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オリーブヤングの袋を両手にさげてホテルに戻り、床いっぱいに広げたところで、ふと手が止まる。これ、全部そのまま機内に持って入れるんだっけ——。
結論から先に置いておきます。液体物の機内持ち込みは、日本発も韓国発も数値は同じ。1つの容器が100ml以下、それを1リットル以下の透明な再封できる袋にまとめて、1人1袋まで(2026年8月15日確認時点)。判定されるのは中身の残量ではなく、容器に書かれた容量のほうです。
そして100mlを超えるものは、預け荷物に回せば容量の制限なく運べます(2026年8月15日確認時点)。つまり韓国でまとめ買いしたコスメは、ほとんどがスーツケース行き。手荷物に入れるのは、機内で使う数本だけで足ります。
迷いやすいのは、行きと帰りでルールが変わるのか、そして免税店で買ったものはどう扱えばいいのか、という2点。この記事はそこを3パターンに分けて整理していきます。
・行き(日本発)と帰り(韓国発)の数値ルールは実質同じ。100ml/1リットル袋/1人1袋(2026年8月15日確認時点)
・100ml超のコスメは預け荷物へ。密閉されていれば容量の制限なく運べる
・免税店で買った液体は「専用の密封袋」に入っていれば容量に関係なく持ち込み可。ただし未開封を保つのが条件
・除光液・可燃性スプレー・高濃度アルコール製品は自己判断しない。利用する航空会社の公式へ
荷物全体の組み立て方——サイズや個数、預け入れの考え方——は韓国旅行の荷物ルールをまとめたハブ記事に置いてあります。この記事はそのうち「液体のコスメ」だけを深く掘る枝のほうだと思ってください。
行き(日本発)の液体物ルールは「100mlの容器」と「1リットルの袋」
日本の国際線で液体物と呼ばれるのは、水やジュースだけでなく、クリーム・ローション・オイル類、香水やマスカラ、スプレー、整髪ジェル、シャンプー、歯みがき粉や洗顔ペーストまでを含むカテゴリです(2026年8月15日確認時点)。コスメポーチの中身は、ほぼここに入ると考えたほうが早いかも。
| 項目 | 日本発・国際線の決まり | 判定のポイント |
|---|---|---|
| 容器 | 1容器あたり100ml(g)以下 | 残量ではなく容器の表示容量で見る |
| 袋 | 総量1リットル以下・再封できる透明プラスチック袋 | 口が閉じられる状態にしておく |
| 袋の数 | 1人1袋まで | 家族ぶんを1袋にまとめることはできない |
| 100ml超 | スーツケース等で預け入れれば制限なし | 密閉されていることが条件 |
| 国内線 | 液体物の持ち込み制限なし | この規制は国際線に適用 |
出典:国土交通省 液体物の持ち込み制限Q&A(2026年8月15日確認時点)
数字だけだと大きさの感覚がつかみにくいので、置き換えてみます。100mlは、韓国コスメのトラベルサイズの化粧水1本とほぼ同じ量。そして1リットルの袋は、カフェで頼むアイスコーヒーのLサイズ1杯ぶんくらいの容積です。そこに化粧水・下地・日焼け止め・クレンジング……と入れていくと、意外に早く埋まります。
例外もあります。処方薬や一般の医薬品、糖尿病など療養上必要な液体、乳幼児用のミルクやジェル状のフードは、数量制限の検査免除の対象(2026年8月15日確認時点)。ただし旅程上必要な量にかぎられ、検査場で必要性の説明を求められる場合があります。
出発前にポーチを詰め替える段階でここを押さえておくと、当日の保安検査があっけないほど早く終わります。持ち物全体の並べ方は韓国旅行の持ち物リストに一覧があるので、液体だけ先に抜き出して袋にまとめるのがおすすめ。ちなみに同じ検査場でよく止まるモバイルバッテリーは液体とは別系統のルールなので、モバイルバッテリーの機内ルールのほうを見てください。
帰り(韓国発)のルールは日本と違う?
