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ソウル旅の候補に必ず挙がる漢江(ハンガン)公園。でもラーメンはどこで作るのか、マットは借りられるかどうか、公園がいくつもあってどこへ行けばいいのか——情報がばらばらで決めきれないまま出発日が近づいてきたりします。
初めてなら汝矣島(ヨイド)漢江公園が正解。地下鉄5号線・汝矣ナル駅を出てすぐで、園内コンビニ→即席ラーメン調理器→芝生でピクニック、という王道の動線がひとそろい。ただし名物の漢江ラーメンは容器込みで4,000〜4,800ウォン程度と、公園の外より高めなのが2026年時点の実情です(2026年8月確認・変動あり)。
ソウル3日間モデルコースを見る漢江ピクニックをどの日に入れるか、で迷わない
※サイト内の記事へのリンクです
漢江公園とは―ソウル市民の憩いの場、全11地区
漢江公園は、ソウルの中心を東西に流れる漢江の河川敷に整備された公園群のこと。한강공원(ハンガンコンウォン)
ソウル特別市 未来漢江本部の公式サイトによると、公園は全11地区で構成されています。光ナル・蚕室・トゥクソム・蚕院・二村・盤浦・望遠・汝矣島・蘭芝・江西・楊花の11か所。「漢江公園」という一つの公園があるわけではなく、川沿いに11のエリアが点在している、と考えるとイメージしやすいはず。
もともとは1982〜1986年の漢江総合開発事業でつくられたもので、江東区から江西区まで約41.5km、面積およそ39.9平方キロという規模。旅行者に人気なのは、入場無料で24時間開いていて、しかも地下鉄駅から徒歩圏という手軽さゆえです。

11地区、結局どこへ行く?―性格と最寄り駅の早見表
基本は「汝矣島でいい」。ただし泊まるホテルの位置によっては、別の地区のほうが乗り換えなしで着くことがあります。たとえば弘大に泊まるなら望遠か楊花、江南寄りなら盤浦や蚕院のほうが近い、という具合。
下の表は、各地区のざっくりした性格と、最寄りとしてよく案内される駅をまとめたもの。ただし公園は川沿いに細長く伸びていて、同じ地区でも端から端まで歩くと20分以上かかることがあります。行きたい施設が決まっているなら、施設名でNAVER MAPを検索してから経路を出すほうが確実です。
| 地区 | こんな気分の日に | 最寄りとしてよく案内される駅 |
|---|---|---|
| 汝矣島(ヨイド) | 初回の定番。ラーメン・桜・花火が全部ここ | 5号線 汝矣ナル駅 |
| 盤浦(バンポ) | 虹の噴水。ピクニック用品のレンタル業者が多い | 3・7・9号線 高速ターミナル駅 |
| トゥクソム | 子ども連れ、夏の野外プール、複合施設 | 7号線 チャヤン(トゥクソム漢江公園)駅 |
| 望遠(マンウォン) | 弘大からすぐ。市場と組み合わせやすい | 6号線 望遠駅 |
| 蚕室(チャムシル) | タワーを含む夜景。東側の定番 | 2号線 蚕室ナル駅 |
| 蚕院(チャムウォン) | 盤浦の隣。花と川辺の散歩 | 3号線 蚕院駅 |
| 二村(イチョン) | 落ち着いた住宅地の川辺。人が少なめ | 4号線・京義中央線 二村駅 |
| 蘭芝(ナンジ) | 空が広い草原。キャンプ寄りの雰囲気 | 6号線 ワールドカップ競技場駅 |
| 楊花(ヤンファ) | 橋のたもと。合井から歩いて行ける | 2・6号線 合井駅 |
| 光ナル(クァンナル) | いちばん東。広い芝生と自然 | 5号線 千戸駅 |
| 江西(カンソ) | 湿地と野鳥。観光地というより生活の場 | 9号線 ガヤン駅 |
※駅は「そのエリアへ向かうときによく使われる駅」の目安です。地区は広いので、目的地によっては別の駅のほうが近い場合があります
迷ったときの3秒判断
- 初めて/時間が半日しかない → 汝矣島
- 小さい子どもがいる → トゥクソム
- マットやテントを借りたい → 盤浦
- 人混みが苦手・写真をゆっくり撮りたい → 二村や蘭芝
