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金曜の夜に発って、日曜の朝には自宅——韓国の弾丸1泊2日は、有給を使わずに行ける数少ない海外旅行。ただ予算を組み始めた瞬間、「これ、2泊にしたほうが結局おトクなのでは?」という疑いが頭をよぎりますよね。
結論を先に言うと、その疑いは数字のうえでは正しいです。往復航空券・出国税・空港アクセスという「削れない固定費」は、1泊でも3泊でも同じ額。日数が短いほど、その固定費を薄める相手がいません。だから1泊2日は「総額は最も安いのに、1日あたりは最も高い」形になります。
金額は公的機関と運営元の公式サイトで確認したものだけ。確認できなかった項目は「未確認」と正直に書きました。
- 宿泊費を除いた1泊2日の目安は、約6万1,900〜8万1,900円(編集部試算・2026年8月6日確認時点の公表値から算出)
- うち約5万5,900〜7万5,900円が「固定費」——往復航空券・出国税・空港アクセス往復。日数を延ばしても増えない部分
- 固定費を滞在日数で割ると1泊2日は1日あたり約2万7,900〜3万7,900円。2泊3日なら約1万8,600〜2万5,300円
- 2026年7月1日出国分から出国税が1,000円→3,000円に(財務省・国税庁通達/2026年8月6日確認時点)
- ソウルのホテル1泊料金は公的な確定平均値がなく未確認。ここだけは自分の日程で実勢を見るしかありません
日数もスタイルもまだ決めきっていない人は、先に全体像から。→ 全体像から確かめる|韓国旅行の費用を日数×スタイル別に見る総額早見表
1泊2日の費用は「固定費」でほぼ決まる
固定費とは、滞在日数が変わっても金額が動かない費目のこと。韓国旅行では往復航空券・国際観光旅客税(出国税)・空港と市内を往復する交通費の3つです。1泊2日で予算がふくらむ理由は、遊んだからではなく、この3つが日数に関係なく丸ごとかかるから。
まずは金額を並べます。항공권(ハンゴンクォン/航空券)は旅行会社の公表する参考値、それ以外は公的機関と運営会社の公式サイトから拾いました。
| 費目 | 金額(2026年8月6日確認時点) | 出所 |
|---|---|---|
| 往復航空券(成田〜仁川・通常期エコノミー・諸税込み) | 50,000〜70,000円 | JTB公式の参考値 |
| 国際観光旅客税(出国税) | 3,000円 | 財務省・国税庁通達 |
| AREX直通列車(ソウル駅⇔仁川空港・片道) | 13,000ウォン=約1,440円 | AREX公式 |
| AREX一般列車(ソウル駅→仁川空港第1・片道/交通カード) | 4,750ウォン=約520円 | AREX公式 |
| 空港リムジンバス(片道) | 17,000〜18,000ウォン=約1,880〜1,990円 | 서울공항리무진/한국공항리무진 公式 |
円換算は財務省関税局「関税定率法第4条の7に規定する外国為替相場(税関公示相場)」(令和8年8月2日〜8月8日適用)から算出(100ウォン=11.05円・1万ウォン=1,105円/2026年8月6日確認時点)。実際の両替レートや決済レートとは異なります。
この5行を足し合わせると、1泊2日の土台が出ます。空港アクセスをAREX直通列車の往復(26,000ウォン=約2,870円)で組んだ場合、固定費だけで約5万5,900〜7万5,900円。第2ターミナル発着なら一般列車は片道5,350ウォン=約590円になります(AREX公式・2026年8月6日確認時点)。
正直、空港アクセスをケチっても大勢に影響しません。直通と一般列車の片道差は8,250ウォン=約910円。往復でもコーヒー2杯分で、航空券の1万円の振れ幅に飲み込まれます。削るなら航空券とホテル、と割り切ったほうが精神衛生にいいはず。
逆に「日数で増える」のはこの3つだけ
- 宿泊費(泊数ぶん)
- 食費(滞在中の食事回数ぶん)
- 市内の移動費(動いた回数ぶん)
増えるのはこの3つだけ。「1泊減らせば旅費が半分」にはならないという、見落としやすい事実がここにあります。
1日あたりで割ると、弾丸は2泊3日より約1万円高い
ここがこの記事の本題。総額の横並び比較はよく見かけますが、固定費を滞在日数で割った「1日あたり単価」で並べると景色がはっきり変わります。
