ソウルのバスの乗り方|色の違い・料金・降り方を初心者向けに整理

ソウルのバスの乗り方の手描き風イラストアイキャッチ

※本記事にはプロモーション(広告)が含まれます

地下鉄は乗りこなせるようになったのに、バスだけはなんとなく避けている——という人、多いですよね。行き先表示がハングルで流れていく、どこで降りるかわからない、降車ベルの位置も謎。私も最初の渡韓では、その3つが怖くて明洞から北村まで坂道を歩き、到着した頃には写真どころではありませんでした。

でもソウルのバスは、色の意味と4つの動作さえ覚えれば、地下鉄より速い場面がはっきりある乗り物です。この記事では、ソウル市の公式案内をもとに、色分け・料金・乗り方・降り方を編集部で整理しました。

結論から

  • 色=役割。青=幹線/緑=支線/赤=広域/黄=循環(ソウル市公式の定義)
  • 交通カード運賃は青・緑1,500ウォン、赤3,000ウォン、マウルバス1,200ウォン(2026年8月確認)
  • 動作は4つ。前扉から乗ってタッチ → 降車ベル → 後扉へ → 降りるときも必ずタッチ
  • 降車時タッチを忘れると乗り換え割引が消える。ここだけは絶対に忘れないで
  • 現金は「使えない路線がある」であって全廃ではない。ただし実質交通カード前提で動くのが正解
NAVER MAPの使い方を先に押さえるバスは検索アプリとセットで初めて実用になります
ソウル市内バスの色分けを示す早見表。青は幹線バスで外郭と都心を結び、緑は支線バスで地下鉄駅や地域内をつなぎ、赤は広域バスで首都圏と都心を結び、黄は循環バスで都心内を回ることを色別に整理した図。
目次

ソウルのバスは「色」で見分ける——青・緑・赤・黄の役割

ソウルの市内バスは、車体の色がそのまま路線の役割を表しています。ソウル市公式の「서울 시내버스 체계 및 이용방법」では、次のように定義されていると紹介されています(出典は文末)。

種類担当している役割
幹線バス(간선버스)市の外郭と都心・副都心を結ぶ長めの路線
支線バス(지선버스)幹線バスや地下鉄への接続、地域内の移動
広域バス(광역버스)首都圏(京畿道など)と都心を結ぶ
循環バス(순환버스)都心・副都心の内側を回る業務・買い物需要向け

간선버스(カンソンボス/幹線バス)=青いバス

旅行者が使うのは、ほぼ緑(支線)と青(幹線)です。緑は「地下鉄駅から目的地まであと1.5km」を埋める役、青は「乗り換えなしで川を渡りたい」ときの役、と覚えておくと迷いません。赤(広域)は水原や龍仁など首都圏へ出るときの選択肢で、料金体系も別(後述)。

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正直に言うと、色を丸暗記する必要はないです。NAVER MAPが出したルートの色を見て「ああ緑ね、近距離ね」と納得できれば十分。

なお空港リムジンバスは、この市内バスの色分け体系とは別の枠組みで案内されています。この記事の色分けと運賃はあてはまらないので、空港からの移動は仁川空港から明洞へのアクセス金浦空港から明洞へのアクセスで別途どうぞ。


料金はいくら?——交通カードなら1,500ウォンから

先に金額から。2023年8月12日改定の交通カード運賃が、ソウル市公式ページに掲載されています(2026年8月確認)。

種類交通カード運賃(大人)
幹線(青)・支線(緑)1,500ウォン
広域(赤)3,000ウォン
マウルバス(村バス)1,200ウォン

1,500ウォンは、日本のカフェのコーヒー1杯よりだいぶ安い感覚。ソウル観光財団の公式英語ページでも同じ金額が案内されていて、交通カードで払うと現金より100ウォン安いと紹介されています(2026年8月確認)。

乗り換え割引と早朝割引

ソウル市公式の運賃案内によると、乗り換え割引の条件はこうです(2026年8月確認)。

  • 基本距離10kmまでは基本料金のみ。以降は5kmごとに追加
  • 前回の降車から30分以内に次の交通機関へ乗車すれば割引適用
  • ただし21時〜翌7時は60分以内とゆるくなる
  • 午前6時30分より前の初回乗車は、基本料金から20%割引(早朝割引)

地下鉄→バス、バス→地下鉄でもこの割引が効きます。1回あたり浮くのは数百ウォンでも、1日4〜5回乗ればシートマスク1枚分くらいは軽く変わってくる計算。

現金は使える?——「使えない路線がある」が正確

ネット上では「2023年からソウルのバスは現金不可」とまとめられがちですが、ソウル市公式の案内を読むと少し違います。「현금 없는 버스(現金なしバス)」として指定されているのは183路線(2026年1月時点の公式掲載)で、全路線が対象というわけではありません。

