龍山(ヨンサン)はどの駅に泊まる?KTXと梨泰院で向く人が変わる

龍山駅前を行き交う旅行者とスーツケース、奥にアイパークモールが見えるソウルの街角

本記事にはプロモーションを含みます。

「龍山に泊まればアクセスがいいらしい」と聞いて調べ始めたものの、地図アプリを開くと同じ「龍山」なのに駅名がいくつも出てきて、結局どこを検索の起点にすればいいのか迷ってしまった、という人は多いのではないでしょうか。

結論から

龍山は1つの街に見えて、実質3つの駅(1号線・京義中央線・KTXの龍山駅、4号線単独の新龍山駅、4号線・6号線の三角地駅)に分かれたエリアです。KTX(湖南線・全羅線)で地方へ抜ける人、梨泰院(イテウォン)・漢南洞(ハンナムドン)の飲食が目的の人、国立中央博物館や龍山家族公園でゆっくりしたい人には向きますが、釜山方面のKTX(京釜線)を使う人には向きません。目的によって最適な駅が変わる、というのがこの記事の答えです。

目次

結論から:目的別にどの駅に泊まるか

先に判定表を出します。細かい根拠は次章以降で確認していきますが、まずは自分の旅の目的に近い行を見つけてみてください。龍山という地名だけで検索すると、実際には最寄り駅がバラバラな宿が一緒に表示されてしまうので、目的から先に絞り込むのが結局いちばん早い方法です。

目的 向く駅 補足
KTXで地方(木浦・全州・麗水方面)へ 龍山駅前 湖南線・全羅線の起点。京釜線(釜山方面)は対象外
梨泰院・漢南洞で食べ歩き 三角地駅寄り 13番出口、6号線側は12番出口が梨泰院方面
国立中央博物館・龍山家族公園でゆっくり 梨村駅寄り(隣接エリア) 4号線利用が博物館へ最も直接的
アイパークモールでの買い物・映画 龍山駅・新龍山駅 モールを挟んで両駅が隣接する形
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ソウルイン編集部編集部の整理では、「龍山=1つの駅」だと思って予約サイトの地図だけをざっと見ると、実際に降りる駅がイメージと違っていた、ということが起こりやすいエリアです。まずは自分の目的が表のどの行に近いか、先に決めてしまうのが遠回りに見えて一番早いはずです。
龍山に泊まる目的別に向いている駅を示した分岐図

龍山駅・新龍山駅・三角地駅:3つの駅の位置関係とアクセス

龍山という地名の中心にあるのが龍山駅です。1号線(京釜線系統)と京義・中央線(龍山線・京元線区間)の環乗駅で、あわせてKTX・ITX-청춘・ITX-セマウル・ITX-마음・ムグンファ号などの一般列車が発着します。ホームは7面14線と大きく、現代産業開発が建設した民資駅舎で、駅そのものが商業施設아이파크몰(アイパークモール)に囲まれている構造です(2026年8月25日確認)。

この龍山駅とは別に、4号線単独の新龍山駅があります。同じ「龍山」を名乗りますが直接の環乗はできず、3番出口から出て徒歩でつながる位置関係です。周辺には龍山アイパーク(アイパークモール、映画館、大型スーパー)、龍山電子商街、各種銀行、龍山区庁などが集まっています(2026年8月25日確認)。もう一つ、4号線・6号線が交わる三角地駅もあり、13番出口が梨泰院方面、6号線側は12番出口が緑莎坪(ノクサピョン)駅・梨泰院寄りに接続しています。新龍山駅までの距離は0.7kmです(2026年8月25日確認)。

  • 龍山駅: 1号線・京義中央線・KTX/ITX。アイパークモール直結
  • 新龍山駅: 4号線単独。龍山駅とは別駅、徒歩でつながる
  • 三角地駅: 4号線・6号線。梨泰院方面の出口がある

地下鉄ひと駅ぶんの距離感は、コンビニに買い出しに行って戻ってくるくらいの体感だと考えると、極端に離れているわけではありません。ただし「龍山駅」という表記だけで宿を選ぶと、実際は三角地駅や梨村駅のほうが近い、ということも起こり得ます。エリアを絞り込んで探す場合は、宿泊予約サイト側でも駅と出口ごとの距離を見比べておくと、当日の徒歩時間が読みやすくなります。

