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「7月の韓国、梅雨なのか、もう真夏なのか、どっちの服を持っていけばいいの…」――6月の延長のつもりで行くと蒸し暑さに面食らい、真夏の格好で行くと梅雨の冷房で震えることになる。7月は1か月の中に「梅雨」と「猛暑」という2つの季節が同居する、実は一番読みにくい月です。気象庁(기상청)の平年値(1991〜2020年)をもとに、気温・降水量の実際の数字と、梅雨明け前後で変わる服装・持ち物を順番に整理します。
ソウルの7月は平年値で平均気温25.3℃・平均最高29.0℃・平均最低22.3℃、降水量414.4mm(1991〜2020年平年値、2026年9月21日確認)。梅雨(장마/チャンマ)の平年の明けは7月26日で、7月前半は梅雨、後半は猛暑と熱帯夜という2段階の月です。ただし気象庁は2009年以降、梅雨入り・梅雨明けの「宣言」自体を出していないため、実際の切り替わりは年によって前後します。上旬は雨具中心、下旬は暑さ対策中心、という組み替えで準備すれば大きく外しません。
結論から:7月は行くべき時期か
結論を先に言うと、7月は「梅雨と猛暑のどちらに当たるかで満足度が変わる」月です。平年値で見ると、7月の降水量は414.4mmで6月(129.5mm)の3倍以上。気温も平均最高29.0℃と、6月(27.6℃)よりはっきり体感が重くなります。旅程の日程を選べるなら、上旬(梅雨明け前)と下旬(梅雨明け後の猛暑)のどちらを取りにいくかを先に決めておくと、荷造りも予定も立てやすくなるはずです。
「7月=梅雨だから避けるべき」でも「7月後半なら必ず晴れる」でもありません。梅雨の平年の明けは7月26日ですが、これはあくまで過去30年の統計から出した平年値です。統計上の記録では、中部地方(ソウルを含む)の梅雨入りが最も早かった年は2013年6月17日、最も遅かった年は2021年7月3日で、その差は2週間以上あります。明けの時期も年によって前後する前提で、出発直前まで天気予報を確認する姿勢が要ります。
韓国旅行そのものが初めてで、7月に限らず準備の全体像を先に押さえておきたい人は、初めての韓国旅行の準備をまとめた記事から読むと、パスポート・両替・通信といった土台の部分が抜けにくくなります。
7月のソウルは何度?どれくらい降るか
まず数字で見る7月のソウルです。気象庁(기상청)の平年値(1991〜2020年、2026年9月21日確認)によると、7月の平均気温は25.3℃、平均最高気温は29.0℃、平均最低気温は22.3℃、月間の降水量は414.4mmでした。평년값(平年値)とは、直近30年間の統計から出した「例年こうなる」という基準値のことで、特定の年の実績ではありません。
| 指標 | 7月の平年値(1991〜2020年) |
|---|---|
| 平均気温 | 25.3℃ |
| 平均最高気温 | 29.0℃ |
| 平均最低気温 | 22.3℃ |
| 降水量 | 414.4mm(年間で最も多い月) |
降水量414.4mmは、6月(129.5mm)の3倍以上で、1年を通して最も雨が多い月に当たります。降水日数の目安として、気象庁データの直近10年間(2016〜2026年)の実測平均では7月は15.5日で、月の半分ほどは何らかの雨が観測されている計算です。体感でいうと、平均最高29.0℃はシートマスク1枚分どころではない汗をかく暑さで、湿度も高いぶん、6月より体力の消耗が早いと考えておいたほうがよいはずです。
1つ前の月に当たる6月とセットで日程を比べたい人は、6月の韓国旅行の気温と服装をまとめた記事と数値を見比べると、梅雨入り前の6月と梅雨のただ中〜明け後の7月の違いがつかみやすくなります。
梅雨(チャンマ)はいつ明けるのか
