ホットクはソウルのどこ?屋台の場所と値段の目安

ソウルの伝統市場でホットクを焼く屋台の様子

ソウルの市場を歩いていると、甘い香りと一緒に鉄板の焼ける音が聞こえてくる瞬間があります。호떡(ホットク)は韓国の屋台を代表するおやつですが、いざ「どこで、いくらで食べられるの?」と聞かれると答えに迷う人は多いはずです。専門店のように住所と営業時間がはっきりしている店ばかりではなく、市場の路地に不定期に出る屋台も多いのがホットクの独特なところ。この記事では、南大門市場・広蔵市場・明洞・仁寺洞・弘大というエリアごとに、編集部が公式サイトや現地の一次情報で確認できたことと、確認できなかったことを分けて整理しました。あわせて、黒糖の定番から種入り・野菜入りまでの種類の違い、屋台が現金払い中心である理由、出会いやすい季節まで、「今日ソウルでホットクを探す」場面に絞ってまとめています。分食全般の屋台文化については別記事の韓国の粉食(プンシク)ガイドもあわせてどうぞ。

結論から

確認できた範囲では、ホットクの屋台情報が具体的にあるのは南大門市場広蔵市場です。明洞には夜に出る屋台の情報がありますが、二次情報にとどまります。仁寺洞には歴史ある名物屋台の記録がある一方、現在の営業は確認できませんでした。弘大は今回の調査で個別の屋台情報を見つけられませんでした。価格は屋台ごとに2,000〜3,000ウォン台という情報が複数見られますが変動するため、本文では出典つきで扱っています。屋台の多くは現金しか使えないため、小銭の準備をおすすめします。

目次

結論——屋台はどこで、いくらで食べられる?

ホットクを目的にソウルを歩くなら、最初に押さえておきたいのは「どのエリアに行けば屋台に出会える可能性が高いか」です。今回の調査で市場運営者の公式サイトや口コミサイトから確認できたのは、鍾路区の広蔵市場と中区の南大門市場です。どちらも伝統市場の中に鞄や衣料品の店と並んでホットクの屋台があり、観光客だけでなく地元の買い物客にもなじみのある存在とされています。一方、明洞や東大門周辺の夜の屋台街にもホットクを扱う屋台があるという情報は複数見つかりましたが、店名や現在の営業時間まで一次情報で裏付けることはできませんでした。仁寺洞には数十年前から続くとされる名物屋台の記録がある一方、直近の営業状況は確認できていません。弘大については、今回の調査範囲では具体的な屋台情報を見つけられませんでした。価格については屋台ごとに2,000〜3,000ウォン台という情報がありますが、時期や店によって変わるため目安として捉えてください。次の図に、エリアごとに確認できた内容を整理しました。

エリアごとにホットク屋台の確認状況を整理した図
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ソウルイン編集部編集部の整理では、確認できた情報が多いのは市場の屋台で、夜の繁華街の屋台は情報の更新が追いつきにくい印象です。「ここに行けば必ず見つかる」と決め打ちせず、市場エリアを軸に予定を立てておくと、当日に屋台が見つからなくても他の店で埋め合わせしやすいはずです。

屋台と常設店、ここが違う

ホットクには、市場や路上に不定期に出る「屋台」と、住所を構えて営業する「常設の専門店」の2種類があります。屋台は間仕切りのない鉄板とパラソルだけで営業していることが多く、天候や仕入れの都合で急に休むこともあり得ます。公式サイトを持たない屋台がほとんどのため、営業時間や定休日を事前にオンラインで確認する手段が乏しいのが実情です。今回の調査でも、屋台については市場の運営サイトやSNSの投稿、口コミサイトから断片的に情報を拾う形にならざるを得ませんでした。目印としては、生地を並べる台に列ができているか、鉄板の周りに常連らしき客が立ち止まっているかが一つの判断材料になりそうです。一方、常設の専門店は住所・電話番号・営業時間を構えていることが多く、韓国語が話せなくても訪問しやすい傾向があります。ドーナツなど他の韓国のおやつを扱う専門店との違いは、別記事のソウルのドーナツ専門店ガイドでも触れているので、常設店の探し方の参考になるはずです。屋台を目当てに市場へ向かう場合は、目的の屋台が見つからなかったときの代替案として、近くの常設店やカフェも候補に入れておくと計画が崩れにくくなります。特に旅程が詰まっている人ほど、屋台頼み一択にしないことをおすすめします。