で、漢江ラーメンはいくら?―コンビニで買って公園で作る
先に数字から。園内コンビニの袋ラーメンは容器込みで4,000〜4,800ウォン程度(2026年8月確認)。同じ店の他の商品も公園の外より割高な傾向があると、韓国経済新聞(2025年12月28日)が報じています。
理由もはっきりしていて、園内コンビニはソウル市未来漢江本部の入札で運営権を取る仕組みのため、賃料の負担が重く、割引をかけにくい価格設定になりやすいとのこと。同じ記事では、500mlの炭酸飲料が一般の2,200〜2,400ウォンに対して園内は3,000ウォンと紹介されています。
作り方の流れ
- 園内コンビニで袋ラーメン(봉지라면)と専用容器を購入。容器代が含まれるセット販売が基本
- 店の外に置かれた即席ラーメン調理器へ移動。空いている台を確保
- 案内に従って、お湯を注ぐ/茹でるいずれかの方式で調理。数分で完成
- 食べ終わったら容器は指定の回収場所へ。ゴミの持ち帰り・分別は必須
この文化は2011年ごろ、公園内のセブンイレブンなどが調理器を導入したことから広まったと紹介されています。今では「漢江=ラーメン」がすっかり定番の絵になりました。
手順の先にある、小さなコツ
手順だけ書いてある記事は多いのですが、実際につまずくのはもっと細かいところです。旅行者の口コミや現地の案内を突き合わせると、失敗しやすいポイントはだいたい決まっています。
買う前・作る前にこれだけ
- 辛さは想像の上をいく。韓国の袋麺は日本の同ジャンルより辛い傾向。辛さが苦手なら순한맛(スナンマッ/マイルド味)や、そもそも辛くないタイプの棚を探す
- 調理器のボタンは麺の太さで分かれている機種がある。細麺と太麺で加熱時間が違うので、ボタンを適当に押すと芯が残る/のびる
- 卵とチーズは別売り。入れるなら仕上がりの1分前くらいに落とすと、白身が固まりすぎない
- 1人1個は多い。2人でひとつ買って、飲み物やキンパを足すほうが満足度が高いという声が多い
- 容器はかなり熱くなる。持ち運ぶ距離が長い席を確保すると、そこがいちばんの難所になる
ちなみにコンビニ側の商品ラインナップや値付けの感覚をつかんでおくと、公園でも迷いません。韓国のコンビニ活用ガイドで、買っておくと便利なものを先に押さえておくとスムーズ。
ピクニック―マット、チキン配達、そして変わりつつあるルール
芝生にマットを敷いて、デリバリーのチキンを広げる。SNSで見かけるあの光景は今も健在ですが、2025年末から2026年にかけて、運用が少しずつ変わっています。
マットやテントのレンタル
ピクニックセット(マット・小型テント・ミニテーブルなど)をレンタルできる業者は、とくに盤浦(バンポ)エリア周辺に複数あるとされます。ただし個別店舗の営業状況・料金は変動が大きいため、この記事では店名の掲載は控えます。当日の営業はNAVER MAPで最新の口コミと営業時間を確認するのが確実。
相場感だけ言うと、マット1枚のレンタルはおおむね5,000〜8,000ウォンのレンジで案内されることが多く、返却時までのデポジット(保証金)を求める店が一般的です。韓国の電話番号を持っていない旅行者は、電話番号の代わりにパスポートの提示を求められるケースがあるので、コピーではなく現物を持っていくほうが話が早い。
デリバリーは「多重容器」という選択肢
ゴミの増加を受けて、配達アプリ側が漢江公園付近からの注文時に注文自制のお願いを表示する仕組みが導入されています。ソウル市は混雑エリアでの人流規制や、売店・カフェの21時閉店なども実施。
その代わりに用意されたのが다회용기(タフェヨンギ/多重容器)オプションです。汝矣島・トゥクソムの漢江公園では、配達の民族・クーパンイーツ・ヨギヨ・テンギョヨなどのアプリで多重容器を選ぶと、使い捨てではなくステンレス容器で届きます。食後は配達バッグのQRコードを読み取り、園内の回収ボックスへ返却する流れ(2026年8月確認)。

注文するとき、住所欄はどうする?