下の表は、固定費(往復航空券+出国税+AREX直通列車の往復)を約5万5,900〜7万5,900円で固定し、滞在日数だけを変えて割ったもの。宿泊費・食費は日数で増えるため、あえて外しています。
| 日程 | 固定費の合計 | 滞在日数 | 1日あたりの固定費 |
|---|---|---|---|
| 1泊2日 | 約5万5,900〜7万5,900円 | 2日 | 約2万7,900〜3万7,900円 |
| 2泊3日 | 同額 | 3日 | 約1万8,600〜2万5,300円 |
| 3泊4日 | 同額 | 4日 | 約1万4,000〜1万9,000円 |
編集部試算。内訳は往復航空券50,000〜70,000円(JTB公式参考値)+出国税3,000円(財務省・国税庁通達)+AREX直通列車往復26,000ウォン=約2,870円(AREX公式)。いずれも2026年8月6日確認時点。
1泊足すだけで、1日あたりの固定費は約9,300〜1万2,600円ぶん下がります。感覚に直すと、デパ地下コスメがひとつ買えるくらいの差が毎日ぶん発生している計算。ただし2泊目のホテル代は別途かかるので「2泊のほうが総額が安い」わけではありません。同じ航空券代で受け取れる時間が1.5倍になる、と読むのが正確です。
2泊にした場合の内訳は兄弟記事のほうが早いです。→ 韓国2泊3日の費用|内訳と予算ラインを見る
現地で使うお金は、1泊2日なら約6,000円が土台
変動費とは、現地で過ごす時間の長さに比例して増える費目です。1泊2日は実質、食事4回・地下鉄6回前後で収まることが多く、土台の金額はかなり読みやすくなります。
韓国消費者院の価格調査データから外食の平均価格を並べます。외식비(ウェシクピ/外食費)の実勢はこのあたり。
| メニュー | 平均価格(2026年4月時点) | 円換算の目安 |
|---|---|---|
| キムパプ 1本 | 3,800ウォン | 約420円 |
| チャジャンミョン | 7,731ウォン | 約850円 |
| 冷麺 1人前 | 12,615ウォン | 約1,390円 |
| サムギョプサル 200g | 21,321ウォン | 約2,360円 |
出典: 韓国消費者院「참가격」データ(韓国経済新聞報道・2026年4月時点)/2026年8月6日確認時点。円換算は財務省関税局の税関公示相場(令和8年8月2日〜8月8日適用)から算出。
この4つを1食ずつで合計約5,020円。1泊2日で食べられる回数は、だいたいこれで埋まります。冷麺は前年同月比で500ウォン、サムギョプサルは874ウォン上がっているので、数年前の記事の数字は少し低く出ているはず。
市内交通はもっと軽くて、ソウル地下鉄の基本運賃は交通カード利用で1,550ウォン=約170円(2025年6月28日改定・2026年8月6日確認時点)。現金の1回券なら1,650ウォン。6回乗っても約1,020円、つまり現地の移動費はカフェ1回ぶんの世界です。
ここだけは自分で見るしかない:宿泊費
正直に書きます。ソウルのホテル1泊料金は、公的機関や運営元が公表する確定的な平均値を2026年8月6日確認時点で見つけられませんでした。報道には「4〜5つ星ホテルが2021年平均12万ウォン→2025年に33万8,000ウォン」という数字もありますが、元データの出所が不明で、予算の根拠としては弱いと判断しています。
自分の日程で1泊の実勢価格を確認する
Trip.comでソウルのホテルを見る日程を入れると1泊あたりの表示価格が出ます
価格は検索時点のもので、当編集部が保証するものではありません。エリア選びはソウルのホテルはどのエリアが正解?へ。
2026年7月から、出国税が3,000円になった
国際観光旅客税(通称・出国税)とは、日本から出国する人に一律でかかる税金。航空券代に含めて徴収され、1泊2日でも1週間でも金額は同じという、典型的な固定費です。
この税額が2026年7月1日以後の出国分から1,000円→3,000円に変わりました。財務省の令和8年度税制改正資料と、国税庁が2026年6月30日付で出した取扱通達の改正で確定しています(2026年8月6日確認時点)。
