東大門や弘大の路面店で「これ可愛い」と手に取ったのに、タグの数字が「66」や「95」で、頭の中がクエスチョンマークだらけになった経験はないでしょうか。日本のS/M/Lや号数に慣れていると、韓国の号数表記はいったん立ち止まって考えないと自分のサイズにたどり着けません。しかも同じ「66」でもブランドによって実寸がまったく違う、フリーサイズなのに袖が余る、通販のインチ表記でウエストを間違えた——という声も少なくないようです。この記事では、レディース・メンズのトップスとボトムス、靴のmm表記までを、韓国産業標準(KS規格)や公式サイズガイドをもとに整理しました。試着できる店とできない店の違い、交換・返品の扱いまで含めて、2026年9月4日時点で確認できた範囲でまとめています。
韓国の号数(44/55/66/77・95/100/105)は、もともと胸囲(cm)を基準にした表記です。だから一番早いのは「日本の何号」を丸暗記することではなく、自分の胸囲・ウエストの実寸cmを測ってから、その数字に近いcmを探すという順番。日本の号数やS/M/Lはブランドごとに基準の胸囲が違うため、この記事の換算表はあくまで目安として使い、最終判断は買いたいブランドの実寸表(사이즈 가이드)に必ず委ねてください。靴はmm表記ですが、これは日本のcm表記と同じ「実際の足の長さ」がベースなので、230mmは日本の23.0cmとほぼ同じ意味だと考えて問題ありません。
結論から——日本サイズで何号になるか
韓国のレディーストップスでよく見る44・55・66・77という数字は、実は1981年に制定された가슴둘레(カスムドゥルレ・胸囲)の目安表記です。当時の20代女性の平均的な身長・胸囲をもとに、55号を身長155cm・胸囲85cmとし、そこから身長5cm・胸囲3cm刻みで44号(身長150cm・胸囲82cm前後)、66号(身長160cm・胸囲88cm前後)、77号(身長165cm・胸囲91cm前後)が決められたという成り立ちです。メンズの95・100・105・110はもっとシンプルで、その数字自体が胸囲cmを直接指しています。100なら胸囲およそ100cm、という具合です。
つまり「日本の何号になるか」を知りたいときにいちばん確実なのは、自分の胸囲・ウエストを実寸で測り、その数字に近いcm表記の商品を探すという方法です。号数の名前(44とか66とか)を覚えるより、cmという共通の物差しで照らし合わせたほうが、ブランドをまたいでも迷いにくくなります。日本のS/M/Lや号数も、ブランドごとに基準となる胸囲cmが違うため、この記事では「韓国の号数=日本の何号」という断定はせず、cmという橋渡しの数字で整理しています。
- まず自分の胸囲・ウエストをメジャーで実寸する
- 韓国のサイズ表に胸囲cmの記載があれば、それを最優先で見る
- 44/55/66/77だけの表記なら、下の対応表でおおよそのcmに変換する
- 最終判断は必ずブランドごとの実寸表(사이즈 가이드)で確認する
レディーストップス:44/55/66/77とS/M/Lの対応表
44/55/66/77という号数は、韓国産業標準を所管する国家技術標準院(국가기술표준원)が1990年代に整備した規格をもとに広まりましたが、後述するとおり公式な表記としては1999年に姿を消しています。それでもオンラインショッピングモールや東大門の卸売り店では今も現役の呼び方として使われているため、まず目安のcmを頭に入れておくと便利です。
| 韓国の号数 | 胸囲の目安 | 身長の目安 |
|---|---|---|
| 44 | 82cm前後 | 150cm前後 |
| 55 | 85cm前後 | 155cm前後 |
| 66 | 88cm前後 | 160cm前後 |
| 77 | 91cm前後 | 165cm前後 |
この表はあくまで1981年制定時の目安であり、今のブランドがそのまま使っているとは限りません。特にストリート系やレディースのプチプラブランドでは、パターン(型紙)の基準がブランドごとに数cm単位でずれることが珍しくないとされています。同じ「66」というタグでも、あるブランドではゆったりめ、別のブランドではぴったりめ、ということが起こり得るということです。

号数はなぜアテにならない?1999年に起きたこと
44/55/66/77という表記が今の公式ルールと少しずれている理由は、国家技術標準院がこの号数表記を1999年に公式な衣料ラベル表示から外したためです。市場に広く定着していたため呼び名としては残り続けましたが、現在のKS規格が推奨しているのは、号数のような記号ではなく胸囲(가슴둘레)そのものの数値を表示する方式です。レディース服でも「90」「95」「100」のように胸囲cmを直接示すタグが使われている場合があり、これはメンズの95/100/105と同じ考え方だといえます。
