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韓国ドラマや韓国旅行のお土産でおなじみの「초코파이(チョコパイ)」。パッケージをよく見ると「情」という漢字が入っていて、日本のロッテのチョコパイや森永のエンゼルパイとどう違うのか、気になった人も多いはずです。名前が似ているだけに「どれが元祖なの?」と混乱しがちなテーマでもあります。今回、オリオンの韓国語の公式サイトと、日本の店舗・通販の一次情報を1つずつ確認したうえで、日本で実際に買える場所と、知っておきたい原材料表示までまとめました。
2026年8月26日時点で確認できた範囲では、韓国の초코파이(チョコパイ)はオリオン(当時・東洋製菓)が1974年に韓国で最初に発売した商品で、1995年に商標裁判の結果を受けて自社製品名を「초코파이情(チョコパイ情)」に変更しています。日本で確実に買えるのは、新大久保の韓国スーパー「韓国広場」の公式オンラインショップと、Amazon.co.jpの通販(実在確認済みの商品のみ)です。オリオンの公式サイトを確認した範囲では日本法人は見当たらず、日本国内の商品の多くは「並行輸入品」として流通しています。韓国の現行の定番フレーバーはオリジナルとバナナの2つのみで、抹茶ショコラやマンゴーラッシーは日本の通販だけで見つかる、現行の公式ラインとは別枠の商品として紹介します。
초코파이情とは?オリオンが最初に作った韓国の元祖チョコパイ
韓国語版ウィキペディアを確認したところ、초코파이(チョコパイ)は1974年4月、当時の東洋製菓(現・オリオン)が韓国で初めて発売した商品でした。開発を担当した菓子開発チーム長が、アメリカ出張中に立ち寄ったホテルのカフェでチョコレートがけの菓子を食べたことがきっかけになった、というエピソードも記録されています。その後、1978年にロッテ製菓、1986年に해태제과、1989年に크라운제과がそれぞれ類似コンセプトの商品を発売し、韓国国内で複数メーカーが同じジャンルの菓子を作る状態になりました。
オリオン公式サイトの沿革ページでは、1974年の項目に「オリオン最高のヒット商品『초코파이情』発売」と記載されています。ここでの「情」表記は、あとで触れる1995年の名称変更を踏まえた、公式サイト側の遡及的な書き方だと考えられます。1989年には広告シリーズが始まり、1993年にはロシアへの初輸出を記録するなど、韓国国内の定番菓子から海外展開商品へと位置づけが広がっていった経緯もうかがえます。2024年には発売50周年を迎えた、と沿革ページに明記されていました。
ロッテ・森永との関係を年表で確認する
「초코파이情」と「ロッテのチョコパイ」の関係を調べていくと、商標をめぐる裁判の記録に行き当たります。韓国語版ウィキペディアによると、東洋製菓(オリオン)はロッテ製菓を相手取り商標訴訟を起こしましたが、1999年の判決で「チョコパイという名称は普通名称」と判断され、請求は棄却されました。この結果を受けて、オリオンは1995年(訴訟の判決より前の時点)に自社製品の名前を「초코파이情」へと変更しています。つまり「情」は、他社と区別するために付け加えられたブランド名の一部、という位置づけになります。
一方、日本語版ウィキペディアを確認すると、日本では森永製菓が1958年に「エンゼルパイ」をエンゼルストア限定で発売し、1961年に全国販売を始めています。ロッテの日本法人が日本国内向けに「チョコパイ」を発売したのは1983年で、韓国オリオンの1974年よりも後発です。エンゼルパイとチョコパイは構造的に似ていますが、マシュマロの水分がビスケット側に移ることで生まれる、しっとりとした食感がチョコパイ系の特徴とされています。つまり「森永のエンゼルパイ」が日本での先発、「韓国オリオンの초코파이情」が韓国での元祖、「日本のロッテのチョコパイ」はさらに後から日本国内向けに作られた別ライン、という3層構造で理解しておくと整理しやすいはずです。

Amazon.co.jpで「オリオン」と一緒に表示される「ロッテ チョコパイ」シリーズは、日本のロッテが日本国内で製造・販売する別商品です。韓国オリオンの초코파이情とは製造元が異なるので、購入時は商品名と製造者表記を確認してください。
韓国の現行フレーバーと、日本だけで買える限定味
