本記事にはプロモーションを含みます。
10月に韓国旅行を考えていて、カレンダーを見ながら「あれ、この時期って祝日が続くの?」と手が止まった人もいるのではないでしょうか。祝日と土日が重なると店や観光地はどうなるのか、旅程を組む前にいちばん気になるところですよね。
2026年10月は、10月3日(土)〜5日(月)の3連休と10月9日(金)〜11日(日)の3連休が、間に平日3日間を挟んで2回訪れます。前者は開天節(개천절)が土曜日と重なったことで代替休日が発生した3連休、後者はハングルの日(한글날)がもともと金曜日にあたり、そのまま土日と連結した3連休です。官公庁・区役所・銀行の窓口はどちらの期間も休みですが、景福宮・宗廟・昌徳宮など観光客が訪れることの多い主要な宮殿は、この期間はいずれも通常どおり開館します。最終的な営業・開館状況は、必ず各施設・各社の最新の公式情報で確認してください。
2026年10月の韓国は、3連休が2回ある
まず全体像から整理します。宇宙航空庁(우주항공청)が2025年6月30日に発表した「2026년 월력요항」(政府が定める年間カレンダーの基準)によると、2026年の官公庁の公휴日(赤字の日)は合計70日で、前年の68日より2日増えています。そのなかで10月は、祝日が2回の3連休というかたちで配置されている月です。
具体的には「10월 3〜5일」が開天節・日曜・開天節の代替休日として3連休、「10월 9〜11일」がハングルの日・土曜・日曜として3連休、とそれぞれ政府発表の資料に明記されています。この2つの3連休の間、10月6日(火)〜8日(木)は公휴日ではない平日3日間です。つまり10月全体がひと続きの大型連休になるわけではなく、「3連休+平日3日+3連休」という変則的な並びになります。
韓国旅行の連休というと秋夕(추석)を思い浮かべる人もいるかもしれませんが、2026年の秋夕がいつなのかは2026年の秋夕はいつかを整理した記事で別に取り上げています。今回の開天節・ハングルの日の連休とは時期も性質も異なるので、混同しないよう分けて確認しておくと旅程が組みやすくなります。10月の気候や服装、紅葉の進み具合まで含めて調べたい人は10月の韓国旅行の気温・服装ガイドもあわせてどうぞ。

開天節(10月3日)と、その代替休日
開天節(개천절)は2026年10月3日、土曜日にあたります。公휴日が土曜日と重なった場合、一定のグループの祝日には代替휴日が発生する仕組みがあり、開天節はその対象に含まれるため、10月5日(月)が開天節の代替休日になります。政府発表の資料でも「개천절, 일요일 및 개천절 대체공휴일, 3일」と明記されており、10/3(土)・10/4(日)・10/5(月)の3日間がひとつながりの3連休として案内されています。
この代替休日は、大統領令「관공서의 공휴일에 관한 규정」第3条にもとづく制度です。詳しい仕組みは次の章でまとめて説明しますが、ここでは「開天節は土曜日と重なったので、月曜日に振り替えの休みがついた」とだけ押さえておけば十分です。
この3連休のあいだ、官公庁や銀行の窓口は休みになりますが、観光の中心になる主要施設の多くは通常どおり動いています。詳しくは後半の「公휴日に閉まるもの・開いているもの」の章で施設別に整理しています。
ハングルの日(10月9日)は金曜日
ハングルの日(한글날)は毎年10月9日ですが、2026年はこの日が金曜日にあたります。そのため翌日の10月10日(土)・11日(日)とそのまま連結し、代替休日が発生しなくても最初から3連休になっています。政府発表の資料には「한글날 및 토·일요일, 3일」と記載されており、代替休日の記載はありません。
開天節の3連休が「土曜日に祝日が重なったので月曜日が振替休日になった」3連休なのに対し、ハングルの日の3連休は「祝日そのものが金曜日だったので、振り替えなしでそのまま3連休になった」もの、という成り立ちの違いがあります。同じ「3連休」でも仕組みが違う点は、意外と見落としやすいところです。
なお、ハングルの日は太極旗を掲揚する法定公휴日のひとつでもあります。街や公共施設で太極旗を目にする機会が普段より増えるとされていますが、これは慣習的な案内であり、地域や施設による差もあるため、断定的な書き方はここでは避けておきます。
代替休日はどんな規則で決まるのか
「なぜ開天節には代替休日がついて、ハングルの日にはつかないのか」という疑問は、大統領令「관공서의 공휴일에 관한 규정」第3条にもとづく代替휴日の規定で説明がつきます。この規定では、国慶日の一部を含むいくつかの公휴日について、土曜日または日曜日と重なった場合に、その次の最初の非公휴日を代替休日とする、と定められています。開天節とハングルの日は、この「土曜日・日曜日いずれと重なっても代替休日が発生するグループ」に含まれています。
