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改札にカードをタッチしたら、軽やかな「ピッ」ではなく、あの残念な低い音が鳴る。後ろの人が詰まる。財布に韓国ウォンの現金は入っていない——渡韓した人の多くが一度は通る場面かと思います。
先に答えだけ言ってしまうと、T-moneyのチャージ場所は「コンビニ」「駅のチャージ機」「有人の窓口」の3つ。いちばん手軽なのはコンビニで、T-moneyのステッカーが貼ってある店なら、カードと現金を店員さんに渡すだけで入れてもらえます。所要時間は20秒ほど。
そして「いくら入れるか」でつまずく人が多いのですが、公式が決めている枠はシンプル。1回のチャージは1,000ウォン〜90,000ウォン、1,000ウォン単位(2026年8月15日確認時点)。それ以上を一気に入れることはできないので、長期滞在なら分割が前提になります。
支払いはどうか。ここは正直に書きます。T-money公式の案内に載っているチャージ方法は現金を渡す形で、カード決済でのチャージ可否については公式ページで裏取りができませんでした。なので「現金を少し持っておくのが確実」というのが、この記事の立場。現金をまったく持ちたくない人には別ルートがあるので、後半で。
・場所は3つ。迷ったらコンビニ(T-moneyステッカーのある店)
・1回のチャージは1,000〜90,000ウォン・1,000ウォン単位(2026年8月15日確認時点)
・無記名のカードは残高50万ウォンまで。記名式(本人登録済み)なら上限なし
・公式案内にあるのは現金でのチャージ。現金を崩したくないならWOWPASSアプリという逃げ道がある
路線図の見方や改札の通り方から確認したい人は、先にソウル地下鉄の乗り方をまとめた記事を開いておくと、この先の話が立体的になります。運賃表の場所もそちらで触れています。
- どこで入れられるか/3つの場所の手順と、それぞれの支払い手段
- いくら入れるか/滞在日数から「何回分」で逆算する対応表
- 入れられる金額の枠/1回の上限と、カードが持てる残高の上限
- つまずきポイント/現金・余った残高・カードの種類による違い
T-moneyをチャージできる場所は3つ
チャージ(韓国語で 충전)ができるのは、街のコンビニ、地下鉄駅にあるチャージ専用の機械、そして有人の窓口。この3つを押さえておけば、ソウル市内で困る場面はほぼありません。
| 場所 | 手順 | 支払い手段 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| コンビニ (T-moneyステッカーのある店) |
レジでカードと現金を店員に渡し、入れたい金額を伝える | 公式の案内にあるのは現金 | とにかく手早く済ませたい人。宿の目の前で足せる |
| 駅のチャージ機 | 改札まわりの機械にカードを置き、画面で金額を選ぶ | 機械により案内が異なり、公式ページで確認できず。現金を用意しておくと確実 | 乗る直前に気づいた人。並ばずに済むことが多い |
| 有人の窓口 (駅のサービスセンター・T-moneyカスタマーセンター) |
係員にカードを渡して依頼する | 公式ページで確認できず | 残高がおかしい、機械が反応しないなどトラブル時 |
コンビニについては、公式の案内でひとつ面白い機能が確認できました。GS25とCUでは、買い物のお釣りをそのままカードに入れる「お釣りチャージ」が使えて、しかも10ウォン単位(2026年8月15日確認時点)。1,000ウォン単位という通常のルールの外側にある仕組みなので、小銭が財布に溜まりがちな人には地味に効きます。
3つ目の有人窓口は、チャージのために積極的に選ぶ場所ではありません。ただ「残高が減っていないように見える」「タッチしても反応しない」といったときの駆け込み先として、存在を知っておく価値はあるかと。なお払い戻し窓口の一覧は今回の調査で一次情報にたどり着けなかったため、この記事では場所の断定を避けています。
バスでも同じカードがそのまま使えます。乗り降りのルールは地下鉄と少し違うので、バス移動を組み込む予定ならソウルのバスの乗り方ガイドもあわせて。空港から江南のホテルへ直行する日程なら、仁川空港から江南への行き方で、到着当日にカードを使う場面がイメージできます。
いくら入れればいいのかは「回数」で決める
チャージ額で迷うのは、金額そのものより「自分が何回乗るか」を把握していないから。ここを回数から逆算すると、一気にラクになります。
| 滞在日数 | 1日の乗車回数の目安 | 滞在中の合計 | チャージの考え方 |
|---|---|---|---|
