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済州島は自分で運転できたらもっと自由に回れるのに、免許まわりの手続きが不安で結局バスとタクシーだけで諦めた——そんな声、聞いたことありませんか。
済州島でレンタカーを借りるなら、国際運転免許証・日本の運転免許証・パスポートの3点が必須です。国際運転免許証は「入国日から1年」で失効し、更新はできません。制限速度は道路の種類で時速60〜120km、都市部の生活道路は時速30km、飲酒運転は血中アルコール濃度0.03%から罰則対象になります。この記事では、必要書類・借り方・運転の注意点を公式情報の確認日つきで整理しました。
済州島にレンタカーは本当に要るか
済州市内やホテル密集エリアだけで完結する旅なら、バスやタクシーでも十分に回れます。ただ、漢拏山の中腹、東部・西部の海沿いカフェ、오름(オルム、寄生火山)巡りのように公共交通が薄いエリアまで足を延ばしたいなら、話は変わってきます。バス停から観光地の入口まで距離があったり、便数自体が少なかったりして、「行きたいところに行けない」状態になりやすいのが済州島の郊外です。
実際、済州観光公社が運営する比較プラットフォーム「済州パス」の予約データを分析した記事によると、済州島でレンタカーを利用する人の年齢層は30〜40代が全体の62%を占めています(2025年分析)。済州パスには88社・18,272台のレンタカーが登録されており、選択肢自体は豊富です。家族連れやカップル、女友達同士のグループ旅行で「自分たちのペースで回りたい」人がレンタカーの主な利用者層と考えてよさそうです。
逆に、荷物が多い、深夜早朝のフライトで到着した、運転そのものに慣れていないという人は、無理にレンタカーを選ばなくても配車アプリでタクシーを組み合わせるだけで十分に旅は成立します。宿泊エリアによっても判断は変わるので、済州島エリア別ホテル選びガイドとあわせて考えるのがおすすめです。行き先の候補から迷っている段階なら済州島はじめての旅行ガイドも参考にしてください。
借りるのに必要な書類は3点
済州島でレンタカーを運転するときに携行すべき書類は、国際運転免許証(IDP)・日本の運転免許証(原本)・パスポートの3点です。どれか1つでも欠けると、法令上は正規の運転とは認められません。
韓国は「ジュネーブ条約(1949年)」と「ウィーン条約(1968年)」の両方の締約国で、日本はジュネーブ条約の締約国です。この条約の枠組みにもとづき、日本で発給された国外(国際)運転免許証は韓国内でも有効になります。根拠となるのは韓国の道路交通法第96条第3項および第98条の2で、運転免許証の国際的な相互承認を定めた条文です(道路交通公団公式、2026年8月18日確認)。
注意したいのは、日本の運転免許証(原本)だけを持って行っても運転はできないという点です。国際運転免許証はあくまで「日本の免許証を国際的に通用する形式に翻訳した証明書」という位置づけで、原本とセットで初めて意味を持ちます。パスポートも本人確認書類として必須です。法制処(韓国の法令情報を所管する公式機関)の案内によると、この3点を携行せずに運転し、警察官の提示要求にも応じない場合、20万ウォン以下の罰金または拘留の対象になります(2026年8月18日確認)。
レンタカー各社の公式サイトを見ても、外国人向けの必要書類が個別に細かく書かれているケースは多くありません。予約サイト側の案内でも国際運転免許証が前提として扱われていることが多いため、この3点は「持っていて当然」のものとして事前に揃えておくのが安心です。
国際運転免許証、有効期間の落とし穴
国際運転免許証には、見落としやすい期限のルールがあります。免許証そのものの有効期限は「発給日から1年間」ですが、韓国での運転可能期間はそれとは別に「入国日から1年間」という制限がかかります(道路交通公団公式、2026年8月18日確認)。つまり、日本で早めに国際免許証を取得していても、入国した日からカウントし直されるということです。