一方で、설날(旧正月)や秋夕については扱いが少し異なり、日曜日と重なった場合だけが代替休日の対象になる、という別区分になっています。設・秋夕はもともと前後を含めた3日間の休みなので、土曜日と重なった場合は対象外という考え方です。祝日ごとに条件が違うため、「祝日=必ず代替休日がつく」というわけではない点は覚えておきたいところです。
法令の原文そのもの(法制処のデータベース)を直接開いて条文を一字一句確認することはできませんでした。この記事では、法令データベース事業者の引用と、政府(宇宙航空청)が発表した2026年の実際のカレンダー配置が一致していることを確認したうえで、「大統領令〈관공서의 공휴일에 관한 규정〉第3条にもとづく」という範囲にとどめて紹介しています。正確な条文は法制処など公的機関の最新情報で確認してください。
制度の細かい号立てまで覚える必要はなく、「開天節・ハングルの日は、土日どちらと重なっても振替休日が出るグループに入っている」という一点だけ押さえておけば、来年以降の連休を見るときにも応用が利きます。
公휴日に閉まるもの・開いているもの
旅行者として気になるのは、やはり「この期間、何が休みで何が開いているか」ですよね。まず官公庁・区役所・住民センターは、開天節(10/3・代替休日10/5)・ハングルの日(10/9)のいずれも休みです。銀行の店舗窓口も同様に休業しますが、ATMでの入出金・照会・送金や、インターネットバンキング・モバイルバンキングは通常どおり利用できます。窓口が必要な手続きだけが持ち越しになる、と考えておくとわかりやすいです。
| 対象 | 開天節・代替休日(10/3・10/5) | ハングルの日(10/9) |
|---|---|---|
| 官公庁・区役所 | 休み | 休み |
| 銀行の窓口 | 休み | 休み |
| 銀行のATM・ネット/モバイル | 通常どおり利用可 | 通常どおり利用可 |
| 地下鉄(ソウル交通公社) | 日曜ダイヤで運行 | 日曜ダイヤで運行 |
| 名洞の両替商 | 営業(店舗による差あり) | 営業(店舗による差あり) |
地下鉄は、公휴日を日曜日と同じ運行区分として扱う仕組みになっており、この期間は本数がやや少ない日曜ダイヤで運行されます。乗り換えの待ち時間が、コーヒーを1杯飲み終えるくらい普段より長く感じられる場面があるかもしれません。大型マート(이마트・홈플러스など)は毎月第2・第4日曜日を義務休業日とする規制があり、10月11日(日)はハングルの日の連休最終日にあたりますが、これは「連休だから」ではなく「10月の第2日曜が11日だから」休業日にあたる可能性が高いとされています。義務休業日は自治体の条例ごとに決まるため、全国一律ではない点には注意が必要です。
百貨店(롯데・신세계・현대など)については、2026年10月分の個別の休業告知はまだ発表されておらず、今回の調査では確認できませんでした。設・秋夕以外の祝日で休業するという記述も見当たらなかったため、通常営業の可能性はありますが断定はできません。訪問予定の店舗については、出発が近づいてから公式サイトで最新情報を確認してください。
宮殿・観光施設の休館日はどうなるか
観光の中心になりやすい主要な宮殿・史跡の休館日についても、国家遺産庁傘下の宮陵遺跡本部の公式案内をもとに整理しておきます。景福宮・宗廟は毎週火曜日が定休日ですが、2026年10月の火曜日は6日・13日・20日・27日で、開天節(土)・代替休日(月)・ハングルの日(金)のいずれとも重なりません。つまりこの期間、景福宮・宗廟は通常どおりの定休スケジュールのまま開館します。
一方、昌徳宮・徳寿宮・昌慶宮は毎週月曜日が定休日です。2026年10月の月曜日は5日・12日・19日・26日で、このうち10月5日は開天節の代替休日と重なります。宮陵遺跡本部の公式案内では、定休日が公휴日(代替休日を含む)と重なる場合は特例で開館し、代わりにその開館した公휴日の次に来る最初の非公휴日を休館日にする、という運用が定められています。つまり10月5日(月)は、本来なら定休日のところ特例で開館する日になります。
景福宮の見どころや回り方を先に押さえておきたい人は景福宮の回り方をまとめた記事も参考にしてみてください。休館日が変則的になりやすい時期だからこそ、訪問前に公式で開館状況を確認するひと手間は省かないほうが安心です。
この時期に旅行するときの、混雑と予約の考え方
「10月の連休、街や地下鉄は混みますか?」という疑問もよく出てきますが、これについては公式な混雑予報や統計データが今回の調査では見つかりませんでした。地下鉄の運行本数が日曜ダイヤでやや少なくなる、という事実は確認できていますが、それ以上の混雑度を数字で示すことはできません。「混みそう」という印象だけで判断するより、宿の予約状況という具体的な指標で早め早めに動くほうが現実的です。