南大門市場——確認できた屋台の情報(地図つき)

南大門市場の公式サイトの店舗案内では、ホットクを扱う屋台として야채호떡(ヤチェホットク、別名 잡채호떡=チャプチェホットク)꿀호떡(クルホットク、蜜入りの甘いホットク)が紹介されています。同サイトによると、生地は毎朝6時から仕込み、その日のうちに使い切る運用をしているとのことです(2026年9月4日確認)。住所はソウル特別市中区南大門路12で、地下鉄会賢駅周辺の南大門地下ショッピングセンター付近とされています。営業時間や具体的な価格は公式サイトには明記がなく、複数の口コミサイトでは야채호떡・꿀씨앗호떡(クルシアッホットク)팥호떡(パッ・ホットク、あずき入り)がそれぞれ同一価格で提供されている、月曜〜土曜の朝から夕方まで営業し日曜休みという情報も見られました。ただし、これは口コミサイトの情報であり公式の裏付けは取れていません。訪問する際は、この点を踏まえて時間に余裕を持って向かうことをおすすめします。

屋台の名称(韓国語) 中身の目安 情報の出所
야채호떡(チャプチェホットク) 春雨・キャベツ・にんじんなどの野菜 市場公式サイト+口コミサイト
꿀호떡・꿀씨앗호떡(クルホットク/クルシアッホットク) 黒糖の蜜、または蜜と種・ナッツ 市場公式サイト+口コミサイト
팥호떡(パッ・ホットク) あずき餡 口コミサイトのみ

市場全体の食べ歩きについては南大門市場のグルメガイドで詳しく紹介しているので、ホットク以外の屋台もあわせて回りたい人は参考にしてください。おおよその場所は次の地図の通りです(住所:ソウル特別市中区南大門路12、2026年9月4日確認)。

NAVER地図でホットクの屋台を探したい場合は南大門市場 ホットクのNAVER地図検索を参照してください(2026年9月4日確認)。


広蔵市場——確認できた範囲と、現金払いの注意

鍾路区の広蔵市場にも、ホットクを扱う屋台があるという情報が複数の口コミサイトで確認できました。北2門のすぐ前に店を構える屋台では、꿀호떡(蜜入り)・치즈호떡(チーズ入り)・단팥호떡(あずき餡)の3種類を扱い、営業時間はおおむね11時から20時半、支払いは現金または口座振込のみという案内が見られました。ただし、これらは市場の公式サイトや行政の案内ではなく口コミサイトの情報であるため、この記事では確認できた範囲の情報として扱い、価格の断定は避けています。広蔵市場は빈대떡(ピンデトッ、緑豆のチヂミ)や麺類の屋台がひしめく市場としても知られており、ホットクだけを目的にしなくても歩く価値があるエリアです。市場全体の見どころや歩き方は広蔵市場の攻略ガイドにまとめているので、あわせて確認しておくと当日の動線が組みやすくなります。現金払いが基本という点は後の見出しでも触れますが、広蔵市場に限らず伝統市場の屋台全般に共通する傾向として、小銭やウォン紙幣を多めに用意しておくと安心です。食事どきや週末は屋台の前に列ができることもあるため、時間に余裕を持って立ち寄ることをおすすめします。


明洞・仁寺洞・弘大——歴史ある名物と、確認できなかったこと

明洞では、日が暮れる17時前後から屋台が並び始め、トッポッキやチーズハットグと並んでホットクを扱う屋台があるという情報が旅行系のまとめサイトで複数見られました。ただし、これらは個人や旅行会社が運営する紹介記事が中心で、市場運営者や行政による公式な確認は取れていません。夜の屋台街という性質上、日によって出店する屋台の顔ぶれが変わる可能性もあります。仁寺洞には、とうもろこし粉を混ぜた黄色い生地が特徴とされる名物のホットク屋台が過去の紹介記事で取り上げられていました。鍾路の路上で商売を始めたのち仁寺洞のサムジキル付近に移り、多い日には1日500個近くを売るという記述も見られましたが、いずれも数年〜十数年前の記事であり、直近の営業状況を裏付ける情報は見つけられませんでした。長年同じ場所で商売を続けている屋台がある一方、路面店の入れ替わりが激しいエリアでもあるため、訪問前に最新の口コミを確認することをおすすめします。弘大については、今回の調査でホットクの屋台に関する具体的な情報を確認できませんでした。学生街として屋台文化自体は盛んなエリアですが、ホットクに絞った情報が乏しいというのが正直なところです。夜の屋台街を広く歩きたい人は、東大門周辺の夜市も選択肢になります。ホットク以外の屋台グルメも含めた東大門の夜の歩き方は東大門夜市グルメの記事で紹介しています。