差額は2,000円。総額から見れば数%ですが、ここを1,000円のまま計算している内訳表がまだ多く残っています。2026年前半までに書かれた費用記事を参考にするときは、この1行だけ差し替えを。
補足: 国税庁のタックスアンサーNo.7195は「令和7年4月1日現在」表記のまま更新されていないため、本記事は財務省資料と通達改正を優先しています(2026年8月6日確認時点)。
弾丸1泊2日が向かない人・成立しないケース
1泊2日を勧めるつもりも否定するつもりもありません。ただ成立しない組み合わせはあるので、予約前に確かめてほしい条件を置いておきます。
- 実質の滞在時間を計算する
「2日目の出発時刻 − 1日目の到着時刻」から、空港⇔市内の往復移動と搭乗手続きの時間を引く。ここが残らない便だと、現地でできることはほぼ食事だけになります。 - 深夜・早朝便なら運行時間帯を確認する
AREXもリムジンバスも24時間動くわけではありません。始発・終発は各社の公式サイトで最新を確認してください。合わないとタクシー代が固定費に乗ります。 - 行きたい場所の営業時間と照合する
1泊2日は予定変更の余白がないぶん、定休日や閉店時刻のズレが致命傷になりやすい日程です。
そのうえで、以下に当てはまるなら2泊以上のほうが満足度は高くなります。
- 初渡韓移動と手続きに時間を取られ、観光に回せる時間が読めない
- 買い物が主目的免税手続きや営業時間に縛られ、1日では回りきらない
- 遠方在住国内の空港までの移動費と時間が、固定費にさらに乗る
- 予算重視単価を下げたいなら、日程より時期の選び方のほうが大きい
安さ最優先なら、日数より先に韓国旅行が安い時期を。航空券が動けば全部の数字が動きます。
1泊2日の費用に関するよくある質問
まとめ:今日やることは、航空券の相場を1回見ること
1泊2日の費用は、航空券でほぼ決まります。固定費が約5万5,900〜7万5,900円、そのうち航空券が5万〜7万円(2026年8月6日確認時点)。予算の振れ幅の大半が、この1行に集約されているのだから、最初に手をつけるべき場所も自動的に決まります。
- 候補の日程で航空券の総額を見る
諸税込みの表示額で。5万円台に収まるか7万円台になるかで、旅の設計そのものが変わります。 - 同じ日程で「もう1泊」の価格も並べる
2泊目のホテル代と、1日あたり固定費が約9,300〜1万2,600円下がることを見比べる。ここが分岐点。 - 宿泊費だけは実勢価格で確かめる
日程を入れた表示価格で組み直せば、1泊2日の予算はほぼ確定します。
- 固定費(航空券・出国税・空港アクセス)は日数で薄まらない
- 1日あたり固定費は、2泊3日より約9,300〜1万2,600円高い
- 出国税は2026年7月1日出国分から3,000円(6月30日までの契約は1,000円)
- 食事4回+地下鉄6回の土台は約6,040円。宿泊費だけは実勢価格で確認
宿泊費を確定させれば、1泊2日の予算は出そろいます
あわせて読みたい
- 日数×スタイルの総額を一覧で → 韓国旅行の費用はいくら?総額早見表
- 2泊3日の内訳と比べる → 韓国2泊3日の費用
- 準備をまるごと整える → 韓国旅行 初めて完全ガイド
参考・出典
- 財務省関税局「関税定率法第4条の7に規定する外国為替相場(税関公示相場)」(令和8年8月2日〜8月8日適用)https://www.customs.go.jp/tetsuzuki/kawase/kawase2026/kouji-rate20260802-20260808.pdf
- 財務省「令和8年度税制改正(国税)等について」
- 国税庁「国際観光旅客税法取扱通達の一部改正について」(令和8年6月30日付)
- JTB公式「【旅行日数別】韓国の旅行費用っていくらかかる?」(2026年4月7日更新)
- AREX(仁川空港鉄道)公式 直通列車・一般列車の運賃ページ
- 서울공항리무진/한국공항리무진 公式 運賃ページ
- 뉴시스報道「ソウル地下鉄基本運賃改定」(2025年6月19日)
- 한국경제報道/韓国消費者院「참가격」外食費データ(2026年4月時点)
いずれも編集部が2026年8月6日確認時点で参照。為替・運賃・税制は変更されるため、予約前に各公式サイトで最新をご確認ください。円換算は参考値です。