3連休が2回続くタイミングは、韓国国内の旅行者にとっても休みが重なりやすい時期にあたります。ホテルの空室状況は日によって変わりやすいので、行き先が固まったら候補日を複数持って早めに空きを確認しておくのが安全策です。
10月のソウルのホテルの空きを見る連休の前後で条件が変わります
宿の予約タイミングそのものに迷っている人はソウルのホテルはいつ予約するかを整理した記事で目安を紹介しています。連休が絡む時期は通常より条件が変わりやすいので、候補の宿を先にいくつか見つけておくだけでも、当日の選択肢がぐっと広がります。旅費全体を抑えたい人は韓国旅行が安い時期を整理した記事もあわせてチェックしておくと、時期選びの判断材料が増えるはずです。
開天節とハングルの日は、何の日なのか
ここで、そもそも2つの祝日が何を記念する日なのかを押さえておきます。開天節(개천절)は、桓因の意を受けた桓雄が初めて天を開き、太伯山の神壇樹の下に降りて神市を開き、「弘益人間・理化世界」の大業を始めたとされる、檀君神話にもとづく建国の記念日です。1949年10月1日に制定された「国慶日に関する法律」により、旧暦と新暦の換算ができないという理由と「10月3日」という記録そのものを尊重する趣旨から、陽暦の10月3日をそのまま開天節と定めて現在に至っています。
ハングルの日(한글날)は、世宗大王が制定した訓民正音の頒布を記念し、ハングルの普及・研究を奨励するために定められた国慶日です。『世宗実録』の1446年(世宗28年)陰暦9月の記述から、その月のうちに頒布されたと推定されており、現行のハングルの日は陽暦10月9日、太極旗を掲揚する法定公휴日として位置づけられています。
2026年は、世宗大王が訓民正音を頒布してから580年、「한글날」が制定されてから100年という節目が重なる年でもあります。国立ハングル博物館(文化体育観光部傘下)はこの年を「한글의 해(ハングルの年)」と位置づけ、10月の企画として大韓民国歴史博物館での特別展や、光化門広場での催しなどを紹介していますが、会場や日時の詳細は「予定」段階の情報にとどまり、確定はしていません。文化体育観光部は毎年ハングルの日にあわせてハングルの発展に貢献した個人・団体を表彰しており、2026年の授賞式は10月9日に予定されている、と報じられています。
秋の澄んだ空の下で史跡を歩きたい人は、2026年の韓国の紅葉を整理した記事で見頃の考え方をあわせて確認しておくと、10月の旅程がより組みやすくなります。
よくある質問
まとめ
- 2026年10月は「10/3(土)〜5(月)」と「10/9(金)〜11(日)」の3連休が、間に平日3日を挟んで2回ある
- 開天節は土曜日と重なったため代替休日(10/5)がつき、ハングルの日は金曜日でもともと3連休になっている
- 代替休日は大統領令〈관공서의 공휴일에 관한 규정〉第3条にもとづく制度で、祝日ごとに条件が異なる
- 官公庁・銀行窓口は休みだが、景福宮・宗廟・昌徳宮など主要な宮殿はこの期間いずれも通常どおり開館する
- 百貨店の休業有無・混雑度は公式に確認できておらず、断定は避けたほうがよい
- 宿の予約は連休で条件が変わりやすいので、候補日を複数持って早めに確認しておくと安心
祝日が2回に分かれているだけで、10月全体が休みというわけではない。この一点を押さえておくだけで、旅程の組み方も、現地での動き方もぐっとイメージしやすくなるはずです。9月の気候から旅程を検討したい人は9月の韓国旅行ガイド、長期休みでの渡航を考えている人はシルバーウィークの韓国旅行の考え方もあわせてチェックしてみてください。
参考・出典
- 宇宙航空庁「2026년 월력요항」発表資料 https://www.kasa.go.kr/bbs/BBSMSTR_000000000010/view.do?nttId=B000000001860Pe2zT3 (2026年8月20日確認)
- 위키문헌「관공서의 공휴일에 관한 규정」(法令全文の写し) https://ko.wikisource.org/wiki/관공서의_공휴일에_관한_규정 (2026年8月20日確認)
- 宮陵遺跡本部(国家遺産庁傘下)観覧案内 https://royal.khs.go.kr/ROYAL/contents/R702000000.do (2026年8月20日確認)
- 韓国民族文化大百科事典(韓国学中央研究院)「개천절」 http://encykorea.aks.ac.kr/Contents/Item/E0001734 (2026年8月20日確認)
- 国立ハングル博物館(文化体育観光部傘下)ウェブジン https://www.hangeul.go.kr/webzine/202602/sub1_2.html (2026年8月20日確認)
- 公共データポータル ソウル都市鉄道列車運行時刻表 https://www.data.go.kr/data/15098251/fileData.do (2026年8月20日確認)

