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韓国の食堂でメニュー表を見ていて、「설렁탕(ソルロンタン)」と「곰탕(コムタン)」の違いが分からず、なんとなく同じ牛スープだと思って注文したことがある人、多いんじゃないでしょうか。見た目も名前も似ているのに、店によって出てくるものが少し違う。しかも値段はいくらなのか、朝から食べられる店はあるのか、一人でも入れるのか——行く前に気になるポイントがいくつも重なる料理でもあります。この記事では、実際に営業を確認できた老舗を中心に、コムタンとの違い・値段の相場・注文の流れを整理します。
설렁탕(ソルロンタン)は牛の骨(사골・도가니など)を長時間煮込んだ白く濁ったスープで、肉中心の곰탕(コムタン)とは材料も味の決め方も別物です。値段は今回確認できた店で1杯12,000〜20,000ウォンほど(2026年8月30日確認)。営業を確認できたのは鍾路(종로・チョンノ)の老舗이문설농탕、市庁そばの잼배옥、24時間営業の영동설렁탕、朝7時開店の마포옥の4店です。塩・こしょう・ネギ・キムチは自分で加えるのが基本で、1인분(1人前)から注文できるため一人でも入りやすい料理といえます。
설렁탕と곰탕(コムタン)って何が違うの?材料で見分ける基本
韓国の食堂で「牛スープ」と一括りにされがちな料理の中でも、설렁탕(ソルロンタン)と곰탕(コムタン)は名前も見た目も似ているぶん混同されやすいメニューです。いちばんの違いは、スープを取る材料にあります。설렁탕(ソルロンタン)は사골(牛の骨)や잡뼈(雑多な骨)を主役に、양지(バラ肉)・사태(すね肉)・도가니(ひざ軟骨)・양지머리・우설(牛タン)・허파(肺)などを一緒に煮込んで作ります。骨から出る白濁したスープが特徴で、味付けは基本的に塩で行います。
一方の곰탕(コムタン)は、소고기 사태(牛すね肉)・곱창(小腸)・양(第一胃)などの肉やホルモンを中心に、무(大根)や다시마(昆布)を加えて煮出します。骨より肉が主役なので、スープは설렁탕ほど白濁せず、比較的澄んでいて脂が浮いた黄色みのある色合いになりやすいとされ、味付けには醤油(간장)を使うのが一般的です。歴史的には、肉を贅沢に使う곰탕は高級な部類、骨からじっくり出汁を取る설렁탕は庶民の食事として広まったとも言われています。

いくらなの?値段の相場と円換算を先に見る
설렁탕の値段は、店の業態(老舗の専門店かチェーン店か)や部位によって幅がありますが、今回営業を確認できた4店で見ると、1杯12,000〜20,000ウォンほどにおさまります。鍾路の이문설농탕では설농탕が15,000ウォン、特(특)は18,000ウォン、한우설농탕(韓牛の설농탕)は20,000ウォン。中区の잼배옥では설렁탕が12,000〜17,000ウォンで、도가니탕(ひざ軟骨スープ)は21,000ウォンと少し高めの設定です(いずれも2026年8月30日確認)。
日本円に換算すると、1ウォン=0.1162円(2026年8月30日時点)なので、15,000ウォンはおよそ1,743円、20,000ウォンはおよそ2,324円の感覚になります。体感でいうと、15,000ウォンはコンビニのおにぎり3〜4個分、도가니탕の21,000ウォンはちょっとしたランチセット1回分くらいのイメージです。韓国では昼どきに定食が割安になる「런치 특선(ランチ特選)」の文化もあり、時間帯によって値段の感じ方が変わる点は韓国のお得なランチ特選ガイドでも扱っているので、설렁탕以外の食事の予算感を掴みたい人は参考にしてみてください。
ここで挙げた金額はすべて2026年8月30日にdiningcode(다이닝코드)の店舗プロフィールで確認した時点のものです。メニューや価格は改定されることがあるため、訪問前に最新の金額を確認してください。
朝から食べられる?営業時間で選ぶソルロンタン
「朝から설렁탕を食べたい」という人にとって気になるのが営業時間です。今回確認した4店の中では、瑞草区の신사동(新沙洞・シンサドン)にある영동설렁탕が24時間営業・年中無休(ブレイクタイム15:00〜17:00のみ)で、早朝でも深夜でも入店できます。麻浦区龍江洞(용강동・ヨンガンドン)の마포옥は平日07:00〜21:00、土日は07:00〜17:00と、朝7時から開いている点が特徴です。鍾路の이문설농탕も月〜土08:00から、日曜も08:00から営業しているので、朝食の時間帯にちょうど間に合います。
