本記事にはプロモーションを含みます。
「韓国でトーストって聞くけど、あれって食パンを焼いただけのものじゃないの?」——実は違います。韓国の토스트(トースト)は、卵やハム、チーズを挟んで鉄板でこんがり焼いた、れっきとした軽食。朝ごはんに1人でサッと食べる人が多く、値段も安い。でも日本語の「トースト」のイメージのまま探すと、なかなか見つからずに戸惑うんですよね。
韓国の토스트は、마가린(マーガリン)を引いた鉄板で식빵(食パン)を焼き、계란(卵)やコーン、ハム、チーズなどを挟んだ軽食です。全国最大手チェーンの이삭토스트(イサクトースト)は1995年創業、2026年8月28日時点で公式サイトが稼働しており、全国923店規模(2023年・公正取引委員会の情報公開書ベース)で営業を続けていることを確認できました。値段は単品3,900ウォン前後(2025年末時点の参考価格、2026年8月28日確認)と安く、朝早くから開いていて相席不要。ひとりで入りやすいのが最大の強みです。一方で、日本への公式な店舗進出は今回の調査では確認できませんでした。この記事では、確認できた事実だけを整理して書きます。
まず結論——鉄板で焼く卵サンドが韓国の「トースト」
日本で「トースト」というと、食パンを焼いてバターやジャムを塗るだけのシンプルなものを思い浮かべますよね。でも韓国で「토스트 주세요(トーストゥジュセヨ=トーストください)」と言うと出てくるのは、鉄板の上で焼いた食パンに卵やハム、チーズを挟んだ、まるごと1食完結タイプの軽食です。屋台文化から生まれ、忙しい朝にサッと食べられる庶民の朝ごはんとして定着しました。
公式サイト・公式Wikiで確認できた範囲では、全国最大手は1995年創業の이삭토스트(イサクトースト/ISAAC TOAST)。忠清北道・清州の3坪の無名店から始まり、2003年に商標を取得して1号店を開業、2004年6月4日に法人化されました。加盟費0ウォン・教育費0ウォンという「良心的フランチャイズ」モデルで知られ、2023年時点で全国923店規模(公正取引委員会の加盟事業情報公開書ベース)まで拡大しています。
中身の構成——卵とコーン、ハム・チーズ、そして甘じょっぱいソース
公式サイトのメニューページで確認したところ、イサクトーストの全メニューには基本で계란(卵)とコーン(콘)が入ります。看板メニューの햄치즈(ハムチーズ)はチェダーチーズとハムに卵・コーンを合わせた組み合わせ。양배추(ヤンベチュ=キャベツ)は全メニュー共通ではなく、햄 스페셜(ハムスペシャル)や베이컨 베스트(ベーコンベスト)、鶏肉・エビ系のメニューなど一部に入る構成です。
味の決め手になるのが甘いソース。マヨネーズと砂糖をベースにした「이삭소스」のような甘じょっぱいソースが、焼いたパンと卵・ハムの塩気を包み込みます。「キウイが入っている」という話が広まっていますが、公式には不使用。黒い粒はキウイの種ではなく、刻んだパセリとピクルスの欠片だと公式Wikiの記事にありました。この甘じょっぱさこそ、韓国のトーストが「ただの卵サンド」と一線を画すポイントだと思います。
業態の型①——専門チェーン店(イサクトーストが最大手)
「専門チェーン」として確認できたのは、先述の이삭토스트と、1997年にソウル・무교동(ムギョドン)の路上で創業した석봉토스트(ソクポントースト)です。石峰トーストは韓国国内最初のトーストチェーンを自称し、日本の東京新聞やガイドブックに紹介されたことがあるとの記述もありました(これは日本メディアが韓国国内の店を紹介したという話で、日本出店ではありません)。ただし現在の店舗数・稼働状況までは、今回の調査範囲では確認できませんでした。
その点イサクトーストは、2026年8月28日に公式サイト(isaac-toast.co.kr)が稼働していることを直接確認済み。トップページに直近のプロモーション情報が表示されており、現役で営業中と判断できます。レシピが標準化されているぶん、店ごとの味のばらつきが少ないのがチェーンの安心材料です。
業態の型②③——個人の屋台・キオスクと、コンビニ・カフェのモーニング
もう一つの業態が、個人経営の노점(露店)・키오스크(キオスク)スタイルです。イサクトーストが全国区に成長する過程で、手作りソースを売りにした個人経営のトースト屋が各地に生まれたと公式Wikiにありました。裏を返せば、店によって味も衛生管理も営業時間もバラバラということ。統一的な公式情報源が無いため、この記事では特定の屋台の名前は挙げません。行き当たりで見つけたお店は、清潔感と調理の様子を自分の目で確認してから注文するのが安心です。