漢江公園には番地がありません。そのため配達アプリでは、住所を打ち込むのではなく公園名とエリア(ゾーン)番号を選ぶ方式が案内されています。汝矣島のように広い地区は番号で細かく区切られていて、その番号を伝えないと配達員が到着してから探し回ることになります。
- アプリの配達先で「漢江公園」を検索し、地区とゾーン番号を選ぶ
- 受け取り時に電話が来る前提で、通話できる番号を登録しておく
- 配達員は公園の入口や指定ポイントまで来ることが多い。芝生の真ん中で待たない
- 多重容器を選んだ場合は、食後に配達バッグのQRを読み取って回収ボックスへ
アプリの登録でつまずきやすい点は韓国旅行で使うアプリのまとめで整理しています。ダウンロードは日本にいるうちに済ませておくのが鉄則。
正直な話―多重容器は、まだほとんど使われていない
ここは他の記事があまり書かないところ。多重容器は制度としては用意されているものの、実際の利用は驚くほど少ないのが現状です。
ニュース通信社ニューシス(2026年4月16日)の報道によると、汝矣島・トゥクソムの2公園を合わせた2025年の多重容器利用は年間221件。単純計算で月平均20件に届きません。一方でゴミのほうは、週末(金土日)は1日4トン以上、平日の昼でも約1.5トンが出ていて、そのうち60〜70%が配達容器だと報じられています。
| 項目 | 数字(ニューシス2026年4月16日報道/2026年8月確認) |
|---|---|
| 週末のゴミ発生量 | 1日4トン以上 |
| 平日昼のゴミ発生量 | 約1.5トン |
| ゴミに占める配達容器 | 60〜70% |
| 年間ゴミ発生量 | 2023年 3,296トン → 2025年 2,823トン |
| 多重容器の年間利用 | 2025年 221件(汝矣島・トゥクソム合計) |
年間のゴミ総量が3,296トンから2,823トンへ減っている点は前向きな変化。ただ「多重容器が普及したから減った」と言える段階ではなさそうです。旅行者としては、使えたらラッキーな制度くらいに構えておくのが実態に合っています。そして数字を見たあとだと、自分の分を持ち帰るだけでも意味があるとわかるはず。
持ち込みはどこまでOK?―お酒・テント・BBQの線引き
「ビール片手に川辺で」を思い描いている人は、ここだけ先に読んでおいてください。禁止されているものを知らずに広げてしまうと、注意されて撤収、が現実に起きます。
| 持ち込むもの | 扱い |
|---|---|
| お酒 | 売店・コンビニで普通に売られている。ただし条件つき(下記) |
| テント・タープ | 指定された区域内で、2面以上を開けた状態にするのが基本ルール。日中のみの運用 |
| BBQ・焚き火・カセットコンロ | 不可。火気の持ち込みは認められていない |
| 大音量のスピーカー | 周囲への迷惑行為として自制が求められる |
| ドローン | ソウル中心部は飛行禁止・制限空域が広い。許可なしでは飛ばさない |
お酒について補足すると、韓国では法改正により、自治体が公園などを금주구역(クムジュクヨク/禁酒区域)に指定できる仕組みがあります。どこがいつ指定されるかは年度で変わるため、現地の掲示がすべて。ハングルで「금주구역」と書かれた看板が立っていたら、その一帯では飲まない、が答えです。
テントは「日陰を作るための一時的な設置」という位置づけで運用されています。四方を閉め切ると中が見えず、宿泊・私物化とみなされるため、2面以上を開けておくのが原則。日没後は撤収が求められます。「漢江で泊まる」は成立しない、と覚えておけば十分。
サイクリング―タルンイなら1時間1,000ウォン
川沿いのサイクリングロードは、漢江公園でいちばん気持ちのいい過ごし方かもしれません。使えるのはソウル市の公共自転車따릉이(タルンイ)。市内全域で運行しています。
