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韓国に着いてホテルに荷物を置いたら、まず頭に浮かぶのが「今夜、치킨(チキン)にする?」という選択肢だという人、意外と多いですよね。でもいざ配達アプリを開くと、BBQ・교촌치킨・bhc・네네치킨と似たような看板がずらりと並んでいて、どれを選べばいいのか迷ってしまう。実はこの4社、揚げ方もタレも値段の付け方もはっきり違います。この記事では、味の系統・確認できた値段・店舗数の3つを軸に、選び分けのヒントを整理します。
BBQ(ビービーキュー)はオリーブ油で揚げるのが看板、교촌치킨(キョチョンチキン)は간장(カンジャン=醤油だれ)で脂っこさを抑えた味が起点、bhc(ビーエイチシー)はチーズパウダー系と辛口ラインが看板、네네치킨(ネネチキン)は치킨を平たい箱に入れる包装スタイルを特許化した点が特徴です。値段は確認できた範囲で、교촌치킨の基本メニューが1万9000〜2万2000ウォン(2026年8月29日確認)、BBQの看板メニューが2万〜2万1000ウォン台(2024年3月時点のまとめサイト調べ)。bhc・네네치킨は公式サイトの仕様上、現行価格を直接確認できませんでした。脂っこさが苦手ならまず교촌치킨の간장タイプ、揚げたての定番から入りたいならBBQの황금올리브치킨(オリジナルのオリーブ油フライ)が、日本から来た人にとって比較的入りやすい選択です。
韓国の치킨チェーンは何が違うのか——味の系統は4つに分かれる
韓国は「チキン共和国」と呼ばれるくらいチェーンの数が多い国です。全国のチキン専門店フランチャイズは合わせて3万店を超えるとする集計もあるほどで、街を歩けば数ブロックごとに看板を見かけます。ただ、その中でも規模と知名度で頭ひとつ抜けているのが今回取り上げるBBQ・교촌치킨・bhc・네네치킨の4社です。同じ「揚げた鶏肉」に見えて、実は創業の経緯からしてまったく別の道を歩んできました。
大きく分けると、味の系統は4つです。油そのものにこだわる系統(BBQ)、タレの伝統製法にこだわる系統(교촌치킨)、粉末調味料とチーズ・辛さのバリエーションにこだわる系統(bhc)、そして味だけでなく包装という体験にこだわった系統(네네치킨)。どれも「ただの揚げ鶏」で終わらせないための工夫が、それぞれ違う場所に向いているのが面白いところです。

BBQ(ビービーキュー)——オリーブ油フライの元祖
BBQは1995年創業。会長のアイデアで、揚げ油に一般的な食用油ではなく올리브유(オリーブユ=オリーブ油)を使う方向へ舵を切ったのが最大の差別化ポイントです。2005年にはオリーブ油で揚げた황금올리브치킨(ファングムオルリブチキン=黄金オリーブチキン)を発売し、これが今もBBQの看板メニューになっています。「油で味が変わる」という発想を前面に押し出したのは、当時の韓国チキン業界としては珍しかったとされています。
値段については、2024年3月時点でまとめサイトが確認した情報では、황금올리브치킨が2万ウォン、鶏もも仕様が2万1000ウォンでした。ここはまとめサイト調べで最新の確認ではないため、あくまで参考程度に見てください。体感でいうと、2万ウォン前後はソウル市内のカフェでちょっと凝ったドリンクを2杯頼むのと近い金額感です。正確な現行価格は、注文前に公式サイトや配達アプリのメニューで確認するのが確実です。
味の傾向としては、オリーブ油フライという素材そのものの説明が前面に出ているぶん、こってり系というよりは比較的あっさりめの揚げ上がりを想像しておくとよさそうです。もちろんこれは公式の案内をもとにした整理で、実際の仕上がりは店舗や揚げ具合によっても変わります。辛さを避けたい日の候補としても覚えておいて損はないブランドです。
교촌치킨(キョチョンチキン)——醤油だれで脂を抑える系統
