空港に着いてすぐ、両替した現金を握りしめて「T-moneyってどこで売ってるんだっけ」と焦った経験、ありませんか。ガイドブックには「コンビニで買える」とだけ書いてあって、値段もチャージのやり方も、じゃあ余ったらどうすればいいのかも、意外とどこにもまとまっていなかったりします。
T-moneyカードは、GS25・CU・イマート24・セブンイレブン・ストーリーウェイといった全国のコンビニと、地下鉄駅の券売機・カード発売機で買えます。値段はデザインによって2,500〜6,000ウォン(2026年8月24日確認)。チャージは基本的に現金のみで、コンビニのレジか駅構内の無人チャージ機を使います。1回のチャージは1,000〜90,000ウォン、1枚のカードにためられる残高の上限は500,000ウォンです。使い切れなかった残額は、コンビニなら手数料500ウォンほどで払い戻せますが、窓口によって上限額が変わるので、この記事では概要だけ触れ、詳しい金額別の手続きは別記事に委ねます。

T-moneyカードはどこで買える?コンビニ・地下鉄駅・仁川空港
結論を先に言った通り、いちばん確実なのは편의점(ピョニジョム=コンビニ)です。GS25・CU・イマート24・セブンイレブン・ストーリーウェイといった、T-moneyのマークが貼ってある店ならどこでも購入できます。レジで「티머니 카드 주세요(ティーマネー カドゥ ジュセヨ=T-moneyカードください)」と言えば、それだけで手続きは完了します。英語や身振りでも、大抵は伝わります。
地下鉄を利用する予定があるなら、駅構内のカード発売機や券売機でも購入できます。こちらは駅によって台数や設置場所にばらつきがあるため、慣れない駅で探し回るより、先にコンビニで買っておくほうが時間のロスは少ないはずです。
仁川国際空港からの入りなら、到着階にあるCU仁川国際空港店・GS25・セブンイレブンで買えるほか、空港バス切符売場(第1ターミナル入国ロビー1階の4番・9番ゲート付近)でも扱っています。ここで一つ注意したいのが、空港の自動販売機はすでに終了しているという点です。以前は到着階の自販機でも購入できましたが、2023年10月までに販売が終了し、現在はコンビニと空港バス切符売場での購入に一本化されています。「自販機で買えるはず」という古い情報のまま到着すると、無い機械を探して時間を使ってしまうので、最初からコンビニに向かうのが正解です。
カードの値段はいくら?デザインで2,500〜6,000ウォン
T-moneyの値段は、実は一種類ではありません。もっとも基本的な「시티패스플러스(シティパスプラス)」の一般デザインが2,500ウォン(2026年8月24日確認)。表面加工のある特殊デザインだと4,000ウォンになる場合があります。
2026年2月に登場した「K-패스 티머니(K-パス・ティーマネー)」の実物カードは、ベーシックが4,000ウォン、ラインフレンズとのコラボ版が5,000ウォンです。カカオのリトルフレンズ(ライアン・アピーチ・プロド)デザインは4,000ウォン、サンリオキャラクターズのデザインは6,000ウォンと、キャラクターものになるほど価格が上がる傾向があります。コレイル(韓国鉄道公社)の駅で扱っているカードは3,000ウォンという情報も確認できました。
体感で言うと、いちばん高いサンリオデザインでも、カフェのアイスコーヒー1杯分に届かないくらいの値段です。デザインにこだわらないなら一般デザインの2,500ウォンで十分ですし、記念に手元に残したいなら少し高いキャラクターデザインを選ぶ、という選び方でよいはずです。
🚨 ここは見落としがちなポイントですが、このカード代金は払い戻しの対象になりません。払い戻せるのはチャージした残額の部分だけで、カード自体の値段は戻ってきません。何度も韓国に来る予定があるなら、使い切らずに持ち帰って次回また使う、という選択肢も悪くないと思います。
