韓国タクシーの深夜割増料金|22時〜4時の割増率と概算の出し方をソウル市公式で確認

夜のソウルの路地を走り去るタクシーの後ろ姿と、建物に掛かる文字盤のない大きな時計のイラスト

※本記事にはプロモーション(広告)が含まれます。

飲みすぎたわけでもないのに、明洞から宿へ帰るタクシーの料金がなんとなく高い気がして、メーターをちらちら見てしまう——韓国の夜、けっこうあるあるだと思います。

でも、それは運転手さんの気まぐれではありません。ソウルのタクシーには時間帯ごとに率の違う深夜割増が公式に定められていて、いちばん高いのは23時〜翌2時の40%割増帯。この1本だけ頭に入れておけば、夜のメーターは「読める数字」に変わります。

結論から

・中型タクシーの深夜割増は3段階。22〜23時と2〜4時が20%増、23〜2時が40%増(2026年8月14日確認時点)

・昼間の基本運賃は1.6kmまで4,800ウォン。40%割増帯だと同じ距離で6,700ウォンから(同)

・大型・模範タクシーは時間で率が変わらず、22〜4時が一律20%増(同)

・ソウル市境を越えると市外割増20%が重なり、上限は中型60%・大型/模範40%(同)

この記事で分かるのは次の4つです。

  • 運賃のしくみ/基本運賃・距離加算・時間加算の三階建て
  • 深夜割増の時間割/何時から何時までが何%増か
  • 割増の重なり方/市外割増と重なったときの上限
  • 概算の出し方/昼の記憶から夜の運賃を逆算する考え方

アプリでの呼び方・登録手順そのものはカカオタクシーの使い方をまとめた記事に譲って、ここでは「金額としくみ」だけを扱います。


目次

ソウルのタクシー運賃のしくみ

まず土台から。ソウルの一般タクシー(중형택시=中型タクシー)とは、街で最もよく見かける銀色・オレンジ・白などの標準的な車両のことで、運賃はソウル特別市が定めた運賃表にもとづくメーター制です。運転手が金額を決めているわけではありません。

メーターの中身は三階建てになっています。

構成要素 中型タクシー(昼間) 大型・模範タクシー(昼間)
基本運賃 1.6kmまで 4,800ウォン 3kmまで 7,000ウォン
距離加算 131mごとに 100ウォン 151mごとに 200ウォン
時間加算(低速時) 30秒ごとに 100ウォン 36秒ごとに 200ウォン

(ソウル特別市 物価情報ページ/2026年8月14日確認時点)

4,800ウォンは日本円でおよそ540円(1ウォン=0.1125円・2026年8月14日時点の税関公示相場、適用期間は令和8年8月9日〜8月15日)。カフェラテ1杯ぶんで1.6km走れると考えると、ソウルのタクシーが「気軽に使える乗り物」と言われる理由が数字で見えてきます。

つまり、渋滞でほとんど動いていないときは距離ではなく時間で加算が進む、という設計。夜の江南や弘大でメーターが止まらないように感じるのは、この時間加算が働いているケースが多いはずです。

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ソウルイン編集部正直、この基本運賃の数字さえ覚えておけば、乗車直後のメーターを見た瞬間に「あ、正しく動いてる」と分かります。金額を疑う前にまず起点を知っておくほうが、ずっと気持ちがラク。

メーターを使わない交渉制の申し出など、しくみから外れたケースへの対処は韓国タクシーのぼったくり対策をまとめた記事で扱っています。この記事はあくまで「正しく動いているメーターの読み方」に絞ります。


深夜割増は時間帯で率が変わる

ここがこの記事の核心です。韓国の深夜割増(심야할증)は「夜だから一律◯%」ではなく、時間帯を3つに割って率が変わります。ソウル市の運賃表をそのまま表にすると、こうなります。

時間帯 割増率 基本運賃(1.6kmまで) 距離加算(131mごと) 時間加算(30秒ごと)
06:00〜21:59 なし 4,800ウォン 100ウォン 100ウォン
22:00〜22:59 20% 5,800ウォン 120ウォン 120ウォン
23:00〜01:59 40% 6,700ウォン 140ウォン 140ウォン
02:00〜03:59 20% 5,800ウォン 120ウォン 120ウォン
04:00〜05:59 なし 4,800ウォン 100ウォン 100ウォン

(中型タクシー/ソウル特別市 物価情報ページ・2026年8月14日確認時点)

ピークは23時〜2時。基本運賃6,700ウォンは約754円で、昼間との差はおよそシートマスク2〜3枚ぶん。逆に言えば、22時台と2時台は同じ「深夜」でも20%増にとどまります。0時半に帰るか、少し粘って2時に帰るかで率が変わる——これは知っているだけで得をする分かれ目かも。

大型・模範タクシー(모범택시/黒塗りに金のライン)は設計が違い、時間で率が動きません。

時間帯 割増率 基本運賃(3kmまで) 距離加算(151mごと) 時間加算(36秒ごと)
04:00〜21:59 なし 7,000ウォン 200ウォン 200ウォン
22:00〜03:59 20%(一律) 8,400ウォン 240ウォン 240ウォン

