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ホテルを押さえて、航空券も取って。地図を眺めながら「ここ、車があれば一気に回れるのでは?」と思った瞬間に、手が止まる。——日本の免許のまま、韓国で運転していいんだっけ?
先に答えを書きます。日本の運転免許証を財布に入れていくだけでは足りません。ただし、所定の手続きを踏めば運転できる。そして、もうひとつ大事なこと。ソウル観光だけが目的なら、レンタカーは基本的に要りません。
・韓国は道路交通に関する条約(1949年ジュネーブ条約)の締約国。日本発行の国際運転免許証があれば、入国日から1年間は韓国の免許なしで運転できる(韓国道路交通公団・2026年8月15日確認時点)
・日本の免許証“単体”では運転できない。国際運転免許証は日本を出る前に取っておく
・免許の停止・取消の期間中は、国際運転免許証を持っていても韓国で運転できない
・ソウル都心中心の旅なら地下鉄とタクシーで足りる。車が効いてくるのは済州島や地方の周遊
この記事でわかることは、次の4つ。
- 日本の免許で韓国を運転できるのか、その条件は何か
- 自分の旅程にレンタカーが必要か・不要かの判定のしかた
- 予約前に「何を・どこで」確認しておけばいいのか
- 借りないほうがいい人はどんな人か
ひとつ、先にお断りを。この記事はレンタカー各社の書類条件・保険の中身・交通ルールの数値を書きません。ソウルイン編集部が今回、それらを公的な一次情報で確認しきれなかったからです。代わりに「どこで確認すればいいか」を全部並べました。手続きの最終的な可否と最新の条件は、必ず公的機関と各社の公式情報でご確認ください。
日本の免許で韓国は運転できる。ただし国際運転免許証とセットで
国際運転免許証とは、日本の運転免許を持っている人が、その内容を条約の様式で翻訳・証明してもらう書類のこと。국제운전면허증(クッチェウンジョンミョノチュン)と呼ばれます。
韓国道路交通公団(한국도로교통공단)の公式案内によれば、韓国は道路交通に関する条約——いわゆる1949年のジュネーブ条約——の締約国。日本もこの条約の締結国なので、日本で発行された国際運転免許証があれば、入国した日から1年間、韓国の運転免許を別に取ることなく運転できます(2026年8月15日確認時点)。同じ案内では、2002年1月1日以降はウィーン条約の締約国が発行した有効な国際運転免許証も同様に扱う、と説明されています。
つまり、判定はシンプルな3つの積み重ね。
| 順番 | 確認すること | NOだったら |
|---|---|---|
| ① | 日本の運転免許証が有効か(有効期限内で、停止・取消の期間中でないか) | その先に進めない。国際運転免許証があっても韓国では運転不可 |
| ② | 国際運転免許証(ジュネーブ条約方式)を日本で取得したか | 渡航前に取得する。現地では間に合わない |
| ③ | 韓国に入国してから1年以内か | 1年を超える滞在は制度が変わる。滞在先の管轄機関へ確認 |
③でつまずく旅行者はまずいません。旅行で1年滞在する人はいないので、実質的には①と②の2つ。そして落とし穴になりやすいのは、意外にも②ではなく①のほうです。
国際運転免許証そのものの有効期間は、発行日から1年間。更新の制度はありません。切れたら、そのつど取り直しです。また、土台になっている日本の運転免許が有効であることが前提になる点も、在大韓民国日本国大使館の案内で説明されています。免許の更新月と渡航月が近い人は、券面の有効期限をいま一度見ておいてください。
取得の窓口・持ち物・交付までにかかる日数は、住んでいる都道府県によって運用が違います。即日で受け取れる場所もあれば、後日交付になる場所も。これは韓国側の情報ではなく日本側の手続きなので、お住まいの都道府県警察(運転免許センター・警察署)の公式ページで確認するのが最短です。旅行の準備全体の段取りははじめての韓国旅行で準備するもの一覧のほうにまとめてあります。
