ソウルのビブグルマン2026年版|1人45,000ウォン以下

ソウルの路地にある小さな食堂の入り口に湯気の立つ麺料理が並ぶ様子

「ソウルでミシュランに載っているお店に行きたいけど、星付きは予算的にちょっと……」——そう思ったことがある人、実は多いんじゃないでしょうか。星付きレストランは記念日向けの特別な体験ですが、毎日の外食としては気軽に選べる価格帯ではありませんよね。そんな人にこそ知ってほしいのが、星とは別のミシュランの区分「ビブグルマン(Bib Gourmand)」です。

結論から

ミシュランガイド Seoul & Busan 2026年版で、ソウルのビブグルマン掲載店は51軒(釜山20軒とあわせて合計71軒)。価格の目安は1人45,000ウォン以下です。すでに「2027年先行公開」として新規店が一部発表されていますが、全セレクションの発表は2027年春の予定。2026年8月時点で読者が実際に使える確定した一覧は、依然として2026年版です。この記事では公式サイトで確認できた店だけを紹介し、確認できていない情報とはっきり分けて書きます。

目次

ビブグルマンとは?ミシュランの「星」との違いをまず知る

ミシュランガイドと聞くと、多くの人がまず思い浮かべるのは「星(1〜3つ星)」だと思います。でも実は、星と並んで存在するもう1つの評価区分が빕 구르망(ビブ・グルマン)です。1997年に導入されたこの区分は、「手頃な価格で優れた食事を提供するレストラン」を認めるためのもの。星が「その体験自体が特別かどうか」を評価するのに対し、ビブグルマンは「質と価格のバランス」に重きを置いています。分子ガストロノミーのような高級食材中心の店は対象外で、地元の食堂や麺類専門店が中心になるのが特徴です。

シンボルになっているのは、ミシュランの看板キャラクター「ビバンダム」が舌なめずりをしているイラスト。星のマークとは見た目からして違うので、公式サイトやアプリで一覧を見るときは、まずこのアイコンで見分けられると覚えておくと便利かもしれません。

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ソウルイン編集部正直、「ミシュラン」と聞くとハードルが高そうに感じる人も多いと思いますが、ビブグルマンはもともと「頑張らなくても行ける町の名店」を選ぶための区分。気負わずに候補へ入れてよいカテゴリーだと思います。

審査のプロセス自体は星付きと共通で、覆面調査員が実際に訪問して評価する仕組みです。つまり「格が違う」わけではなく、「評価する軸が違う」というのが正確なところ。この違いを理解しておくと、次に紹介する2026年版の一覧の見方もわかりやすくなるはずです。


いま使えるのは「2026年版」全51軒|2027年版はまだ一部先行公開のみ

ミシュランガイドの年版は、思っている以上に頻繁に切り替わります。現行の最新版は「MICHELIN Guide Seoul & Busan 2026」で、2026年2月26日にビブグルマンのみが先行発表され、2026年3月5日に釜山シグニエルで開催されたセレモニーで全セレクションが公開されました。韓国版ガイド発刊10周年という節目でもあり、全233軒(ソウル178軒・釜山55軒)が選ばれています。

そのうちビブグルマンは合計71軒(ソウル51軒・釜山20軒)。ソウルの51軒のうち、新規に選ばれたのは5軒でした。

すでに「2027年版」の先行公開が始まっています。2026年8月時点で、新たに名を連ねたレストラン6軒を紹介する記事が公式サイトに公開済みです(正確な発表日は未確認)。ただし2027年版の全セレクション(ビブグルマン一覧を含む)の発表は2027年春の予定で、今の時点ではまだ一部の先行公開にとどまります。つまり「もう2027年版が出そろっている」わけではなく、実際に使える確定した一覧は今も2026年版です。

旅行の計画を立てるときは、この時系列を頭に入れておくと安心です。「新しい年版が一部出ている」という情報だけを見て古い記事の店リストを鵜呑みにしたり、逆に2026年版の情報を「もう古い」と切り捨てたりしないよう気をつけたいところ。年版の切り替わりは毎年3月前後が目安になります。


価格の目安は「1人45,000ウォン以下」

ビブグルマンの価格基準は、国や都市によって金額が変わります。ソウルを含む韓国版の基準は1人あたり食事代45,000ウォン(約31米ドル)以下。これは公式に「a complete meal for under KRW 45,000 per person」と明記されている、韓国のビブグルマン共通の目安です。参考までに、他都市の目安は欧州で35〜36ユーロ、米国で40ドル、香港で400HKD程度と、街の物価に応じて設定されています。

