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「ソウルでススキ、と聞いてもピンと来ない」——そんな人ほど、実は一度写真を見せると驚くのがハヌル公園(空公園/하늘공원)です。ゴミの埋立地だった高台が、いまは一面の銀色の草原になっていて、秋になると都心のビル群を見下ろしながら風に揺れるススキの中を歩ける場所に変わります。ただ、いざ行こうとすると「あの階段を全部登るの?」「入場料は?」「ススキ祭りって今年はいつ?」と、事前に潰しておきたい疑問がいくつも出てくる公園でもあります。この記事では、ソウル市やワールドカップ公園の公式情報をもとに、行き方から祭りの日程まで確認できた範囲で整理しました。ソウル滞在全体の組み方はソウル3日間モデルコースもあわせて参考にしてみてください。
ハヌル公園はソウル市麻浦区、地下鉄6号線ワールドカップ競技場駅1番出口が最寄りです。入場料は無料。ワールドカップ公園全体は原則24時間の公共空間ですが、生物保護のため夜間は立ち入りが制限され、とくに11月・12月は19時30分から入園が制限されると公式サイトが案内しています(2026年9月7日確認)。頂上へは291段のハヌル階段を10〜20分ほど歩いて登るか、有料の電気カートを使うかの二択。ススキの見頃は10月半ば〜下旬で、2026年の「ソウル억새(オクセ)祭り」は10月17日(土)〜23日(金)の開催がすでに公式に発表されています(2026年9月7日確認)。
結論——ハヌル公園はこの時期にこう行く
先に全体の段取りを整理します。ハヌル公園は単独で丸一日を使う場所というより、午前か午後の2〜3時間を確保して、前後にワールドカップ公園の他エリアや漢江沿いを組み合わせるのが動きやすい距離感です。10月なら、日中に階段かカートで頂上へ上がってススキ原を歩き、日が傾く時間帯に展望デッキから都心方面を眺める、という流れが定番として複数の観光系記事で紹介されています。荷物は最小限にして、歩きやすい靴で行くのが正解です。
10月にソウルへ行くなら、ハヌル公園だけでなく街全体が秋モードに入っています。旅程全体の組み方は10月の韓国旅行ガイドにまとめているので、他の予定と合わせて考えたい人はあわせて確認してみてください。ハヌル公園単体の所要時間は、階段の上り下りとススキ原の散策だけなら1時間程度、展望デッキでゆっくり過ごすなら1時間半〜2時間ほど見ておくと余裕を持てます。
どこにある?最寄り駅と出口
ハヌル公園はソウル特別市麻浦区の「ハヌル公園路」沿いに位置します(出入口によって表示される番地が84・86・95などと分かれるほど、公園自体が広いエリアです)。ソウルワールドカップ公園を構成する5つのテーマ公園(平和の公園・ハヌル公園・ノウル公園・蘭芝川公園・蘭芝漢江公園)のひとつで、この中でいちばん標高が高い場所にあります(2026年9月7日確認)。公式サイトが案内する最寄り駅は地下鉄6号線ワールドカップ競技場駅1番出口です。
ソウル市の公式告知では、代替ルートとして麻浦区庁駅で下車して徒歩約40分、あるいは蘭芝川公園(난지천공원)の駐車場から電気カートに乗る方法も案内されています(2026年9月7日確認)。ただ、駅出口からハヌル階段の登り口までの正確な徒歩分数を明記した公式ページは今回見つけられませんでした。園内はかなり広いため、駅を出たら公園内の案内板を頼りに歩くのが安心です。
公園の西側、蘭芝漢江公園(난지한강공원)を抜ければそのまま漢江沿いに出られます。漢江公園全体の遊び方は漢江公園ガイドに別途まとめているので、ハヌル公園とセットで漢江辺の散歩も組み込みたい人は参考にしてください。
入場料と開いている時間・夜は入れるか
結論から言うと、ハヌル公園の入場料は無料です。都市公園としてワールドカップ公園全体が無料開放されており、チケット売り場のような施設はありません。運営時間について、ワールドカップ公園の公式サイトは「毎日00:00〜24:00運営、ただし生物保護のため夜間の立ち入りを制限。11月・12月は19時30分から入園を制限」と案内しています(2026年9月7日確認)。
一方で、ソウル市のバリアフリー観光サイトには月ごとの開閉園時間の目安として、1月・12月は7:00〜18:00、3月・10月は6:00〜20:00、6月・7月は5:00〜20:30といった、季節で30分〜1時間刻みに変わる表が掲載されています(2026年9月7日確認)。つまり「公園全体は24時間の公共空間だが、ハヌル公園のススキ原側は季節ごとに実際に歩ける時間帯が決まっている」と理解しておくのが実態に近いはずです。当日の正確な閉園時刻は変わることがあるため、訪問日は公式サイトか現地の掲示で確認してください。
日没後の展望デッキからの夜景は魅力的ですが、閉園時刻が近づくと新規入園が制限されることがあります。「暗くなってから登ろう」という組み方は避け、日没の1時間ほど前には頂上に着いておくくらいの余裕を持つと安全です。
ハヌル階段を登るか、電気カートに乗るか