レンタカーが要る旅程と、要らない旅程がはっきり分かれる
免許の話がクリアになると、次に来るのが「で、借りたほうがいいの?」。ここは旅程で決まります。競合記事はメリットを並べがちですが、判断に必要なのは自分の行き先に当てはめる軸のほう。
以下は、公共交通の充実度という一般的な傾向をもとにソウルイン編集部が整理した判定表です。断定ではなく、迷ったときの初期値として使ってください。
| 旅程のタイプ | レンタカー | 代わりに使う手段 |
|---|---|---|
| 明洞・弘大・江南などソウル都心だけを回る | 不要 | 地下鉄+タクシー |
| ソウル+近郊へ日帰り1〜2カ所 | ほぼ不要 | 地下鉄・広域バス・鉄道 |
| ソウルと釜山など、都市から都市への長距離移動 | 不要 | 高速鉄道・高速バス |
| 済州島を1周する | 向く | — |
| 海沿いや山あいの町を、point to pointでつなぐ | 向く | — |
| ベビーカー・大きな荷物・三世代の家族旅行 | 検討の価値あり | — |
表の上3行を見てほしいのですが、ソウル中心の旅では車がほぼ全敗します。理由は単純で、行きたい場所同士が地下鉄で結ばれているから。乗り換えの回数が多くても、渋滞と駐車場探しの時間を足せば地下鉄のほうが早い場面が多くなります。路線図の読み方と乗り換えのコツはソウル地下鉄の乗り方で解説しています。
夜や荷物が多い日はカカオタクシーの使い方が効きます。アプリで行き先を指定できるので、韓国語で住所を伝える緊張がまるごと消えるのがいいところ。空港からの移動も同じで、仁川空港から江南へのアクセスを見ればわかるとおり、主要エリアはリムジンバスと鉄道でつながっています。着いたその足でレンタカーを借りる必然性は、ソウル泊ならほぼありません。
都市間なら韓国の高速バスの乗り方という手もあります。運転しない移動時間は、そのまま昼寝の時間。
借りると決めたら、予約前にこの8項目を自分で確認する
ここがこの記事のいちばんの実用パートです。렌터카(レンターカー)の条件は会社ごと・車種ごとに違い、しかも改定されます。だから編集部は数値を書きません。書くのは「何を・どこで確認するか」だけ。この形のほうが、半年後に読んでも壊れないからです。
- 国際運転免許証の取り方と交付日数/お住まいの都道府県警察(運転免許センター・警察署)の公式ページ。即日か後日かで、出発何週間前に動くべきかが変わる
- 日本の運転免許証の有効期限/免許証の券面。渡航中に期限をまたぐ人は事前に更新を
- 借りるときに必要な書類/予約するレンタカー会社の公式サイトの予約ページ・利用規約。パスポートやクレジットカードの扱いを含めて、必ず自分の目で読む
- 年齢と、免許取得からの経過年数の条件/同じく各社の公式サイト。会社によって設定が異なるため、他社の条件で判断しない
- 保険と補償の範囲・自己負担の考え方/各社の公式サイトと、契約時の説明。どこまでが含まれ、どこからが別料金かを契約前に確認する
- 高速道路の通行料の支払い方法/借りる会社に確認。料金支払い用の車載機器が付いているか、後日精算になるかは車両と会社によって扱いが変わる
- 宿と目的地に駐車場があるか/宿泊先・施設の公式情報。ソウル都心のホテルは駐車場の条件がまちまち
- 事故・故障のときの連絡先/契約書面と、加入する保険の連絡先。日本語対応の有無もあわせて
問い合わせの順番でいうと、①〜②が日本の警察、③〜⑥がレンタカー会社、⑦が宿、⑧が保険と契約書。窓口が4種類あると知っておくだけで、当日の「聞く相手がわからない」がかなり減ります。
保険まわりは、レンタカー会社の補償だけで完結すると考えないほうが安全です。ケガや持ち物の補償は別の枠組み。韓国旅行の海外旅行保険の選び方で、クレジットカード付帯だけで足りるのかどうかを整理しています。運転する予定があるなら、渡航前に一度は目を通しておく価値があります。
運転する前に知っておきたい、日本との構造的な違い