さらに、国際運転免許証には更新制度そのものがありません。法制処の案内でも「有効期間は発給日から1年、延長・更新はできない」と明記されています(2026年8月18日確認)。短期旅行なら気にする場面はほぼありませんが、ワーキングホリデーや留学、頻繁に済州島へ通うリピーターは要注意かも。入国日を起点に1年を過ぎたら、日本に一時帰国して国際免許証を取り直すか、韓国国内の免許取得手続きに切り替える必要が出てきます。
「免許証に印字された有効期限がまだ先だから大丈夫」という思い込みは危険です。韓国での運転可否は入国日基準で判定されるため、印字上の期限と実際に運転できる期限がずれることがあります。長期滞在の予定がある人は、入国スタンプの日付を基準に自分でカレンダーに区切りをつけておくと安心です。
この「入国日から1年・更新なし」というルールを出典つきで具体的に案内しているサイトは、今のところ多くありません。国際免許証の取得手続き自体(必要書類・窓口・発給までの日数)は今回確認が取り切れていないため、出発前に日本国内で余裕を持って準備することをおすすめします。
空港到着後、レンタカーはどう借りるか
済州国際空港でレンタカーを借りる場合、バスやタクシーとは動線が分かれています。空港1階、5番ゲート前の横断歩道を渡った先に「レンタカー総合案内センター」があり、そこから予約した会社ごとのシャトルバスに乗って営業所へ移動する流れが基本です。到着ロビーを出てすぐに乗れるタクシーと違い、シャトルバスの待ち時間が挟まる分、少し余裕を見ておくと当日慌てずに済みます。
シャトルバスの乗車エリアは会社ごとに異なり、しかも随時変更されることがあります。案内センターの表示だけを頼りにするより、予約確認メールに記載された最新の集合場所を出発前に見ておくほうが確実です。営業所に着いたら、車両の受け渡しと合わせて、先ほどの3点セット(国際免許証・日本の免許証・パスポート)の提示を求められます。
支払いに使うカードの種類や保証金の扱いは会社によって差があります。韓国滞在中のカード利用まわりを整理しておきたい人は韓国で使うクレジットカードの選び方もあわせて確認しておくと、レンタカー窓口でのやり取りがスムーズです。空港からの移動手段全体を比較したい人は韓国レンタカーガイドで韓国本土との違いも見ておくと、判断しやすいはず。
右側通行・左ハンドルにまず慣れる
日本と大きく違うのが、韓国は右側通行・左ハンドルという点です。運転席の位置とウインカー・ワイパーレバーの左右が日本車と逆になるため、最初のうちはウインカーのつもりでワイパーを動かしてしまう、という定番の戸惑いが起きがちです。営業所を出てすぐの交差点や合流は、意識的にゆっくり動くくらいがちょうどいいかもしれません。
済州島は環状の一周道路(일주도로、イルジュドロ)を軸に、海沿いを走る区間が多いのが特徴です。市街地を抜ければ道幅が広く見通しのよい区間も多く、初めて右側通行を経験する人でも「思ったより走りやすい」と感じやすい環境ではあります。とはいえ、오름(オルム)周辺や山間部は道が細くカーブも多いので、スピードを出しすぎないことが基本。
駐車についても勝手が違います。日本の感覚で狭い路肩に停めると、現地のルールに反してしまうことがあるため、駐車場や指定スペース以外への駐停車は避けたほうが無難です。信号や標識のデザインも日本とは異なるので、走り出す前に営業所で簡単な説明を受けておくと安心材料になります。
カーナビや地図アプリを使うには通信が要る
レンタカーを借りても、道を知らない土地で迷わず走るにはナビが欠かせません。済州島ではGoogleマップの経路検索が実用的に機能しない場面があり、現地の地図アプリを使うのが基本になります。地図アプリでの経路検索も渋滞情報の反映も、すべて通信環境が前提です。オフラインでは目的地の検索すらできないため、運転中こそデータ通信が必要という状況になります。
SIMカードの差し替えが不安な人には、設定だけで使えるeSIMという選択肢もあります。
韓国eSIM(KKday)のようなデータ通信サービスを事前に用意しておけば、空港でレンタカーを受け取った直後からナビアプリを立ち上げて走り出せます。物理SIMのように取り出したり紛失したりする心配がない分、運転中心の旅程とは相性がよいかもしれません。