韓国の梅雨は장마(チャンマ)と呼ばれます。気象庁の平年値(1991〜2020年)では、中部地方(ソウルを含む)の梅雨入りは6月25日、梅雨明けは7月26日で、期間はおよそ31.5日、そのうち雨が降る日数は平年で17.7日、期間中の平均降水量は378.3mmです。つまり7月の最初の3週間強は、平年では「まだ梅雨の中」という位置づけになります。
気象庁は2009年以降、梅雨入り・梅雨明けの公式な「予報(宣言)」を出していません。近年は気候変動で降り方が不規則になったことが理由とされています。上の「7月26日」はあくまで過去30年の統計から出した平年値であり、今年の梅雨明けを予告するものではない点に注意してください。
実際、統計上の記録では中部地方の梅雨入りが最も早かった年は2013年6月17日、最も遅かった年は2021年7月3日でした。明けの時期についても、年によって前倒し・後ろ倒しの両方が起こり得ます。「7月前半は雨、後半は晴れ」を前提にしすぎず、出発の直前まで天気予報を確認するのが一番確実です。
梅雨明け後の猛暑と熱帯夜
梅雨が明けると、今度は폭염(ポギョム/猛暑)の季節に切り替わります。気象庁は2026年5月12日、18年ぶりに폭염特報の基準を改定しました。新しい基準は次の3段階です。폭염주의보(猛暑注意報)は日最高体感温度33℃以上が2日以上続くと予想されるとき、폭염경보(猛暑警報)は35℃以上が2日以上続くと予想されるとき、そして今回新設された폭염중대경보(猛暑重大警報)は、警報レベルの地域で体感温度38℃または気温39℃以上が「1日だけ」予想される場合でも発表される、最上位の区分です。
夜になっても暑さが引かないのが열대야(ヨルレヤ/熱帯夜)です。気象庁の定義では、夜間(前日18時01分〜翌日9時)の最低気温が25℃以上になった夜を熱帯夜と呼びます。気象庁のデータを直接確認したところ、直近10年間(2016〜2026年)のソウルの猛暑日(最高気温33℃以上)の月別実測平均は7月が7.2日、8月が10.3日でした。2018年には7月18日から8月8日まで22日間連続で猛暑日が続いた記録も残っています。
폭염特報や熱中症情報はスマートフォンへの通知で届くことが多く、現地で受け取るには通信環境が要ります。現地SIMに差し替えずに使えるeSIMを日本で準備しておくと、到着直後から気象情報を受け取れて安心感が違うはずです。
eSIMの容量・料金プランを他社と比較してから決めたい人は、韓国旅行のeSIMを比較した記事もあわせて確認してみてください。
上旬・中旬・下旬で変わる服装
7月は同じ月の中でも上旬・中旬・下旬で「必要な服」がはっきり変わる月です。上旬は平年ではまだ梅雨の中にあることが多く、速乾素材のトップスと軽い羽織り、そして折りたたみ傘が欠かせません。湿度が高いぶん、シートマスク2枚分くらいの汗ばみを覚悟しておいたほうがよいはずです。
中旬は梅雨の明ける時期に近づき、雨の日と晴れて蒸し暑い日が入り混じる時期です。半袖中心にしつつ、屋内の冷房対策として薄手の羽織りを1枚持ち歩く段階。下旬になると平年では梅雨が明け、一気に猛暑・熱帯夜の領域に入ります。ここからは日差しと湿度の両方に耐える軽装、日傘・帽子・汗拭きシートが主役になるはずです。
梅雨と猛暑をまたぐ7月は、上旬用の雨具と下旬用の暑さ対策グッズの両方が要るぶん、荷物が一気に増えやすい月。スーツケースの容量に余裕がないと、着替えと雨具だけで埋まってしまうこともあるので、荷造りの段階でスーツケースの選び方をまとめた記事も確認しておくと安心かもしれません。

季節の変わり目に合わせて持ち物そのものを入れ替えたい人は、リスト形式で中身を1つずつ見直せる記事もあります。梅雨と猛暑の両方に対応する荷物に組み替えるなら、韓国旅行の持ち物リストの記事をたたき台にして、7月用に雨具と汗対策グッズを足し引きするのがおすすめです。
雨の日の靴とバッグ
7月前半、梅雨の時期にまず欲しいのが、濡れても中身が守れる防水バッグ。書類やパスポート、電子機器を持ち歩くことが多い旅行では、荷物を選ばず斜め掛けできるサコッシュのようなタイプが使い勝手を左右します。
