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「朝ごはん、そんなに気合いを入れなくていいから、さっと座ってあったかいものを食べたい」——旅先の朝って、意外とそういう日がありますよね。前の晩に少し飲みすぎた朝や、次の予定が詰まっていて長居できない日。そんなときに頼りになるのが、韓国の朝ごはんの定番のひとつ、アワビ粥(전복죽=チョンボクチュク)です。この記事では、実際に営業を確認できた店を中心に、値段の目安と注文の仕方を整理します。
アワビ粥(전복죽)はチェーン店なら1万3000ウォン前後、専門店なら1万7000〜1万8000ウォンあたりが目安です(2026年8月28日確認)。今回、営業時間・住所を集計サイト経由で確認できたのは、종로区仁寺洞(インサドン)の본죽 인사동점(毎日08:00〜20:00)、江南区駅三(ヨクサムドン)の지니전복죽(毎日10:10〜20:20)、明洞(ミョンドン)の희죽희죽(毎日07:00〜22:00)の3店。いずれも定休日なしの年中無休で、朝からアワビ粥を食べられる動線がすでにできています。値段の差は「アワビの量」で決まっていて、アワビの量が多いメニューほど高くなる仕組みは、どの店でも共通していました。
まずは今回もっとも訪ねやすい、종로区仁寺洞の본죽から地図で位置を確認しておきます。
住所は集計サイト(다이닝코드)の店舗プロフィールで2026年8月28日に確認したものです(訪問前に最新の営業状況もあわせて確認してください)。NAVER地図で本죽 인사동점を見る
アワビ粥はいつ食べる料理か——体調不良・해장・朝ごはんの3役
韓国で죽(粥)は、まず「体調が優れない日に食べるもの」という位置づけが強い食べ物です。胃腸が弱っている日、風邪気味の日に、消化にやさしい粥を選ぶという感覚は日本の梅がゆの感覚に近いかもしれません。もうひとつの顔が해장(ヘジャン=二日酔い覚まし)で、高麗時代から続くとされる韓国独自の해장文化のなかで、辛いスープだけでなく粥も選択肢のひとつになっています。
そして3つ目が、シンプルに「朝ごはん」としての役割です。韓国の伝統的な朝食は白いご飯や雑穀ご飯にみそ汁・わかめスープ、ナムル、キムチを組み合わせる形が基本とされますが、忙しい朝や胃が重い朝には、ご飯の代わりに粥1杯で済ませるという選び方も一般的だとされています。アワビ粥はそのなかでも「せっかくなら少しぜいたくに」というときに選ばれる、粥の中では上位メニューという立ち位置です。해장の文化そのものはソウルの해장국(ヘジャンクク)専門店ガイドでも触れているので、粥以外の해장メニューが気になる人はあわせてどうぞ。
チェーン店と個人店、何が違うのか——値段はアワビの量で決まる
アワビ粥を食べられる店は、大きく分けて全国チェーンと、アワビ粥そのものを看板にする個人の専門店の2種類があります。チェーンの代表格が본죽(ポンジュク)で、運営会社は本아이에프。全国に多数の店舗を持つ죽(粥)専門チェーンで、公式サイトの店舗検索には「#아침식사(朝食)」という絞り込みタグがあり、朝食対応をうたう店舗が実在することも確認できました。基本の전복죽は1万3000ウォン前後からと、粥のなかでは決して高いメニューではありません。
一方、アワビ粥だけで勝負している個人の専門店は、そもそも扱うアワビの量が多く、値段もひとまわり高くなります。今回確認できた江南の지니전복죽(ジニチョンボクチュク)や明洞の희죽희죽(ヒジュクヒジュク)は、基本の전복죽でも1万7000〜1万8000ウォンから。チェーンの1万3000ウォンと比べると、コーヒー1杯分ほどの差があります。「せっかくならアワビの存在感をしっかり味わいたい」なら専門店、「気軽に朝ごはんとして済ませたい」ならチェーン、という選び方が現実的です。
本죽の公式サイトは店舗検索がJavaScript描画のため、今回すべての店舗の正確な営業時間を機械的に確認することはできませんでした。ここで紹介する3店は、住所・営業時間・「現재 정상 영업 중(現在正常営業中)」という表示を、集計サイト(다이닝코드)の店舗プロフィールページで2026年8月28日に確認したものです。他の店舗を訪ねる場合は、訪問前に公式サイトやNAVER地図で最新の営業状況を確認してください。
【確認済み】本죽 仁寺洞店——チェーンの朝ごはん粥
종로区仁寺洞(인사동길51-2、2階)にある본죽 인사동점は、毎日08:00〜20:00、定休日なしで営業していることを集計サイトで確認しました。仁寺洞は伝統工芸品店や茶房が並ぶエリアで、観光の合間に立ち寄りやすい立地です。メニューは낙지김치죽(タコとキムチの粥)1万2500ウォン、전복죽(보양=アワビの滋養粥)1万3000ウォン、삼계죽(보양=参鶏の滋養粥)1万3500ウォンなど、粥同士の値段差が小さいのが特徴です。