「바나나(バナナ)味やすいか味もあるはず」と思って探した人もいるかもしれません。オリオンの公式サイトで、現行商品が並ぶ「파이(パイ)」カテゴリを確認したところ、초코파이情関連として掲載されていたのは「오리온 초코파이情」(オリジナル)と「초코파이情 바나나」(バナナ味)の2つだけでした。過去に話題になったすいか味・いちご味などの限定フレーバーは、少なくとも今回確認した現行カタログには見当たりませんでした。季節限定・地域限定として一時的に販売され、その後カタログから外れた可能性が高いとみられます。
この記事では、公式サイトの現行ラインに載っていない味を「現行フレーバー」として断定的には書きません。過去に発売されていた味の情報を探す場合は、その味が今も製造されているかどうかを、購入前にあらためて確認することをおすすめします。反対に、オリジナルとバナナの2つは、2026年8月26日時点でオリオンの公式サイトに現行商品として掲載されていることを確認済みです。
ここが少しややこしいポイントです。Amazon.co.jpで探すと、「オリオン チョコパイ情 抹茶ショコラ(済州島産抹茶使用、マシュマロサンド、チョコチップ入り)」や「オリオンチョコパイ マンゴーラッシー味」といった、オリオンの現行の公式カタログには載っていないフレーバーが、実在・購入可能な状態で見つかりました。いずれも商品名に「並行輸入品」の表記があり、日本の卸・小売事業者が個別に輸入して販売しているタイプの商品とみられます。韓国土産向けの地域限定・輸出向け商品だった可能性はありますが、今回の調査では正確な発売経緯までは確認できませんでした。
反対に、韓国の現行公式ラインにある「바나나(バナナ)味」は、Amazon.co.jpで検索しても該当する商品が見つかりませんでした。表示されたのは通常のチョコレート味の商品か、오리온とは無関係の他社バナナ味お菓子のみです。つまり「韓国で今売っている味」と「日本の通販で今買える味」は、必ずしも一致しません。抹茶ショコラやマンゴーラッシーを試したい人は、在庫が残っている今のうちに、という前提で考えておくのが確実そうです。
オリオンに日本法人はある?「並行輸入品」が多い理由
日本で正規に流通している製品があるのかどうかを確認するため、オリオンの公式サイトに掲載されている海外法人の一覧を見てみました。ファミリーサイトとして掲載されていたのは、中国(orion.cn)・ベトナム(orion.vn)・ロシア(orionworld.ru)・インド(orionindia.com)の4法人のみで、日本法人は確認できませんでした。海外進出の沿革としても、1993年のロシア初輸出、最大の輸出先とされるベトナムでの現地法人設立などは触れられていましたが、日本向けの現地法人設立にあたる記載は見当たりませんでした。
この事実は、Amazon.co.jpの検索結果とも整合します。複数の商品に「並行輸入品」の表記があり、「みのる商事」など日本国内の複数の事業者がそれぞれ独自に輸入・出品しているとみられる状況でした。オリオン本社が日本向けに直接契約している正規代理店があるかどうかまでは、今回の調査では確認できませんでした。日本法人がある前提で書かれた情報を見かけた場合は、この記事で確認した内容と食い違う可能性がある点に注意してください。
この記事では「オリオンの日本法人」の存在を確認できませんでした。日本国内の商品は並行輸入・個人輸入ルートで流通しているとみられ、輸入時期やロットによって原材料表示や内容量が変わる可能性があります。購入前に商品ページの表示を必ず確認してください。
新大久保・韓国広場で確認:内容量とアレルギー表示
実店舗ベースでの取り扱いを確認するため、新大久保の韓国スーパー「韓国広場」の公式オンラインショップを見てみました。「オリオン チョコパイ 468g」という商品ページが見つかり、内容量は468g(39g×12個入)、確認した時点でカートに入れられる状態=在庫ありでした。商品説明は「定番チョコ!便利な個包装です」というシンプルなもので、韓国国内の定番サイズがそのまま日本の店舗でも扱われている形です。
