仁川空港に降り立った直後、「両替は先にすべき?」「交通カードのチャージって現金いるの?」と、到着ロビーで一瞬立ち止まってしまった経験がある人は多いはずです。韓国はカード払いやQRコード決済が広く使われている国ですが、空港から市内へ向かう最初の数十分だけは、現金が要る場面がいくつか残っています。
仁川空港の両替窓口はT1・T2どちらも到着階(1階)・出発階(3階)・地下1階に分かれて設置されており、ターミナルごとに出入口番号や営業時間が違います。24時間営業の窓口も一部にありますが、「空港内はどこでも24時間」ではありません。ATM(現金自動預払機)は各フロアの出入口・チェックインカウンター付近に共用ATMとして複数設置されています。空港のレートが市中より有利か不利かは日々変わるため本記事では数字を出さず、「当座の分だけ空港で、残りは市内で」という判断の型を紹介します。
仁川空港に着いたら現金は必要?両替とATMの全体像
具体的に現金が要る場面として挙げられるのは、交通系ICカード(T-moneyなど)の券売機でのチャージ、深夜早朝のタクシー、屋台や小さな食堂での支払いです。カード払いが主流になった今でも、この3つはまだ現金が確実な場面として残っています。
この記事では、「どこで両替すればレートが得か」という比較には踏み込みません。空港内の両替所とATMが、どのフロアの、どの出入口付近にあるのか、そして営業時間はどうなっているのかという「場所と時間」だけに絞って整理します。レートの比較は韓国旅行の両替はどこが得かを比較した記事に譲ります。到着後の入国審査から手荷物受取までの流れを先に知っておきたい人は、仁川空港到着後にやることを時系列でまとめた記事もあわせて確認してみてください。
- 交通系ICカード(T-moneyなど)のチャージ機は現金対応のものが多い
- 深夜早朝のタクシーは現金しか対応しない車両が残っている
- 屋台や小規模な食堂はカード非対応の場合がある
到着ロビー(1階)の両替所はどこ?T1とT2で場所が違う
仁川空港には第1旅客ターミナル(T1)と第2旅客ターミナル(T2)があり、就航する航空会社によって着く建物が変わります。空港公社の公式案内によると、両替窓口はT1・T2ともに到着階である1階に複数設置されていますが、出入口の番号や営業時間はターミナルごとに異なります。환전소(ファンジョンソ、両替所)という表記を探すと見つけやすいはずです。
| ターミナル | 1階(到着階)の主な両替窓口 |
|---|---|
| T1 | KB国民銀行 9番出入口付近(06:00〜22:00)/ウリ銀行 6番・11番出入口付近(24時間)/ハナ銀行 4番出入口付近(06:00〜22:00) |
| T2 | KB国民銀行 2番出入口付近(06:00〜22:00)/ウリ銀行 7番出入口付近(24時間) |
到着ロビーに出てすぐ両替したい場合は、自分がどちらのターミナルに着いたかをまず確認するのが近道です。T1とT2は建物ごと離れているため、「反対側のターミナルの窓口のほうが近いはず」と思い込んで歩き回ることのないよう注意してください。
両替所の位置や営業時間は入れ替わることがあります。実際に、以前はT1にあった新韓銀行の両替窓口が、KB国民銀行に替わったという利用者報告があります(公式な告知日までは確認できていません)。到着日は現地の案内表示や公式サイトで最終確認をしてください。
出発階(3階)・地下1階の窓口は、到着階と何が違う
到着したばかりの人が使うのは主に1階の両替所ですが、仁川空港には3階(出発階)と地下1階にも窓口があります。3階は、これから韓国を出る人向けの窓口が中心で、免税区域の中にある窓口はセキュリティを通過した後でないと使えません。到着したばかりでウォンが必要な人にとっては、基本的には1階の窓口を目指すのが素直な動線です。
地下1階には、両替だけでなく口座開設や振込といった銀行業務全般を扱う「営業店」が入っています。KB国民銀行・ウリ銀行ともに、T1・T2それぞれの地下1階に営業店を構えていますが、営業時間は平日09:00〜16:00と、1階・3階の両替窓口より短く、土日祝は休みです。急ぎで両替したいだけなら、地下1階の営業店まで探しに行く必要はありません。
24時間営業の窓口はある?T1・T2で確認しておきたい場所
深夜便で到着した、あるいは早朝出発に備えて先にウォンを用意しておきたい、という人が気になるのが24時間営業の窓口です。結論として、T1・T2どちらにも24時間営業の両替窓口は存在しますが、「空港内はどこでも24時間」ではありません。窓口によって06:00〜22:00の通常営業と24時間営業が混在しているため、近くの窓口が閉まっていることもあります。