ただし「現金でも乗れるはず」と丸腰で行くのは非推奨。対象路線は変動する性質のもので、番号を覚える意味も薄いからです。交通カードを最初に用意するのが結局いちばん速くて安い。

公式案内では、現金なし指定路線であっても交通カードを持っていないという理由だけで乗車を拒否することは禁止されており、違反した乗務員は行政処分の対象になり得るとされています。一部の停留所には、QRコードからモバイル交通カードを発行できる仕組みも用意されているとのこと(2026年8月確認)。困ったときの逃げ道はある、と知っておけば十分です。

近年は現金で乗る人自体がごく少数、という前提で車内も設計されています。カードの入手方法や種類の比較は韓国の交通カードの選び方にまとめています。

ちなみに滞在が4日以上で、地下鉄もバスも毎日ガンガン使う予定なら、ソウル市の定額券「気候同行カード(기후동행카드)」という選択肢もあります。30日券が一般62,000ウォン・青年割引55,000ウォン、ソウル市内の地下鉄とソウル市認可の市内・マウルバスが対象(新盆唐線・GTXは対象外/2026年8月確認)。短期の単発利用なら、まずは普通の交通カードで大丈夫。


ソウルのバス乗車手順を示す4ステップ図。前扉からカードをタッチして乗車し、降車ベルを押してから後扉へ移動し、降りるときも端末にタッチすることが乗り換え割引の条件であることを示す。

乗り方の流れ——動作は4つだけ

ここが本題。ソウル市公式の利用案内では、乗車は前扉、降車は後扉、そして乗り換え割引を受けるには降車時にもカード端末にタッチすることが必須と案内されています(2026年8月確認)。

バス乗車の4ステップ

  1. 前扉から乗る。運転席のすぐ横にある端末にカードをタッチ(ピッと鳴ればOK)
  2. 降りる1つ前の停留所のアナウンスが流れたら、赤い降車ベルを押す
  3. 後扉の前へ移動して待つ(ソウルのバスは発進が早いので、停まってから動くと少し慌てます)
  4. 降りるときも後扉の端末にタッチ。これが乗り換え割引のスイッチ

하차(ハチャ)=降車/환승(ファンスン)=乗り換え

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降車タッチ、初日は本当に忘れます。「降りる=タッチ」を口の中で唱えながら後扉に立つのが、私の中では一番効いた対策。

座席については、優先席は空いていても避けるのが無難。ソウルのバスは加速も減速もきびきびしているので、立っているときは必ず手すりかつり革を持ってください。荷物が多い日は、そもそもバスを選ばない判断もアリです。


NAVER MAPのバス検索結果画面の構造を示す図解。到着予定時刻、初電・終電の時刻、運行間隔、リアルタイム位置の4つの情報がスマートフォン画面上のどこに表示されるかを吹き出しで示している。

NAVER MAPでバスを探す&バス停の電光掲示(BIT)の見方

バスが怖くなくなる分岐点は、正直アプリです。NAVERの公式発表によると、NAVER地図は停留所を検索すると、その停留所を通るバスの一覧・各バスの到着予定時刻・始発/終着・初電/終電の時刻・運行間隔・リアルタイム位置を確認できる機能を提供しています(機能の導入は2015年、現在も継続提供)。

使い方はシンプルで、目的地までのルート検索でバスが提案されたら、停留所名と路線番号だけメモして、あとは地図上の自分の現在地の点を見ながら降車ベルのタイミングを判断すればOK。画面の細かい操作手順はNAVER MAPの使い方ガイドに分けてあります。

バス停の電光掲示「BIT」は何を教えてくれる?

ソウルのバス停に立っている縦長の電光掲示端末はBIT(Bus Information Terminal)と呼ばれ、ソウル市内に総5,816台(うち市直営が約4,048台・2025年時点/2026年8月確認)設置されています。バスの到着予定情報、路線検索、リアルタイム位置などが表示されます。

2025年5月には表示の改善も入りました。ソウル市の公式案内によると、「곧 도착(まもなく到着)」の表示をバス番号と一緒に流れるように改善して視認性を上げ、雨の日に見えづらい問題への対策として撥水コーティングも実施したと紹介されています。

곧 도착(コッ トチャク)=まもなく到着

掲示板に何も出ていないバスは来ないの?