この店の전복죽の価格(1万3000ウォン)は、本죽の一般的なメニュー表を整理した情報サイトの数字とも一致しており、この店に限らずチェーン全体でおおよそこの水準だと考えてよさそうです。8時開店なら、朝の観光を始める前にさっと立ち寄れる時間帯です。
【確認済み】지니전복죽——江南駅三の専門店
江南区駅三(봉은사로30길59、2階)にある지니전복죽は、毎日10:10〜20:20の営業で、15:30〜17:00がブレイクタイム、ラストオーダーは19:40。開店が10時すぎなので、早朝の朝ごはんというよりは、遅めの朝食からブランチにかけての時間帯に向いています。定休日はなく、포장(テイクアウト)・배달(デリバリー)・예약(予約)にも対応していると確認できました。
メニューは전복죽1万7000ウォンを基準に、アワビを2倍にした전복톳죽(アワビとひじきの粥)が同じく1万7000ウォン、アワビをさらに増やした특전복죽は2万7000ウォンまで幅があります。特전복죽の2万7000ウォンは、シートマスク7〜8枚分くらいの感覚。アワビをどれだけ入れるかで、そのまま値段が積み上がっていく分かりやすい仕組みです。アワビのほかに参鶏(삼계)を合わせた전복인삼대추죽(アワビ参鶏なつめ粥)2万2000ウォンという組み合わせメニューもあります。
【確認済み】희죽희죽——明洞・完島産アワビの専門店
明洞8街길52(4階)にある희죽희죽は、毎日07:00〜22:00と、今回確認した3店のなかでもっとも早く開店し、もっとも遅くまで営業しています。ラストオーダーは20:50、定休日なしです。완도(ワンド)という韓国南西部の島で獲れるアワビを使っていると紹介されており、産地を明確に打ち出しているのが特徴です。
基本の전복죽は1万8000ウォン。単品の粥だけでなく、アワビと鶏を合わせた전복삼계탕1万5000ウォンや、アワビを刺身で味わう전복회3万5000ウォンもメニューにあります。明洞は買い物や免税店めぐりの拠点になるエリアなので、朝ごはんをしっかり食べてから1日を動きたい人には、このあたりから始めるのがちょうどよさそうです。明洞のグルメ全般は明洞(ミョンドン)グルメガイドでも別にまとめているので、あわせて見ておくと1日の動線が組みやすいはずです。
アワビ粥と他の粥、値段はどれくらい違うのか
アワビ粥は粥のなかでは上位メニューですが、他の粥と比べてどれくらい差があるのかも整理しておきます。本죽の一般的なメニュー表を情報サイト経由で確認したところ、かぼちゃの甘みを生かした단호박죽(かぼちゃ粥)は1万500ウォンで、アワビの入っていない粥のなかでは標準的な価格帯です。ここから전복죽1万3000ウォン、アワビを2倍にした진전복죽1万7000ウォン、3倍にした특전복죽2万1000ウォンと、アワビの量に応じて段階的に上がっていく構造です。
体感でいうと、かぼちゃ粥と전복죽の差(2500ウォンほど)はコンビニのおにぎり1個分くらい。전복죽と特전복죽の差(8000ウォンほど)になると、映画のチケット1枚分に近い金額です。「まずは味を試したい」なら단호박죽や낙지김치죽のようなアワビ以外の粥から、「アワビをしっかり食べたい」なら量の多いメニューから、と予算に合わせて選べるのが本죽のようなチェーンの利点だといえそうです。

付け合わせの食べ方——キムチと塩辛(젓갈)
アワビ粥を頼むと、たいてい小皿の김치(キムチ)と、塩気の強い젓갈(塩辛)が一緒に出てきます。粥自体は優しい味に仕上げてあることが多いので、この2つを少しずつ添えて味に変化をつけるのが韓国式の食べ方です。特に젓갈は、アワビ粥のような魚介系の粥との相性を意識して出されることが多く、ひとくちアワビ粥、ひとくち젓갈、というふうに味の濃淡を行き来しながら食べ進めるとバランスが取りやすくなります。
塩気が強いと感じたら、無理に全部使い切る必要はありません。김치の汁だけを少し粥に垂らす、젓갈はほんの少量だけのせる、といった調整も自由です。粥そのものにすでに味がついているタイプの店もあるので、まずは何もつけずにひとくち食べてから、足りない塩気を付け合わせで補う、という順番がいちばん失敗しにくいはずです。
朝ごはんのあと、午前をどう使うか
粥は待たずに食べ終われるので、午前の枠がまるごと空きます。開場が早い施設を先に押さえておくと、その時間が生きます。仁寺洞や明洞で朝ごはんを済ませたあと、午前中の予定をまだ決めていないなら、市内観光をまとめてチェックできるページを先に見ておくと動きやすくなります。
粥はボリュームが控えめな分、午前中にもうひと動きしたい日にちょうどいい食事です。アワビ粥で体を整えてから、市場や旧市街を歩く、という組み立て方もできます。市場を絡めるなら南大門市場(ナムデムンシジャン)ガイドもあわせて見ておくと、仁寺洞や明洞からの移動がイメージしやすいはずです。