この基準額は年々見直されている点にも注意が必要です。2018年前後の記事を見ると「ソウルは35,000ウォン以下」という当時の基準が出てきますが、これは古い数字。今の店探しでは、2026年版の45,000ウォンを基準にするのが正確です。

体感としては、ソウルの街中カフェでちょっと贅沢なブランチセットを1つ頼むのと近い予算感、とイメージするとつかみやすいかもしれません。屋台グルメのような気軽な選択肢を先に押さえておきたい人には明洞の食べ歩きガイドも参考になるはず。星付き店のコース料理のような金額ではなく、日常の外食の延長線上にある価格帯です。

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ソウルイン編集部編集部の整理では、星付き店の価格帯を具体的な金額として断定しているのは個人ブログの情報だけで、公式な基準は見つかりませんでした。「星は特別な体験、ビブグルマンは手頃」という大枠だけ覚えておけば十分だと思います。

エリア別、公式で確認できたビブグルマンの店

ソウルのビブグルマン51軒は、公式サイトで店名一覧までは確認できていますが、住所や最寄り駅まで裏取りできたのは一部にとどまります。ここでは、公式ページの個別情報まで確認できた店を中心に、旅行者が訪れやすいエリアごとに整理しました。

店名 ジャンル エリア
Samcheongdong Sujebi(サムチョンドン・スジェビ) 手打ちスジェビ(すいとん) 鍾路区三清洞
Hwangsaengga Kalguksu(ファンセンガ刀削麺) カルグクス 鍾路区北村
Woo Lae Oak(ウレオク) 平壌冷麺・プルコギ 中区(乙支路4街駅付近)
Geumdwaeji Sikdang(金豚食堂) 焼肉(豚) 中区新堂洞
Gosari Express(コサリ・エクスプレス) ビーガン料理 中区新堂中央市場内
Kyewol(ケウォル) コムタン 城東区城水洞(ソウルの森駅付近)
3rd Samgyetang(3代参鶏匠人) サムゲタン 瑞草区盤浦

1946年創業のウレオクは平壌冷麺の名店として知られ、地下鉄5号線・乙支路4街駅の近くにあります。三清洞・北村エリアには、手打ちのスジェビやカルグクスといった麺料理の店が集まっているのも特徴。城水洞のケウォルはコムタン専門店で、ソウルの森駅から歩ける立地です(駅名は二次情報での確認にとどまります)。

上記以外にも、麺類・餃子(マンドゥ)・コムタン系のスープを中心に、ソウル各所に51軒が点在しています。多くの店で住所(区・洞)までは公式で確認できていますが、最寄り駅の記載が公式ページに無いケースがほとんど。「〇〇洞エリア」までの情報にとどめ、駅名を断定しないのが安全です。

市場グルメが気になる人には、広蔵市場の屋台グルメもあわせておすすめです。新堂中央市場のように、市場の中の一角がビブグルマンに選ばれる例もあるので、市場歩き自体を楽しみにしている人にも相性がよいジャンルだと思います。焼肉系の店(金豚食堂など)は、既存のサムギョプサル・韓国焼肉ガイドで店選びのコツを詳しく扱っているので、あわせてチェックしてみてください。


予約は必要?キャッチテーブルと当日並びの実態

ビブグルマンの店は、星付き店に比べて予約のハードルが低い傾向にありますが、「予約不要」というわけではありません。ミシュランガイド公式ページで個別に確認した7軒(サムチョンドン・スジェビ、金豚食堂、ケウォル、ファンセンガ刀削麺、ウレオク、3代参鶏匠人、コサリ・エクスプレス)は、いずれも「この店舗は自店で予約を管理しています。予約は店に直接連絡してください」という表示。つまりミシュランガイド経由のオンライン予約には対応していません

ただし、店によっては個別に캐치테이블(キャッチテーブル=CatchTable)やNAVER予約を受け付けているケースもあります。実際にケウォルはキャッチテーブルに自店ページを持っていることを確認できました。キャッチテーブル自体、ミシュランガイドソウル&釜山2026の公式予約パートナーとして3年連続で提携していますが、これは全体の連携の話で、51軒すべてが予約可能という意味ではありません。店ごとの確認が必須です。

ビブグルマンの店は個人経営のカウンター食堂が多く、「予約不可・並んで待つ」タイプが多数派と考えられます。金豚食堂は公式ページで「並ぶ価値あり」と評価されているほど。並ぶ前提でスケジュールに余裕を持たせておくと安心です。