| 1〜2日 | 2〜3回 | 4〜6回 | 片道運賃×6回分を、1,000ウォン単位で切り上げ |
| 3〜4日 | 3回前後 | 8〜12回 | 片道運賃×12回分を、1,000ウォン単位で切り上げ |
| 5日以上 | 3回前後 | 15回以上 | 片道運賃×15回分。1回90,000ウォンの上限を超えるなら分割 |
表の縦の整合も確かめておきます。1日3回で計算すると3日で9回・4日で12回になり、3〜4日の行の「8〜12回」に収まる。5日なら15回で、こちらも下の行と一致します。つまりこの表は「1日あたり3回前後」という一本の前提で貫かれていて、行ごとに別の基準が混ざってはいません。
1日3回というのは、朝に宿から観光地へ、昼にエリア移動、夜に宿へ戻る——という動き方の想定。カフェ巡りで細かく移動する日は増えますし、逆に明洞や弘大の中だけで完結する日は0回になることもあります。9月の韓国旅行のように歩くのが気持ちいい季節は、地下鉄1駅ぶんを歩いてしまって乗車回数が読みより減る、というのもよくある話。
1回の上限は90,000ウォン、カードが持てる残高は50万ウォン
チャージの枠は公式に決まっています。ここは数字で押さえておくと、券売機の前で悩む時間がゼロになるところ。
以下の円換算はすべて、1ウォン=0.1125円(2026年8月15日時点の税関公示相場)で計算しています。
| 項目 | ウォン | 円換算(2026年8月15日確認時点) |
|---|---|---|
| 1回のチャージ下限 | 1,000ウォン | 約113円 |
| 1回のチャージ上限 | 90,000ウォン | 約10,125円 |
| 無記名式カードの残高上限 | 500,000ウォン | 約56,250円 |
| 記名式(本人登録済み)カードの残高上限 | 上限なし | — |
合計で検算しておきます。無記名のカードで残高上限の50万ウォンまで積むには、1回の上限いっぱいの90,000ウォンを入れても5回で450,000ウォン、残り50,000ウォンでもう1回——つまり最低6回に分ける計算。券売機を6往復する人はまずいないので、実質「1回のチャージ上限が体感の天井」と考えて差し支えありません。
上限の90,000ウォンは約10,125円。韓国コスメのクッションファンデを1個買って、まだお釣りがくるくらいの額です。旅行の交通費としては、短期滞在ならまず使い切らない水準かと。
ここでひとつ実用的な注意を。「10万ウォンぶん入れておきたい」と考えた場合、1回では入りません。90,000ウォン+10,000ウォンで2回に分ける必要があります(合計100,000ウォン=約11,250円)。長期滞在や家族ぶんをまとめて管理したい人は、この分割を前提に予定を組んでおくと窓口で慌てずに済みます。
カードそのものの入手方法や基本的な使い方は、T-moneyカードの買い方と使い方をまとめた記事のほうで扱っています。
チャージでやりがちな失敗は3つ
ここからは、金額の話より事故が起きやすいところ。残高(韓国語で 잔액)まわりのつまずきを、先に潰しておきます。
- 現金を1枚も持っていない/公式が案内しているチャージ方法は現金を渡す形。カード決済でチャージできるかは公式で確認できなかったため、1万ウォン札を1枚だけでも財布に入れておくと詰みません
- 入れすぎて余らせる/残高の払い戻しには手数料がかかります。ATM経由の払い戻しは手数料500ウォン(約56円)、マイレージ口座への振込は2万ウォン以下で500ウォン・2万ウォン超だと払戻額の4%(いずれも2026年8月15日確認時点)。数百円ぶんの残高のために手数料を払う構図になりやすいので、少なめスタートが結局トクです
- カードの種類による違いを知らない/WOWPASSに内蔵されたT-money機能は、市販の一般T-moneyカードと同じように使えますが、T-money残高とWOWPASS本体の決済残高は別管理。本体にお金が入っていても、T-money残高が0なら改札は開きません
3つ目は特に事故が多いところです。「WOWPASSにチャージしたから交通費も大丈夫」と思い込むと、改札で止まります。両方の残高を別々に見る癖をつけてください。
払い戻しの条件は月3回または50万ウォンまで、10万ウォン超の払い戻しは月1回・年5回まで(2026年8月15日確認時点)と細かく決まっています。帰国前の残高整理をどうするかは交通カードの払い戻しを扱った記事にまとめてあるので、そちらへ。
現金を崩したくないならWOWPASSアプリという抜け道がある
両替所に並ぶのが面倒、現金は極力持ちたくない——という人にとって、コンビニでの現金チャージはそもそも前提が合っていません。この層の答えになるのがWOWPASSです。