持ち帰り・配達という選択肢
今回確認した지니전복죽は포장(テイクアウト)と배달(デリバリー)の両方に対応していると案内されていました。ホテルの部屋でゆっくり朝ごはんを済ませたい日や、次の予定まで時間がない日には、店内で座らずに持ち帰るという選び方もできます。チェーンの본죽も、店舗ごとに포장対応をうたっているところが多く、公式サイトの店舗検索でも「#아침식사」タグと合わせて確認できます。
배달アプリを使い慣れていない旅行者にとっては、포장(テイクアウト)のほうが手続きがシンプルです。店頭で「포장해 주세요(持ち帰りでお願いします)」と伝えるだけで通じるので、次の見出しで紹介する注文フレーズと合わせて覚えておくと、店先での会話がぐっと楽になります。
注文に使う韓国語——ハングル・カタカナ・日本語訳
アワビ粥を頼むときに使えるフレーズを、ハングル・カタカナの読み方・日本語訳の3点セットでまとめます。メニュー名を指差しながらでも通じるので、無理に発音を完璧にする必要はありません。
- 전복죽 하나 주세요(チョンボクチュク ハナ ジュセヨ)=アワビ粥を1つください
- 포장해 주세요(ポジャンヘ ジュセヨ)=持ち帰りでお願いします
- 덜 짜게 해 주세요(トル チャゲ ヘ ジュセヨ)=塩気を控えめにしてください
- 이거 얼마예요?(イゴ オルマエヨ)=これはいくらですか?
- 영수증 주세요(ヨンスジュン ジュセヨ)=レシートをください
アワビの量を増やしたメニューを頼みたいときは、店名の看板やメニュー表にある「특전복죽(トゥクチョンボクチュク=特アワビ粥)」「진전복죽(チンチョンボクチュク=2倍アワビ粥)」の表記を指差すのがいちばん確実です。読み方に自信がなくても、指差しと「이거요(イゴヨ=これです)」のひとことで十分注文は成立します。
よくある質問
まとめ
- アワビ粥(전복죽)はチェーンの본죽なら1万3000ウォン前後、専門店なら1万7000〜1万8000ウォンからが目安(2026年8月28日確認)
- 値段の差はアワビの量で決まる。본죽の특전복죽(アワビ3倍)は2万1000ウォン、専門店の특전복죽は2万7000ウォンまで幅がある
- 営業を確認できたのは본죽 인사동점(08:00〜20:00)・지니전복죽(10:10〜20:20)・희죽희죽(07:00〜22:00)の3店。いずれも定休日なし
- 付け合わせの김치・젓갈で味に変化をつけるのが韓国式。塩気が強ければ量を調整してよい
- 지니전복죽は포장・배달に対応。忙しい朝はテイクアウトという選択肢もある
- 上記以外の店舗を訪ねる場合は、訪問前に公式サイトやNAVER地図で最新の営業状況を必ず確認する
アワビ粥は、韓国の朝ごはん文化のなかでも「体調を整えたい日のごほうび」という少し特別な立ち位置にあるメニューです。値段の幅を知っておけば、気軽に試すか、しっかり味わうか、その日の気分で選びやすくなるはずです。参鶏湯(삼계탕)など他の보양식(滋養食)が気になる人は参鶏湯(サムゲタン)専門店ガイドも、朝ごはん全般の選択肢を広げたい人はソウルの朝ごはんガイドや1人でも入りやすい食堂ガイドもあわせてどうぞ。
参考・出典
- 지니전복죽 店舗プロフィール(다이닝코드) https://www.diningcode.com/profile.php?rid=is6N7EFxFicA (住所・営業時間・メニュー価格を確認、2026年8月28日確認)
- 희죽희죽 店舗プロフィール(다이닝코드) https://www.diningcode.com/profile.php?rid=mAEgtyG2CZBB (住所・営業時間・メニュー価格を確認、2026年8月28日確認)
- 본죽 인사동점 店舗プロフィール(다이닝코드) https://www.diningcode.com/profile.php?rid=MPP8DaLkm3KQ (住所・営業時間・メニュー価格を確認、2026年8月28日確認)
- 본죽 公式サイト(本아이에프) https://www.bonif.co.kr/brand/store?brdCd=BF101 (店舗検索の絞り込みタグを確認、2026年8月28日確認)
- 본죽 メニュー価格まとめ https://mokdol.com/본죽-메뉴-가격-총정리/ (基本죽・전복죽シリーズの価格帯を確認、2026年8月28日確認)
- 위키백과「아침 (식사)」 https://ko.wikipedia.org/wiki/아침_(식사) (韓国の伝統的な朝食の構成を確認、2026年8月28日確認)
- 나무위키「해장국」 https://namu.wiki/w/해장국 (해장文化の背景を確認、2026年8月28日確認)