到着予定が表示圏内に入っていないだけ、というケースがほとんど。焦らずNAVER MAPのリアルタイム位置と突き合わせて判断するのが確実です。

バス以外にも入れておきたいアプリは韓国旅行の必須アプリまとめに整理しています。


ソウルでバスと地下鉄どちらを使うか判断するフローチャート。目的地が駅から遠い、または坂の上なら緑の支線バスが便利で、そうでなければ主要エリア間を直結する地下鉄で十分なことを示す。

【正直な結論】初心者がバスを使うべき場面/地下鉄で足りる場面

「ソウルはバスが便利!」と書いてある記事は多いですが、編集部の整理としては初心者が全行程をバスにする必要はまったくないというのが本音です。使い分けの目安はこうなります。

場面おすすめ理由
明洞↔東大門↔弘大などの主要エリア間地下鉄路線が直結していて、渋滞の影響を受けない
地下鉄駅から徒歩15分以上かかる目的地緑(支線)バス坂道や大通り越えを1,500ウォンで省略できる
北村・付岩洞など丘の上エリアバスソウルは坂が多く、徒歩の消耗が読みにくい
朝夕のラッシュ時間帯地下鉄道路が詰まると所要時間が読めなくなる
荷物が大きい日・雨の日地下鉄かタクシー乗降がせわしなく、荷物とは相性がよくない
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1回目の渡韓なら「地下鉄8割+坂の日だけバス」で十分。バスを完璧に使いこなすのは、2回目以降の楽しみに取っておいてもいいと思う。

初めての韓国旅行の動線設計そのものは初めての韓国旅行ガイドにまとめてあるので、日程の組み方から迷っている人はそちらから。


よくある質問

ソウルのバスは現金で乗れますか?

路線によります。ソウル市公式では「現金なしバス」として183路線が指定されている(2026年1月時点の掲載/2026年8月確認)とされ、全路線で現金が使えないわけではありません。ただし対象路線は変動するため、交通カードを用意しておくのが現実的です。

交通カードを持たずに現金なしバスに乗ってしまったら?

公式案内では、交通カードを持っていないことだけを理由とした乗車拒否は禁止されており、違反した乗務員は行政処分の対象になり得るとされています。また一部停留所ではQRコード端末からモバイル交通カードを発行できる仕組みも用意されているとのこと(2026年8月確認)。

乗り換え割引は地下鉄とバスの間でも使えますか?

使えます。ソウル市公式の運賃案内では、前回の降車から30分以内(21時〜翌7時は60分以内)に次の交通機関へ乗車することが条件とされています。バスを降りるときのカードタッチが必須なので、そこだけ忘れずに。

バス停の「곧 도착」はどういう意味ですか?

「まもなく到着」です。2025年5月に、この表示をバス番号と一緒に流れるように改善して視認性を高めた、とソウル市公式で案内されています(2026年8月確認)。表示が出たら、乗る準備をして手を挙げる合図の目安になります。

空港リムジンバスも同じ色分け・料金ですか?

いいえ。この記事で扱った青・緑・赤・黄はソウル市の市内バス体系の分類で、空港と都心を結ぶリムジン系のバスは別の枠組みで案内されています。料金も別体系なので、空港からの移動は空港アクセスの記事を参照してください。


まとめ:覚えるのは色と、4つの動作だけ

持ち帰ってほしい要点

  • 青=幹線/緑=支線/赤=広域/黄=循環。旅行者が使うのは主に緑と青
  • 交通カード運賃は青・緑1,500ウォン、赤3,000ウォン、マウルバス1,200ウォン(2026年8月確認)
  • 乗車は前扉でタッチ、降車は後扉でもう一度タッチ。これが乗り換え割引の条件
  • 乗り換えは前回降車から30分以内(夜間は60分以内)、6時30分前の初回乗車は20%割引
  • 現金は使えない路線がある。交通カードを先に用意するのが結論
  • 全行程をバスにしなくていい。坂と、駅から遠い目的地だけバスに任せるのが賢い
NAVER MAPの使い方を見る路線番号と停留所名さえ読めれば、バスはもう怖くありません

参考・出典

※料金・制度は2026年8月4日時点でソウル市公式サイトの掲載内容を編集部が確認したものです。運賃改定や対象路線の変更がありうるため、渡韓前に公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事は編集部による公式情報の整理であり、現地での実地取材に基づく体験記ではありません。

空港からの移動だけは、別で考える

市内のバスは慣れれば便利ですが、空港からの初回は荷物と土地勘の両方が足りません。そこだけ送迎に切り替える選択肢があります。

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