WOWPASS公式の案内によると、カードに内蔵されたT-money機能はそのままタップして地下鉄・バスに乗れて、しかもアプリからT-money残高へチャージできる(2026年8月15日確認時点)。コンビニに行く必要も、現金を用意する必要もありません。前述のとおり本体残高とは別管理なので、アプリ内で「T-money側」に入れる操作をお忘れなく。
WOWPASSアプリ(iOS)登録は渡航前に。招待コード QT3SRW5D
WOWPASSアプリ(Android)登録後はコードを入力できません
カードの受け取り方や、どこに設置機があるかといった全体像はWOWPASSの使い方ガイドで整理しています。T-money単体で足りる旅程かどうかも、そちらを読んでから決めるのが早いはず。
この方法が使えないケース
ここまでの手順が当てはまらない場面もあります。短く3つだけ。
- 無記名カードで50万ウォンを超えて積みたいとき/残高上限に当たります。本人登録をした記名式カードなら上限はありません(2026年8月15日確認時点)
- 気候同行カードを使うとき/外国人向けの短期券は1日券5,000ウォン(約563円)から7日券20,000ウォン(約2,250円)まであり、事前チャージができず、使用開始日から起算されます(2026年8月15日確認時点)。T-moneyの「先に入れておく」発想とは仕組みが違います
- 制度が動いている最中/気候同行カードは30日券の運営終了案内が出ており、後継の「気候同行カードプラス」への移行が案内されています(2026年8月15日確認時点)。長期滞在で定期券タイプを検討している人は、渡航直前にソウル市の公式発表を確認してください
なお気候同行カードについては、海外発行のVisa・Mastercardなどで地下鉄1〜8号線の新型券売機から購入・チャージができ、海外カード利用時は平均3.7%のサービス利用料が上乗せされると報じられています(2026年8月15日確認時点)。手数料を避けたい人は、この点も判断材料に。
よくある質問
Q. 1回にいくらまでチャージできますか
Q. コンビニではカード払いでチャージできますか
Q. 余った残高はどうすればいいですか
Q. WOWPASSを持っていればT-moneyのチャージは不要ですか
Q. 地下鉄の運賃はいくらですか
まとめ:今日やることは「乗車回数を数える」だけ
チャージ場所は3つあって、迷ったらコンビニ。金額は1回1,000〜90,000ウォンの枠の中で、自分の乗車回数から決める。押さえるのはこの2点です。
渡韓前の今日やることは、ひとつだけ。旅程を開いて「1日に何回乗るか」を数えること。そこから先は3ステップで完了します。
- ステップ1/滞在日数と乗車回数を、上の対応表に当てはめて「何回分」を出す
- ステップ2/現地の運賃表で片道運賃を確認し、1,000ウォン単位に切り上げる
- ステップ3/コンビニでその額をチャージ。現金を持ちたくないならWOWPASSアプリで入れる
乗り換えや改札の通り方まで含めて流れを掴んでおきたい人は、ソウル地下鉄の乗り方を出発前にもう一度。現金を持たずに旅を回したい人は、WOWPASSの使い方ガイドから登録の段取りだけ済ませておくと、到着日がとても軽くなります。
参考・出典
- 티머니(T-money)公式 이용안내「충전수단」(1回のチャージ限度額・カード残高上限)/2026年8月15日確認
- 티머니(T-money)公式ガイド・ニュース(コンビニでのチャージ方法・お釣りチャージ)/2026年8月15日確認
- 티머니(T-money)公式「정상카드 환불」(払い戻し手数料・上限・回数)/2026年8月15日確認
- ソウル特別市公式「기후동행카드 소개」 https://news.seoul.go.kr/traffic/archives/510651 (外国人向け短期券・30日券の運営終了案内)/2026年8月15日確認
- 京郷新聞 https://www.khan.co.kr/article/202603161115001 (海外発行カードでの購入・平均3.7%のサービス利用料)/2026年8月15日確認
- WOWPASS公式ガイド https://www.wowpass.io/ko/guide (内蔵T-money機能・残高の別管理・アプリからのチャージ)/2026年8月15日確認
- 税関 公示外国為替相場(2026年8月9日〜8月15日適用・100ウォン=11.25円) https://www.customs.go.jp/tetsuduki/kawase/ /2026年8月15日確認