| 券種 | 料金(2026年8月確認) |
|---|---|
| 1日券・1時間 | 1,000ウォン |
| 1日券・2時間 | 2,000ウォン |
| 1日券・3時間 | 3,000ウォン |
1時間1,000ウォンは、園内で炭酸飲料(3,000ウォン)を買う3分の1。専用アプリ(タルンイ/QR式のニュータルンイ)でQRを読み取って借り、決められたポートに返却する方式です。
なお公園内には、2人乗り・親子乗り用の民間レンタル業者も別途あります。
この基本料金、実は15年以上据え置き
1,000ウォン/2,000ウォンという価格は2010年の導入以来変わっていません。値上げ案が議論された時期もありましたが、ソウル市は2025年3月に値上げを見送る方針を正式に決定したと報じられています(韓国経済新聞・news1などの報道/2026年8月確認)。物価が上がり続けるソウルで、この価格が残っているのはかなり例外的です。
※1時間券・2時間券・3時間券の細かい価格構成は複数の二次情報で一致していますが、編集部では公式サイトの表記まで直接確認できていません。利用前にアプリ内の料金表をご確認ください
外国人がつまずくのは、自転車ではなくアプリ
タルンイでいちばん多い失敗は、乗る前に起きます。会員登録の段階で韓国の携帯番号による本人認証を求められ、日本の番号だけでは先へ進めなかったという声が少なくありません。海外カードでの決済がはじかれることもあります。
出発前にやっておくと差が出る
- アプリのダウンロードと登録は日本にいるうちに試す。現地で詰まると詰みかたが重い
- 韓国の電話番号が使えるSIM/eSIMを選んでおくと、認証まわり全般が楽になる
- 登録が通らなかったときの代替(下記の直営レンタル)を頭に入れておく
登録できなくても大丈夫―公園の直営レンタル
タルンイとは別に、漢江公園には市の施設として運営されている直営のレンタル自転車があります。こちらは現地で借りるタイプなので、アプリ登録の壁がありません。2人乗りや電動もあるので、カップルや親子連れはむしろこちらが本命。
| 種類 | 料金(1時間あたり) |
|---|---|
| 1人乗り | 3,300ウォン |
| 2人乗り | 6,600ウォン |
| 電動 | 9,000ウォン |
この料金は2005年の開始以来ほぼ据え置きで、2025年1月に20年ぶりとなる約10%の改定が入ったと報じられています(韓国経済新聞2024年11月報道/2026年8月確認)。タルンイの3倍前後にはなりますが、「2人で並んで漕ぐ」という体験にはタルンイでは代えられません。
汝矣島漢江公園―桜まつりと花火大会の時期
11地区のなかで、旅行者がまず選ぶべきはここ。VISIT KOREAによると、園内には水の広場・音楽噴水・光の滝・バラ園などがあり、24時間開放・入場無料。駐車場は1,782台分で、最初の30分2,000ウォン、以降10分ごと300ウォンという料金です(2026年8月確認)。
そして汝矣島といえば、季節イベント。2026年の日程は公式発表ベースで次のとおりです。
| イベント | 2026年の日程 | 料金 |
|---|---|---|
| 汝矣島春花まつり(桜) | 4月3日(金)〜4月7日(火)/11:30〜21:30 | 入場無料 |
| ソウル世界花火祭り | 9月5日(土) | 観覧無料 |
春花まつりの会場は永登浦区・汝矣ソロの国会裏手一帯(国会サッカー場と桜並木)。4月3日の開幕パレード、4月5日のブラックイーグルス祝賀飛行などのプログラムが予定されています。花火祭りは「ハンファと共にするソウル世界花火祭り2026」として汝矣島漢江公園一帯で開催、韓国・英国・米国の演出チームが参加予定と公式サイトで案内されています(いずれも2026年8月確認)。