韓国発の国際線でも、液体・スプレー・ジェル類——韓国語では액체류(エクチェリュ)——に対して、日本とほぼ同じ考え方が適用されます。
仁川国際空港公社の公式ページには、こう書かれています。100ml以下(内容物の残量に関わらず、個別容器の容量基準)で、1リットルの透明ジッパー袋に入れて閉じた状態で、1人あたりジッパー袋1個のみ機内に所持できる、と(2026年8月15日確認時点)。数値は日本と同一。
・韓国側だけ具体的なのが袋の寸法。公式は「20.5cm×20.5cm」または「15cm×25cm」の2パターンを明記しています(2026年8月15日確認時点)
・日本側は「目安20cm四方」という表現にとどまるため、実務上の差はほぼなし
・つまり日本で用意した袋を、そのまま帰りにも使い回せる計算
そして帰りの本命がこちら。100mlを超える液体は、液体・ジェル類の規定にしたがって預け荷物として処理できると公式に明記されています(2026年8月15日確認時点)。500mlのトナーも、大容量のボディローションも、預けてしまえば運べるということ。
だから韓国でコスメをまとめ買いする人がやるべき準備は、実はルールの暗記ではありません。帰りに液体を入れる余白を、行きのスーツケースに残しておくこと。これに尽きます。容量の目安に迷ったらスーツケースのサイズ選びを先に見ておくと、買い物の量そのものを設計できます。
アイテム別の判定早見表(化粧水・シートマスク・スプレー・ネイル)
ここからは、ポーチの中身を1つずつ当てはめていくための表です。「液体かどうか」で迷いやすい順に並べました。
| アイテム | 機内持ち込み | 預け荷物 | ひとことメモ |
|---|---|---|---|
| 化粧水・乳液・美容液 | 100ml以下の容器のみ・袋に封入 | 可(密閉容器なら容量制限なし) | 公式の例示「クリーム、ローション、オイル類」に該当 |
| クリーム | 同上 | 可 | とろみがあっても液体物の扱い |
| ジェル(アイクリーム等) | 同上 | 可 | ジェル類も規制の対象に含まれる |
| 香水・マスカラ | 100ml以下・袋に封入 | 可 | 公式が名指しで例示しているアイテム |
| パウダー(プレスト/ルース) | 液体物の例示に固形パウダーは含まれず、対象外と解される | 制限なし | 公式の例示リストからの整理。断定はできないため不安なら袋の外に |
| シートマスク | 日韓とも「シートマスク」を名指しした公式の記述は確認できず | 制限なし | 枚数が多いなら預け荷物へ回すのが確実 |
| アルコール系トナー | 通常の液体規定と同じ扱い | 濃度によって航空会社の危険物規定の対象になる場合あり | 預ける側は利用航空会社の公式で確認を |
| スプレー缶(制汗剤・ヘアスプレー) | 100ml以下・袋に封入 | 可燃性エアゾールは各社の危険物規定にしたがう | 数量上限は航空会社ごとに異なる |
| ネイル用品(マニキュア・除光液) | 液体物規定の対象。引火性成分を含むため、持ち込み自体を制限する航空会社もありうる | 引火性液体として制限・禁止の対象になりうる | 本記事では公式の明文を確認できず。個別に問い合わせを |
出典:国土交通省Q&A/仁川国際空港公社 制限物品ページ(2026年8月15日確認時点)。「確認できず」と書いた項目は、公式に明文の記述が見つからなかったものです。
パウダー・シートマスク・ネイル用品の3つは、日韓の空港公式ページに名指しの記述が見当たりませんでした(2026年8月15日確認時点)。編集部としては断定を避けます。持ち込みたい場合は、利用する航空会社と出発空港の公式窓口で先に確認してください。
買いすぎて持ち帰りに困りそう、と感じたら、そもそも日本で買えるものは日本で買う手もあります。定番は日本で買える韓国コスメのほうにまとめてあるので、現地では現地でしか出会えないものに絞る、という組み立ても賢いはず。
免税店で買った液体物と、乗り継ぎがあるとき
免税店で買った液体物は、100mlルールの外側にあります。仁川国際空港公社の公式には、免税店の購入品にかぎり「液体免税品専用封筒」(いわゆる密封袋)に入れた場合のみ、容量に関係なく持ち込み可能、と書かれています(2026年8月15日確認時点)。
ただし条件がひとつ。最終目的地行きの航空機に搭乗するまで、未開封の状態を保つこと。レシートも袋の中に入ったままにしておくのが基本です。かわいい袋だからと機内で開けてしまうと、その先の検査で例外が使えなくなります。
