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釜山行きの列車を調べていたら、同じような見た目の高速鉄道が2つ出てきて手が止まった——この記事にたどり着いた人の多くが、たぶんそこで止まっています。
先に答えを言ってしまうと、見分ける鍵は始発駅。ソウル駅から出るのがKTX、수서(水西)から出るのがSRTです。走る速さでも席のグレードでもなく、まず「どこから乗るか」で別物だと考えると、一気に整理がつきます。
・SRTを運営するのは株式会社SR(에스알)。KTXのKORAIL(韓国鉄道公社)とは別会社(各社公式・2026年8月14日確認時点)
・SRT専用のターミナルは水西・東灘・平澤智制の3駅(SR公式)。ソウル駅には来ない
・予約は出発1ヶ月前の朝7時スタート。予約サイトには日本語の言語切替がある
・払い戻しは出発2日前まで無料、当日になると40〜70%差し引かれる
釜山旅行そのものの組み立て方——何時発に乗って、着いてからどう動くか——はソウルから釜山へKTXで行く方法をまとめた記事のほうが詳しいので、そちらと合わせて読んでもらうのがいちばん早いはず。この記事は「SRTって何者で、どう予約するのか」の1問だけを解きます。
SRTとKTXは何が違うのか
SRTとは、株式会社SR(에스알 / SR Inc.)が運営する韓国の高速鉄道です。SR公式サイトの会社概要には事業者登録番号305-86-31590、代表者名まで記載があり、KORAILとは資本も看板も別の会社として運行しています(SR公式・2026年8月14日確認時点)。
ここが混乱の元なのですが、日本の感覚だと「JRの中の別ブランド」くらいに思ってしまいがち。実際は運営会社そのものが違うので、予約サイトも会員登録も別々です。KTXの予約画面でいくらSRTを探しても出てこないのは、そういう理由。
編集部が両社の公式サイトで確認できた範囲を、そのまま表にしました。確認できなかった欄は、埋めずに「未確認」と書いています。
| 項目 | SRT | KTX |
|---|---|---|
| 運営会社 | 株式会社SR(에스알) | KORAIL/韓国鉄道公社 |
| 専用ターミナル駅 | 水西・東灘・平澤智制(SR公式) | SRT専用駅ではない。詳細はKORAIL公式で |
| 予約サイト | SRの予約サイト(etk.srail.kr) | KORAILのサイト。SRTとは別 |
| 予約サイトの表示言語 | 韓国語・英語・中国語(簡体/繁体)・日本語の切替あり | 本記事では未確認 |
| 予約開始 | 出発1ヶ月前 07:00(SR公式) | 本記事では未確認 |
「KTX側も同じでしょ」と埋めたくなるところですが、運営が別会社である以上、片方の規定をもう片方に当てはめると事故ります。KTXの条件を知りたい人は、KORAIL公式で確認するのが確実です。
水西(スソ)駅はどこにあるのか
日本人が最初につまずくのは、たいていここ。수서역(水西駅)はソウル駅でも龍山駅でもない、独立したターミナルです。「高速鉄道=ソウル駅」の思い込みのまま当日を迎えると、荷物を持って街を横断する羽目になります。
そして正直にお伝えすると、水西駅に接続する地下鉄の号線は、今回SR公式サイト上では直接確認できませんでした。二次情報では見かけましたが、公式で裏が取れていない情報を「◯号線です」と書いてしまうと、それを信じた人がホームで迷います。ここは断定しません。
実務的には、乗換案内アプリに「수서역」と入れて経路を出すのが最短ルート。日本のアプリでは韓国の乗換検索がうまく出ないことがあるので、NAVERマップで乗換検索をする手順を先に頭に入れておくとラクです。地下鉄そのものの乗り方に不安がある人は、ソウル地下鉄の乗り方の基本から押さえておくと当日の動きが変わります。
逆に、ソウルの東側で遊んでから移動する組み立てなら水西発は悪くない選択。天気に左右されない蚕室のロッテワールドの楽しみ方を前日に入れておくと、雨予報でも旅程が崩れません。
SRTの予約手順
ここからが本題。예매(予約)の流れを、SR公式の「乗車券利用案内」で確認できた内容だけで並べます。
- STEP1|発売日を待つ/予約開始は列車出発の1ヶ月前 07:00。ホームページ・アプリとも同じタイミングです(SR公式)
- STEP2|予約サイトを開く/画面上部に言語切替メニューがあり、韓国語・英語・中国語(簡体/繁体)・日本語が並んでいます
- STEP3|区間と日時を選ぶ/運賃と時刻は公式の「列車運賃および時刻表」ページで照会します
- STEP4|支払う/公式に記載があるのはクレジットカード・ポイント・現金口座振替の3つ。口座振替はホームページのみの扱いです
- STEP5|受け取る/決済後はスマートフォン乗車券/ホームチケットとしてモバイル発券できます。駅の窓口での発券も可能
つまり、紙の切符を取りに行かなくても、スマホの画面だけで完結する設計になっているということ。ただし、そのスマホがつながっていなければ画面は開きません。券面をスクリーンショットで持っておくか、韓国eSIMを比較して用意しておくか、どちらかは移動日までに済ませておきたいところです。
海外発行のクレジットカードは使える?