花火の日の汝矣島は、想像している10倍は混みます。夕方に着いて場所を確保するのはまず無理で、午前中から敷物を広げている人がいるほど。「その日に韓国にいるなら見る」ではなく、「見るために丸一日空ける」という組み方が要ります。9月の旅行を検討しているなら9月の韓国旅行ガイドで気候と服装も合わせて確認を。
春夏秋冬、漢江の顔は別物―季節別の正解
同じ場所なのに、行く月によって満足度がここまで変わる観光地も珍しい。「夏に行ったけど暑くて何も楽しめなかった」という感想の多くは、時期ではなく時間帯の選択ミスだったりします。
| 時期 | 漢江の状態 | おすすめの入り方 |
|---|---|---|
| 3月下旬〜4月 | 桜。汝矣島は歩けないほど混む日も | 朝いちか夜。日中の土日は避ける |
| 5〜6月 | 気温も湿度もちょうどいい。虫もまだ少なめ | いつでも。むしろ最有力の時期 |
| 7〜8月 | 猛暑と梅雨。日陰がほぼない | 18時以降。または野外プール狙い |
| 9〜10月 | ピクニック最適。花火祭りも | 終日OK。9月上旬はまだ暑い日がある |
| 11〜2月 | 川風が強く、街中より体感が数度低い | 短時間の夜景だけに割り切る |
とくに冬を甘く見ないでください。明洞や江南で「思ったより寒くないね」と言っていた人が、漢江に出た瞬間に無言になる——これが川沿いです。遮るものが何もないので、風がまっすぐ当たります。冬に行くなら、コンビニでホットドリンクを買って15分だけ夜景を見て退散、くらいの設計がちょうどいい。
季節を問わず持っていくと勝てるもの
- 虫よけスプレー(5〜10月)。現地のコンビニでも買えるが、種類は限られる
- 薄手の上着。日が落ちると川風で一気に冷える。夏でも
- ウェットティッシュとゴミ袋。ラーメンを食べるなら必須
- モバイルバッテリー。写真と地図でバッテリーが飛ぶ
トゥクソム漢江公園など、他エリアの顔ぶれ
2番目の候補に挙がりやすいのがトゥクソム(뚝섬)漢江公園。ここには複合施設があり、2025年12月19日に「漢江プルプル」としてリニューアルしました。キッズカフェなどを含む構成で、子ども連れの選択肢になります。
- アクセス:地下鉄7号線 チャヤン(トゥクソム漢江公園)駅 3番出口
- 営業:火〜金 10:00〜19:00/土日 10:00〜20:00
- 休館:月曜・元日・旧正月/秋夕
- 料金:無料(2026年8月確認)
このほか、虹の噴水の盤浦、夜景の蚕室、静かな望遠や二村など、地区ごとに個性があります。2回目以降はあえて汝矣島以外を選ぶのも一興。
夏だけ現れる、漢江の野外プール
意外と知られていないのが、夏季限定で開設される野外プールです。トゥクソムをはじめ複数の地区に設けられ、おおむね6月下旬から8月末までの期間限定。入場料は大人でも数千ウォン台と、ソウルのレジャーとしてはかなり手頃な部類に入ります。
ここが重要なのですが、プールには更衣室・シャワー・ロッカーが用意されています。つまり「漢江エリアで水着になれて、着替えて帰れる」唯一の場所。7〜8月に旅行する人にとっては、日中の漢江を成立させる数少ない答えです。
川の上から見る漢江―遊覧船と水上バス
「歩く・食べる・漕ぐ」以外に、もうひとつ選択肢があります。川の上に出てしまうこと。
水上の選択肢は大きく2つ
- 漢江遊覧船(クルーズ):汝矣島の船着場を起点に運航。夜景コースが人気で、船内で食事や音楽が付くプランもある。予約制のコースが中心
- 漢江バス(한강버스):2025年に運航が始まった水上の公共交通。汝矣島にも船着場があり、通勤・観光の両方で使われる