そして乗り継ぎがある人は、ここからが本題。公式には、海外の空港で乗り継ぐ際は保安規定が異なるため、携帯した液体類について放棄・没収の手続きに従わなければならない場合が生じうる、と明記されています(2026年8月15日確認時点)。日本側も同じ立場で、韓国で買って密封袋に入れた免税品でも、日本の空港で乗り継ぐ場合は日本のルールが適用され、預け荷物にできないときは保安検査場で放棄が必要になることがある、としています。
| 場面 | 行き(日本発) | 帰り(韓国発) | 免税店で買ったもの |
|---|---|---|---|
| 容器の上限 | 100ml以下 | 100ml以下 | 容量の制限なし |
| 袋 | 1リットル以下の透明袋・1人1袋 | 1リットルの透明ジッパー袋(20.5cm四方/15cm×25cm)・1人1袋 | 液体免税品専用の密封袋 |
| 100ml超の逃げ道 | 預け荷物なら制限なし | 預け荷物として処理可能 | 該当なし(機内持ち込み品) |
| いちばんの注意点 | 残量でなく容器容量で判定 | 買った量に対して預け入れの余白が足りるか | 最終目的地に着くまで未開封を保つ |
| 乗り継ぎがあると | — | — | 乗り継ぎ空港の規定が優先。放棄が必要になる場合あり |
出典:国土交通省Q&A/仁川国際空港公社(2026年8月15日確認時点)
直行便で日本の空港に降りてそのまま帰宅する人は、この行を気にしなくて大丈夫。地方から国際線の出発空港まで国内線でつなぐ人だけ、帰りの免税店で大物を買う前に一度立ち止まってみてください。
預け荷物に入れるときは、量より「中身の種類」を見る
預け荷物になったとたん、100mlの縛りは外れます。日本の公式も「100ml超の液体物であってもスーツケース等に入れて受託手荷物として預け入れる場合は輸送が可能」としています(2026年8月15日確認時点)。ここは行きも帰りも同じ考え方。
ただし、量の制限が消えるかわりに出てくるのが危険物としての制限です。可燃性ガスを使ったスプレー缶、アルコール濃度の高い化粧品、除光液のような引火性の液体は、液体物ルールではなく各航空会社の危険物規定の側で扱われます。
・大韓航空・アシアナ航空・ジンエアーの預け荷物における可燃性スプレーの数量上限、アルコール濃度の上限は、本調査では公式ページに到達できず確認できませんでした(2026年8月15日確認時点)
・そのため本記事では具体的な本数や濃度の数字を書きません。利用する航空会社の公式サイトで最新の危険物規定を確認してください
・スーツケースの中では、液体はジッパー袋に二重にして衣類でくるむと安心
もうひとつ、預け荷物そのものの重量と個数の上限も忘れずに。とくにLCCは無料で預けられる範囲が航空会社ごとに違うため、コスメを詰めた帰りのスーツケースが超過してしまうことがあります。事前の目安はLCCの手荷物ルールで確認しておくと、空港のカウンターで慌てずにすみます。
これは自分で判断しないほうがいい、という場面
ここまで整理してきましたが、規制は変わりますし、同じ品物でも航空会社によって扱いが分かれます。編集部の整理では、次のケースは自分で結論を出さず、公式に投げてしまうのが正解です。
・除光液、マニキュア、可燃性ガス入りのスプレー缶を預け荷物に入れたいとき
・アルコール濃度の高いトナーや消毒用の製品を持ち帰りたいとき
・韓国の免税店で大きなボトルを買い、日本の空港で国内線に乗り継ぐ予定があるとき
・シートマスクやパウダーを大量に手荷物へ入れたいとき
・出発が数か月先で、その間にルールが変わる可能性があるとき
本記事の内容は2026年8月15日確認時点の公式情報にもとづく整理であり、規制の解釈を保証するものではありません。最終的な可否の判断は、利用する航空会社と出発空港の公式案内に委ねてください。渡航前にもう一度、下の窓口で最新情報を確認しておくと安心です。
・国土交通省(日本の液体物ルール):https://www.mlit.go.jp/koku/15_bf_000006.html
・成田国際空港:https://www.narita-airport.jp/ja/airportguide/security/liquid/
・羽田空港旅客ターミナル:https://www.tokyo-haneda.com/text/flight/int/dep_step.html
・仁川国際空港公社(制限物品):https://www.airport.kr/ap_ko/906/subview.do/電話 1577-2600(7:00〜22:00・2026年8月15日確認時点)