チャージは現金だけ?コンビニと駅の充電機の違い
ここが今回いちばんお伝えしたい落とし穴です。T-moneyの実物カードのチャージは、基本的に現金のみだと考えておいてください。クレジットカードやデビットカードでそのままチャージできる場所は、うり銀行のATMやGS25でのうりカード決済など、ごく一部の提携に限られています。旅行者が普段使う日本発行のクレジットカードで、コンビニのレジからチャージできると期待しないほうが安全です。
実際のチャージ手段は、大きく分けて二つです。一つはコンビニのレジで現金を渡してチャージしてもらう方法。もう一つは、地下鉄駅構内に設置されている無人のチャージ機にカードを乗せて現金を投入する方法です。どちらも操作はシンプルですが、駅の機械は韓国語表示が中心になっていることが多いので、慣れないうちはコンビニのレジのほうが気楽かもしれません。
実物のT-moneyカードは、日本のクレジットカードでのチャージを前提にしないでください。現地で現金(ウォン紙幣・硬貨)を用意しておくことが、結局いちばん確実な対策です。両替のタイミングと合わせて、少し多めに現金を持っておくと安心です。
正直なところ、「スマホのアプリで全部完結する時代なのに、なぜ現金なのか」と思う人もいるはずです。ただ、モバイル版のT-moneyは日本で買ったスマホでは使えないケースが多く、この点はモバイルT-moneyがAndroidで使えるか整理した記事で詳しく書いています。実物カード派なら、現金チャージが前提という理解でいたほうが、現地で慌てずに済みます。
1回・1枚あたりのチャージ上限はいくらまで
チャージには金額の上限が設けられています。1回あたりチャージできる金額は1,000ウォンから90,000ウォンまで(2026年8月24日確認)。1枚のカードに貯められる残高の上限は500,000ウォンです。短期旅行であれば、この上限に届くことはまずありませんが、長期滞在や複数人分をまとめてチャージする場合は覚えておいて損はありません。
体感換算で言うと、90,000ウォンは基本運賃の地下鉄に何十回分も乗れる金額で、数日の移動費としては十分すぎるくらいです。空港に着いた初日は、まず1回分として3万〜5万ウォン程度をチャージしておき、残りは滞在中に何度かに分けて足していく、というやり方が現実的だと思います。
チャージした後は、改札のセンサーにタッチするだけで残高から運賃が引かれます。バスも同様で、乗車時と降車時の両方でタッチする2段階運賃の路線もあるので、降りるときのタッチを忘れないようにしたいところです。
使い切れなかった残額はどう払い戻す?(概要)
帰国前に残額が中途半端に残ってしまうのは、旅行あるあるです。T-moneyの残額は、いくつかの窓口で現金に払い戻すことができます。もっとも身近なのはコンビニで、店舗によって差はありますが、目安として2万〜3万ウォン程度以下の少額であれば、その場で現金払い戻しに対応してもらえます。手数料はおおむね500ウォンです。
首都圏の地下鉄駅構内にあるサービスセンターでは、コンビニより少し高い上限(目安5万ウォン程度)で払い戻しに対応しています。より高額な残額を戻したい場合は、銀行のATMを使う方法があり、上限は50万ウォンとコンビニや駅よりずっと大きいのですが、本人名義の銀行口座への振込が前提になる点には注意が必要です。旅行者がその場で使える手段としては、現実的にはコンビニか駅のサービスセンターが中心になります。
窓口ごとの正確な上限額・必要書類・回数制限といった細かい条件は、この記事では概要にとどめます。より詳しく知りたい方は、場所別の払い戻し手数料をまとめた記事に金額の一覧を整理してあるので、そちらを確認してみてください。
キャラクターカード・記念カードは機能が違う?