ここでも数値は書きません。制限速度や飲酒運転の基準値は、公的な条文で確認できたものだけを扱う方針だからです。代わりに、事前に頭を切り替えておくべき「構造」の違いを挙げます。
- 右側通行・左ハンドル/日本と左右が逆。ウインカーとワイパーの位置も入れ替わる前提で乗り込む
- 標識と道案内の表記/ハングルが基本。主要道路にはアルファベット併記もあるが、すべてではない
- 交通ルールの数値基準/制限速度も飲酒運転の基準も日本と同じとは限らない。運転前に韓国の公的機関の案内で必ず確認する
- 取り締まりの方式/違反の扱いや反則金の仕組みは日本と別制度。レンタカー会社経由で請求される場合の取り扱いも確認しておく
3つ目が、この記事でいちばん強調したいところ。「たぶん日本と同じくらいだろう」で走り出すのがいちばん危ない発想です。速度の数字ひとつとっても、記憶や又聞きで補うべきではありません。
確認先としては、韓国道路交通公団(한국도로교통공단)と、在大韓民国日本国大使館の日本人向け案内が入口になります。大使館のページは日本語で、日本人ドライバーが引っかかりやすい点に触れているので、運転を予定している人は渡航前に一度読んでおくのが安心。
レンタカーが向かないのは、この3タイプ
借りない判断も立派な準備です。次のどれかに当てはまるなら、今回は見送っていいと思います。
- ソウル都心が旅の中心/地下鉄とタクシーで完結する。駐車場を探す時間のほうが高くつく
- 2泊3日以内の短い滞在/受け取りと返却の手続きが、限られた滞在時間を確実に削る
- 日本でも普段あまり運転しない/左右が逆・標識が読めない・道を知らない、の三重苦を旅先で背負うことになる
特に3つ目。ペーパードライバー気味の人が、初めての国でいきなり左ハンドルというのは、無理をする場面ではありません。運転しない旅程に組み替えれば、涼しくなる時期の街歩きもぐっと快適になります。季節ごとの動きやすさは9月の韓国旅行の気候と服装にまとめてあるので、秋の渡韓を考えている人はあわせてどうぞ。
よくある質問
Q. 日本の運転免許証だけで、韓国のレンタカーは借りられますか
Q. 国際運転免許証は、いつまでに取っておけばいいですか
Q. 免許停止中でも、国際運転免許証があれば韓国では運転できますか
Q. ソウル観光だけなら、レンタカーは借りたほうがいいですか
Q. 保険はどこまで入っておけばいいですか
まとめ:今日やることは、券面を1枚見るだけ
いちばん最初の関門は、韓国側ではなく日本側にあります。今日やることは1つ、運転免許証の有効期限を見ること。ここが有効でなければ、ほかの準備はすべて無意味になるからです。
そのうえで、次の3ステップ。
- ステップ1/お住まいの都道府県警察のページで、国際運転免許証の申請窓口と交付までの流れを確認する
- ステップ2/自分の旅程を上の判定表に当てはめ、そもそも借りるかどうかを決める。ソウル中心ならソウル地下鉄の乗り方を読んで公共交通に振り切る
- ステップ3/借りると決めたら、予約する会社の公式サイトで書類・年齢条件・保険・通行料の支払い方法を自分の目で読む
旅の準備全体をもう一度見渡したくなったらはじめての韓国旅行の準備ガイドへ、運転するなら補償の確認として韓国旅行の海外旅行保険の選び方へ。どちらも、車を借りる・借りないの前に効いてくる話です。
参考・出典
- 한국도로교통공단(韓国道路交通公団)「국제운전면허증」案内 — https://www.safedriving.or.kr/guide/larGuide051.do?menuCode=MN-PO-1215(2026年8月15日確認)
- 한국도로교통공단(韓国道路交通公団)「국제운전면허증 안내」 — https://www.safedriving.or.kr/diGuide/selectDiGuide10.do(2026年8月15日確認)
- 在大韓民国日本国大使館「韓国で自動車等を運転するにあたって」 — https://www.kr.emb-japan.go.jp/itpr_ja/consulate_menkyo.html(2026年8月15日確認)

