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韓国茶が好きな人なら一度は耳にする地名なのに、いざ行き方を調べようとすると情報が少なくて迷う——河東(ハドン)はそんな街です。宝城(ボソン)の茶畑ほど写真が出回っていないぶん、「そもそも日帰りできるの?」「バスしかないの?」という基本のところで足が止まってしまう人も多いはず。この記事では、ソウル南部ターミナルと釜山西部ターミナルからのバスのアクセス、花開市場・双磎寺・河東野生茶博物館という3つの見どころの料金と休みの目安、そして十里桜道という河東ならではの景色までを、公式情報を中心に整理します。
河東はソウルからも釜山からも日帰りが可能な距離です。ソウル南部ターミナルからは高速バスで約3時間50分、釜山西部(沙上)ターミナルからは約2時間20分というのが今回確認できた数字。釜山からのほうが1時間以上短く、本数も朝から夜まで分散しているため、日帰りなら釜山発が現実的です。花開市場・双磎寺・河東野生茶博物館はいずれも入場無料で、有料の施設は今回のリサーチでは見つかりませんでした。ただし河東は宿の数が多くないため、前後泊するなら釜山を拠点にするほうが選択肢は広いはず。バスの時刻表は第三者の集計サイトによるもので、最終確認は公式ターミナルで、という前提つきの記事です。
結論から――河東(ハドン)には何があるのか
河東は慶尚南道の西側、智異山(지리산)の南麓に位置し、韓国で最初に茶が栽培された土地として紹介されることが多いエリアです。街の中心を流れる蟾津江(섬진강)沿いには、常設市場の花開市場、古刹の双磎寺、そして茶の歴史を展示する河東野生茶博物館が点在していて、半日から1日あれば主要スポットを歩いて回れる規模感になっています。KTXの駅は無いため、公共交通で向かうならバスが基本の手段です。
同じ「韓国の茶どころ」として比較されがちなのが宝城(ボソン)ですが、両者は性格が違います。詳しくは後半の節で触れますが、河東は「茶の発祥地」という歴史的な文脈、宝城は斜面に広がる大規模な茶畑の景観が売りとされていて、どちらを選ぶかは旅の目的次第。歴史や史跡込みで茶の街を歩きたい人には河東が向いているはずです。
向いているのは、緑茶の産地を実際に歩いてみたい人、そして人混みを避けて韓国の田舎町の空気を味わいたい人。逆に、ショッピングやナイトライフを旅の中心に置きたい派のあなたには、正直ソウルや釜山市内のほうが満足度は高いと思います。河東は「歩く」「眺める」旅であって「買う」旅ではない、と割り切っておくと現地でのがっかりが減るはずです。
ソウル南部ターミナルから河東への高速バス
ソウル発なら서울남부터미널(ソウル南部ターミナル)から河東バスターミナル行きのバスに乗ります。地下鉄3号線の南部ターミナル駅に直結している点は、扶余(プヨ)行きなど他の地方都市への便と同じ構造です。運行本数は1日8本、始発は06:40・最終は19:30(2026年9月14日確認)で、所要時間は約3時間50分・距離にして277kmでした。
運賃は座席のクラスによって分かれていて、一般クラス27,500ウォン・優等クラス35,700ウォン・プレミアムクラス46,400ウォン(いずれも2026年9月14日確認)。優等クラス1本の運賃は、だいたい推しのグッズ1個分くらいの感覚かもしれません。4時間近く座ることを考えると、座席にゆとりのある優等以上を選んでおくほうが無難そうです。
釜山西部(沙上)ターミナルから河東への市外バス
釜山発の場合は、沙上(사상)にある釜山西部ターミナルから乗ります。運行本数は1日6本で、出発時刻は08:30・10:00・11:30・14:30・17:30・19:00(最終、2026年9月14日確認)。所要時間はどの便も約2時間20分で、運賃は一般クラス13,600ウォン(2026年9月14日確認)でした。