コンビニのレジ横やショーケースには、ライアンやアピーチ、サンリオのキャラクターが描かれたT-moneyカードが並んでいることがあります。「これは記念品用で、普通のカードとは違うのでは」と思う人もいるかもしれませんが、機能面では一般デザインとまったく同じです。チャージも利用も払い戻しも、通常のT-moneyカードと同じ手順でできます。
違うのは値段だけで、前述の通りベーシックなキャラクターデザインで4,000ウォン前後、サンリオのような人気コラボだと6,000ウォンほどになります。お土産としても実用品としても使えるので、シートマスク3枚分くらいの出費でかわいいデザインが手に入ると考えれば、悪くない選択だと思います。
ただし、すべての店にすべてのデザインが揃っているわけではありません。GS25限定のデザイン、セブンイレブン中心の取り扱いなど、販売網がデザインごとに分かれているという情報もあります。特定のキャラクターにこだわりがあるなら、事前に取り扱い店舗を調べておいたほうが、現地で「この店には無かった」と空振りせずに済むはずです。
T-moneyが使える範囲(地下鉄・バス・タクシー・コンビニ)
T-moneyは交通カードという名前がついていますが、実際にはかなり幅広い場面で使えます。全国のほとんどの地下鉄・バスで利用でき、2019年以降は地域ごとの互換性もかなり整理されて、都市を跨いでもそのまま使えるケースが増えました。タクシーの車内決済に対応している車両も多く、支払いの手間を減らせます。
交通以外では、コンビニやマートなどT-moneyの加盟店であれば、現金や電子マネー感覚でそのまま支払いに使えます。地下鉄の待ち時間にコンビニで飲み物を買うときなど、財布を出さずに済むのは地味に便利です。バスに乗る予定がある人は、ソウルのバスの乗り方をまとめた記事も先に見ておくと、タッチのタイミングで迷いにくくなります。
| 用途 | 使えるか | 備考 |
|---|---|---|
| 地下鉄 | ほぼ全国で使える | 都市を跨いでも互換性が整理されている |
| バス | ほぼ全国で使える | 乗車・降車の両方でタッチが必要な路線あり |
| タクシー | 車両により使える | 車内決済端末がある車両が対象 |
| コンビニ・マート | 加盟店で使える | 現金代わりの少額決済として利用可 |
| KTX・SRT | 条件付き | 駅窓口決済のみ、SRTと繁忙期は対象外 |
使えない/条件がある場面に注意
便利なT-moneyですが、どこでも無条件に使えるわけではありません。まず地域の話として、慶尚北道の英陽(ヨンヤン)・青松(チョンソン)、仁川の甕津(オンジン)の一部路線、珍島(チンド)といった一部の自治体では、交通カード制そのものが未実施だったり、他地域のカードと互換していなかったりします。旅程にこうした地方の小さな町が含まれる場合は、少し注意が必要です。
もう一つ覚えておきたいのが鉄道です。KTX・SRTのような高速鉄道では、駅の窓口での決済手段として使える場合はあるものの、SRT列車そのものや、旧正月・秋夕といった名節の特別輸送期間は利用対象外になります。長距離移動をT-moneyの残額だけでまかなおうとせず、クレジットカードや現金も併せて用意しておくのが安全です。
高速バスについても、車両にE-Pass対応端末が搭載されていないと利用できません。地方への移動が多い旅程では、T-money一本に頼らず、決済手段は複数用意しておくことをおすすめします。
ここまでの内容は、あくまでT-money(実物カード)についての整理です。Cashbeeという別ブランドの交通カードとの違いが気になる方はT-moneyとCashbeeを比較した記事を、iPhoneでの交通カード事情が気になる方はiPhone向けにまとめた記事を、それぞれ参考にしてみてください。
よくある質問
まとめ
- T-moneyはコンビニ(GS25・CU・イマート24・セブンイレブン・ストーリーウェイ)と地下鉄駅の発売機で買える
- 仁川空港の自販機は2023年10月までに終了。空港ではコンビニか空港バス切符売場で購入する
- 値段は一般デザイン2,500ウォンから、キャラクターデザインの6,000ウォンまで幅がある
- チャージは基本的に現金のみ。1回1,000〜90,000ウォン、1枚あたりの上限は500,000ウォン
- 残額の払い戻しはコンビニ・駅・銀行ATMで可能。窓口ごとの上限額・手数料の詳細は別記事へ
- 地下鉄・バス・タクシー・コンビニの支払いに幅広く使えるが、一部地域やSRT・繁忙期には条件がある
結局のところ、T-moneyは「コンビニで買って、現金でチャージして、余ったらコンビニか駅で戻す」という一本道さえ覚えておけば、それほど身構える必要はありません。空港に着いたら、まずは目の前のコンビニに立ち寄るところから始めてみてください。
参考・出典
- ティーマネー公式「購入方法案内」 https://www.t-money.co.kr/ncs/pct/ugd/ReadPrchGd.dev (2026年8月24日時点)
- ティーマネー公式「チャージ場所案内」 https://www.t-money.co.kr/ncs/pct/ugd/ReadChgPlcGd.dev (2026年8月24日時点)
- ティーマネー公式「正常カード払い戻し案内」 https://pay.tmoney.co.kr/ncs/pct/cuscent/ReadClmtAcmpCardRyAcptGd.dev (2026年8月24日時点)
- ソウル特別市公式ニュース(気候同行カードとの区別確認用) https://news.seoul.go.kr/traffic/archives/511192 (2026年8月24日確認)
- 仁川国際空港公社公式サイト https://www.airport.kr/ (2026年8月24日確認)