(大型・模範タクシー/同ページ・2026年8月14日確認時点)

面白いのは両者の距離です。昼間は中型4,800ウォンに対して模範7,000ウォンで約1.46倍。ところが深夜のピーク帯では中型6,700ウォン・模範8,400ウォン(約945円)で、差は約1.25倍まで縮みます。深夜こそ模範タクシーの割高感がいちばん小さい時間帯、という見方ができるわけです。

ちなみに、この運賃体系が始まったのは2023年2月1日午前4時から。中型の基本運賃が3,800→4,800ウォン、基本距離が2,000m→1,600mに変わった改定です。ネット上には改定前の「3,800ウォン」を載せたままの情報も残っているので、数字を見かけたら年を確かめるのが安全。ソウル市の同ページには2026年8月14日確認時点でそれ以降の改定の記載はなく、上の表が最新版です。


割増は重なることがある

もうひとつ、夜の運賃で効いてくるのが市外割増시계외할증)。ソウル市の境界を越えて走る区間は、車種を問わず運賃が20%割増になります。金浦や京畿道側のホテル、郊外のアウトレットなどへ向かう場合が該当。

そして深夜割増と市外割増は、同時に発生することがあります。ここで多くの人が「40%+20%で60%?」と身構えますが、ソウル市の運賃表は重複割増の上限という形で天井を決めています。

  • 中型タクシー/深夜×市外の重複割増は最大60%まで
  • 大型・模範タクシー/同じく最大40%まで

(ソウル特別市 物価情報ページ・2026年8月14日確認時点)

上限が決まっているという事実は、裏を返せば「これを超える割増はしくみ上ありません」という意味でもあります。メーターの数字が想定より高いと感じたときは、まず時間帯と市外走行の有無を思い出してみてください。それでも説明がつかない場合の対処は、ぼったくり対策の記事側で扱っています。

空港からの移動もこの話に直結します。仁川空港はそもそもソウル市外にあるため、市内へ向かう区間の運賃は距離・時間帯・有料道路の通行料で最終額が動きます。空港タクシーの相場感は仁川空港からのタクシー料金をまとめた記事のほうが詳しいので、深夜着の予定がある人はそちらも合わせてどうぞ。


で、実際いくらになるのか

「で、私の区間はいくらなの?」に答えます。ここで区間ごとの実額を並べるのは簡単ですが、距離も渋滞も日によって違うので、代わりに自分で当てはめられる形で置いておきます。

まず、運賃の式そのもの。

概算の式(中型タクシー)

運賃 = 基本運賃 +(走行距離m − 1,600m)÷ 131m × 加算額

・昼間(06〜22時):基本4,800ウォン+加算100ウォン

・20%帯(22〜23時/02〜04時):基本5,800ウォン+加算120ウォン

・40%帯(23〜02時):基本6,700ウォン+加算140ウォン

渋滞でスピードが落ちている間は距離ではなく時間加算が進むので、この式は「順調に流れたときの下限」に近い数字だと思ってください。加えて有料道路を通れば通行料が上乗せされます。

そしてもうひとつ、編集部が整理していていちばん実用的だと感じた読み方がこれ。

深夜割増は基本運賃・距離加算・時間加算のすべてに同じ率で掛かっています。表を見比べると分かりますが、4,800→6,700は約1.4倍、加算100→140もちょうど1.4倍。つまり——

  • 23〜2時に乗るなら/同じ区間を昼に乗ったときの約1.4倍で見積もる
  • 22時台・2時台なら/同じく約1.2倍
  • 市外へ出るなら/さらに割増が乗るが、中型は60%増(=昼の約1.6倍)が天井

行きに昼のタクシーでいくらだったかを覚えておけば、帰りの夜の運賃はスマホの電卓すら要りません。逆に、この倍率から大きく外れる金額になったときだけ落ち着いて理由を探せばいい、という切り分けにも使えます。

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ソウルイン編集部本音を言うと、深夜のソウルで運賃を1ウォン単位で当てにいく意味はあまりないと思っています。大事なのは「1.4倍までは正常」と知っていること。それだけでメーターを見る目つきが変わります。

支払い方法について、ソウル市の運賃ページには手段(現金・カード・交通カード)の可否についての明文の記載がありませんでした。編集部としては確認が取れていないため断定は避けますが、現金以外の手段を持っておくと夜は安心です。両替やチャージの選択肢はWOWPASSの使い方をまとめた記事で整理しています。


呼び出し料金(アプリ配車)は別枠

もうひとつ、夜の会計で「あれ?」となりやすいのが呼び出し料金(호출료)。これはメーター運賃とは別の制度で決まっていて、二階建てになっています。

種類 料金 根拠
電話での呼び出し 昼間1,000ウォン/夜間2,000ウォン ソウル市が定める呼出料金
カカオT 一般呼出 追加料金なし(メーター運賃のみ) カカオモビリティ公式の利用約款
カカオT スマート呼出・模範呼出 利用料 最大2,000ウォン 同上(需要や交通状況で変動)