明洞・仁寺洞・弘大のホットク屋台については、この記事で店名や住所を断定していません。二次情報にとどまる内容として紹介しているため、訪問前に現地の地図アプリや最新の口コミで営業状況を確認してください。


ホットクの種類——黒糖の定番・씨앗호떡・잡채호떡

ホットクと一口に言っても、中身によって味わいはかなり変わります。もっとも一般的なのが、小麦粉の生地に黒糖とシナモンを混ぜた蜜を包んで焼く黒糖ホットクです。焼きたては中の蜜が溶けて熱々の液状になっているため、最初のひと口は特に注意が必要とされています。次によく見かけるのが씨앗호떡(シアッ・ホットク)で、もち米粉を使ったもちもちの生地にひまわりの種やかぼちゃの種、ナッツ類を加えるのが特徴です。この記事の調査では、シアッ・ホットクはもともと釜山の南浦洞(ナンポドン)エリアで1980年代に生まれたという説が有力とされており、朝鮮戦争の避難民が穀物の種を生地に加えて食べたことが起源という説も紹介されていました。実際に、南浦洞で修業した店主が上京し、南大門市場でシアッ・ホットクの屋台を開いたという紹介記事も見つかっています。もう一つ覚えておきたいのが잡채호떡(チャプチェホットク)で、こちらは甘い蜜の代わりに春雨や野菜を炒めたものを包んで焼く、甘くない惣菜系のホットクです。広蔵市場の屋台情報にあった치즈호떡(チーズホットク)のように、伝統的な黒糖・種入り・野菜入りの3系統に加えて、チーズなど現代的なアレンジを扱う屋台もあります。南大門市場の屋台紹介ではこの系統の違いが明確に打ち出されており、甘いおやつ派か、軽食派かで選ぶ楽しみがあります。


焼き方の違いと、食べ歩きのコツ

屋台のホットクは、丸めた生地を鉄板の上に置き、専用の押し型で平たくつぶしながら焼き上げるのが一般的な作り方です。油を多めに使ってじっくりと揚げ焼きにする屋台もあれば、油を控えめにして鉄板に押しつけるように焼く屋台もあり、仕上がりの食感やカロリー感はやや異なります。どちらの焼き方でも共通しているのが、中の蜜や具材がしっかり熱を持つという点です。焼きたてをそのまま素手で持つとやけどにつながりかねないため、屋台では紙のカップや紙袋に入れて渡してくれることが多く、受け取ったらそのカップごと持って歩くのが定番の食べ方です。ひと口目は特に中の蜜が熱いことが多いので、端を少しかじって蒸気を逃がしてから食べ進めるという工夫を紹介する記事も見られました。食べ歩きをする際は、屋台の目の前や通路の真ん中で立ち止まらず、少し脇に寄ってから口をつけるなど、周囲の買い物客への配慮も忘れずに。市場は通路が狭い場所も多く、大きな荷物やキャリーケースを引いていると通行の妨げになりやすいため、身軽な状態で立ち寄るのがおすすめです。ティッシュやウェットティッシュを一枚持っておくと、蜜が指について困る場面でも安心できます。


屋台が出る季節——冬に増える理由と支払いの注意

ホットクは、韓国では伝統的に寒い季節の代表的なおやつとして扱われてきました。冷たい風が吹き始める時期になると屋台の数が増える、という紹介記事が複数見られ、屋台文化の中でも季節性がはっきりしたジャンルだとされています。近年はショッピングモールのフードコートやチェーン店など屋内でも通年で提供する店が増えており、季節の境界がやや薄れてきているという指摘もありますが、路上や市場の屋台に限れば、秋から冬にかけて出店が増える傾向は今も続いているとみてよさそうです。旅行の時期を選べる人は、肌寒くなり始めるころを狙うと屋台に出会える可能性が上がるかもしれません。冬に増える屋台はホットクだけではなく、同じ季節に増える屋台グルメとしては韓国の焼き芋(군고구마)屋台の記事もあわせて読むと、冬のソウルの屋台文化がイメージしやすくなります。支払い面では、屋台の多くが現金払いのみという点にも注意が必要です。韓国の個人経営の屋台の多くは事業者登録の形態上カード決済端末を持たないことが多く、手数料負担を避けるためにも現金を基本とするケースが一般的とされています。ウォンの小銭や少額紙幣を用意しておくと、屋台でのやり取りがスムーズです。到着後すぐに使う分だけを空港や市内で両替しておくと、屋台での支払いにも困りにくくなります。