ソウルのホテルを日本語で探すエリアと日付で絞り込める

龍山は駅が3つに分かれていて歩く距離が変わるので、地図で駅からの距離を見ながら絞り込めるサイトで探すほうが早いはずです。


KTXで地方へ抜ける人に龍山が向く理由

龍山駅は호남선(湖南線)と全羅線のKTXの起点です。湖南線は龍山を起点に木浦方面へ、全羅線は龍山から麗水エキスポ方面へ向かいます。ITX-セマウル、ITX-마음、ムグンファ号、セマウル号なども発着するため、地方への一般列車の乗り継ぎ拠点としても機能しています(2026年8月25日確認)。地方の旅程を組む人にとっては、前泊してホームまで最短距離で移動できるのは大きな安心材料になるはずです。

ここは見落としやすいポイントです。京釜線のKTX(ソウル〜釜山)はソウル駅発着で、龍山駅は通過するだけで停車しません。釜山方面へKTXで向かう予定なら、龍山ではなくソウル駅周辺に泊まったほうが動線はシンプルになります(2026年8月25日確認)。

逆に言えば、木浦・全州・麗水・光州方面への旅程がある人にとって、龍山駅前は「改札からホームまで、朝コーヒーを1杯買う間に着く」くらいの近さが魅力になります。前日入りして早朝のKTXに乗る、あるいは地方から戻ってその日のうちに空港へ向かう、という慌ただしい旅程でも、乗り換えの回数そのものが減るのが利点です。釜山方面が目的地の場合はソウル駅前のホテルガイドソウル〜釜山KTXの記事もあわせて確認しておくと、宿を選び直す手間が省けます。


梨泰院・漢南洞の飲食、国立中央博物館・龍山家族公園が目的の人に向く理由

三角地駅の13番出口、あるいは6号線側の12番出口を使うと、梨泰院方面へ歩いて向かうことができます。梨泰院・漢南洞のエリアは、タコス店やベーカリー、ファインダイニングまで多彩な飲食店が集まる商圏として紹介されており、路地の商圏という性質上、専用駐車場は少なめとされています(2026年8月25日確認)。食べ歩きや食事そのものを旅の目的にしたい人にとっては、龍山駅周辺に宿を取ることで、この一帯まで地下鉄一駅圏という近さが生きてきます。

もう一つの目的軸が、文化施設と緑地です。国立中央博物館の最寄りは4号線・京義中央線の梨村(イチョン)駅で、副駅名にも「国立中央博物館」が付いています。2番出口の改札を出て左に進むと、地下通路「博物館なだり道」があり、約250mで博物館に直結します。京義中央線のホームからはこの通路への接続がやや分かりにくいため、4号線利用のほうが直接的とされています(2026年8月25日確認)。隣接する龍山家族公園は約27,000坪、散策路は2.0km。南山と漢江の間に位置する緑地で、街歩きの合間に一息つける場所です(2026年8月25日確認)。

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ソウルイン編集部正直なところ、梨泰院・漢南洞の飲食と、博物館・公園でゆっくりする過ごし方はかなり毛色が違います。どちらも「龍山に泊まれば近い」というだけで、実際にどちらを主目的にするかで気持ちの持ちようも変わってくるはずです。梨泰院・漢南洞のホテル選びをもう少し詳しく知りたい人は梨泰院・漢南のホテルガイド、街の雰囲気を先に知っておきたい人は漢南洞の歩き方ガイドも参考にしてみてください。

仁川空港・金浦空港からのアクセス:乗り換えは何回か

空港からのアクセスは、龍山を選ぶかどうかを決める大事な材料です。まず仁川国際空港ですが、空港鉄道(AREX)はソウル駅止まりの運行で、龍山駅は経由しません。直通列車はソウル駅・仁川空港第1ターミナル・第2ターミナルのみに停車して51分、各駅停車の一般列車は全14駅に停車して66分かかります(2026年8月25日確認)。ソウル駅に着いたあと、そこから龍山駅までさらに乗り換えが必要になるため、乗り換え込みの所要は1時間強、乗り換え回数は1回というのが目安です。

金浦空港からは、直通の路線はありません。京義・中央線で孔徳(コンドク)駅まで行き、空港鉄道に乗り換えて金浦空港駅へ向かう経路が基本で、乗り換え1回、所要は26〜28分ほどが目安です(2026年8月25日確認)。仁川空港に比べると乗り換えの負担は小さく、金浦空港を利用する旅程であれば、龍山は比較的動きやすいエリアだと言えます。

  • 仁川空港からは龍山駅への直通なし。乗り換え1回、所要は1時間強が目安
  • 金浦空港からは孔徳駅経由で乗り換え1回、26〜28分ほどが目安
  • 空港アクセスの単純さそのものを最優先したいなら、他エリアも比較候補になる