교촌치킨は1991年創業。伝統的な간장(カンジャン=醤油だれ)と、脂を落とした揚げ方を組み合わせたのが差別化の起点になったブランドです。公式サイトの치킨메뉴(チキンメニュー)ページで2026年8月29日に確認したところ、한마리(ハンマリ=1羽)シリーズの推奨価格は次のとおりでした。
| 메뉴(メニュー) | 価格(2026年8月29日確認) |
|---|---|
| 후라이드한마리(フライド=素揚げ、1羽) | 21,000원 |
| 간장한마리(醤油だれ、1羽) | 19,000원 |
| 레드한마리(レッド=辛口、1羽) | 20,000원 |
| 양념치킨한마리(ヤンニョムチキン=甘辛だれ、1羽) | 22,000원 |
| 허니한마리(ハニー、1羽) | 19,000원 |
후라이드한마리(21,000원)と간장한마리(19,000원)の差は2000원。これは、ソウルのカフェで飲むコーヒー1杯分ほどの差です。素揚げよりも醤油だれのほうが安いというのは意外に感じるかもしれませんが、교촌치킨は간장こそが看板という位置づけなので、むしろこの価格設定に「ここが本命です」という主張が表れているとも読めます。辛さが苦手な人には간장タイプ、少し辛さも欲しい人には레드(辛口)系という選び方ができます。
bhc(ビーエイチシー)——チーズパウダーと辛口ラインの系統
bhcは「Better & Happier & Choice」の頭文字から取られたブランド名で、2013年に독자경영(独立経営)を始めています。買収された当時は売上規模で業界7〜8位だったとされていますが、その後の伸びが大きく、現在では業界大手の一角に数えられるまでになりました。看板メニューは뿌링클(プルンクル)で、チーズパウダーをまぶした系統のフライドチキンです。辛さを求める人向けにはHOT후라이드(ホットフライド)のような辛口ラインも用意されています。
bhcの現行メニュー価格は、今回の調査時点(2026年8月29日)で公式サイトの本文を直接確認できませんでした。看板メニューの名前(뿌링클・HOT후라이드など)は複数の情報源で一致していますが、正確な金額はここでは書かず、注文前に公式サイトや配達アプリで最新の価格を確認してください。
味の方向性としては、粉末系の風味を前面に出すのがbhcの特徴です。ソースをかけるタイプのヤンニョムチキンとは違い、粉をまぶすタイプの仕上がりなので、衣のサクサク感を保ちやすいという説明がされています。チーズが好きな人、あるいは辛さのグラデーションを楽しみたい人にとっては、bhcのラインナップを見比べる価値がありそうです。値段の目安はどうしても確認できなかったので、この点は素直に「確認できなかったこと」として扱っておきます。
네네치킨(ネネチキン)——箱の形が生んだ差別化
네네치킨は1995年に食肉加工業の혜인유통(ヘインユトン)としてスタートし、1999年に本格的にチキンチェーン事業へ進出したブランドです。会長自身が鶏肉加工会社で営業職として働いた経験を持っていたことが、この業態への参入のきっかけになったと紹介されています。味そのものだけでなく、チキンをピザのような平たい紙箱に入れる包装スタイルを開発し特許を取得した点が、他の3社とは違う切り口の差別化です。
それまでの韓国のチキン店では、油紙やホイルで包むスタイルが一般的だったとされていて、ピザ箱のような平たい箱は当時としては新しい発想でした。持ち帰りや配達の際に型崩れしにくく、箱のまま食卓に置いてもさまになる、という実用面での工夫が支持につながったといえそうです。味の系統としては、オリーブ油やチーズパウダーのような単一の看板素材を前面に出すのではなく、幅広いメニュー展開でバランスを取っているのが印象です。
네네치킨についても、bhcと同じく現行の正確な価格は今回確認できませんでした。公式サイトはメニューのカテゴリー名(치킨・피자・사이드など)までは表示できたものの、個別の金額までは本文から取得できなかったためです。気になる金額は、公式サイトや配達アプリで直接確認することをおすすめします。
値段はどこまで違うのか——確認できた範囲の比較