漢江バスは新しい交通機関で、ダイヤ・運賃・停船場の構成に変更が入りやすい状況です。編集部としては具体的な運賃を書ける段階ではないと判断しました。乗るつもりなら、出発前に公式の運航案内を必ず見てください。
行き方―汝矣島は地下鉄5号線 汝矣ナル駅
汝矣島漢江公園の最寄りは地下鉄5号線 汝矣ナル(여의나루)駅。改札を出て2番または3番出口を上がれば、もう公園エリアです。出口番号は資料によって案内が分かれるので、「駅を出てすぐ川側」と覚えておけば迷いません。
乗り換えや交通カードに不安があるならソウル地下鉄の乗り方ガイドを先に。公園内の広い敷地で売店や調理器を探すにはNAVER MAPの使い方ガイドも役立ちます。
おすすめの動線:地下鉄で汝矣ナル駅 → コンビニで飲み物とラーメンを調達 → 調理器で作って川辺で食べる → 日が落ちたら夜景を眺めて帰る。コンビニ1軒で完結するのが漢江の強みです。
タクシーで向かう場合は、行き先を「漢江公園」とだけ伝えると運転手が困ります。地区名まで含めて여의도한강공원(ヨイド ハンガンコンウォン)と伝えるか、アプリの目的地に施設名を入れて画面を見せるのが確実。公園は道路より一段低い河川敷にあるため、車で入れる場所も限られています。
トイレ・売店・荷物―現地で困らないための下調べ
広い公園でいちばん困るのは、実はトイレと荷物です。芝生に座ってから探し始めると、片道10分コースになることもあります。
先に覚えておくハングル2つ
- 화장실(ファジャンシル)=トイレ
- 편의점(ピョニジョム)=コンビニ
この2語をNAVER MAPの検索窓に入れれば、現在地から近い順に出てきます。座る場所を決める前に検索して、トイレとコンビニの両方が近いポイントに陣取る——これだけで当日の快適さがまるで変わります。
| 困りごと | 現地での答え |
|---|---|
| トイレ | 常設のトイレ棟が各所にある。座る前に位置を確認しておく |
| 大きな荷物 | 公園側のロッカーは当てにしない。地下鉄駅のコインロッカーに預けてから向かう |
| 夜の買い物 | 売店・カフェは21時閉店の運用。飲み物は明るいうちに買い足す |
| ゴミ | 回収場所の位置を最初に確認。分別が必要 |
コンビニについては、園内店舗の入れ替わりが続いています。撤退する店がある一方で、2026年5月には蘭芝地区に、川を眺めながら座って過ごせる滞在型の店舗が新しく開いたと報じられました(2026年8月確認)。だからこそ、この記事では特定の店名を書きません。当日その場でNAVER MAPを開くほうが正確です。
半日でいくらかかる?―費用を足し算してみる
「漢江ピクニックって結局いくら?」に先に答えると、ひとり1万ウォン前後。レンタル品を借りなければ、ソウルの半日の過ごし方としてはかなり安い部類です。
| 項目 | 目安(2026年8月確認) |
|---|---|
| 漢江ラーメン(容器込み) | 4,000〜4,800ウォン |
| 飲み物(園内・500ml炭酸) | 3,000ウォン |
| 地下鉄 往復 | 交通カードの基本運賃×2 |
| タルンイ 1時間 | 1,000ウォン |
| マットレンタル(借りる場合) | 5,000〜8,000ウォン+デポジット |
| 直営レンタル自転車 2人乗り1時間 | 6,600ウォン |
| 入場料 | 0ウォン |
ラーメンと飲み物と往復の地下鉄で、だいたい1万ウォン強。ここにマットを足すと1万5千ウォン台、カップルで2人乗り自転車まで乗ると2万ウォン前後、という積み上がり方になります。デリバリーでチキンを頼むと、それだけで2万ウォン台が乗るので一気に跳ね上がる。
※為替は日々動くため、この記事では円換算を記載していません。ウォンの金額感をつかみたい方は韓国の両替ガイドをどうぞ
訪問前に知っておきたい注意点