現在の基準となる成人女性の体型も更新されていて、身長160cm・胸囲90cmが目安とされています。1981年制定時の55号(身長155cm・胸囲85cm)より一回り大きい体型が基準になっているわけです。つまり「昔ながらの66号」と「今の店頭の66表記」を単純に同じものとして比べると、実際の実寸とずれる可能性があるということです。
号数の数字だけを見て「自分はいつも66だから」と即決めるのは避けたほうが安全です。ブランドが古い基準を使っているか、新しい実寸ベースの表記を使っているかは商品ページを見ただけでは判別しにくいため、必ず個別の実寸表(가슴둘레・어깨너비など)を確認してください。
号数がアテにならない以上、通販サイトで確認すべきなのは号数の欄ではなく、その下にある「実測(실측・シルチュク)」や「サイズガイド(사이즈 가이드)」という表です。多くのショッピングモールでは、商品ごとに가슴단면(カスムダンミョン・胸囲の片面実測)や肩幅、着丈をcm単位で載せています。これは商品そのものを平置きにして測った数値なので、号数より信頼度が高い情報として扱えます。
メンズトップス:95/100/105/110は胸囲そのもの
メンズの号数は、レディースのような複雑な歴史を経ておらず、数字がそのまま胸囲cmを表しています。95なら胸囲およそ95cm、100なら100cm、105なら105cmという具合です。日本の号数のような別の記号ではなく、実寸の数字がそのまま使われているという点では、レディースの「今のKS規格が目指している表示方法」を先取りしているとも言えます。
ただし、これも「胸囲さえ合えば必ずジャストサイズになる」という意味ではありません。同じ胸囲100cmを基準にした「100」というタグでも、レギュラーフィットのブランドとオーバーサイズを前提にしたストリート系ブランドとでは、実際に袖を通したときの余裕(ゆとり分)がまったく違います。号数はあくまで体のどのサイズに向けて作られた服かという入り口の情報で、フィット感まで保証するものではないということです。
| メンズ号数 | 胸囲の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 95 | 95cm前後 | 細身〜標準体型向け |
| 100 | 100cm前後 | 標準体型向け |
| 105 | 105cm前後 | 標準〜がっちり体型向け |
| 110 | 110cm前後 | ゆとりのあるサイズ |
体型に迷ったときは、号数の数字と自分の胸囲実測を照らし合わせたうえで、そのブランドが「オーバーサイズ前提」なのか「レギュラーフィット」なのかを商品説明やレビューで確認するのがおすすめです。レビュー欄に「実際は大きめ」「タイトめ」といったコメントが並んでいることも多く、号数の数字だけよりずっと参考になります。
「フリーサイズ」は規格外——実際どのくらいの大きさか
프리사이즈(プリサイズ・フリーサイズ)という表記は、韓国のレディースアイテムで非常によく見かけますが、実はこれも国家技術標準院に登録された正式な規格ではありません。フリーサイズをどの範囲の体型に合わせて作るかは、完全にブランドやショップの裁量に委ねられています。だいたい55〜66号あたりをカバーするように作られていることが多いとされますが、これはあくまで一般的な傾向で、店によっては44号寄りの小さめフリーサイズもあれば、66〜77号まで許容する大きめフリーサイズも存在します。
特に東大門系のショッピングモールやSNS発の個人ブランドでは、フリーサイズの実際の範囲が店ごとにかなり違うという声が多く聞かれます。号数ひとつ分の胸囲差(およそ3cm)は数字にすると小さく見えますが、実際に袖を通すと肩幅や身頃のシルエットにはっきり出る差です。フリーサイズという言葉だけを信じて購入すると、想定より小さかった、あるいは想定よりダボついたという結果になりやすいということです。
フリーサイズの商品を選ぶときは、号数の代わりに着丈・肩幅・袖丈のcm実測を見る習慣をつけると失敗が減ります。特にニットやカットソーなど伸縮性のある素材はフリーサイズでも幅広い体型をカバーしやすい一方、シャツやジャケットのようにハリのある生地は肩幅の実測がそのまま着心地に直結します。
ボトムスのインチ表記とウエストcmの読み方