もう1つ、梅雨明け前後で荷物が増えがちなのが「濡れた服・傘をどう持ち帰るか」問題です。YKKのダブルファスナーで密閉できる圧縮袋があると、濡れた衣類とほかの荷物を分けて詰められ、スーツケースの中で臭いや水気が広がるのを防げます。折りたたみ傘とセットで1つ持っておくと、上旬の旅程ではとくに役立つかもしれません。
雨上がりの石畳や地下鉄の階段は滑りやすくなります。靴は濡れても乾きやすく、底のグリップが効くスニーカーを選んでおくと安心感が違います。傘・レインジャケットなど雨具そのものの選び方は、韓国旅行の雨具の選び方をまとめた記事に詳しくまとめています。
下旬に梅雨が明けたあとは、この防水バッグと圧縮袋が一転して「にわか雨・冷房対策」の道具に早変わり。梅雨用だけの一過性の荷物にならない、というのも選ぶときのポイントかもしれません。
冷房と屋内外の温度差
7月下旬、猛暑の時期に入ると、今度は屋外の暑さと屋内の冷房の落差が体力を削ってきます。地下鉄・カフェ・デパートは日本より冷房を強めに効かせている店が多く、屋外で猛暑日(33℃以上)を歩いたあとに冷えた店内へ入ると、体温調整が追いつかず疲れがたまりやすくなります。薄手の羽織りを1枚、鞄に入れておくだけで体感がだいぶ楽になるはずです。
変換プラグは、うっかり忘れやすい荷物の代表格。韓国のコンセントは日本と形状が異なるため、Cタイプに対応した変換プラグを1つ用意しておくと、スマホやカメラの充電で困りません。
屋外で過ごす時間が長い7月は、モバイルバッテリーも1つ持っておくと安心です。地図アプリや폭염特報の通知をこまめに確認する分、スマホの消耗も早くなります。10000mAh前後の容量があれば、1日使い続けてもスマホが切れる心配が減るはずです。モバイルバッテリーは航空機の規則上、機内持ち込みのみが対象で、預け入れ荷物には入れられない点は必ず覚えておいてください。
韓国の夏休みシーズンと混み方
7月で押さえておきたい祝日が、7月17日の제헌절(制憲節/チェホンジョル)です。1948年の憲法公布を記念する国慶日で、2008年から2025年までの18年間は法定公休日から外れていました。それが2026年に変わります。「관공서의 공휴일에 관한 규정(官公署の公休日に関する規定)」が2026年4月30日に改正・公布され(大統領令第36290号)、2026年5月11日から施行。第2条第2号が「国慶日に関する法律による国慶日」という書き方に改められ、それまで4つに限定されていた列挙が外れたことで、国慶日である制憲節が公休日に戻りました。同じ改正で第3条の대체공휴일(振替休日)の対象にも含まれています。2026年7月17日は金曜日にあたり、実際に金・土・日の3連休になったと報じられています。暦の計算では2027年7月17日は土曜日にあたるため、대체공휴일の対象を踏まえると翌週月曜が振替休日になる可能性がありますが、確定は毎年の告示によるため出発前に公式情報を確認してください。
韓国では7月下旬から8月上旬にかけて휴가철(ヒュガチョル/夏休みシーズン)が本格化します。文化体育観光部と韓国文化観光研究院の全国調査(2016年7月14日発表)では、夏休みを計画している人の66.4%が「7月25日〜31日、8月1日〜7日」に集中すると回答しました。別の調査(2018年6月27日発表)では、休暇計画者の85.5%が7月16日〜8月12日に集中し、ピークは7月28日(土)の20.3%、平均休暇日数は3.1日、国内旅行82.6%・海外旅行12.2%という結果も出ています。
調査した年は異なりますが、「7月下旬〜8月上旬に休暇が集中する」という傾向自体は複数年にわたって一貫しています。7月前半(梅雨の時期)は比較的宿・航空券を取りやすく、7月20日を過ぎるころから国内の休暇シーズンと重なって値段・混雑ともに上がりやすい、というのが実務的な目安になります。
いつ航空券と宿を取るか