(2026年8月14日確認時点)

ポイントは、アプリの呼出料金がソウル市の公定料金ではないこと。カカオモビリティ側の説明では、スマート呼出の利用料は需要の集中度やリアルタイムの交通状況によって弾力的に運用され、地域によって金額が異なる場合があるとされています。深夜の繁華街で「呼ぶと少し高い」と感じるのは、この弾力運用の範囲内という理解でよさそう。

なお、カカオTでの海外発行クレジットカードの登録可否については公式の約款に記載がなく、編集部でも確認できていません。決済まわりは公式アプリで最新の案内を確かめてください。呼び方や設定の手順はカカオタクシーの使い方ガイドにまとめてあります。


深夜にタクシーを使わないほうがいい場合

正直に書きます。深夜割増の時間帯でも、タクシーが最善とは限りません。判断はシンプルで、まず地下鉄がまだ動いていないかを確認する。これに尽きます。

ソウルの地下鉄は路線と駅によって終電の時刻がかなり違うので、「もう終わっているはず」と思い込んで22時台にタクシーへ流れるのはもったいないケースがあります。路線別の終電の考え方はソウル地下鉄の終電時刻をまとめた記事を先に見てください。

地下鉄が終わったあとも、ソウルには深夜帯に走るバス路線があります。運賃はタクシーとは桁が違うので、宿がバス路線の近くなら有力な選択肢。乗り方や路線番号の読み方はソウルのバスの乗り方ガイドが入口です。

一方で、タクシーのほうが明らかに向いているのはこんな場面。

  • 荷物が多い/スーツケースを抱えて階段を上り下りするなら、割増ぶんは十分もとが取れる
  • 複数人で乗る/3〜4人なら1人あたりは地下鉄+徒歩と大きく変わらないことも
  • テーマパークの閉園後ロッテワールドを閉園まで遊んだ日のように、疲労がピークで駅まで歩きたくない夜
  • 治安や体調の不安があるとき/ここは料金で判断しない

深夜着のフライトなら「定額」という選択肢も

いちばん料金が読みにくいのが、深夜に空港へ着くパターンです。市外割増と深夜割増が重なるうえ、通行料も乗ってくるため、事前に上限を決めておきたい人には向きません。そういう夜は、あらかじめ金額の決まった送迎サービスを予約しておくと、到着ロビーで計算しなくて済みます。

KKdayで仁川空港の送迎を見る深夜着でも料金が先に分かる

Klookの空港送迎と比べる人数と荷物で選べる

もちろん、鉄道やバスが動いている時間の到着なら、そちらのほうが安く済みます。空港から弘大方面へ向かう場合のルート比較は仁川空港から弘大への行き方をまとめた記事が詳しいので、自分の到着時刻に合わせて選んでください。


よくある質問

深夜割増は何時から始まりますか?
中型タクシーは22時から。22〜23時が20%増、23〜翌2時が40%増、2〜4時が再び20%増で、4時に通常運賃へ戻ります(2026年8月14日確認時点)。大型・模範タクシーは22〜4時が一律20%増です。
割増は自分で計算して払うのですか?
いいえ。ソウル市の運賃表には時間帯ごとの深夜料金が別立てで定められていて、運賃はメーターで表示されます。この記事の数字は「表示された金額が想定どおりか」を自分で確かめるための目安として使ってください。
模範タクシーのほうが深夜は損ですか?
一概には言えません。昼間の基本運賃は中型4,800ウォンに対して模範7,000ウォンで約1.46倍ですが、23〜2時では中型6,700ウォン・模範8,400ウォンと差が約1.25倍まで縮みます(2026年8月14日確認時点)。深夜は価格差が小さくなる時間帯です。
ソウルの外へ出ると、深夜割増と市外割増が両方かかりますか?
重なることがあります。ただし重複割増には上限があり、中型は最大60%、大型・模範は最大40%までと定められています(2026年8月14日確認時点)。
アプリで呼ぶと必ず追加料金がかかりますか?
カカオTの一般呼出は追加料金なしでメーター運賃のみ、スマート呼出・模範呼出は利用料が最大2,000ウォンとカカオモビリティ公式の約款に記載されています(2026年8月14日確認時点)。金額は需要や交通状況、地域によって変動する場合があります。
運賃はいつ改定されましたか?
現在の体系は2023年2月1日午前4時からの適用です。この改定で中型の基本運賃が3,800→4,800ウォン、基本距離が2,000m→1,600mに変わりました。ソウル市の運賃ページには2026年8月14日確認時点でそれ以降の改定の記載はありません。

まとめ:今日やることは1つだけ

覚えて帰ってほしい数字は、たった1つです。23時〜2時は昼の約1.4倍。この基準さえあれば、深夜のメーターは「なんだか高い」から「想定どおり」に変わります。

出発前にやることを3ステップに。

深夜割増は、夜間に働くドライバーがいるからこそ成り立っている制度で、率も上限も公表されています。数字を知っていれば、夜のソウルはもっと自由に歩けるはず。次の旅では、終電を気にせずもう一軒、寄り道してみてください。


参考・出典

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