ソウル発と比べると本数は少なめですが、所要時間はおよそ1時間半短く、運賃もコーヒー数杯分ほど安いという計算になります。日帰りを考えているなら、釜山発のほうが時間にも予算にもゆとりが生まれやすいはず。ただし時刻表は民間の集計サイトの情報のため、この記事の数字はあくまで目安として捉え、出発前には釜山西部ターミナルの公式窓口や電話での最終確認をおすすめします。
午前の早い便(08:30)に乗れれば、河東到着はおおよそ11時前後。午後の見学時間をたっぷり確保できるので、花開市場・双磎寺・河東野生茶博物館の3カ所を1日で回りたい人には、この便が現実的な選択肢になりそうです。
どこに泊まって回るか
河東は市街地の規模がそれほど大きくなく、宿泊施設の数も釜山やソウルほど多くありません。日帰りで回りきれる距離ではありますが、朝早い便や夜遅い便を使う日程を組みたい場合、前泊・後泊の選択肢は考えておいたほうが計画が立てやすくなります。
選択肢のひとつが、バスの本数が多く所要時間も短い釜山を拠点にする方法です。釜山側に宿を取っておけば、河東までの移動時間が短いぶん、当日の朝もゆとりを持って出発できます。西部ターミナルへのアクセスも考えると、エリア選びに迷ったときは釜山のホテルエリアガイドも参考にしてみてください。逆に河東・花開エリアでの宿を探す場合は、選べる軒数が限られる前提で早めに動いたほうがよさそうです。
釜山のホテルをTrip.comで探す河東への日帰り・前後泊の拠点に
河東は宿の選択肢が限られる街だからこそ、拠点をどこに置くかで旅の身軽さが変わってきます。釜山なら空港からのアクセスも良く、河東日帰りの前後に釜山観光を組み合わせやすいというメリットもあるはず。日程が決まったら、早めに空室状況を確認しておくと安心です。
花開市場――毎日開いている常設市場
화개장터(花開市場)は、決まった「市日」が無く、毎日開いている常設の市場です。蟾津江沿いの花開エリアにあり、地元の農産物や乾物、茶葉などを扱う店が並んでいると紹介されています。営業時間の目安は9時〜18時ですが、これは旅行情報サイトの集計にもとづくもので、河東郡の公式ページでは個別施設の営業時間までは今回確認できませんでした。訪問前には現地の案内板や店舗の掲示で確認するのが確実です。
市場自体に入場料はかかりません。ぶらぶら歩くだけでも、地元の暮らしぶりが垣間見える場所と言えそうです。茶葉を扱う店が多いのも河東らしいポイントで、宝城のような大規模な茶畑の景観とはまた違う、生活に根ざした「茶のある風景」を感じられる場所という位置づけになりそうです。
市場やその周辺施設の営業時間・定休日は、この記事の時点で確認できた情報が旅行サイト経由のものを含みます。特に平日と週末で状況が変わる可能性もあるため、訪問前には河東郡の公式サイトや現地の案内所での確認をおすすめします。
双磎寺――文化財観覧料が撤廃された古刹
쌍계사(双磎寺)は花開市場から山側に向かった先にある古刹で、住所は花開面双磎寺キル59(화개면 쌍계사길 59)と確認できました。観覧時間は8時〜17時半で、入場料は無料です。これは韓国国内の文化財観覧料が全国的に撤廃された施策の対象になっているためと紹介されています。無料の駐車場も備えているとのことで、車で訪れる人にとってもアクセスしやすい場所と言えそうです。
山寺らしい静けさが魅力とされ、境内までの道のりも含めて、河東の自然を感じられるスポットのひとつです。花開市場からの距離はそれほど遠くなく、市場での買い物と合わせて半日コースに組み込みやすいはず。ただし敷地内の細かい拝観ルールや、行事による一時的な入場制限までは今回のリサーチで確認しきれなかったため、この記事では踏み込みません。
十里桜道――花開市場と双磎寺をつなぐ桜のトンネル
花開市場から双磎寺方面へ続く道は「十里桜道」と呼ばれ、約6km・桜の木およそ1,100本が連なる桜並木として紹介されています。河東エリアの中でも特に有名な景観のひとつで、河東郡は開花状況をリアルタイムで確認できるページを公開しているとのことです。花開エリアは邑内より気温が2〜3度低いとされ、街の中心部より開花のタイミングがずれることもある、と紹介されていました。