よくある質問

ホットクの屋台に行けば必ず出会えますか?
今回の調査では、南大門市場・広蔵市場に具体的な屋台情報がありますが、天候や仕入れ状況によって出店しない日もあり得ます。確実に食べたい場合は、常設の専門店もあわせて候補に入れておくことをおすすめします。
屋台ではクレジットカードは使えますか?
屋台の多くは現金払いが基本とされています。カードが使えるかどうかは店ごとに異なるため、現金を用意しておくと安心です。口座振込のみ対応という屋台の情報もありました。
씨앗호떡と黒糖ホットクはどちらが人気ですか?
この記事の調査では、どちらが人気かを一次情報で比較できるデータは見つかりませんでした。黒糖ホットクは甘いおやつ、シアッ・ホットクはもちもち食感とナッツの香ばしさが特徴なので、好みで選ぶのがよさそうです。
明洞や弘大でも確実にホットクの屋台がありますか?
明洞では夜の屋台街の紹介記事にホットクの記載がありますが、店名までは公式に確認できていません。弘大については、今回の調査で具体的な屋台情報を見つけられませんでした。訪問前に現地の地図アプリで確認することをおすすめします。
夏でもホットクは食べられますか?
路上や市場の屋台は冬場に増える傾向があるとされていますが、ショッピングモールのフードコートやチェーン店では通年で扱っている場合があります。屋台にこだわらないなら、夏でも常設店を探す方法があります。

まとめ

  • ホットクの屋台情報が具体的に確認できたのは南大門市場と広蔵市場
  • 南大門市場には야채호떡(チャプチェホットク)・꿀호떡・꿀씨앗호떡・팥호떡の屋台情報あり(地図つき)
  • 広蔵市場の屋台は꿀호떡・치즈호떡・단팥호떡を扱い、現金・口座振込のみという情報あり
  • 明洞・仁寺洞・弘大は紹介記事はあるが、現在の営業状況は確認できていない
  • 種類は黒糖の定番・씨앗호떡(種入り)・잡채호떡(野菜入り)の3系統に大別できる
  • 屋台の多くは現金払いが基本。小銭を用意しておくとスムーズ
  • 冬に近づくほど屋台が増える傾向があるとされる
  • 確実に食べたいなら、屋台と常設の専門店を両方候補に入れておく

ホットクは、屋台の場所も営業時間も日によって変わりうる、韓国らしい「行ってみないとわからない」おやつです。だからこそ、南大門市場や広蔵市場のように屋台情報が比較的はっきりしているエリアを軸に予定を組み、明洞や仁寺洞は出会えたら儲けものくらいの気持ちで歩くと、当日がっかりしにくいはずです。現地に行く予定がまだ決まっていない人、まずは日本でホットクの味を確かめたい人は日本で食べられるホットクの記事も参考にしてください。

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ソウルイン編集部正直なところ、屋台情報は専門店ほどきれいに公式化されていないテーマだと感じました。だからこそ「確認できたこと」と「できなかったこと」を分けて出すことに意味があると考え、この記事ではその線引きを丁寧に扱っています。

参考・出典

  • 남대문시장(南大門市場) 公式サイト 야채호떡 店舗案内ページ https://www.namdaemunmarket.co.kr/03_eat/view.php?sid=7 (2026年9月4日確認)
  • 다이닝코드(ダイニングコード) 남대문 야채호떡 店舗情報ページ https://www.diningcode.com/profile.php?rid=ki6CUJzFB48A (2026年9月4日確認・口コミサイトの情報)
  • 다이닝코드(ダイニングコード) 광장호떡 店舗情報ページ https://www.diningcode.com/profile.php?rid=HbiOwTqMDxJI (2026年9月4日確認・口コミサイトの情報)
  • 한국경제(韓国経済新聞) 「포장마차는 왜 신용카드를 안 받을까?」記事 https://www.hankyung.com/article/202312236757Y (2026年9月4日確認)
  • 내손안에서울(ソウル市広報メディア) 「남대문 시장」紹介記事 https://opengov.seoul.go.kr/mediahub/27940326 (2026年9月4日確認)
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