地図アプリそのものの使い方に不安がある人は現地の地図アプリ活用ガイドで操作の流れを先に確認しておくと、営業所を出てから迷わずに済みます。通信手段の選び方を他の方法と比較したい場合は韓国eSIM比較ガイドも参考にしてください。
制限速度は道路の種類で変わる
済州島に限らず、韓国の制限速度は道路の種類ごとに細かく決められています。道路交通法施行規則第19条にもとづくと、一般道路は原則時速60km以内、片側2車線以上なら時速80km以内です。高速道路は片側1車線が時速80km(最低50km)、片側2車線以上は時速100km(最低50km)で、警察庁長が指定した区間に限り最大時速120kmまで認められています(2026年8月18日確認)。
都市部にはさらに別の基準があります。2021年4月17日から全国で施行されている「안전속도 5030(安全速度5030)」という政策で、幹線道路は時速50km以下、住宅街やスクールゾーンを含む生活道路は時速30km以下に制限されています。「郊外は流れに乗って走れるけれど、市街地に入ったら急に遅くなる」感覚を持っておくと違反を避けやすくなります。

済州島特有の例として、西帰浦市安徳面から済州市涯月邑を結ぶ自動車専用道路「平和路(평화로)」は時速80kmが基本で、無首川交差点付近だけ時速70kmの例外区間があります。地元紙・済州の소리によると、この区間は区間平均速度が時速90kmを超えると取り締まりの対象になる仕組みです(2026年8月18日確認)。景色がよく直線的な道ほどスピードが出やすいので、意識してアクセルを緩めるくらいがちょうどよさそうです。
飲酒運転の基準は日本よりずっと厳しい
済州島に限らず韓国全体で、飲酒運転の罰則は数字で見てもかなり重めです。「少しだけなら」という感覚は通用しないと考えておいたほうが安全です。
大韓民国政策ブリーフィング(政府広報)によると、血中アルコール濃度0.03%以上0.08%未満で摘発された場合、1年以下の懲役または500万ウォン以下の罰金です。0.08%以上0.2%未満になると、1年以上2年以下の懲役、または500万〜1000万ウォンの罰金と、一段重い扱いになります(2026年8月18日確認)。
この基準は2019年6月25日施行の改正道路交通法で厳格化されたものです。それまで免許停止の基準は0.05%、免許取消の基準は0.1%でしたが、それぞれ0.03%・0.08%へと引き下げられました。改正から時間が経った今も、この数値が現行基準として運用されています(2026年8月18日確認)。旅行者としては「少量の飲酒でも基準に触れる可能性がある」という前提で、運転する日は飲まない、飲む日は運転しないという線引きをはっきりさせておくのが現実的です。
済州のレンタカー総量制、繁忙期に車が取れない理由
「連休に済州島へ行きたいのに、希望の車種がどこも予約でいっぱい」ということが起きやすいのには理由があります。済州特別自治道は2018年からレンタカー総量制を導入していて、島内で走れるレンタカーの上限台数を28,300台に定めています。複数の地元紙・通信社の報道によると、この上限は2026年9月20日まで2年間延長され、上限を超える増車は認められていません。制度が始まってから、これまでに3,829台が削減されています(2026年8月18日確認)。
これは他の地域にはあまりない、済州島特有の事情です。単純に「観光客が多いから混んでいる」だけでなく、そもそも走れる車の総数に上限があるため、繁忙期は構造的に車が足りなくなりやすいという背景があります。行楽シーズンや連休を狙って行くなら、現地に着いてから予約するのではなく、日程が決まった時点で早めに車種を押さえておくほうが安心です。
台数に上限がある一方で、済州パスに登録されている会社だけでも88社・18,272台という規模があります。選択肢自体は多いので、繁忙期を避けられるなら比較検討する余地は十分にあります。旅程の柔軟性がある人は、ピークをずらすことも車種の選択肢を広げる一つの手です。
冬季の注意点と、違反・事故のときの連絡先