このページには、日本の食品表示法にもとづく原材料名とアレルギー表示も載っていました。原材料は「砂糖、小麦粉、コーンシロップ、ショートニング、植物油脂、ココアパウダー、イソマルトオリゴ糖、全粉乳、鶏卵、ぶどう糖、ゼラチン、食塩、海藻粉末、カカオマス、タピオカ澱粉、コラーゲン、乳たんぱく、膨張剤、乳化剤、香料、増粘安定剤(タラガム)、ピロリン酸第二鉄」で、特定原材料等として小麦・乳・卵・大豆・ゼラチン・豚肉を含むという表示でした。マシュマロ部分に使われているとみられるゼラチンそのものを「豚由来」と明記した文言はありませんでしたが、同じ原材料表示の中にゼラチンと豚肉の両方が並んで記載されている点は確認できています。ハラール対応やベジタリアン対応が必要な人は、この表示を踏まえたうえで、購入前に販売元へ個別に確認することをおすすめします。栄養成分表示は1袋あたりエネルギー155kcal、炭水化物23g、糖類12g、たんぱく質2g、脂質6gでした。
業務スーパー・カルディ・ドンキは?確認できた範囲とできなかった範囲
「近所の業務スーパーやカルディで買えないか」と考える人も多いはずです。業務スーパー公式サイトの「直輸入商品」カテゴリを確認しましたが、초코파이情に該当する商品は見当たりませんでした。カテゴリ全体を隅々まで確認できたわけではないため、「扱っていない」と断定はせず、「今回は見つけられなかった」という表現にとどめます。業務スーパー・カルディでの韓国食材の探し方全般は、業務スーパー・カルディで買える韓国食品の記事も参考にしてください。
カルディコーヒーファームの公式オンラインストアと、ドン・キホーテの公式サイトについては、今回のアクセスでは商品検索の結果ページにたどり着けず、取り扱いの有無を確認できませんでした。「扱っていない」のではなく「この記事の調査手段では確認しきれなかった」という位置づけです。確実に手に入れたい場合は、次に紹介する新大久保の韓国広場か、Amazon.co.jpの通販を軸に探すほうが確実そうです。東京都内の韓国食材店めぐり全般については、東京の韓国食材店まとめの記事もあわせてチェックしてみてください。
Amazon通販で選ぶ:定番から限定フレーバーまで
店舗に行く時間が取れない人には、通販という選択肢もあります。まず見つかったのが、韓国広場の商品ページと同じ内容量表記の「オリオン チョコパイ情 468g(39g×12個)」の単品です。個包装なので、職場や旅行の持ち歩き用に少しずつ配るのにも向いています。まずは定番の味から選びたい、という人に向いている選び方です。
気に入ったら、家族でシェアしたり、まとめて備えておきたい人向けの選択肢もあります。「オリオン(日) チョコパイ情 韓国菓子 お土産」は、468g(39g×12個)が4箱セットになったタイプで、商品名にJANコードの記載もある実在確認済みの商品です。1箱あたりの単価は単品よりも下がる傾向があるので、職場への差し入れや、来客用のお菓子として常備しておきたい場合に向いています。他の韓国食品もまとめて通販で揃えたい人は、韓国食品の通販サイトまとめの記事もあわせてチェックしておくと、探す手間が減るはずです。
Amazon.co.jpは同じ商品名でも複数の出品者が別々に価格を付けていることが多く、価格の変動が大きいテーマです。この記事では価格そのものは書いていないので、購入前に商品ページで最新の価格と配送日を確認してください。
定番の味に飽きたら、韓国の現行公式ラインには無い限定フレーバーを試すという選び方もあります。「オリオン チョコパイ情 抹茶ショコラ」は、済州島産の抹茶を使い、マシュマロサンドにチョコチップが入ったタイプです。並行輸入品として扱われている商品で、通常のチョコレート味とは香りの方向性がはっきり違うぶん、お土産として渡すと会話のきっかけになりやすいかもしれません。前の見出しで触れたとおり、オリオンの現行公式カタログには掲載されていない商品なので、今のうちに、という気持ちで選ぶのが良さそうです。
もう1つ見つかったのが、「オリオンチョコパイ マンゴーラッシー味」12個入り408gです。こちらも並行輸入品として扱われており、南国系の甘酸っぱさとマシュマロの組み合わせが特徴とされています。冷たい飲み物と合わせて食べたい夏向きの味、という印象です。どちらの限定フレーバーも、原材料表示は届いた商品の実物パッケージで確認するようにしてください。韓国のお菓子みやげを幅広く知っておきたい人は、韓国のお菓子みやげまとめの記事や、韓国土産の定番まとめの記事も参考になります。
韓国で買うときの注意点:持ち帰りと確認のしかた