一方、市庁そばの잼배옥は月〜金10:00開店、土曜は11:00開店、日曜・祝日は休みという設定で、朝一番に訪れる用途には向きません。韓国では해장국(ヘジャングク=二日酔いスープ)を朝から出す店も多く、朝ごはん文化全体を広く知りたい人はソウルの朝ごはんガイドもあわせて見ておくと、설렁탕以外の選択肢も含めて朝の過ごし方の幅が広がるはずです。
注文の流れ——塩・こしょう・ネギ・キムチは自分で入れる
설렁탕の店に入って戸惑いやすいのが、味付けの手順です。多くの店では、まず味のついていない白いスープと白ご飯(または麺)が別々の器で運ばれてきます。ここに塩・こしょう・刻みネギを自分の好みで加えて、味を調えていくのが基本の流れです。最初から濃い味で出てくるわけではないので、「味がしない」と感じても、それは失敗ではなく、まだ味付けをしていないだけということが多いです。
- 運ばれてきたスープの味を一口見る(味付け前の状態のことが多い)
- 卓上の소금(塩)を少しずつ加えて味を見る
- 후추(こしょう)と다진 파(刻みネギ)を好みで加える
- 깍두기(カクテキ=大根キムチ)やキムチを添えて、脂っこさを中和しながら食べる
- 足りなければ塩を追加。入れすぎたら白ご飯を足して調整する
韓国語が分からなくても、卓上に置かれた調味料入れを指差せば店員さんが対応してくれることがほとんどです。より幅広い食堂での注文フレーズやマナーを知っておきたい人は韓国の食堂で使える注文フレーズ集にまとめているので、설렁탕以外の店に行く予定がある人もあわせてチェックしておくと安心です。
日本に帰ってからあの味を家で食べたくなったら
ソウルで설렁탕を食べて「この白いスープ、日本でも飲みたくなる」と感じたら、韓国惣菜を扱う「bibim’」で取り寄せるという選択肢もあります。bibim’では설렁탕(ソルロンタン)そのものを含む惣菜をオンラインで注文でき、韓国から日本まで自分で買い付けに行かなくても、あの牛骨スープの味を家で再現できます。送料は全国一律1,000円、8,000円以上の購入で送料無料になります(2026年8月20日確認)。支払い方法はクレジットカードなどオンライン完結の手段が中心で、購入前に最新の対応状況を公式サイトで確認しておくと安心です。
ちなみにbibim’では、水冷麺やビビム麺、トラジキムチ、切干大根キムチ、ナッコプセ、スンドゥブチゲ、ユッケジャン、カムジャタンなども取り扱っています。参鶏湯(삼계탕)とカンジャンケジャンは現在売り切れとのことなので、気になる場合は在庫状況を確認してから注文するのがおすすめです。旅先で好きになった味を、帰国後の食卓にも少しだけ持ち帰る手段として覚えておくと便利です。
一人でも入れる?ソルロンタンと1인분文化の相性
韓国の食堂には、焼肉やホルモン系のメニューのように「2인분(2人前)から」という注文ルールがある業態も少なくありません。その点、설렁탕は基本的に1인분単位で価格が設定されているメニューで、今回確認した이문설농탕・잼배옥・영동설렁탕・마포옥のいずれのメニュー表にも、「2人前から」といった人数の縛りは見当たりませんでした。カウンター席や相席のテーブルを用意している食堂も多く、単品のスープ料理として一人で訪れやすい部類に入ります。
同じように単品で頼みやすいスープ系の食堂としては、해장국(ヘジャングク)や순대국밥(スンデクッパ)を扱う店も選択肢になります。二日酔い対策として朝から食べられる해장국については해장국専門店ガイドで、モツと春雨を煮込んだ순대국밥については순대국밥の専門店ガイドで、それぞれ別にまとめています。설렁탕だけでなく、こうした一人で入りやすいスープ料理を組み合わせておくと、旅程の食事選びに困りにくくなるはずです。
【確認済み】鍾路 이문설농탕——120年を超える現存最古の食堂
鍾路(종로・チョンノ)区の우정국로沿いにある이문설농탕(イムンソルロンタン)は、ソウル市の広報媒体(メディアハブ)で「1902年創業・現存する韓国最古の食堂」として紹介されている老舗です。2026年8月30日にdiningcodeの店舗プロフィールで「영업중(営業中)」の表示、住所、営業時間、メニュー価格を確認しました。무쇠솥(鋳物の大釜)で16〜17時間かけて牛骨を煮込み、脂をていねいに取り除いた白く澄んだスープが特徴とされています。