ソウルのホテルをTrip.comで見る7月の空室と条件を先にチェック7月の航空券・宿は、梅雨の残る上旬までは比較的動きが読みやすい時期です。学校の夏休みが本格化する前でもあり、真夏の8月ほどの高騰は避けつつ日程を組みたい人が集まりやすいタイミングといえます。逆に、7月20日以降は휴가철と重なり始めるため、価格・空室ともに動きが早くなります。1年を通して価格が下がりやすい時期を先に知っておきたい人は、韓国旅行の航空券が安くなる時期をまとめた記事も参考にしてください。
航空券・ホテルの日程がまだ決まりきっていない人は、下のフォームでまとめて空き状況を見てみるのも一つの手です。
日付は仮に入っています。変えてから検索してください。価格と空室はTrip.comの画面で確認できます。
よくある質問
まとめ
7月のソウルは、平年値でいえば平均25.3℃・平均最高29.0℃・降水量414.4mmと、1年で最も雨の多い月であると同時に、下旬には猛暑と熱帯夜が本格化する月でもあります。気象庁が2009年以降、梅雨明けの公式予報を出していないため、平年の明け(7月26日)はあくまで目安であり、実際の天気は直前まで読めません。上旬は雨具中心、下旬は暑さ対策中心という2段階の準備で臨むのが現実的です。
- 7月の平年値: 平均気温25.3℃・平均最高29.0℃・平均最低22.3℃・降水量414.4mm(年間最多)
- 梅雨(장마)の平年の明けは7月26日(中部地方)、始まりは6月25日
- 폭염特報は2026年5月に改定。주의보33℃・경보35℃・중대경보38〜39℃の3段階(体感温度基準)
- 熱帯夜は夜間(18時01分〜翌9時)の最低気温25℃以上
- 7月17日の制憲節は2026年から法定公休日として復活(대체공휴일の対象にも追加)
- 휴가철(夏休み)は7月下旬〜8月上旬に集中しやすく、7月20日を過ぎると価格・混雑が上がりやすい
参考・出典
- 국가법령정보센터「관공서의 공휴일에 관한 규정」(대통령령 제36290호・2026年4月30日一部改正・2026年5月11日施行) 第2条第2号・第3条 https://www.law.go.kr/법령/관공서의공휴일에관한규정 (2026年9月21日確認)
- 気象庁(기상청) 기상자료개방포털「우리나라 기후평년값」월별평년값(1991〜2020年・서울) https://data.kma.go.kr/climate/average30Years/selectAverage30YearsList.do?pgmNo=113 (2026年9月21日確認)
- 気象庁(기상청) 기상자료개방포털「강수일수」기간조회(서울・2016〜2026年実測) https://data.kma.go.kr/stcs/grnd/grndRnDayList.do (2026年9月21日確認)
- 気象庁(기상청) 기상자료개방포털「장마」一般照会(1991〜2020年 장마평년값) https://data.kma.go.kr/climate/rainySeason/selectRainySeasonList.do (2026年9月21日確認)
- 気象庁(기상청) 報道資料「18년 만에 폭염특보 개편」(2026年5月12日) https://www.kma.go.kr/kma/news/press_01.jsp?mode=view&num=1194645 (2026年9月21日確認)
- 気象庁(기상청) 기상자료개방포털「폭염일수」기간조회(서울・2016〜2026年実測) https://data.kma.go.kr/climate/heatWave/selectHeatWaveChart.do (2026年9月21日確認)
- 文化体育観光部・韓国文化観光研究院 夏季休暇調査報道(2016年7月14日/2018年6月27日) https://mcst.go.kr/kor/s_notice/press/pressView.jsp?pSeq=16758 (2026年9月21日確認)

