁川広域市 報道資料「3000番バス2台増車、江華郡民バス利用便宜改善体感」(2025年7月16日) https://www.incheon.go.kr
- ナムウィキ「仁川バス3000」沿革・時刻表節(2026年8月29日更新) https://namu.wiki
- 伝燈寺 公式サイト「観覧案内」 https://www.jeondeungsa.org
- 国家遺産庁 国家遺産ポータル「史跡 江華山城」 https://www.heritage.go.kr
- 仁川市系公式観光サイト(itour) https://itour.incheon.go.kr
- 聯合ニュース「江華島の民統線、ハイパス式出入り 14日から非対面検問」(2026年9月7日前後) https://www.yna.co.kr