個人の屋台・キオスクは、営業時間や定休日、現金のみかどうかが店によって大きく異なります。今回の調査では特定の屋台の現在の営業状況を確認できていないため、「この店は必ず開いている」とは書けません。当日の様子を見て判断してください。
3つ目がコンビニ・カフェのモーニングです。CU・GS25・세븐일레븐(セブンイレブン)といった大手コンビニは、店内調理のホットスナックや朝向けのセットを展開している傾向がありますが、今回の調査上限内では具体的な商品名・価格を一次情報で確認できませんでした。出発前に各チェーンの公式アプリで最新のラインナップを確認するのが確実です。カフェの朝メニューについてはソウルのカフェ通りガイドもあわせてチェックすると選択肢が広がります。

どこで見つけるか——駅の出入口とオフィス街・大学街
公式Wikiの記述によると、新村(신촌)や明洞(명동)といった観光商圏のイサクトースト店舗では、中国人観光客が列を作って注文する光景が見られるとのこと。安くて手早く食べられる形態が、韓国人だけでなく外国人観光客にも支持されている証拠だと思います。明洞グルメの記事でも軽食スポットとして触れているので、明洞で朝ごはんを探すならあわせて見てみてください。
大学街も見つけやすいエリアです。学生の財布に優しい価格帯であることに加え、朝から夜遅くまで人の流れが絶えないため、トースト屋台・チェーンが集まりやすい立地条件がそろっています。旅行者であれば、宿泊エリア最寄り駅の出口付近をまず確認してみるのがおすすめです。ひとりで朝ごはんを探しているなら、ソウルのひとりカフェガイドで紹介している「ひとりで入りやすい」エリアの傾向も参考になります。
注文の仕方——ハングルのメニューを読む・カスタムの言い方
注文時によく使う言葉をまとめました。まず基本は「토스트 하나 주세요(トースゥトゥ ハナ ジュセヨ)=トースト1つください」。メニュー名を指させば十分ですが、覚えておくと安心なフレーズを挙げます。
- 계란토스트(ケラントースゥトゥ)=卵トースト
- 햄치즈(ハムチジュ)=ハムチーズ
- 양배추 빼주세요(ヤンベチュ ペジュセヨ)=キャベツ抜いてください
- 설탕 빼주세요(ソルタン ペジュセヨ)=砂糖抜いてください
- 소스 많이 주세요(ソス マニ ジュセヨ)=ソース多めにください
- 포장이요(ポジャンイヨ)=持ち帰りで
- 여기서 먹을게요(ヨギソ モグルケヨ)=ここで食べます
カウンターでもキオスクでも、この単語がそのまま通じます。トッピングの追加・除外ができる店舗が多い一方、できない店舗もあると公式Wikiに記載がありました。ただし食べられない材料を抜くことはどの店舗でも対応してもらえるとのことなので、アレルギーがある人は遠慮なく伝えて大丈夫です。韓国語での注文フレーズ全般は韓国カフェの注文フレーズ集でもまとめているので、あわせて覚えておくと現地で焦りません。
値段の目安と支払い方法
公式サイトはメニューの価格を公開していません。加盟店ごとに価格が異なるためです。以下は外部の店舗紹介サイトが示す2025年末時点の参考価格です(2026年8月28日確認)。
| メニュー | 単品 | セット |
|---|---|---|
| 햄치즈토스트(ハムチーズ) | 3,900ウォン | 7,100ウォン |
| 햄 스페셜(ハムスペシャル) | 4,500ウォン | 7,700ウォン |
| 베이컨 베스트(ベーコンベスト) | 5,000ウォン | 8,200ウォン |
| 감자 스페셜(ポテトスペシャル) | 5,500ウォン | 8,700ウォン |
| 아메리카노(アメリカーノ・単品) | 3,300ウォン | – |
外部フランチャイズ情報サイトが示す2025年末時点の参考価格。店舗により異なります。2026年8月28日確認。
安いメニューなら日本円で400円前後、しっかりめのセットでも900円台と考えると、コーヒー1杯分の予算感で朝ごはんが完結する計算です。値上がりも進んでいて、看板の햄치즈토스트(単品)は公式Wikiの整理によると2019年に2,400ウォンだったのが、2025年末には3,900ウォンまで上昇しています(2026年8月28日確認)。支払い方法については、イサクトーストが2020年4月に全店舗でNAVERスマート注文を導入、2023年4月から全国店舗でApple Pay決済にも対応したという記録があります。배달의민족・쿠팡이츠といった配達アプリでの注文も可能です。個人の屋台・キオスクは現金のみの店もあるので、小銭を用意しておくと安心です。