韓国のボトムス(パンツ・デニムなど)は、レディース・メンズを問わずインチ表記が使われることが多く、26・28・30・32・34といった数字がよく登場します。インチとcmの関係はシンプルで、インチ×2.54=cmという計算式で換算できます。例えば28インチなら、28×2.54でおよそ71cmです。逆にcmからインチを知りたいときは、cm÷2.54で計算すれば近い数値が出ます。
| インチ表記 | ウエストcmの目安 |
|---|---|
| 26インチ | 約66cm |
| 28インチ | 約71cm |
| 30インチ | 約76cm |
| 32インチ | 約81cm |
| 34インチ | 約86cm |
注意したいのは、韓国のショッピングモールがすべてインチ表記に統一されているわけではないという点です。허리둘레(ホリドゥルレ・ウエスト周り)をそのままcmで表示している商品も多く、同じページの中にインチとcmが混在していることもあります。商品タイトルや号数の欄だけを見て判断せず、必ず「実測(실측・シルチュク)」欄の単位がインチなのかcmなのかを確認してから数字を読むようにしてください。単位を読み違えると、想定より大きすぎたり小さすぎたりする商品を選んでしまう原因になります。
靴のmm表記——日本のcm表記と同じ数字なのか
韓国の靴は230・240・250のようにmm単位で表記されるのが主流です。これは日本の靴サイズが23.0cm・24.0cm・25.0cmのようにcm単位で実際の足の長さを表しているのと、基本的には同じ考え方です。230mmは23.0cmと同じ長さを意味し、単位の書き方が違うだけで実質的にはほぼ同じ数字だと考えて問題ありません。ヨーロッパの靴サイズ(パリポイント)やアメリカ・イギリスの靴サイズ(バーレーコーン)のように独自の刻み方をする国と比べると、韓国と日本はどちらも実測の足の長さそのものを基準にしている点で共通しています。
| 韓国表記(mm) | 日本表記(cm) |
|---|---|
| 230mm | 23.0cm |
| 240mm | 24.0cm |
| 250mm | 25.0cm |
ナイキコリアやアシックスコリアの公式サイズガイドによると、自分の足のサイズを知るには、かかとの一番後ろから一番長い指の先までを定規やメジャーで測るのが基本の方法とされています。そのうえで、実測した足の長さに対して5〜10mm程度の余裕(捨て寸)を足したサイズを選ぶのが目安として案内されています。靴ひもで甲の部分を調整できるスニーカーであれば、この余裕はつま先の圧迫感を防ぐ役割も果たします。
- かかとから一番長い指先までを実測する(靴下を履いた状態がおすすめ)
- 実測値に5〜10mm足した数字をmm表記の靴サイズとして探す
- 足幅が広い・甲が高い場合は、実測より一段階大きいサイズも試す
足の実測が24.0cm(240mm)前後の人であれば、5〜10mmの余裕を足して245〜250mm付近を目安に探すとちょうどよいことが多いとされます。ブランドによって同じmm表記でも横幅(ワイズ)の作りが違うため、可能であれば試着してから購入するか、通販の場合はサイズ交換の条件を事前に確認しておくと安心です。
試着・交換・返品——東大門の卸売りと通販で何が違うか
号数やcmの換算がわかっても、そもそも試着できるかどうかは店のタイプによって大きく変わります。東大門の卸売り市場(도매시장)は、もともと小売店の店主やネットショップの運営者が仕入れに来る場所で、業界の慣行として個別の1枚だけの試着は基本的にできない、あるいは初回は2枚以上のまとめ買いが条件になるという案内が業界情報として紹介されています。深夜から早朝にかけて営業する卸売り専門フロアでは特にこの傾向が強いとされます。
一方で、東大門でも路面店や小売中心のショッピングモール、百貨店、ブランドの直営店であれば、試着ができるのが一般的です。同じ東大門エリアでも「どの建物のどの階か」によって卸売り中心か小売中心かが分かれるため、試着前提で回りたい場合は、路面店や小売フロアを中心に見て回るほうが現実的です。フラッグシップ店規模の大型店舗であれば、サイズ違いの在庫も豊富なことが多く、その場で号数の実物を比べられるという利点もあります。ブランドの旗艦店についてはソウルのファッションブランド旗艦店の記事で扱っているので、試着を前提に店を回りたい人は参考にしてください。