ここで注意したいのは、開花時期は毎年変わる予測情報だという点です。この記事を書いている今(2026年9月14日)は秋にあたり、来春の正確な開花日を今の時点で断定することはできません。訪れる予定の年が決まったら、河東郡のリアルタイム開花状況のページで直前に確認するのが確実です。数字を先に決めて旅程を組むより、現地の速報を見てから微調整するくらいの余裕を持っておくほうが、結果的に満足度は高くなるはず。
河東野生茶博物館――茶文化センターから生まれ変わった施設
河東野生茶博物館(旧・하동차문화센터)は、花開面双磎路571-25にある茶の歴史を展示する施設です。2003年に「차문화센터」として開館し、2017年に博物館として登録・改称されたと紹介されていて、施設そのものが閉鎖したわけではなく、名称と位置づけが変わった形になります。入場料は無料です。
開館時間については、情報源によって数字が割れていました。河東郡公式ページの表記では「10時〜17時(火曜〜日曜)」、別の報道記事では「9時〜18時(冬季は17時まで)」となっており、この記事では断定を避けます。ただし休館日については、毎週月曜・1月1日・旧正月と秋夕の当日という点で複数の情報源が一致していたため、月曜日を避けて計画するのが無難と言えそうです。
茶畑を歩く・体験する――確認できたことと、できなかったこと
河東と聞いて多くの人がイメージするのは、斜面に広がる緑の茶畑の風景ではないでしょうか。河東エリアには茶畑そのものが点在していると紹介されていますが、個別の茶畑ごとの見学可否・入場料・体験プログラムの詳細までは、今回のリサーチでは公式に確認できませんでした。花開市場や河東野生茶博物館の周辺に茶に関する店や展示が集まっているため、まずはそのあたりを起点に歩いてみるのが現実的な回り方になりそうです。
茶の効能について書きたくなるところですが、この記事では扱いません。あくまで「どこで何が見られるか」「入場料はいくらか」「休みはいつか」という行き方・過ごし方の情報に絞っています。健康や体質に関わる話は、専門機関の情報を参照してください。
体験施設の細かい料金や予約方法がわからない状態で現地に向かうと、当日に慌てることになりがちです。散歩気分でシートマスク1枚分くらいの時間で回れるエリアもあれば、じっくり見るなら半日仕事のエリアもあるはず。事前に公式サイトで開館時間だけでも確認しておくと、当日の段取りがぐっと楽になります。

4カ所を並べてみると、いずれも入場無料という点は共通していて、休みが明確に決まっているのは河東野生茶博物館の月曜休館だけでした。花開市場と双磎寺、十里桜道は屋外中心のスポットのため、天候による見学のしやすさの違いはあっても、曜日による休みを気にする必要は少なそうです。
宝城(ボソン)の茶畑との違い
韓国の茶どころとして名前が挙がりやすいのが宝城(ボソン)ですが、河東とは性格が異なります。宝城は斜面に沿って規則正しく広がる大規模な茶畑の景観で知られ、写真映えするロケーションとして紹介されることが多いエリア。詳しいアクセスや見どころは宝城の茶畑ガイド記事で整理しているので、比較検討したい人はあわせて確認してみてください。
一方の河東は、韓国で最初に茶が栽培された土地として紹介されることが多く、花開市場や双磎寺といった歴史・生活の文脈とセットで語られる場面が目立ちます。「茶畑の景観そのものを楽しみたい」なら宝城、「茶の歴史や街の空気ごと味わいたい」なら河東、という選び方が現実的かもしれません。どちらか一方に絞らず、旅の日程に余裕があれば両方を回るという選択肢も考えられます。
ソウルや釜山の定番観光地をひととおり回り終えていて、「次はどこに行こうか」と考えている人にとって、河東・宝城のような茶どころは新しい選択肢になり得ます。定番からもう一歩踏み込んだ行き先を探している人向けの考え方は韓国3回目以降の旅の組み方記事でも扱っているので、興味があれば読んでみてください。