大きなスーツケースを持っての乗り換えは、想像より体力を使うものです。仁川空港からの移動を最小限にしたいなら、空港鉄道が乗り換えなしで直結する弘大方面のほうが単純な動線になります。それでも龍山を選ぶ理由があるとすれば、やはりKTXでの地方乗り継ぎや、梨泰院・漢南洞、博物館・公園といった目的地への近さが決め手になるはずです。


ホテルのグレード分布:特級からビジネスホテルまで

龍山駅に直結するアイパークモール一帯には、特級〜5つ星クラスのホテルが立地しています。たとえばソウルドラゴンシティに入るホテルは龍山区青坡路(チョンパロ)20街にあり、龍山駅3番出口から徒歩3分、新龍山駅5番出口からは徒歩10分ほど。KTX・ITXと地下鉄2路線が通る龍山駅と直結し、アイパークモール内の飲食店やアーケードを利用できる立地です(2026年8月25日確認)。

このほかにも、龍山エリアには4つ星クラスのビジネスホテルや、より手頃な宿泊施設が分布しています。具体的な施設名や料金は変動するためここでは触れませんが、駅前・モール直結の上位グレードから、駅から少し歩くビジネスホテルまで、選択肢の幅があると考えておくとよさそうです。なお、かつて龍山駅前にあった大型入浴施設「ドラゴンヒルスパ」と、龍山基地内にあった軍関係の宿泊施設「ドラゴンヒルロッジ」は、名前が似ていますが無関係の別施設です(2026年8月25日確認)。

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ソウルイン編集部編集部の整理では、龍山は「駅直結の上位グレード」と「駅から少し歩くビジネスホテル」の差がはっきり出やすいエリアです。モール内で完結させたいのか、多少歩いてでも費用を抑えたいのか、先に決めておくと選びやすくなるはずです。アイパークモール自体の飲食・買い物の詳しい中身は龍山アイパークモールの記事にまとめているので、滞在中に利用する予定があればあわせて確認しておくと安心です。

明洞・弘大・江南に泊まるのと何が違うか

ソウルの定番エリアと比べておくと、龍山の性格がわかりやすくなります。明洞はソウルの中心部にあり、移動の便利さでは群を抜いています。Kビューティー店や屋台、百貨店が集積し、4号線明洞駅・2号線乙支路入口駅で市内各所へ動きやすく、空港バス路線も充実しているため、初めての韓国旅行者に向くエリアとされています(2026年8月25日確認)。

弘大は若者向けのアート・エンタメが集まる活気のあるエリアで、トレンディなカフェやレストラン、クラブが多く、空港鉄道が乗り換えなしで直結するためゲストハウスが密集しているとされます。江南は洗練された都市文化とプレミアムなサービスを求める人向けで、COEXモールやブランド街、美容クリニックが集まり高級ホテルも多いものの、旧市街からは地下鉄で30〜40分ほど離れています(2026年8月25日確認)。

これらと比べると、龍山は「徒歩で回遊して楽しむ繁華街」というより、KTXの起点であること、梨泰院・漢南洞という別の飲食エリアに地下鉄一駅圏で近いこと、国立中央博物館・龍山家族公園という緑地・文化施設が徒歩圏にあることが特徴です。龍山電子商街のように地元向けの商業施設もあり、観光客向けの店が連なる密度としては明洞ほど高くありません。エリアそのものの選び方をもう少し広く比較したい人はソウルのホテルエリア比較ガイドも参考にしてみてください。


龍山国際業務地区の再開発:いま工事中のエリアはあるか

龍山を語るうえで避けて通れないのが、駅の南側で進む大規模な再開発です。正式名称は龍山国際業務地区(용산국제업무지구)、事業名は「龍山ソウルコア」。2025年11月27日午後2時、龍山区漢江路3街40-1一帯で起工式が開かれ着工しました。事業規模は約46万㎡とされます(2026年8月25日確認)。

住宅分譲は早ければ2027年末を目標とし、基盤工事は2028年までに完了予定。その後に民間建築物の着工が進む計画で、計画上の住宅供給規模は総1万3,000戸(アパート・オフィステル6,000戸に近隣7,000戸を加えた数字)とされています。敷地はもともと龍山車両事業所(通称・龍山整備倉)の跡地で、鉄道車両基地はこの事業にともなって撤去されました。所在地は龍山駅の南側・漢江寄りにあたります(2026年8月25日確認)。