ここまでの内容を、確認できた値段だけに絞って並べておきます。교촌치킨は公式サイトで直接確認した数字(2026年8月29日確認)、BBQは2024年3月時点のまとめサイト調べという扱いです。bhc・네네치킨は今回の調査では価格を確認できなかったため、空欄にせず「公式サイトで確認を」としています。
| ブランド | 代表メニュー | 価格 | 確認状況 |
|---|---|---|---|
| BBQ | 황금올리브치킨 | 20,000원 | 2024年3月時点・まとめサイト調べ |
| 교촌치킨 | 후라이드한마리 | 21,000원 | 2026年8月29日・公式サイト確認 |
| 교촌치킨 | 간장한마리 | 19,000원 | 2026年8月29日・公式サイト確認 |
| bhc | — | 確認できず | 公式サイトで要確認 |
| 네네치킨 | — | 確認できず | 公式サイトで要確認 |
교촌치킨の中だけで比べても、후라이드(21,000원)と간장(19,000원)で2000원の差があります。これはコンビニのおにぎり1〜2個分くらいの体感です。BBQとの比較でいうと、교촌치킨の후라이드(21,000원)とBBQの황금올리브치킨(20,000원、2024年3月時点)はほぼ同水準。ただしBBQ側の数字は最新確認ではないので、あくまで目安として捉えてください。旅行中に厳密な比較をしたいなら、それぞれの配達アプリやウェブサイトでその日の金額を見るのがいちばん確実です。
店舗数で見る勢力図——2024年末の順位
店舗数は変動が速い数字なので、必ず時点を添えて扱う必要があります。2025年12月28日付の報道が、公正取引委員会の가맹사업정보공개시스템(フランチャイズ情報公開システム)に基づく情報として整理したところによると、2024年末時点の店舗数は次のとおりでした。
- BBQ:2,316店(前年比+67店で1位を奪還)
- bhc:2,228店(前年比-48店)
- 교촌치킨:1,361店
- (参考)처갓집양념치킨(チョガッチプヤンニョムチキン):1,254店
- (参考)굽네치킨(グプネチキン):1,154店
店舗数だけを見るとBBQとbhcが頭ひとつ抜けていて、교촌치킨はその半分強という水準です。ただしこれは店舗数の話であって、味の好みとは別軸の指標。街で看板を見つけやすいのはBBQ・bhcという傾向はありそうですが、「見つけやすさ」と「好みに合うか」は必ずしも一致しません。なお네네치킨の店舗数は、今回参照した報道には記載がなく確認できませんでした。数字は2024年末時点のものなので、2026年の現在はさらに動いている可能性がある点も念頭に置いてください。
辛さ・脂っこさで選ぶなら——初めての1羽はどれにする
「結局どれを頼めばいいの?」という疑問に、系統別の目安で答えておきます。まず脂っこさが気になる人、消化にやさしいものを選びたい人には교촌치킨の간장タイプがおすすめです。醤油だれベースで、揚げすぎない仕上がりが基本コンセプトになっています。反対に「せっかくなら定番の揚げたてを」という人には、BBQの황금올리브치킨が入りやすいはずです。オリーブ油という素材そのものの説明がわかりやすく、注文するときの安心材料になります。
チーズ系や粉末系の風味が好きな人はbhcの뿌링클タイプ、味の決め手より「箱を開けたときの体験」や幅広いメニューから選びたい人は네네치킨、というのも一つの目安です。ただしbhc・네네치킨は今回価格を確認できていないので、「系統の好み」で当たりをつけて、金額は現地で最終確認する、という順番がいちばん現実的だと思います。一人で気軽にチメクを楽しみたい日の店選びについては、ソウルで一人飲みを楽しむガイドも参考にしてみてください。
家で近い味を作る——調味料で再現する