楽しい場所ですが、季節と時間帯によって快適さがかなり変わります。
- 夏の暑さ:河川敷は日陰が少なく、日中は想像以上に消耗する。7〜8月は夕方以降を狙うのが無難
- 夜の過ごし方:売店やカフェは21時閉店の運用が実施されています。飲み物の買い足しは早めに
- ゴミ:多重容器の返却も含め、片づけまでが漢江の作法。回収ボックスの位置を先に確認しておく
- 雨天時:屋根がほぼないため、雨の日は計画変更が前提
雨予報が出てしまったら、ソウルの雨の日の過ごし方で屋内スポットに切り替えるのが賢い判断。無理に決行しても、写真も食事もうまくいきません。
それでも汝矣島まで来てしまったら
雨に降られた、あるいは冬の寒さで10分ももたなかった。そんなときに救いになるのが、汝矣島は屋内施設が徒歩圏に揃っているという点です。地下鉄5・9号線の汝矣島駅側にはIFCモールが地下でつながっていて、その先には大型の百貨店型商業施設もあります。川辺からは10分ほど歩きますが、屋根の下まで逃げ切れる距離。
「川辺で1時間 → 寒くなったらモール」という組み方にしておけば、天気が読めない日でも予定が崩れません。冬にどうしても漢江を見たいなら、この二段構えが現実解です。
よくある質問
まとめ―コンビニ1軒で完結する、いちばん手軽なソウル体験
- 漢江公園は全11地区。初回は汝矣島漢江公園を選べば間違いない
- 行き方は地下鉄5号線 汝矣ナル駅、2番または3番出口から徒歩すぐ
- 漢江ラーメンは容器込み4,000〜4,800ウォン程度(2026年8月確認・変動あり)
- デリバリーは多重容器オプションを選び、QRで回収ボックスへ返却
- タルンイは1時間1,000ウォンから。川沿いを走るなら断然これ
- アプリ登録が通らなければ、直営レンタル(2人乗り1時間6,600ウォン)という手がある
- BBQ・焚き火は不可。テントは指定区域で2面開放、日中のみ
- 半日の合計はひとり1万ウォン前後。入場料は0ウォン
- 2026年は桜まつり4/3〜4/7、花火祭り9/5
- 虫よけと、雨天時の代替プランだけは用意しておく
特別な予約も、高い入場料もいりません。コンビニの袋一つで成立してしまうのが漢江のいいところ。旅程のどこか半日を空けて、川辺の時間を入れてみてください。
3日間のモデルコースに組み込む漢江ピクニックを入れる日の作り方
地下鉄の乗り方を先に確認する
※料金・日程は2026年8月確認の情報です。最新情報は各公式サイトでご確認ください
参考・出典
- ソウル特別市 未来漢江本部(漢江公園の地区構成):hangang.seoul.go.kr
- ソウル特別市 未来漢江本部(トゥクソム「漢江プルプル」):hangang.seoul.go.kr
- VISIT KOREA(汝矣島漢江公園の施設・駐車場・開放時間):english.visitkorea.or.kr
- 韓国経済新聞(園内コンビニの価格に関する報道/2025年12月28日):hankyung.com
- ソウル市公式ニュース(多重容器デリバリー・ゴミ対策):news.seoul.go.kr
- ソウル施設公団(公共自転車タルンイの料金・利用方法):sisul.or.kr
- ソウル市政策広報(2026 汝矣島春花まつり):scpm.seoul.go.kr
- ハンファ公式(ソウル世界花火祭り2026):hanwhafireworks.com
- ニューシス(漢江公園のゴミ発生量・多重容器の利用実績/2026年4月16日):newsis.com
- 韓国経済新聞(漢江公園の直営レンタル自転車の料金改定/2024年11月報道、タルンイ料金の据え置き/2024年9月報道):hankyung.com
- 漢江ラーメン文化の経緯・漢江の蚊に関する一般情報:韓国語メディアの記述を編集部で整理(namu.wiki ほか)