既存ホテルが集まる清波路・アイパークモール側は、龍山駅の北〜西側にあり、着工した漢江路3街とは位置が異なります。ただし基盤工事は2028年まで、その後も建物の着工が続く計画のため、駅周辺全体の様子は数年単位で変わっていく可能性があります。予約前には、宿の説明文や地図で「清波路側か、漢江路側か」をひとこと確認しておくと安心です。

再開発の規模が大きいだけに、今後は駅周辺の交通動線や案内表示が段階的に変わっていくことも考えられます。予約したホテルのキャンセル条件をあらかじめ確認しておくと、直前に状況が変わった場合にも動きやすくなります。キャンセル条件の一般的な確認ポイントは韓国のホテルのキャンセル条件ガイドにまとめています。


よくある質問

龍山駅と新龍山駅は同じ駅ですか?
いいえ、別の駅です。龍山駅は1号線・京義中央線・KTX/ITXが発着する駅、新龍山駅は4号線単独の駅で、直接の環乗はできません。3番出口から出て徒歩でつながっていますが、予約サイトで住所だけを見ると同じ駅だと誤解しやすいので注意してください(2026年8月25日確認)。
龍山に泊まれば仁川空港からも金浦空港からも近いですか?
金浦空港からは孔徳駅乗り換えで26〜28分ほどと比較的近い一方、仁川空港の空港鉄道はソウル駅止まりで龍山駅を経由しないため、乗り換え込みで1時間強かかります。空港アクセスの単純さを最優先したいなら、他エリアも比較したほうがよさそうです(2026年8月25日確認)。
龍山国際業務地区の再開発で、いま宿泊エリアに影響はありますか?
着工したのは龍山駅南側の旧車両基地跡地で、既存ホテルが集まる清波路・アイパークモール側とは位置が異なります。基盤工事は2028年までの計画のため、数年単位で駅周辺の様子が変わっていく点は踏まえておくとよさそうです(2026年8月25日確認)。
一人旅でも龍山は泊まりやすいですか?
龍山駅周辺は特級クラスからビジネスホテルまで幅があり、駅直結の宿を選べば夜間の移動も短くて済みます。ただしエリア全体としての一人旅向きの候補は他にもあるため、比較したい場合は一人旅向けのホテルエリアガイドもあわせて確認してみてください。

まとめ

  • 龍山は龍山駅・新龍山駅・三角地駅の3つに分かれ、目的で向く駅が変わる
  • KTX(湖南線・全羅線)で地方へ抜ける人には向くが、釜山方面(京釜線)の人には向かない
  • 梨泰院・漢南洞の飲食、国立中央博物館・龍山家族公園が目的の人にも近い
  • 仁川空港からは乗り換え1回・1時間強、金浦空港からは乗り換え1回・26〜28分が目安
  • 龍山国際業務地区の再開発が駅南側で進行中。基盤工事は2028年までの計画

龍山は「なんとなくアクセスがいいらしい」というイメージだけで選ぶと、実際に降りる駅や、そこから目的地までの距離感で戸惑いやすいエリアです。まずは自分の旅の目的が、KTXでの地方移動、梨泰院・漢南洞の飲食、博物館・公園でゆっくり過ごす時間のどれに近いか、結論の表を見返してみてください。そのうえで公式サイトや地図で駅からの距離を確認しながら、宿を絞り込んでいくのがいちばん確実な進め方です。

参考・出典

  • ko.wikipedia – 용산역(路線・KTX停車状況・駅構造) https://ko.wikipedia.org/wiki/용산역 (2026年8月25日確認)
  • ko.wikipedia – 신용산역(位置・龍山駅との距離・周辺施設) https://ko.wikipedia.org/wiki/신용산역 (2026年8月25日確認)
  • ko.wikipedia – 삼각지역(出口案内・梨泰院方面) https://ko.wikipedia.org/wiki/삼각지역 (2026年8月25日確認)
  • ko.wikipedia – 용산가족공원(位置・面積) https://ko.wikipedia.org/wiki/용산가족공원 (2026年8月25日確認)
  • ko.wikipedia – 인천국제공항철도(直通・一般列車の停車駅と所要時間) https://ko.wikipedia.org/wiki/인천국제공항철도 (2026年8月25日確認)
  • 아시아경제 2025年11月14日付(용산국제업무지구 착공日・規模・目標時期) https://view.asiae.co.kr/article/2025111420160597212 (2026年8月25日確認)
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