・大韓航空/アシアナ航空/ジンエアー:各社公式サイトの手荷物・危険物規定ページ
よくある質問
Q. 200mlの容器に半分だけ入っていれば、100ml扱いになりますか?
A. なりません。日本も韓国も、内容物の残量ではなく個別容器の容量を基準に判定します(2026年8月15日確認時点)。使いかけの大きいボトルは、100ml以下の詰め替え容器に移すか、預け荷物に回してください。
Q. 韓国でコスメを大量に買いました。どう持ち帰ればいいですか?
A. 基本は預け荷物です。韓国発でも100mlを超える液体は、液体・ジェル類の規定にしたがって預け荷物として処理できると公式に記載されています(2026年8月15日確認時点)。機内で使う数本だけを100ml以下にして、1リットルの透明ジッパー袋にまとめる形が現実的。
Q. 免税店の密封袋は、機内で開けても大丈夫ですか?
A. 開けないでください。公式は、最終目的地行きの航空機に搭乗するまで未開封の状態を維持する必要があるとしています(2026年8月15日確認時点)。乗り継ぎがある場合、開封済みだと乗り継ぎ空港の保安規定によって放棄が必要になることがあります。
Q. 日本に着いてから国内線に乗り継ぐ場合はどうなりますか?
A. 日本国内線そのものには液体物の持ち込み制限がありません(2026年8月15日確認時点)。ただし海外で購入して密封袋に入れた免税品でも、日本の空港で乗り継ぐ際は日本のルールが適用され、預け荷物にできないときは保安検査場で放棄が必要になる場合がある、と公式に記載されています。乗り継ぎ前に預け直せるかどうかを、航空会社に事前確認しておくのが安全です。
Q. 袋は市販のフリーザーバッグでも構いませんか?
A. 公式が求めているのは「1リットル以下・透明・再封できる」という条件です(2026年8月15日確認時点)。韓国側はさらに20.5cm×20.5cm、または15cm×25cmという寸法を示しています。市販品を使う場合は、この寸法に近いサイズを選んでおくと、行きも帰りも同じ袋で通せます。
まとめ:今日やることは1つだけ
覚えることは多いようでいて、行動に落とすと1つです。1リットルサイズの透明ジッパー袋を1枚、荷造りの前に用意しておく。これだけで、行きも帰りも同じ袋で乗り切れます。
・ステップ1:袋を1枚用意し、機内で使う100ml以下のコスメだけをそこに入れる
・ステップ2:100ml超はすべてスーツケースへ。帰りの買い物ぶんの余白も残しておく
・ステップ3:除光液・可燃性スプレー・高濃度アルコール、そして乗り継ぎがある人は、出発前に航空会社の公式で確認する
荷物全体の考え方に戻りたくなったら、韓国旅行の荷物ルールのまとめへ。液体のことさえ先に片づけておけば、あとは何を買うかを楽しく悩むだけです。
なお本記事の数値・条件はすべて2026年8月15日確認時点のものです。規制は変わりますので、渡航前に必ず公式で最新情報を確認してください。
参考・出典
- 国土交通省「航空機内への液体物持ち込み制限」(2026年8月15日確認)https://www.mlit.go.jp/koku/15_bf_000006.html
- 国土交通省 液体物の持ち込み制限に関するQ&A(PDF・2026年8月15日確認)https://www.mlit.go.jp/koku/03_information/13_motikomiseigen/q&a.pdf
- 仁川国際空港公社「제한물품(制限物品)」(2026年8月15日確認)https://www.airport.kr/ap_ko/906/subview.do
- 成田国際空港「液体物の持ち込み制限」(2026年8月15日確認)https://www.narita-airport.jp/ja/airportguide/security/liquid/
- 羽田空港旅客ターミナル「国際線 出発の手続き」(2026年8月15日確認)https://www.tokyo-haneda.com/text/flight/int/dep_step.html