- T1・1階: ウリ銀行 6番・11番出入口付近が24時間
- T1・3階: ウリ銀行 4番出入口Dカウンター前は06:00〜22:00、Hチェックインカウンター付近・11番搭乗口(免税区域)は24時間
- T2・1階: ウリ銀行 7番出入口付近が24時間
- T2・3階: ウリ銀行 4番出入口付近と250番搭乗口(免税区域)が24時間
KB国民銀行も、T1の1階B到着場付近(免税区域)やT1・3階の3番出国場付近など、一部の窓口を24時間で運用しています。ただし免税区域内の窓口はセキュリティを通過した後でないと利用できないため、到着したばかりの人が使えるのは基本的に1階の一般区域にある窓口です。深夜到着で確実に現金が欲しい場合は、事前に「1階のどの出入口付近が24時間か」を控えておくと迷いません。
ATM(現金自動預払機)はどこにある?フロア別の探し方
両替所の窓口が閉まっている時間帯や、行列を避けたいときに頼りになるのがATM(現金自動預払機)です。仁川空港公社の施設案内によると、T1には「공용ATM(共用ATM)」と呼ばれる現金自動預払機が、1階・3階の出入口やチェックインカウンター付近、そして地下1階の空港鉄道券売機付近に複数設置されており、多くが24時間利用できます。
| 設置エリア | 目安の場所 |
|---|---|
| 1階(到着階) | 4・6・9・11番出入口付近 |
| 3階(出発階) | B・C・E・F・J・L・M・Hの各チェックインカウンター付近 |
| 地下1階 | 空港鉄道(AREX)の券売機付近 |
T2でも同様に、KB国民銀行のATMが3階C-Dカウンター間に、ウリ銀行の窓口併設ATMが各フロアの出入口付近に設置されています。共用ATMには大きく「ATM」の表示が出ているので、到着ロビーを歩きながら探せば見つけやすいはずです。両替窓口が行列していても、近くのATMが空いているというケースも珍しくありません。
日本のカードでATMは使える?国際ブランドのマークの見分け方
日本で発行したキャッシュカードやクレジットカードでも、海外利用の設定がされていれば、仁川空港のATMで韓国ウォンを引き出せる場合があります。目印になるのは、ATM本体や画面に表示されている国際ブランドのロゴです。국제 브랜드(グッチェ ブレンドゥ、国際ブランド)のマーク、具体的にはVisa・Mastercard・JCB・UnionPayなどのステッカーが貼られているATMであれば、対応するブランドのカードで利用できる可能性が高くなります。
Visaブランドの場合は「PLUS」のロゴ、Mastercardの場合は「Cirrus」のロゴが、海外ATMネットワークの目印として使われています。実際に引き出せるかどうかは空港側の設備だけでなく、カードを発行した金融機関側の「海外利用の可否設定」や「1日の引き出し限度額」にも左右される点は覚えておいてください。
仁川空港の個別のATM1台ごとに、どの国際ブランドへ対応しているかを網羅した一覧は今回確認できませんでした。ATM本体にどのロゴが貼られているかを現地で目視で確認するのが確実です。
出発前に、自分のカードが海外ATMでのキャッシングや引き出しに対応しているか、発行元に確認しておくと現地で慌てずに済みます。クレジットカードだけでどこまで支払えるかは韓国はクレジットカードどこまで使えるかを場面別にまとめた記事で整理しているので、現金を引き出す前に、そもそもカード払いで足りる場面かどうかを確認しておくと、両替やATMに並ぶ回数自体を減らせるはずです。
空港の両替は市中より不利って本当?レートより先に決める判断の型
「空港の両替は市中より不利」という話は、韓国旅行の情報としてよく見かけます。ただし、どのくらい不利なのかは両替所や通貨、その日のレートによって変わるため、この記事では具体的な数字は出しません。今日書いた数字が明日には違っている可能性がある、というのが両替レートの性質だからです。
代わりに持っておきたいのは、「レートの良し悪しに一喜一憂しない判断の型」です。空港では、市内に着くまでに使う分だけを少額両替し、まとまった金額は市内の両替所やWOWPASSのようなサービスで用意する、という組み合わせにしておけば、多少レートが違っても影響は限定的です。屋台のトッポッキ1皿分くらいの小銭に困らない程度、というのが空港で両替する分量の目安になります。