営業時間は月〜土08:00〜21:00(ブレイクタイム15:00〜16:30、ラストオーダー14:30・20:30)、日曜08:00〜20:00(ラストオーダー14:30・19:30)。メニューは설농탕15,000ウォンを軸に、特(특)18,000ウォン、한우설농탕(韓牛の설농탕)20,000ウォン、도가니탕(ひざ軟骨スープ)18,000ウォン、특도가니탕(特・ひざ軟骨スープ)21,000ウォン、머리탕(頭肉スープ)17,000ウォンなどが並びます。韓牛のクオリティにこだわった食事を探している人は韓牛専門店ガイドもあわせてチェックすると、肉の質で選ぶ楽しみ方も見えてきます。
下の地図は住所ベースのもので、店名検索だと別地点に飛ぶことがあるため、住所を直接埋め込んでいます。
住所は다이닝코드の店舗プロフィールで2026年8月30日に確認したものです(訪問前に最新の営業状況もあわせて確認してください)。NAVER地図で이문설농탕を見る
【確認済み】市庁 잼배옥——90年を超える老舗の설렁탕
中区(중구・チュング)の西小門洞(서소문동・ソソムンドン)付近、市庁駅9番出口から徒歩約3分の場所にある잼배옥(チェンベオク)は、ソウル市の広報媒体で「1933年創業」と紹介されている老舗です。2026年8月30日にdiningcodeで「영업중」の表示を確認しました。양지(バラ肉)と사골(牛骨)をそれぞれ別々に煮出し、継ぎ足しながら育ててきた「씨 육수(種スープ)」を最適な配合で混ぜ合わせているという説明が案内されています。
営業時間は月〜金10:00〜21:30(ブレイクタイム15:00〜17:00)、土曜11:00〜15:00、日曜・祝日は休みです。メニューは설렁탕12,000〜17,000ウォン、도가니탕21,000ウォン、수육(茹で肉)は小49,000ウォン・大59,000ウォン、해장국10,000ウォンという構成でした(2026年8月30日確認)。파김치(ネギキムチ)が一緒に提供される店として案内されており、설렁탕にネギキムチを合わせる食べ方を試したい人には向いている店です。
住所は다이닝코드の店舗プロフィールで2026年8月30日に確認したものです(訪問前に最新の営業状況もあわせて確認してください)。NAVER地図で잼배옥を見る
【確認済み】영동설렁탕と마포옥——朝から開く2つの選択肢
瑞草区(서초구・ソチョグ)신사동(新沙洞・シンサドン)にある영동설렁탕(ヨンドンソルロンタン)は、2026年8月30日にdiningcodeで「영업중」の表示を確認しました。24時間営業・年中無休(ブレイクタイム15:00〜17:00のみ)で、설렁탕15,000ウォン、수육52,000ウォンというメニュー構成です。複数のメディアで「老舗」「ソウルを代表する설렁탕店の一つ」と紹介されていますが、創業年そのものを明記した公式・公的な出典は確認できなかったため、ここでは具体的な年数には触れません。
もう一店、麻浦区(마포구・マポグ)龍江洞(용강동・ヨンガンドン)の마포옥(マポオク)は、ソウル市の広報媒体で「1949年創業」と紹介されている老舗です。2026年8月30日にdiningcodeで「영업중」の表示を確認しました。メニュー表上の品名は「양지탕(ヤンジタン)」で「설렁탕」という表記そのものはありませんが、사골(牛骨)と양지머리(バラ肉)を煮込む설렁탕系の老舗として紹介されています。営業時間は平日07:00〜21:00、土日07:00〜17:00で、朝7時から入店できる点が特徴です。メニューは우양지탕19,000ウォン、명품양지탕26,000ウォン、차돌탕33,000ウォンなど(2026年8月30日確認)。
| 店 | エリア | 営業時間 | 価格帯の目安 |
|---|---|---|---|
| 이문설농탕 | 鍾路 | 08:00〜21:00(日は20:00まで) | 15,000ウォン〜 |
| 잼배옥 | 市庁 | 10:00〜21:30(土11:00〜15:00・日休) | 12,000〜17,000ウォン |
| 영동설렁탕 | 新沙洞 | 24時間営業 | 15,000ウォン |
| 마포옥 | 龍江洞 | 07:00〜21:00(土日〜17:00) | 19,000ウォン〜 |