頂上まで上がる方法は主に2つです。ひとつは하늘계단(ハヌルケダン/ハヌル階段)を自分の足で登る方法。段数は291段で、ソウル市の公式系メディアが繰り返しこの数字を紹介しています(2026年9月7日確認)。所要時間は体力によって幅があり、10分程度で登り切れるという案内もあれば、景色を見ながら20〜30分かけるという案内もあります。ビルでいえば15階分ほどの高さを、休み休み登るイメージを持っておくとちょうどいいはずです。

もうひとつが맹꽁이전기차(メンコンイ電気カー)と呼ばれる有料の電気カートです。名前は公園に多く生息するカエルの一種「メンコンイ」に由来するとされています。確認できた最新の案内では、蘭芝駐車場↔ハヌル公園、ハヌル公園↔ノウル公園などの区間を循環し、運賃は片道2,000ウォン(子供1,500ウォン)、20〜30分間隔で運行するとされています(2026年9月7日確認)。コンビニのおにぎり1個分ほどの出費で、階段を避けて頂上まで上がれる計算です。
ただしこの料金・運行時間は最新の一次情報で確認しきれておらず、運休や改定の可能性があります。訪問日は現地の乗り場か公式サイトで、実際に運行しているかを先に確認することをおすすめします。足腰に不安がある人・小さな子ども連れの人は、階段より先にカートの運行状況を調べておくと当日慌てずに済みます。
ススキがいちばんきれいな時期
ハヌル公園のススキは억새(オクセ)と呼ばれる韓国のすすきの一種で、ソウル市公式系の記事では「10月第3週ごろに見頃を迎える」と紹介されています(2026年9月7日確認)。標高約98mとされる高台一面が銀色の穂で覆われ、都心のビル群と同時に見える景色が写真映えスポットとして知られています。日中は銀色の波、日が傾く時間帯は逆光でススキが金色に見える、と表現している記事も複数ありました。
韓国の秋は紅葉の季節でもあり、ススキと紅葉のどちらを軸に旅程を組むかで訪問時期の考え方が変わります。紅葉全般のタイミングは韓国の紅葉2026ガイドにまとめているので、あわせて確認して日程を決めるのがおすすめです。ハヌル公園の場合、風が強い日は穂が大きく揺れて写真がぶれやすいので、無風に近い時間帯を狙えるなら早朝〜午前中も選択肢になります。
ソウル억새祭り(ススキ祭り)の位置づけ
ハヌル公園のススキシーズンに合わせて毎年開催されているのが「서울억새축제(ソウル억새祭り)」です。直近の第24回は2025年10月18日(土)〜24日(金)、10:00〜21:00、ハヌル公園一帯で開催され、入場は無料でした(ソウル市公式告知、2026年9月7日確認)。ミュージックとライトアップの組み合わせや、体験ゾーン、フォトゾーンなどが例年の定番プログラムです。
そして2026年(第25回)は、ソウル市の公式イベントポータルにすでに「2026年10月17日(土)〜23日(金)」の開催が明記されています(2026年9月7日確認)。ちょうどススキの見頃とも重なる日程です。ただし、開幕式の時刻や体験プログラムの時間割といった詳しい内容は、この記事の時点ではまだ公開されていません。前回は開催の約3週間前にあたる2025年9月28日に詳細が告知されているので、2026年も9月末〜10月上旬ごろに詳細が発表される可能性が高いはずです。訪問前に公式サイトで最新のプログラムを確認してください。
秋のソウルには、억새祭り以外にも街全体で複数のイベントが動いています。時期が重なるイベントの全体像は韓国の秋イベント2026まとめで整理しているので、祭りの前後の予定を考えるときに役立つはずです。
ノウル公園・ワールドカップ公園との違い
ハヌル公園のすぐ隣にあるのが노을공원(ノウル公園)です。同じ埋立地から再生された公園でも性格は異なり、ハヌル公園が「自然生態公園」としてススキ原と草原が中心なのに対し、ノウル公園は「文化芸術公園」としてパークゴルフ場や家族向けキャンプ場、カフェなどが整備されていると複数の解説記事が紹介しています(2026年9月7日確認)。もとは敷地の一部をゴルフ場として計画したものの、2008年11月1日に公園として再開場した、という経緯も紹介されています。
ハヌル公園とノウル公園は隣接していて、前述の電気カートには「ハヌル公園↔ノウル公園」の区間もあります。ススキ原の写真を撮ったあと、少し落ち着いた雰囲気で過ごしたいなら、足を延ばしてノウル公園のカフェで休憩する、という組み方もできます。ワールドカップ公園はこの2つに加えて平和の公園・蘭芝川公園・蘭芝漢江公園を含む全体で270万㎡におよぶ大きな公園群なので、「ハヌル公園=ワールドカップ公園の全部」ではない点は覚えておくとよいはずです。
持っていくもの——風・日差し・足元
ハヌル公園は埋立地の上に作られた高台の草原で、大きな建物や木立が少ない地形です。メタセコイアの並木道以外は日陰がほとんどないため、日差しが強い時間帯は帽子や日傘があると安心です。逆に高台特有の風が強く吹くこともあり、髪や服装が乱れやすい環境でもあります。ウィンドブレーカーのように軽くて風を防げる上着を1枚持っておくと、季節の変わり目でも体温調整がしやすくなります。