予約の取り方や、韓国のレストラン予約サービス全般の使い方は韓国のレストラン予約ガイドで詳しくまとめています。星付き店は発表直後に予約が埋まりやすいとも言われていますが、これは公式な裏付けのない情報。ビブグルマンについては、そこまでの「予約の激戦」情報は見当たりませんでした。


一人でも入れる?麺類・スープ系の店が多い理由

一人旅や一人ごはん派にとって気になるのが、「一人でも入りやすいかどうか」。実は、ミシュランガイドの公式個別ページには「一人利用可否」「外国語メニューの有無」という項目自体が存在せず、公式な答えはありません。

ただ、ソウルのビブグルマン51軒の顔ぶれを見ると、スジェビ・カルグクス・コムタン・ソルロンタン・冷麺といった麺類・スープ系のカウンター食堂が中心という傾向があります。こうした業態は韓国でも伝統的に혼밥(ホンバプ=一人ごはん)がしやすい業態とされ、比較的入りやすいと考えられます。一方、焼肉(金豚食堂など)は2人前からの注文が前提になりやすく、一人だと少しハードルが上がる可能性があります。

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ソウルイン編集部これは公式情報ではなく、業態からの一般的な傾向にすぎません。断定はできませんが、麺類・スープ系の店が多いという事実は、一人旅派にとって心強い材料だと思います。

一人焼肉に挑戦したい人向けの情報は一人焼肉ガイドに別途まとめています。ビブグルマンの焼肉系は数が少ないので、焼肉そのものを目的にするなら、そちらの記事もあわせて参考にしてみてください。食堂よりもカフェ系の軽い食事が好みなら、ブランチカフェガイドも選択肢に入るはずです。個別の혼밥可否や外国語メニューの有無は、店ごとにNAVER地図や店舗SNSで訪問前に確認するのが確実です。


星付き店とビブグルマンの違い(価格・予約・雰囲気)

ここまで見てきたビブグルマンと、いわゆる「星付き」店の違いを整理しておきます。ソウルの2026年版では、星付きが42軒(3つ星1・2つ星10・1つ星31)、ビブグルマンが51軒というボリューム感です。

ミシュランの「星」「ビブグルマン」「セレクテッド」という3つの区分の評価軸の違いを示す図

星が「その体験自体が特別かどうか」を評価するのに対し、ビブグルマンは「質と価格のバランス」が軸。審査プロセス(覆面調査員による訪問)は共通していますが、評価する視点がそもそも違います。服装や雰囲気についても、星付き店では正装が推奨されるという情報がありますが、これは公式な服装規定として確認できたものではなく、二次情報にとどまります。ビブグルマンの店は食堂・麺類店が中心で、カジュアルな服装で問題ない業態がほとんどです。

予約の面でも、星付き店(特に2〜3つ星)は発表直後に予約が埋まりやすいという情報がありますが、これも公式な裏付けはありません。ビブグルマンは前述の通り、店により直接予約・当日並びが中心です。「特別な記念日に一度」なら星付き、「気負わず日常の延長で名店を味わいたい」ならビブグルマン、という使い分けが現実的かもしれません。


公式サイトで自分で最新店舗を探す手順

ビブグルマンの掲載店は毎年入れ替わります。この記事で紹介した51軒も、2027年版が正式に発表されれば一部が入れ替わる可能性があります。訪問前には、必ず公式サイトで最新の一覧を確認するのがいちばん確実です。

  1. guide.michelin.comにアクセスする(国選択で「South Korea」、または地域別URL「guide.michelin.com/kr/ko」「guide.michelin.com/us/en」などでもアクセス可能)
  2. 上部の地域検索で「Seoul」または「Seoul Capital Area」を選ぶ
  3. フィルターで「Bib Gourmand」にチェックを入れる。これでソウルのビブグルマン掲載店だけに絞り込まれる
  4. 気になる店の個別ページで、住所・営業時間・価格帯(₩マークの数)を確認する
  5. 公式アプリ「The MICHELIN Guide」(iOS/Android)でも同様の検索・地図表示が可能

各店舗ページには日本語対応の有無や혼밥可否の情報は基本的に載っていません。現地の細かい情報は、NAVER地図や店舗のSNSなど別の手段で補うのがおすすめです。年版は毎年3月前後に切り替わる想定なので、訪問の直前にもう一度確認しておくと安心です。