空港以外の両替の選択肢や、レートの比較は韓国旅行の両替はどこが得かを比較した記事に、明洞の両替所ごとの違いは明洞の両替所を比較した記事に、それぞれ詳しくまとめています。現金を持たずにチャージ式のカードで両替の手間そのものを減らしたい人は、WOWPASSの使い方をまとめた記事もあわせて確認してみてください。
空港でいくら両替すればいい?現金が要る場面と両替に要るもの
具体的な金額の目安は旅程によって変わるため一概には言えませんが、「何のために現金が要るか」を先に洗い出しておくと、両替する量を決めやすくなります。代表的なのは、交通系ICカードのチャージ、タクシー代、屋台や小規模な食堂での支払いの3つです。
- 交通系ICカード(T-moneyなど)のチャージ分 — コンビニでもチャージできるが現金対応の場合が多い
- タクシー代 — 深夜早朝や小規模な個人タクシーは現金しか使えないことがある
- 屋台・小規模な食堂の支払い — カード非対応の店が残っている
両替そのものに必要な持ち物はシンプルです。銀行公式の案内によると、環電を受け取る際は本人確認書類が必要で、外国人の場合は本人の여권(旅券、パスポート)が必要と明記されています。財布とは別の場所に、パスポートをすぐ出せる状態で入れておくと、窓口でもたつかずに済みます。
韓国旅行全体でどれくらいの現金が動くかの目安はソウル3泊4日の予算をまとめた記事で内訳を確認できます。逆に、使わなかった交通系ICカードの残高を払い戻したい場合は交通系ICカードの払い戻し方法をまとめた記事を参考にしてください。
よくある質問
まとめ
- 両替所はT1・T2ともに1階(到着階)・3階(出発階)・地下1階にあり、ターミナルごとに出入口番号や時間が違う
- 24時間営業の窓口はあるが「空港内はどこでも24時間」ではなく、窓口ごとに時間が異なる
- ATMは各フロアの出入口・チェックインカウンター付近に共用ATMとして複数設置されている
- 日本のカードでATMを使う場合は、Visa・Mastercardなど国際ブランドのマークとカード発行元の海外利用設定を確認する
- 空港のレートが市中より不利かどうかは断定できないため、当座の分だけ両替して残りは市内で、が現実的な判断の型
- 両替には本人確認書類が必要で、外国人はパスポートの提示が求められる
仁川空港での両替とATMは、「T1かT2か」「何階にいるか」の2つさえ押さえておけば、そこまで迷う場面ではありません。24時間営業の窓口とそうでない窓口が混在している点だけ頭に入れておき、大きな金額は市内で、というくらいの構えで到着ロビーに出れば十分です。窓口の位置や時間は変わることがあるので、渡航前と到着当日、それぞれで現地の案内表示や公式サイトを軽く確認しておくと安心です。
参考・出典
- 仁川国際空港公社 公式サイト 施設案内 https://www.airport.kr/ap_ko/1008/subview.do (2026年8月24日確認)
- 仁川国際空港公社 公式サイト(英語版) Convenience & Public Facilities https://www.airport.kr/ap_en/1536/subview.do (2026年8月24日確認)
- KB国民銀行 인천국제공항 환전소위치안내 https://obank.kbstar.com/quics?page=C111714 (2026年8月24日確認)
- ウリ銀行 공항영업점 안내 https://spot.wooribank.com/pot/Dream?withyou=CMBRH0004 (2026年8月24日確認)
- ハナ銀行 공항영업점 안내 https://openhanafn.ttmap.co.kr/content_airport.jsp (2026年8月24日確認)
- KB국민은행 인천공항 환전 방법(旅券要否の記載、2025年12月11日付) https://kbthink.com/main/asset-management/wealth-manage-tip/kbthink-original/202501/icn-currency-exchange.html (2026年8月24日確認)
- Visa Korea 海外ATM利用案内 https://www.visakorea.com/travel-with-visa/travel-support.html (2026年8月24日確認)