いちばん聞かれる質問ですが、ここは断定を避けます。公式の案内には「クレジットカード」とあるだけで、国内発行/海外発行の区別についての記述は、今回確認できませんでした。「PCではダメでアプリならOK」という趣旨の個人ブログの記述は複数見かけたものの、公式の裏付けがない情報です。
決済で弾かれると旅程そのものが組み直しになるので、手持ちのカードが通るかどうかは、必ずSR公式サイトで最新の案内を確認してください。同じ理由で、区間別の運賃も本記事では表にしていません(公式の運賃表がダウンロード形式で、確認しきれなかったため)。
払い戻しの手数料
환불(払い戻し)の手数料は、いつキャンセルを決めたかで階段状に変わります。SR公式の一般乗車券の規定は次の3段階です(2026年8月14日確認時点)。
| キャンセルのタイミング | 手数料 |
|---|---|
| 出発1ヶ月前〜2日前 | 無料 |
| 出発1日前 | 5〜10% |
| 出発当日 | 40〜70% |
数字だけ見ると小さく感じますが、当日の40〜70%は感覚としては2枚買って1枚を捨てるのに近い重さ。土曜出発の旅なら、無料で引き返せるのは木曜までという計算になります。
逆に言えば、2日前までなら無料で取り直せるということでもあります。1ヶ月前の朝7時に良い時間帯を確保しておいて、旅程が固まってから調整する——この使い方ができるのは、けっこう大きいはず。
SRTを選ばないほうがいい人
ここは正直に書きます。SRTが向かない人は、はっきりいます。
- ソウル駅・龍山駅の近くに泊まる人/宿の目の前から乗れる列車を捨てて、わざわざ水西まで移動する理由は薄いです
- 大きなスーツケースで移動する日/ターミナルまでの移動が1回増えるのは、荷物が重い日ほど効いてきます
- 空港から直接向かう人/到着日にそのまま地方へ、という動きなら、まず空港からの導線で決めるほうが合理的。仁川空港から弘大への行き方のように、自分が使う空港アクセスの終点から逆算すると迷いません
- 出発時刻を直前まで決められない人/当日キャンセルの40〜70%を考えると、席を取り直す前提の旅程には向きません
そして、そもそも鉄道以外の選択肢もあります。夜の時間帯や運賃を優先するなら韓国の高速バスの乗り方を先に見比べたほうが、結果的に良い旅程になることも。移動手段は「速い順」ではなく「その日の荷物と体力の順」で選ぶのが正解です。
移動の合間にソウル側の遊びを詰め込みたい人は、現地で並ぶより先に手配してしまうほうがラク。ソウルの現地アクティビティ一覧(Klook)から、旅程の隙間に入る枠を探しておくのも手です。
よくある質問
まとめ:今日やることは1つだけ
SRTとKTXの違いは、突き詰めれば「どの会社の、どの駅から出る列車か」。株式会社SRが運営し、水西・東灘・平澤智制から出るのがSRTで、予約サイトもKTXとは別。ここさえ押さえておけば、当日ホームで青ざめることはありません。
今日やることは、出発日の1ヶ月前が今日から数えていつなのか、カレンダーに印をつけるだけ。あとは当日の朝7時に開けばOKです。
- STEP1/出発1ヶ月前の日付を出して、朝7時にリマインダーをセット
- STEP2/その日にSRの予約サイトを開き、言語を切り替えて区間・時刻・運賃を照会
- STEP3/決済したら、出発2日前(無料で払い戻せる最終日)もカレンダーに入れておく
釜山側の動き方まで含めて旅程を組みたくなったら、ソウルから釜山への移動をまとめた記事に戻ってきてください。列車が決まれば、旅の骨格は半分できたようなものです。
参考・出典
- SR公式サイト(会社概要・SRT専用駅)|http://www.srail.or.kr/main.do(2026年8月14日確認)
- SR公式 乗車券利用案内(予約開始・支払い方法・受け取り・払い戻し手数料)|https://etk.srail.kr/cms/archive.do?pageId=TK0402010000(2026年8月14日確認)
- SR公式 チケット予約サイト(対応言語)|https://etk.srail.kr/(2026年8月14日確認)
- SR公式 列車運賃および時刻表|https://etk.srail.kr/cms/archive.do?pageId=TK0402050000(2026年8月14日確認)
- KORAIL公式サイト(KTXの運営会社)|https://www.korail.com/ecommerce/customer/enG/enG_main.do(2026年8月14日確認)