足元は、291段の階段だけでなくススキ原の遊歩道もあるため、ヒールや底の薄い靴は避けたほうが無難です。スニーカーなど歩き慣れた靴であれば、階段の上り下りもそこまで負担になりません。ススキ祭りの期間は人出も増えるため、大きな荷物やキャリーケースを持ってくるのは現実的ではなく、身軽な服装で訪れるのが基本です。カメラ好きなら、風で揺れるススキを止めて撮りたい場合はシャッタースピードを意識しておくと失敗が減るはずです。
- 帽子・日傘(日陰が少ないため)
- 軽い上着(高台は風が強い)
- 歩きやすい靴(階段291段+遊歩道)
- 身軽な手荷物(混雑期はキャリーケース不向き)
混む時間帯と、ずらすなら何時
写真映えする景色である以上、ハヌル公園は日中から夕方にかけて人出が増えます。とくにススキ祭りの期間中の週末、そして日没前後の展望デッキ周辺は混み合いやすい時間帯です。人が少ない時間帯を狙うなら、開園直後の午前中の早い時間か、平日の日中が比較的ゆったり歩けると考えられます。逆に、夕景・夜景を狙う人はどうしても日没前後に集中するため、その時間帯の混雑は「仕方のないもの」として織り込んでおくのが現実的です。
日の入り前後がいちばんきれいだけれど、帰りの足が細くなりやすい——これがハヌル公園を夕方まで楽しむときの悩みどころです。バスや地下鉄の本数が減る時間帯に、高台から人の流れと一緒に駅まで下りることになるためです。そこでおすすめしたいのが、弘大(ホンデ)・麻浦(マポ)側に宿泊しておく組み方です。ワールドカップ競技場駅からも近く、夕方以降に無理に長距離移動をしなくて済むので、日没まで公園に粘ってからゆっくり夕食に向かう、という動き方がしやすくなります。
ソウルには他にも夜景がきれいなスポットが点在しています。ハヌル公園以外の候補もあわせて押さえておきたい人はソウルの夜景スポットまとめを参考にしてみてください。一方、汝矣島(ヨイド)側に拠点を取りたい人向けの情報は汝矣島エリアガイドにまとめているので、漢江沿いでの過ごし方と合わせて宿泊エリアを比較検討するのもおすすめです。
よくある質問
まとめ
ハヌル公園は、埋立地を再生した高台の草原に、秋になると銀色のススキが一面に広がる公園です。階段291段か電気カートかを選び、入場は無料、ただし夜間や季節ごとの入園制限があることを踏まえて時間を組めば、写真映えする景色を無理なく楽しめます。最後に、この記事で確認できたことをチェックリストにまとめます。
- 最寄りは地下鉄6号線ワールドカップ競技場駅1番出口。入場料は無料
- 公園全体は原則24時間だが夜間は立入制限。11・12月は19時30分から制限(公式)
- 頂上へはハヌル階段291段(徒歩10〜20分)か、有料の電気カート(片道2,000ウォン)
- 電気カートの運行状況・料金は変更の可能性あり。訪問日に要確認
- ススキの見頃は10月半ば〜下旬
- 2026年のソウル억새祭りは10月17日(土)〜23日(金)開催が公式発表済み。詳細プログラムは後日公開
- 隣のノウル公園はパークゴルフ・キャンプ場中心の別性格の公園
- 高台で日陰・風対策が必要。足元は歩きやすい靴で
「ソウルでススキ」という組み合わせは、初めて聞くと意外に感じるかもしれません。それでも、都心のビル群を背景に銀色の穂が揺れる景色は、他のエリアではなかなか見られないものです。混雑と天候だけ計算に入れて、今年の秋の予定に組み込んでみてください。
ハヌル公園の位置関係は、下の地図でも確認できます。
韓国国内の車ルート検索はGoogleマップが対応していないため、車での移動を調べたい場合はNAVER地図で「하늘공원」を検索してください。NAVER地図でハヌル公園を検索する
参考・出典
- ソウル市公式多言語サイト「World Cup Park」 https://world.seoul.go.kr/world-cup-park/ (2026年9月7日確認)
- ソウル市公式「정원도시 서울」ハヌル公園・억새祭り告知 https://parks.seoul.go.kr/story/news/detailView.do?bIdx=3598 (発行日2025年9月28日・2026年9月7日確認)
- ソウル市公式イベントポータル FUN SEOUL「제25회 서울억새축제」 https://festival.seoul.go.kr/festival/main/festivalView.do?festacode=683 (2026年9月7日確認)
- NSP통신「상암동 월드컵공원, 맹꽁이 전기차 20대 운행」 https://www.nspna.com/news/?mode=view&newsid=25496 (2026年9月7日確認)
- テルトリップ「쓰레기장이 이렇게 바뀌었다고요?」 https://www.telltrip.com/domestic-travel/seoul-haneul-park-silver-grass-from-landfill/ (2026年9月7日確認)