韓国旅行のついでに現地で買いたい、という人向けの注意点も触れておきます。초코파이情はチョコレートでコーティングされたお菓子のため、夏場の高温や直射日光にさらされる状況(車内への放置、屋外での長時間の持ち歩きなど)では、溶けたり形が崩れたりする可能性があります。持ち帰る際は、保冷バッグを使う、機内持ち込みの荷物にする、といった一般的なチョコレート菓子の扱い方に準じるのが無難です。
韓国のコンビニやマートでの具体的な陳列位置づけ、お土産としての人気順位を示す公的な一次情報は、今回の調査範囲では確認できませんでした。韓国国内の店頭価格についても、今回は確認が取れていません。現地で購入する場合は、店頭の表示価格とパッケージの原材料表示を、その場で必ず確認するようにしてください。持ち込みの数量や検疫に関する制度は、日本側の植物防疫所・税関の案内など、公的機関の最新情報を確認することをおすすめします。
よくある質問
まとめ
- 초코파이(チョコパイ)は1974年、オリオン(当時・東洋製菓)が韓国で最初に発売した商品
- 1995年、商標訴訟の結果を受けて自社製品名を「초코파이情」に変更した
- 日本の森永エンゼルパイ(1958年)はさらに先発、日本のロッテのチョコパイ(1983年)はオリオンより後発の別ライン
- オリオン公式サイトで確認できる海外法人は中国・ベトナム・ロシア・インドの4つのみ。日本法人は確認できず、日本の商品の多くは並行輸入品
- 韓国の現行公式フレーバーはオリジナルとバナナの2つ。抹茶ショコラ・マンゴーラッシーは日本の通販限定枠として紹介
- 日本で確実に買えるのは、新大久保「韓国広場」の公式オンラインショップ(468g・在庫あり、2026年8月26日確認)とAmazon.co.jpの通販
- 業務スーパーの直輸入カテゴリでは見当たらず、カルディ・ドン・キホーテは今回の調査手段では確認できなかった
- 原材料表示には小麦・乳・卵・大豆・ゼラチン・豚肉を含む。ゼラチンの由来を断定する情報は無いため、必要な人は個別に確認を
초코파이情は、韓国国内の元祖という歴史を持ちながら、日本では正規の販売網ではなく並行輸入というかたちで少しずつ広がっている、少し複雑な立ち位置の商品です。だからこそ、パッケージの原材料表示や在庫状況は、その時々で変わりやすいという前提で見ておくと安心です。この記事で紹介した情報も時間が経てば変わる可能性があるので、購入前にもう一度、各店舗・各商品ページの最新情報を確認しておくことをおすすめします。韓国のコンビニ菓子を幅広く知っておきたい人は、韓国コンビニスイーツの記事や、韓国コンビニの人気商品まとめの記事も参考にしてください。
参考・出典
- 한국어 위키백과「초코파이」 https://ko.wikipedia.org/wiki/초코파이 (2026年8月26日確認)
- 日本語版ウィキペディア「チョコパイ」 https://ja.wikipedia.org/wiki/チョコパイ (2026年8月26日確認)
- オリオン公式サイト「연혁(沿革)」 https://www.orionworld.com/html/13 (2026年8月26日確認)
- オリオン公式サイト「파이(パイ)」カテゴリ商品一覧 https://www.orionworld.com/goods/list/26?category=0101 (2026年8月26日確認)
- オリオン公式サイト(海外法人・ファミリーサイト情報) https://www.orionworld.com (2026年8月26日確認)
- 韓国広場e-shop本店「オリオン チョコパイ 468g」商品ページ https://www.kankokuhiroba.jp/c/cat-108/cat-111/cat-113/50100571 (2026年8月26日確認)
- 業務スーパー公式「直輸入商品」商品紹介ページ https://www.gyomusuper.jp/product/list.php?gc_id=313 (2026年8月26日確認)
- Amazon.co.jp商品ページ(ASIN: B0185GXQOM, B0DHY923KV, B0H6J2QPY2, B0HB4SXRF8、いずれもブラウザで商品名・在庫表示を直接確認) (2026年8月26日確認)