旅行のあとに「あの味をもう一度」と思ったとき、韓国の調味料を使って家で近い風味を作るという選択肢もあります。ヤンニョムチキンのタレを再現したいなら、오뚜기(オットギ)のヤンニョムチキンソースが基準になります。韓国の食品メーカーの製品なので、日本のメーカーが作る「韓国風」のタレより現地の甘辛さに近い方向。2本セットなので、1本目で味を見てから量を調整できます。교촌치킨(キョチョンチキン)の간장(カンジャン・醤油)系のような別方向を再現したいときは、これとは別に醤油ベースのタレを探すことになります。
もうひとつ、BBQの黄金オリーブチキンのようなサクサクした衣の食感を家で再現したいなら、韓国式のフライドチキン専用パウダーを使うという方法があります。小麦粉だけで揚げるのとは違い、韓国風チキン用にブレンドされた粉を使うと、衣の香ばしさが韓国のチキン専門店に近づくと紹介されています。から揚げ粉のように普段の唐揚げ作りにも応用できるのもポイントです。
家で作る場合、味の決め手はタレか衣のどちらかに寄せて考えるとシンプルです。교촌치킨のような간장タイプを再現したいならタレ重視、BBQのようなオリーブ油フライの食感を再現したいなら衣の粉重視、という考え方をしておくと、次にどちらを買い足すか迷いにくくなるはずです。
よくある質問
まとめ
- BBQはオリーブ油フライが看板、교촌치킨は간장(醤油だれ)で脂を抑えた味が起点
- bhcはチーズパウダー系の뿌링클と辛口ラインが特徴、네네치킨は平たい箱の包装特許が差別化ポイント
- 値段は교촌치킨が公式確認で1万9000〜2万2000ウォン(2026年8月29日確認)、BBQは2万ウォン前後(2024年3月時点の参考情報)
- bhc・네네치킨の現行価格は今回確認できず。注文前に公式サイトや配達アプリで確認を
- 店舗数は2024年末時点でBBQ2,316店・bhc2,228店・교촌치킨1,361店(2025年12月28日付報道)。네네치킨は今回確認できず
- 辛さが苦手なら교촌치킨の간장タイプ、揚げたての定番から入りたいならBBQの황금올리브치킨が選びやすい
味の系統がわかると、「今日はどのチキンにする?」の迷いがぐっと減るはずです。注文フレーズや配達アプリの使い方全般は、別記事の치맥(チメク)の頼み方完全ガイドと配達アプリの使い方ガイドにまとめているので、あわせて読んでおくと注文がスムーズです。韓国語での注文全般に不安がある人はレストランでの韓国語注文ガイドも、忙しい昼にサクッと食べたい日は韓国のランチ選びガイドもあわせてどうぞ。
参考・出典
- 교촌치킨 公式サイト 치킨메뉴ページ https://www.kyochon.com/menu/chicken.asp (한마리シリーズの価格を確認、2026年8月29日確認)
- se.cozyupmylife.com「bbq치킨 메뉴 가격 총정리」 https://se.cozyupmylife.com/43 (황금올리브치킨の価格を確認、記事公開日2024年3月14日、2026年8月29日確認)
- Daum配信記事「’자영업=치킨’ 한국…프랜차이즈 치킨집 첫 3만 개 돌파」 https://v.daum.net/v/20251228094904502 (公正取引委員会の情報公開システムに基づく2024年末の店舗数を確認、配信日2025年12月28日、2026年8月29日確認)
- ハフィントンポスト韓国「제너시스BBQ ‘황금올리브유치킨’으로 쌓아올린 31년 역사」 https://www.huffingtonpost.kr/article/242074 (BBQの創業年・オリーブ油フライ導入の経緯を確認、2026年8月29日確認)
- 위키백과「BHC 치킨」 https://ko.wikipedia.org/wiki/BHC_%EC%B9%98%ED%82%A8 (bhcの独立経営開始年を確認、2026年8月29日確認)
- 식품외식경제「맛 ‘네’… 품질 ‘네네’… 서비스 ‘네네네’」 https://www.foodbank.co.kr/news/articleView.html?idxno=11570 (네네치킨の創業経緯・包装特許を確認、2026年8月29日確認)