価格・営業時間はすべて2026年8月30日にdiningcodeの店舗プロフィールで確認したものです。改定される場合があるため、訪問前に最新の情報を確認してください。ここで挙げた4店以外にも설렁탕を扱う店はソウルに多くありますが、今回営業を機械的に確認できたのはこの4店にとどまるため、他の店を訪ねる場合は訪問前に公式情報を確認してください。
NAVER地図で영동설렁탕を見る/NAVER地図で마포옥を見る
注文に使う韓国語フレーズ集
설렁탕を注文するときに使えるフレーズを、ハングル・カタカナの読み方・日本語訳の3点セットでまとめます。メニュー名を指差しながらでも通じるので、発音に自信がなくても大丈夫です。
- 설렁탕 하나 주세요(ソルロンタン ハナ ジュセヨ)=ソルロンタンを1つください
- 소금 조금만 주세요(ソグム チョグムマン ジュセヨ)=塩を少しだけください
- 깍두기 더 주세요(カクトゥギ ト ジュセヨ)=大根キムチをもっとください
- 밥 따로 주세요(パプ タロ ジュセヨ)=ご飯は別によそってください
- 포장해 주세요(ポジャンヘ ジュセヨ)=持ち帰りでお願いします
- 이거 얼마예요?(イゴ オルマエヨ)=これはいくらですか?
도가니탕(ひざ軟骨スープ)や머리탕(頭肉スープ)を試したいときは、メニュー表の該当箇所を指差すのが確実です。参鶏湯(삼계탕)のように鶏を丸ごと使うスープが気になる人は삼계탕専門店ガイドもあわせて見ておくと、牛スープと鶏スープの両方から選べる幅が広がります。
よくある質問
まとめ
- 설렁탕は牛骨中心の白濁スープ、곰탕は肉中心で比較的澄んだスープ。材料と色で見分けるのが基本
- 値段は今回確認できた4店で1杯12,000〜20,000ウォンほど(2026年8月30日確認)
- 朝から食べたいなら24時間営業の영동설렁탕、または07:00開店の마포옥が候補
- 塩・こしょう・ネギ・キムチは自分で加えて味を調えるのが基本の流れ
- 1인분単位で注文できるメニューのため、一人でも入りやすい料理といえる
- 今回挙げた4店以外を訪ねる場合は、訪問前に公式情報やNAVER地図で最新の営業状況を確認する
설렁탕は見た目こそシンプルですが、곰탕との違いや味付けの手順を知っておくと、注文から食べ終えるまでの流れがぐっとスムーズになります。朝ごはんとしても、一人ランチとしても選びやすい料理なので、ソウル滞在中の食事の候補にぜひ加えてみてください。他のスープ料理も含めて韓国の食事の選択肢を広げたい人は、해장국専門店ガイドや삼계탕専門店ガイドもあわせてどうぞ。
参考・出典
- WikiTree「겨울 필수템 ‘곰탕’과 ‘설렁탕’…같은 듯 다른 이 국물들의 차이」2024年12月13日 https://www.wikitree.co.kr/articles/1009292 (설렁탕と곰탕の材料・スープの色・味付けの違いを確認、2026年8月30日確認)
- 이문설농탕 店舗プロフィール(다이닝코드) https://www.diningcode.com/profile.php?rid=aIUYRYkX4Dxl (住所・営業時間・メニュー価格・営業状況を確認、2026年8月30日確認)
- 잼배옥 店舗プロフィール(다이닝코드) https://www.diningcode.com/profile.php?rid=jwfoEbEGcmkV (住所・営業時間・メニュー価格・営業状況を確認、2026年8月30日確認)
- 영동설렁탕 店舗プロフィール(다이닝코드) https://www.diningcode.com/profile.php?rid=bYn5dynEfzx9 (住所・営業時間・メニュー価格・営業状況を確認、2026年8月30日確認)
- 마포옥 店舗プロフィール(다이닝코드) https://www.diningcode.com/profile.php?rid=mfnxiMVtuuWL (住所・営業時間・メニュー価格・営業状況を確認、2026年8月30日確認)
- ソウル市メディアハブ「깊은 세월의 맛에 반하다! 서울 속 노포 설렁탕집」 https://mediahub.seoul.go.kr/archives/1260043 (各店の創業年・特徴を確認、2026年8月30日確認)
- yenconverter.jp(本日のウォン円相場) https://yenconverter.jp/won/ (1ウォン=0.1162円のレートを確認、2026年8月30日確認)