何時から開いて、いつ閉まるか
チェーン全体で統一された営業時間の公式な記載は、今回の調査では確認できませんでした。創業1号店(清州)が「朝6時から深夜1時まで」営業していたという記録はありますが、これは創業当初の1店舗の実例で、現在のチェーン全体の標準とは言えません。実際には店舗ごとに開店・閉店時刻が異なり、朝ごはん需要に合わせて早朝から開ける店が多いというのが、確認できた範囲での傾向です。
イサクトーストの店主にはプロテスタント信者が多く、「主日聖守」の伝統から日曜定休・短縮営業の店舗が多いと公式Wikiに記載がありました。学校・学院街に立地する店が多く、日曜に休んでも売上への影響が小さいという実務的な理由も重なっているようです。日曜日に訪れる予定がある場合は、事前に電話や地図アプリの営業状況表示で確認しておくのが確実です。
朝を短く済ませて、午前をどう使うか
トーストは10分で食べ終わるので、午前の枠がまるごと残ります。開場が早い施設を先に押さえておくと、その時間が生きます。宮殿や市場は朝早くから開いていることが多く、トーストで朝ごはんをサッと済ませてから向かえば、混雑する前の時間帯を有効に使えます。観光の動き方をあらかじめ決めておきたい人は、事前にチェックしておくと当日が楽になります。
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日本で食べられるか——公式の店舗展開はまだ無い
結論から言うと、韓国のトーストを主力にした店舗の日本展開は、今回の調査では確認できませんでした。イサクトーストの海外展開は、英語版Wikipediaによるとマカオ(2014年)、マレーシア・フィリピン(2017年)、シンガポール・香港(2018年、シンガポール店舗は閉鎖済み)にとどまり、日本への正式な店舗出店の記載はありません。
2026年5月8〜10日には日本のKCON JAPAN 2026に出展し、名物のソース・フルーツジャムの試食ブースを出したという記録がありますが、これは飲食店の出店ではなく商品の試食イベントです。同じく2026年1月には海外展開を見据えてグループ세븐틴(SEVENTEEN)のミンギュをブランドモデルに起用したと発表されていますが、2026年8月28日時点で具体的な出店先・時期の公式発表は確認できませんでした。「近いうちに日本上陸」と断定できる材料は今のところ無い、というのが現時点での正確な状況です。
よくある質問
まとめ
- 韓国の토스트は卵・ハム・チーズなどを鉄板で挟んで焼く軽食。日本の食パントーストとは別物
- 最大手の이삭토스트は1995年創業、全国923店規模(2023年時点)。2026年8月28日に公式サイトの稼働を確認
- 業態は専門チェーン・個人の屋台キオスク・コンビニカフェの3タイプ。屋台は店ごとに味も営業時間もバラバラ
- 値段は単品3,900ウォン前後(2025年末参考価格)。カード・スマホ決済に対応するチェーンもあるが、屋台は現金のみの店に注意
- 日曜定休・短縮営業の店が多い。訪問前に地図アプリや電話で確認するのが確実
- 日本への公式な店舗進出は確認できず。2026年5月のKCON JAPAN出展はジャムの試食ブースにとどまる
朝ごはんの選択肢を広げたい人はソウルの朝ごはんガイドもあわせて見てみてください。パン屋・カフェ・トーストと、朝の過ごし方はいろいろ選べます。
参考・出典
- 이삭토스트 공식 사이트 https://www.isaac-toast.co.kr/ (公式サイトの稼働・メニュー構成を確認、2026年8月28日確認)
- 나무위키「이삭토스트」 https://namu.wiki/w/이삭토스트 (創業経緯・店舗数・海外展開・支払い方法・日曜定休の背景を確認、2026年8月28日確認)
- 나무위키「이삭토스트/메뉴」 https://namu.wiki/w/이삭토스트/메뉴 (メニュー構成・参考価格・価格推移を確認、2026年8月28日確認)
- 나무위키「석봉토스트」 https://namu.wiki/w/석봉토스트 (石峰トーストの創業経緯を確認、2026年8月28日確認)
- Wikipedia「Isaac Toast」(英語版) https://en.wikipedia.org/wiki/Isaac_Toast (海外展開先の一覧を確認、2026年8月28日確認)