済州島は南に位置しますが、標高の高い漢拏山周辺や山間部の道路は、冬季に積雪・凍結が起きることがあります。平地では雨でも山側では雪、ということも珍しくありません。冬に山間部へ向かうルートを予定しているなら、レンタカー会社の窓口でタイヤの状態やチェーンの要否を確認しておくと安心です。具体的な規制の有無や区間は時期・天候によって変わるため、この記事では断定せず、出発前に営業所の案内を確認することをおすすめします。
万が一、交通違反や事故に遭ってしまった場合は、まず現場の警察官の指示に従うことが基本です。韓国では警察への通報は112番、救急・消防は119番が一般的な連絡先として広く知られています。言葉に不安がある場合は、契約しているレンタカー会社の緊急連絡先(多くは日本語または英語対応の窓口を案内しています)にも合わせて連絡すると、その後の手続きがスムーズです。
スピード違反や飲酒運転で摘発された場合の罰則は、先に紹介した基準がそのまま外国人観光客にも適用されます。「観光客だから大目に見てもらえる」という前提は持たないほうが安全です。罰金の支払い方法や帰国後の対応は状況によって異なるため、摘発された場合はその場で警察官やレンタカー会社に確認してください。
チェーンの要否も緊急連絡先の細かい運用も、公式情報が体系的にまとまっているとは言えない部分です。断定できない範囲は「現地・公式に確認する」という形にとどめ、安全マージンを優先して計画を立てるのが済州島のレンタカー旅では現実的といえそうです。
よくある質問
まとめ
- 済州島でレンタカーを運転するには国際運転免許証・日本の運転免許証・パスポートの3点が必須
- 国際運転免許証は入国日から1年間で失効し、更新制度はない
- 制限速度は一般道60km(2車線以上80km)、高速道80〜120km、都市部の生活道路は30kmが目安
- 飲酒運転は血中アルコール濃度0.03%から罰則対象。基準・罰則ともに軽く見ないほうが安全
- 済州島はレンタカー総量制(上限28,300台・2026年9月まで延長)があり、繁忙期は早めの予約が安心
- 冬季の山間部やチェーンの要否、違反・事故時の細かい対応は、公式・レンタカー会社に直接確認を
必要書類と運転の注意点が整理できたら、次は現地でのアプリ準備を整えておきましょう。地図・配車・翻訳など渡航前に入れておきたいアプリは韓国旅行に必要なアプリまとめで紹介しています。
参考・出典
- 道路交通公団 公式サイト(国際運転免許証の案内)https://www.safedriving.or.kr/guide/larGuide051.do?menuCode=MN-PO-1215 (2026年8月18日確認)
- 法制処 찾기쉬운 생활법령정보(国際運転免許証・携行書類・罰則)https://m.easylaw.go.kr/MOM/SubCsmOvRetrieve.laf?langCd=700107&csmSeq=884&ccfNo=3&cciNo=4&cnpClsNo=2 (2026年8月18日確認)
- casenote.kr(道路交通法施行規則第19条・速度区分の引用)https://casenote.kr/법령/도로교통법/제19조 (2026年8月18日確認)
- 大韓民国政策ブリーフィング(飲酒運転の罰則基準)https://www.korea.kr/news/policyNewsView.do?newsId=148860325 (2026年8月18日確認)
- 済州の소리(平和路の制限速度・取り締まり基準)https://www.jejusori.net/news/articleView.html?idxno=192325 (2026年8月18日確認)
- 노컷뉴스(済州レンタカー総量制の延長)https://www.nocutnews.co.kr/news/6211446 (2026年8月18日確認)
- 제주도민일보(済州レンタカー総量制の詳細)https://www.jejudomin.co.kr/news/articleView.html?idxno=304608 (2026年8月18日確認)
- 네이트뉴스(済州パスの利用者データ)https://news.nate.com/view/20250425n02210 (2026年8月18日確認)