近隣の見どころ・移動の考え方
河東は慶尚南道の西側に位置し、晋州(チンジュ)方面へも比較的近い立地です。晋州では毎年秋に大規模な灯篭祭りが開かれており、会期中は周辺の宿が埋まりやすいと言われています。2026年の会期や現地での回り方については晋州南江流灯祭りの記事で整理しているので、時期が合えば河東と組み合わせるプランも検討してみてください。
地方都市をバスで移動する旅に慣れていない人は、韓国の高速・市外バスの乗り方そのものに不安を感じるかもしれません。予約の要否や乗車券の買い方といった基本は韓国の高速バス・市外バスガイドにまとめているので、河東行きのバスに乗る前に目を通しておくと当日の迷いが減るはずです。
- 河東行きのバスは、乗車前に発着ターミナルを間違えないよう住所を確認しておく
- 市外バスは荷物置き場が限られることがあるため、大きな荷物は少なめにまとめる
- 現地では歩き回る前提で、歩きやすい靴を選んでおく
よくある質問
まとめ――河東は「見る」「歩く」茶どころ
河東は、釜山から約2時間20分・ソウルから約3時間50分というバスでのアクセスが基本の街です。花開市場・双磎寺・河東野生茶博物館はいずれも入場無料で、有料の施設は今回見つかりませんでした。宿の数が限られるため、前後泊を考えるなら釜山を拠点にするほうが選択肢は広がります。十里桜道の開花時期は毎年変わるので、訪れる年が決まったら公式のリアルタイム情報で直前に確認するのが確実です。
- アクセスは釜山西部(沙上)ターミナル発が約2時間20分・13,600ウォン、ソウル南部ターミナル発が約3時間50分・27,500ウォン〜(いずれも2026年9月14日確認)
- 花開市場・双磎寺・河東野生茶博物館はいずれも入場無料
- 河東野生茶博物館は毎週月曜・1月1日・旧正月と秋夕当日が休館
- 十里桜道の開花時期は年によって変わるため、訪れる年の速報で確認する
- 宿の選択肢は少なめ。前後泊を考えるなら釜山を拠点にするのが現実的
バスの時刻表・料金・休館日は変わることがあるため、この記事の内容はあくまで目安として捉え、出発前にはターミナルや各施設の公式サイトで最新情報を確認してください。韓国茶の発祥地とされる河東を、無理のない行き方で楽しむための参考にしてもらえたら嬉しいです。
参考・出典
- bustrain.kr「서울남부터미널→하동버스터미널」https://bustrain.kr/intercitybus/99 (2026年9月14日確認)
- ko.bustime.co.kr「부산서부→하동 시외버스」https://ko.bustime.co.kr/plans/intercity/busanseobu/hadong/details.html (2026年9月14日確認)
- 河東郡公式サイト「하동녹차」https://www.hadong.go.kr/greentea.web (2026年9月14日確認)
- 慶南道民日報「[박물관에 놀러가자] 29. 하동야생차박물관」https://www.idomin.com/news/articleView.html?idxno=948025 (2026年9月14日確認)
- traveli.co.kr「화개장터」http://www.traveli.co.kr/look/contentsView/11033/0/3/0 (2026年9月14日確認)
- mind-ddase.com「경남 하동 쌍계사 입장료 무료」https://mind-ddase.com/145 (2026年9月14日確認)
- telltrip.com「하동 십리벚꽃길」https://www.telltrip.com/domestic-travel/hadong-sipri-cherry-blossom-road-spring/ (2026年9月14日確認)