老舗の食堂を訪ねるついでに、伝統家屋(韓屋)が残るエリアを散策したい人には益善洞の韓屋カフェも相性がよいはず。食堂巡りとあわせて、街歩きの計画に組み込んでみてください。


よくある質問

ソウルのビブグルマンは今、何軒ありますか?
MICHELIN Guide Seoul & Busan 2026年版で、ソウルのビブグルマン掲載店は51軒です(釜山20軒とあわせて合計71軒)。うち新規は5軒でした。
2027年版はもう発表されていますか?
2026年8月時点で、2027年版の一部先行公開(新規6軒)が公式サイトに出ていますが、全セレクションの発表は2027年春の予定です。実際に使える確定した最新一覧は、今も2026年版になります。
予算はどれくらい見ておけばいいですか?
公式の基準は1人あたり45,000ウォン以下です。ただし店ごとの実際の価格は変動するため、訪問前に公式サイトの価格帯表示(₩マークの数)や店の最新情報を確認することをおすすめします。
オンラインで予約できますか?
公式に確認できた店の多くは、ミシュランガイド経由のオンライン予約に対応していません。店により直接連絡やキャッチテーブルなどの予約サービスを使う形になるため、店ごとの確認が必要です。

まとめ

  • 現行の最新版は「MICHELIN Guide Seoul & Busan 2026」。ソウルのビブグルマンは51軒(釜山20軒、合計71軒)
  • 2027年版はまだ一部の先行公開のみ。全セレクションの発表は2027年春の予定で、今使える確定した一覧は2026年版
  • 価格の目安は1人あたり45,000ウォン以下
  • 公式サイトで個別に確認できた店の多くは、麺類・スープ系のカウンター食堂が中心
  • オンライン予約非対応の店が多く、並んで待つ前提の店もある
  • 掲載店は毎年入れ替わるため、訪問前には必ず公式サイトで最新版を確認する

ビブグルマンは、星付き店のような特別な体験というより、「知っていると得する、地元で愛される名店リスト」という側面が強いカテゴリーです。この記事で紹介した51軒も、次の年版が発表されれば一部が入れ替わります。気になる店を見つけたら、訪問直前にもう一度公式サイトを確認する習慣をつけておくと、現地で「情報が古かった」という事態を避けやすくなるはずです。

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ソウルイン編集部編集部の整理では、ビブグルマンは星付きよりも気負わずに使えるリストだと感じています。全部を回ろうとすると、平日の夕食を丸々2か月間ビブグルマンだけに使う計算になるので、まずは行きたいエリアから1〜2軒選ぶくらいがちょうどよいかもしれません。

参考・出典

  • MICHELIN Guide公式「What Is The MICHELIN Bib Gourmand Award?」 https://guide.michelin.com/us/en/article/features/the-bib-gourmand (2026年8月23日確認)
  • MICHELIN Guide公式(韓国語)「미쉐린 가이드 서울 & 부산 2026, 빕 구르망 8곳 신규 선정」 https://guide.michelin.com/kr/ko/article/michelin-guide-ceremony/korea-bib-gourmand-2026 (2026年8月23日確認)
  • MICHELIN Guide Korea公式サイト「미쉐린 가이드 서울 & 부산 2026, 셀렉션 리스트 발표」 https://www.michelin.co.kr/categories/michelin-news-and-information/michelin-guide-seoul-busan-2026 (2026年8月23日確認)
  • MICHELIN Guide公式 ソウル・ビブグルマン一覧ページ https://guide.michelin.com/us/en/seoul-capital-area/kr-seoul/restaurants/bib-gourmand (2026年8月23日確認)
  • Korea JoongAng Daily「Michelin releases 2026 Bib Gourmand, adds 8 new Korean restaurants」 https://www.koreajoongangdaily.com/lifestyle/michelin-releases-2026-bib-gourmand-adds-8-new-korean-restaurants/12491521 (2026年8月23日確認)
  • 벤처스퀘어「캐치테이블, 3년 연속 ‘미쉐린 가이드 서울&부산 2026’ 공식…」 https://www.venturesquare.net/1042488 (2026年8月23日確認)
  • MICHELIN Guide公式「[2027 Pre-release] 6 New Restaurants Join MICHELIN Guide Seoul & Busan」 https://guide.michelin.com/kr/en/article/dining-out/2027-pre-release-6-new-restaurants-join-michelin-guide-seoul-busan (2026年8月23日確認、本文はアクセス遮断のためタイトルのみ確認)
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