交換・返品についても、購入場所によってルールが変わります。オンラインショッピングでの購入は、韓国の電子商取引消費者保護法により、商品を受け取ってから7日以内であれば申込みの撤回(청약철회)が認められており、たとえサイトに「返品不可」と書かれていても、消費者に一方的に不利な取り決めは無効とされる規定があります(商品を試着以上に使用・毀損していないことが条件です)。一方でオフラインの店舗での購入にはこうした法律上の一律の返品義務はなく、消費者紛争解決基準では色・デザイン・サイズの不満について毀損がなければ7日以内の交換・返品ができるとされていますが、これは法的な強制力とは性質が異なります。東大門の卸売り店で「환불불가(返金不可)」「교환불가(交換不可)」と明記されている場合、業界の商慣行としてその場での交換・返品には応じてもらえないことが多いという前提で臨むのが現実的です。
よくある質問
まとめ
- 韓国の号数(44/55/66/77・95/100/105)は、もともと胸囲cmを基準にした表記
- 1999年に国家技術標準院が公式表記から号数を外し、今は胸囲cmの直接表示が基準
- 「日本の何号」を覚えるより、自分の胸囲・ウエストの実寸cmで照らし合わせるのが確実
- フリーサイズは規格ではなく店ごとの裁量。着丈・肩幅などcm実測を必ず確認する
- ボトムスのインチはインチ×2.54=cmで換算。単位がインチかcmか商品ページで要確認
- 靴のmm表記は日本のcm表記とほぼ同じ長さの基準。実測+5〜10mmの余裕が目安
- 東大門の卸売りフロアは試着不可・交換不可が多く、路面店や小売店は試着できることが多い
- オンライン購入は7日以内の返品が法的に認められるが、オフラインは店ごとの対応次第
号数やインチ、mmといった表記の違いは、慣れてしまえば怖いものではありません。大事なのは「号数の名前」を覚えることではなく、胸囲・ウエスト・足の長さという自分自身の実寸cmを基準に持っておくことです。この物差しさえあれば、韓国のどのブランドの表記を見ても、だいたいの見当をつけてから実寸表で最終確認するという流れに落とし込めます。靴下やインナーなど号数のない小物類の選び方については、ソウルの靴下専門店の記事もあわせて参考にしてください。
実店舗での試着を前提に回りたい人は、東大門周辺に宿泊してエリアを何度も回れるようにしておくのもひとつの方法です。宿泊先の選び方は東大門周辺のホテルガイドにまとめています。逆に、現地で買わずに日本から韓国ファッションを通販で試したい人は韓国ファッションの日本向け通販の記事、古着ならではのサイズ表記のクセを知りたい人はソウルの古着屋(ヴィンテージショップ)の記事、スニーカーのサイズ選びを詳しく知りたい人はソウルのスニーカーショップの記事も参考になるはずです。子供服はサイズ体系そのものが大人用と異なるため、キッズアイテムを探している人はソウルの子供服店の記事を別途チェックしてください。
参考・出典
- 오마이뉴스(OhmyNews) 「55사이즈? 66사이즈? 왜 이렇게 부를까」 https://www.ohmynews.com/NWS_Web/View/at_pg.aspx?CNTN_CD=A0002565221 (2026年9月4日確認)
- 부산일보(釜山日報) 「여성 의류 44,55,66,77사이즈 어떻게 구분하나?」 https://www.busan.com/view/busan/view.php?code=20060622000090 (2026年9月4日確認)
- 국가표준인증통합정보시스템(標準情報センター) KS K 0051 規格情報ページ https://www.kssn.net/search/stddetail.do?itemNo=K001010123908 (2026年9月4日確認)
- 나이키코리아(Nike Korea) 公式サイト「足の長さ(발길이)の測り方」案内ページ https://www.nike.com/kr/a/how-to-measure-foot-size (2026年9月4日確認)
- 아식스코리아(ASICS Korea) 公式サイト「신발 사이즈 가이드」 https://m.asics.co.kr/service/shoe_size (2026年9月4日確認)
- 찾기쉬운 생활법령정보(法制処運営) 「인터넷 쇼핑 반품 및 환불」案内ページ https://www.easylaw.go.kr/CSP/CnpClsMain.laf?csmSeq=835&ccfNo=4&cciNo=1&cnpClsNo=2 (2026年9月4日確認)
- 토스페이먼츠(toss payments) ビジネスインサイト「동대문 사입이 처음이라면?」 https://www.tosspayments.com/blog/articles/22210 (2026年9月4日確認・業界の商慣行紹介として参照)

